4254.~感性~

4254.~感性~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「メッツセージ、逃さずに」(12月6日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

小1の生徒さんの代行授業をした時のことです。

宿題をたくさん仕上げて持っていらっしゃったのですが、

その中の1枚、三角形でさまざまな形を作るプリントがお気に入りで、手元に置いて学習したい様子でした。

ちょうどリズム造形で三角形を練習予定でしたので、宿題プリントと同じ形を描いてみました。

生徒さんは、「トラック(長方形)」「ちょうちょ」「かざくるま」「だいけい」と4つの形全部に名前を付けていました。

講師が三角形の頂点をプロッキーペンでかき、生徒さんがクレヨンで、

♪「いーち、にー、さんかーく」と点を結んでいきます。

生徒さんがリズミカルにどんどん描いていく姿に、講師も気持ちが高揚してきました。

「だいけい」までかき上げると、達成感を味わったようで、次の課題にすんなり移ることができました。

授業前にプログラムを考え、教材を準備して授業に臨むのですが、

今回のように、授業中に生徒さんに導かれるような瞬間があります。

生徒さんの様子に注意を払い、発信されている「すき」、「たのしい」というメッセージを逃さないようにしたいと思いました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、講師は敏感であることが求められます。かといって、“サインを見逃すまい!“と緊張していては、本末転倒。柔らかな感性あってこそ、です。サインを柔軟に受けとり、柔軟に対応する。決して流されず、授業のポイントは押さえて。

 

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4229.~実践を通して~

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 ~今日のElephasブログ:「手作り物差しで!」

おはようございます。所沢教室の吉住です。

Sくんは物差しの目盛りを読むことを学習中です。

10mm=1cm 、100cm=1m の理解も課題です。

“長さ”や物差しを身近に感じてもらうため、目盛りの入った20cm程の物差し型の厚紙を用意し、

Sくんが1cmごとに目盛りの数字を記入しました。

その手作りの物差しで回りにある消しゴムや鉛筆などを測ってみました。

目盛りの数字が大きいからでしょうか、自分で書いたからでしょうか、楽しく学習をすることができました。

その物差しは教室で保管し、時折り登場させています。

先日、2時間続きの授業の休憩時間に、色紙で大好きな紙飛行機を折り、飛ばしたいと話します。

「どれだけ飛ばせるか、測ってみよう!」

立ち位置と落下点にテープで印をつけ、巻尺で測ります。

1度目はSくんが巻き尺の始点を押さえ、2度目は落下点まで巻尺を引っ張りました。

1回目の記録は3m88cm。2回目は5m。3回目は4m84cm。

「Sくん!2回目が1番遠くまで飛んだね!」

きっちりと目盛りを読むことを目標に、

長さを測るということにもっともっと興味を持ってくれたらと願いつつ授業を進めています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

生き生きとした、すばらしい実践ですね。”長さ”も、感じるもの。実践を通して、感覚的に、また体験的に学習したことは、しっかりと定着し、記憶されるはずです。

 

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4214.~確かな基礎学力を~

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 ~今日のElephasブログ:「ラーメンを描きます」(10月20日)

おはようございます。武蔵境教室の井上です。

特別支援学校中学部1年生のH君。

小学校5年生からお通いですが、そのころから、算数と国語、造形リトミックを3つの柱として、

学習に取り組んでこられました。

造形リトミックの効果で、算数・国語への学習意欲も上がってきています。

初めのころは、形を取るのが難しく、講師が半介助することもありました。

また、円形の部分をグルグルと繰り返し描いてしまいがちなところがありました。

ですが近頃は、形が目に見えてよく取れるようになってきています。

その日はH君、「ラーメンを描きます」とのこと。

器のなかに様々な具材を描いていく、難易度の高いモチーフですので、少し心配もありましたが、

「ラーメンを描きます」と強い意志です。

いざ取り組んでみると、講師の予想を越えて、形がしっかりとれた、美味しそうな「ラーメン」が完成しました。

授業後、お母さまも感心してくださり、H君の成長をいっしょに喜ぶことができました。

また、そのことがその場にいるH君ご本人にも伝わっていることが感じられて、講師として、とてもうれしく思いました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

