3243.~受容~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「計算式も」(8月30日)~
おはようございます。所沢教室の鹿間です。
中学3年生のSさんは、週2回の授業に加え夏休みは夏期講習でも頑張りました。
Sさんは計算が早く暗算も得意です。一緒に勉強を始めた1年ほど前は、途中の計算式を書かずに答えだけを書くことがあり、「計算途中の式を書いた方がいいですよ」とよくアドバイスをしていました。
ですが最近は宿題や授業のプリントに取り組むとき、計算式を書く事が多くなり、どこで計算間違いをしたのか、どうして間違えたのか振り返ることができるようになりました。次は自分の間違えやすいところに気をつけて計算し、ミスを少なくすることを目標にがんばりましょう。
◇ワンポイント・メッセージ◇
課題についてのアドバイスに耳を傾け受け容れる、ということは簡単そうでなかなか難しいものです。
・とにかく早く答えを出したい。課題を終わらせたい。
・書くのが苦である。書くことは、なるべく避けたい
・自分の慣れたやり方を変えたくない。つまり、変化を嫌う。
多くの生徒さんにこんな傾向が見受けられます。
Sさんはどんなきっかけでアドバイスを受け容れて、自身のやり方を変化させることができたのでしょう。アドバイスを受け容れるには、自身の気持ちが安定していて、相手や場に安心感を持ち、相手の言葉を受け容れるスペースがほんの隙間程度でも自身の中に持てることが必要です。
途中式を見直せば誤りが減るという実質的メリットに気が付けば、Sさんは更に積極的に途中式を書くようになることでしょう。“とにかくやる”から、“できるだけ良く行う”、という方向へとSさんの意識が成長していくことが期待できそうですね。