4431.~課題解決のためには~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「心のハードル」(6月29日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

小学2年生のNくんは、漢字に苦手意識を感じているように見受けられました。

学校のテストのことを考えると、紙のプリントにしっかり正しく書けることが理想です。

しかし、漢字習得の過程として、学習アプリは有効だと感じました。

プリントに鉛筆で漢字を書く前にアプリで取り組むと、「心のハードル」がぐっと下がるのです。

Nくんの表情も柔らかくなり、講師と一緒に一喜一憂しながらタッチペンで読みや書き順を確認できます。

紙のプリントを宿題として渡しても、

「先生と一緒に読めた」などと笑顔が見えます。

これからも、紙と学習アプリの2つを使いながら、書ける漢字や読める漢字を増やしていきます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「プリントに鉛筆で漢字を書く前にアプリで取り組むと、“心のハードル”がぐっと下がります」、その通りですね。私たち講師の役割は生徒さんの苦手意識をいかに緩和してあげるか、にあります。ましてや「○○くんは、□□が苦手です」と講師の方から決めつけてしまうのは、最も避けたいところです。その点今日のブログでは、「Nくんは、漢字に苦手意識を感じているよう…」とありますね。大変、妥当な捉え方です。講師が決めつけず、緩和策を講じることから課題解決の道が開けてきます。

 

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4419.~安心感+手応え~

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 ~今日のElephasブログ:「安定感を大切にしながら…」(6月15日)

おはようございます、越谷教室の西です。

Sくん、ご入会当初は自分の話したいこと優先でした。

学習時間が少なくならないように、講師としてはどの課題から、またどの作業から始めようかと、

Sくんの表情を注視しながら無理のない学習の流れを考えていた時期がありました。

今では講師のそんな緊張は必要なく、落ち着いた授業が出来ています。

漢字書字では、A4用紙に2文字程度の大きなサイズでなぞっていた時期もあったのですが、それが今は、

「漢字は 書き順があるんだよね」と言いながら、一般ワークのサイズでも書けるようになっています。

算数も大好きで、学校からのワークをお持ちになり、教室で進めることもあります。

ページを繰りながら、

「ここまでやれた!」と達成感をあじわい満足されています。

そんな心の安定感を大切にしながら、学習を進めています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくん、学習態勢が整って来られたようですね。「この教室は、無利なことをやらされたりしない」「ぼくの分かりそうなこと、できそうなことをやらせてくれる」「先生となら学校の宿題もスイスイ進む」「分からなくても、叱られたりしない」・・・、こんな一つひとつの積み重ねによって、安心感や講師との信頼関係が形成されていきます。その上に、手応えや達成感を持てるように授業を進めていくこと、Sくんの成長はそれらの成果ですね。

 

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4415.~課題、達成~

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 ~今日のElephasブログ:「次の手段や改善点を」(6月10日)

おはようございます。東中野教室の安齋です。

T君は、計算が大好きな頑張り屋さんで、プリント1枚終わると、手を伸ばして「もっと」とアピールしてきます。

解いていることが楽しいようです。

ここ数か月「繰り上がりのあるたし算」(2桁)に取り組んできました。

以前から、「繰り上がりの無いたし算」ならほとんど間違えること無く解くことが出来ましたが、

なかなか「繰り上がりのあるたし算」が出来きませんでした。

足して10になる数は理解しているのですが、繰り上がりの1を入れない、上位桁から計算するなどの間違いをします。

説明した時は出来ますが、すぐに戻ってしまいます。

親御さまに取り組み状況をご説明しご協力いただいて、「繰り上がり無し」のプリントと「繰り上がりあり」のプリントをお家でも交互に繰り返し解いてもらうことを続けました。それを繰り返すこと数回、一度解いた後、間違いに気付いた時には、鉛筆を持った手を動かして考える時間が長くなり、T君自身で書き直しするまでになりました。

今では繰り上がり有無の混在するプリントでも解くことが出来ます。

あきらめず、同じことを何回も繰り返し、その中で次の手段や改善点を見つけていくことは大事だとあらためて思いました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

課題を設定したら、必ず達成できるように取り組んでいく。プリントの1問1問に取り組むのは生徒さんですが、課題達成のための創意工夫やいろいろな算段などへの取り組みは講師の役割です。ご家庭での協力を得られるようにお伝えするのも算段の一つ。それもただプリントを宿題としてお渡しするのではなく、宿題の意図と行い方を明確にお伝えすること、そこがポイントです。T君のケース、講師の努力が実りましたね。

 

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4410.~明るく元気に~

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 ~今日のElephasブログ:「先取り学習」(6月5日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

次の算数のプリントを置くと、Mさんから質問がありました。

「これ、もしかして先取りですか」、

講師は大きくうなずきます。

Mさんの瞳が大きくなります。

マスク越しにも、「おぅ」とMさんの口元が動いたのがわかります。

春休み、Mさんは最上級生になることへの不安を抱えていました。

「5年生のままがいいな。6年生になりたくないな」、

そんなMさんに対して講師は言いました。

「いいことを教えよう! もう少しその不安はつづくよ!」

大げさに両腕をひろげている講師を見て、Mさんは「え~っ」と笑いました。

そんなやりとりをしながらも、講師はMさんの言動に変化を感じていました。

「不安だな疲れたな」と言いながら、Mさんは算数「対称な図形」の先取り学習に真剣に取り組みました。

6年生の漢字の勉強もしたいと希望がありました。

最上級生になって2か月が過ぎました。

時計を見ることが減り、学習するプリントの枚数が増えました。

以前から笑顔の多いMさんでしたが、毎授業の「先取り」が、Mさんにさらに大きな笑顔をもたらしました。

夏を過ぎたころ、今度は中学生になることへの不安が大きくなるかもしれません。

そのときは、講師はもっと大げさに両手両腕をひろげて、Mさんの少し前や後ろを伴走しようと思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「いいことを教えよう! もう少しその不安はつづくよ!」、・・・いいですね。生徒さんが不安を示すとつい、「だいじょうぶだよ」「不安なのは、みんな同じだよ」と不安を打ち消そうとしてしまいがちですが、その逆。“不安”というマイナス要素を明るく受け止め、元気に越えていく。そんな心の強さがすてきですね。講師はいつも、明るく元気な伴走者でありたいものです。

 

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4392.~点数で手ごたえを~

4392.~点数で手ごたえを~

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 ~今日のElephasブログ:「定期試験、回を重ねるうちに」(5月15日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

中学生や高校生の定期試験。

生徒さん方は、毎回試験前になると対策プリントを持って教室にやってきます。

“試験のためならば、いつもより頑張らなくちゃ”、という意気込みが感じられます。

こうして定期試験経験を繰り返していくうちに、各個人に成長が見られるようになりました。

“良い点が取れたから”、“前より成績が上がったから”、

また“テスト勉強を経るたびに今まで分からなかったことが分かるようになってきた”と

それぞれに手ごたえを感じているようです。

定期試験はその回数を重ねるうちに、力と自信をつける機会になっています。

これからも各個人のやる気や頑張りを応援していけるようにありたいと思います。

 

 

ワンポイント・メッセージ◇

定期試験を経るごとに学習への取り組みに成長が現れるのは、すばらしいことですね。それは、頑張った成果を感じることができているからでしょう。たとえ数点の伸びであっても、成果を実感できる時に生徒さんは“やりがい”を感じることができ、次への意欲を持つことができます。やってもやっても成果が見られなかったり、逆に下降したりしてしまっては、やる気を失ってしまいます。テスト結果を分析して、次の目標を妥当なラインで数字で明確に立てることが、大切ですね。

 

 

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4377.~耐性~

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 ~今日のElephasブログ:「待って。今、思い出すから」(4月27日)

おはようございます。越谷教室の早川です。

支援級に通うT君は、計算が得意で算数のプリントは進んでこなし、新しい単元にも

意欲的です。

しかし、漢字や国語の取り組みはどうしても消極的になり、宿題も忘れがちでした。

それでも、彼の好きなキャラクターやストーリーに絡めて取り組みやすくすると、少しずつ覚えてこられました。

そんな彼に最近変化が見られました。

以前は思い出せない漢字があると、残念な気持ちになる前に”教えて欲しい“という表情が見られましたが、

近頃は講師がヒントを出そうとすると視線や手で遮り、

「待って。今、思い出すから。もう少し待って」と言って、何とか自力で書こうと粘り強くプリントと向き合うようになりました。

T君に理由を尋ねたところ、“時間は掛かるけど、ちゃんと覚えているから、思い出して自分で解きたい”ということでした。

講師側は、50分の授業内に1つでも多くのことを教えてあげたいと、つい、先を急ぎがちになりますが、

生徒さんが何を求め、何を喜びとするか、本当に、お一人おひとりがテキストなのだと、改めて学んだ気持ちになりました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

T君、躓きを苦にせずに自身で思い出そうと頑張れる耐性、すばらしいですね。そんな力をうまく引き出してあげるのも、講師の役割です。“とにかく早くやり終えたい!” “早く、正解したい!” ”まちがえたくない!“ と慌てたり焦ってしまったりする気持ちに、T君は勝てましたね。そんなT君なら、難題にぶつかっても講師の説明に耳を傾けることがきっとできるはず。今後の学習の成果が楽しみです。

 

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4373.~造形リトミックから教科学習へ~

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 ~今日のElephasブログ:「リズム造形 まるを描こう」(4月22日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

ひらがなや数字の学習を始めたYくん。

リズム造形にも熱心に取り組んでいます。

「まる」の応用として、前回の授業では

水色のクレヨンで大きなまるや小さなまるをたくさん描いて、シャボン玉を表現しました。

「まる」の形がきれいにとじていないときは、

「シャボン玉が割れないように、きれいなマルを描こう。ふわふわと飛んでいけるよ」と講師が声をかけます。

すると、Yくんはきれいなで滑らかな線を意識してまるを描くようになりました。

仕上げに、絵の具で塗り、シャボン玉の数を声に出して数えることができました。

リズム造形から、さまざまな学習に繋げていくのが楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「まーる」「ふわふわ」「シャボン玉」・・・、言葉からも描画の様子からもやわらかな空気が感じられますね。造形リトミック:リズム造形法は基礎認知と基礎描画のプログラムですが、そこには言葉はもちろん、イメージ力や感性などを育む要素もたくさん含まれています。Yくんは年長クラスになられた生徒さんです。このようにゆたかで柔軟な基礎力の上に少しずつ教科学習を積み重ねていきます。

 

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4371.~些細なことも~

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 ~今日のElephasブログ:「すっかり呼吸が合ってきた!」(4月20日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

小学生までの生徒さんとの学習の時、講師として気を付けていることがあります。

それは、話を聞かせたい時には鉛筆を持たせないということです。

生徒さんは鉛筆を持っていると、プリントに『早く答えを書かなくちゃ』という気持ちになってしまうようで

講師の話を落ち着いて聞きづらくなります。

講師が問題文を読んでいても説明していても、なんとなくソワソワしているように見えます。

そこで鉛筆を預かり、

「まだ書かないよ」と声をかけてから話し始めると、

生徒さんは安心したようになり話がしっかり聞けるようになります。

手に1本の鉛筆を持っているか持っていないかで様子はとても変わります。

そうして書く時だけ鉛筆を渡し、また次の問題では鉛筆を預かる、の繰り返し。

鉛筆を渡し合うやりとりは何回もですが、これが授業のメリハリになります。

新しく担当するようになった生徒さん方ともこんなことに気を付けて、すっかり呼吸が合って来ました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

一つひとつの指導場面において生徒さんに鉛筆を持たせるかどうか、“そんな些細なこと”と思われるかもしれません。しかし、その“些細なこと”がとても大切なのです。低年齢の生徒さんの授業においては学習態勢の形成が半分以上の割合を占めることもあります。また、学習態勢はほぼ形成できていても思考力や集中力の持続にはもう一歩という生徒さんもいらっしゃいます。学習効果を少しでも上げるためには、“些細なこと”ほど大切です。しかも、それ講師がピリピリせずに、授業の自然な流れの中で行っていくこと。経験のある講師ならではの視点とスキルです。

 

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4341.~基礎描画の力を~

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 ~今日のElephasブログ:「リズム造形で、基礎描画」(3月16日)

おはようございます。相模原教室の安倍です。

小学1年生のIくんは、リズム造形が大好きです。

音楽が始まるとイントロでスタンバイして、歌とともに描き始めます。

「とんとんてんて」から必ず始め、「たてせん」、「よこせん」、「ななめ」「ばってん」とできることがたくさん増えています。

道具もクレヨンだけからマッキー、色鉛筆と使えるようになり、楽しみも増えました。

「とんとん…」の時、マッキーを使うと大きな点、クレヨンだと細かい点、とその違いを感じるのも楽しい様子です。

次の絵画展、お教室でできるようになったたくさんのことを使って、楽しく作品を描きあげていきたいと思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

描くことは、書くことにつながります。幼児期もしくは低学年の時から、基礎描画の力を楽しく確実に育んでいくことはとても大切です。“絵が描けない”、“文字が書けない“、とコンプレックスを持たせてしまったり、本人が持ってしまったりする前に、学習の基礎となる描画機能、書字機能を一歩ずつ、ていねいに育ててあげましょう、Iくんのように。

 

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4330.~信頼:可能性を確信する~

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 ~今日のElephasブログ:「1回の“できた”に秘められた成長」(3月3日)

おはようございます。津田沼教室の鶴巻です。

大人も子どもも「できた」というのは嬉しく、次へのやる気につながり、自信になりますね。

以前ここでお話しさせていただきましたが、

質問( お父さんとお母さんのお名前)に答える練習をしているR君。

「お父さんのお名前は?」の質問で、「名前」=自分の名前の結び付きから「お父さん/お母さん」にポイントを当てるため、

それぞれの写真を使って質問と回答を毎回繰り返し行ってきました。

そして、ある日、ついに写真なくご両親のお名前を答えることが出来ました。

まだ、どちらかずつしか言えないこともありますし、写真を出すこともあります。

3歩進んで2歩、3歩と下がることもあります。

しかし、この1回の「できた」はとても大きな可能性を秘めた素晴らしい成長です。

R君のお父様にご報告した際、驚きと喜びに溢れた様子でいらっしゃいました。

「できた」にはR君自身のやる気、嬉しさだけでなく、

その成長を見守り導くご両親、教育に関わらせて頂く講師達の喜びと励みになるのだと改めて日々感じています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「1回の“できた”に秘められた成長」、・・・そうなのです、たとえ1回であっても、「できた」ことは「できた」という確実な事実なのです。その事実から、生徒さんの力や可能性を確信することができます。生徒さんの反応に対する講師の信頼と、その事実に対する講師の客観的な分析が、生徒さんの成長を更に促すものとなります。講師として、すばらしい実感ですね。

 

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