H君、楽しく学習に取り組んでいらっしゃいますね。中でも、造形リトミックは生徒さんには存分に楽しんでもらいながら、認知の発達を促し、巧緻性の向上を目標とする基礎教育プログラムです。文字の読み書きや、数の認知、数の概念化にもつながっていくものです。それに加え、感性を育み、表現活動を促すプログラムでもあります。楽しみなが確かな基礎学力を形成し、無理なく教科学習、表現学習へと進めていきましょう。

 

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4185.~テキストを楽しむ~

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 ~今日のElephasブログ:「胃石?!」(9月16日)

おはようございます。 所沢教室の佐藤です。

5年生のFくんは「ゲームしか興味ないです」と言いながら、

切り絵や立体工作も得意で、ジャンルを問わずいろいろなことを知っていて、講師に楽しくお話をしてくれる物知りです。

そんなFくんを見ていると、

「自分がまだ知らないことを沢山知りたい」という気持ちが強くあると感じられます。

そこで、身近にあって親しみやすいものの中でFくんが知らないと思われることについて、

漢字の習得も兼ねて学習することにし、何週かに亘り、「内臓」について、その種類や形、働きを調べていました。

そんな中、タイミング良くワーク課題に「胃石」という言葉が出ていたので、興味を持つのではと、取り組んでみました。

まず、講師が、

「Fくん、ワニが石を飲み込むって知っている?」と尋ねると

Fくんは、

「はあ?」という表情を見せ、注意して話を聞こうとしました。

そしてプリントを出して「胃石」と題名を読んで、

「ワニって、不思議だね。読んでみて」と促すと、集中して音読を始め、問いにも答えることが出来ました。

こんな風に前置きとしてFくんと楽しくお話することによって、読解ワークにも興味の延長で自主的に取り組めました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

“胃石”、ワニは石を飲み込んで胃にためておき、その石で飲み込んだ食べ物を潰して食べるそうです。胃石は、体のバランスをとるのにも役立つそうで、恐竜も胃石をもっていたとのこと。初めて聞く言葉やお話は、講師も生徒さんと一緒に驚いたり楽しんだりすることができます。Elephasのオリジナルの読解ワークもそうですが、学校の教科書もまずはお話をお子さんと一緒に楽しみましょう。

 

 

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4174.~夏休みの先取り学習で~

4174.~夏休みの先取り学習で~

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 ~今日のElephasブログ:「割り算 2学期に備えて」(9月3日)

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

小4のYちゃんと夏休み明けの学校での学習を先取りして、2桁でわる割り算の学習に取り組みました。

2桁÷2桁の計算です。

初めての学習、割り算が苦手なYちゃんは、

「難しいからやりたくない」と消極的です。

そこで、

「先生がやってみるから、今日はみていてね」と声を掛けました。

まずは苦手意識をなくしてもらいたいと考え、商の見立てを立てることに特化しました。

するとYちゃんも、

「私もやってみる」と指で数字を隠し、どんどん記入していくことができました。

学習の導入をして、指で隠すという動作がYちゃんにとってはやりやすかったようです。

算数の授業を終えた後、

「よくできたね」と声をかけると、

「でもまだ一人ではできない」とYちゃん。

「まだ一人でできなくても大丈夫。初めてだから、一緒に勉強していこうね」と声をかけると笑顔で応えてくれました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

2学期が始まりましたね。算数の学習は、来週あたりからでしょうか。夏休み中の先取り学習、苦手意識のある割り算の授業にも「わたし、できるかも」と少しでも意欲的に臨めると良いですね。Elephasで先生に教わった“指で隠す”こと、まず指をピンと伸ばしてみましょう。この指が出てきたら、魔法のように割り算が進みそうです。

 

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4166.~手応えを~

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 ~今日のElephasブログ:「合格という結果が・・・」(8月25日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

とてもうれしい報告を受けました。

中学受験のための学習をしている6年生のTさんから、

「先生、英検3級に合格したよ!」という報告を受けました。

受ける前は、「多分駄目だと思うけど、・・・」と言っていたTさん。

教室ではライティングの練習プリントを作成して、練習しました。

一次試験の結果がでたときには、教室のドアを開けるやいなや、

「あたし、一次試験受かったよ!!」という笑顔の報告がありました。

「今度は、二次試験がんばるね」と、今までにない前向きな言葉も飛び出しました。

講師も、「良かったね、がんばったね。先生もうれしい!」と思わず声を上げていました。

そこから、Tさんの中学受験の学習に対する姿勢も変わってきました。

計算練習にも熱が入り、計算ミスもほとんどなくなりました。

そんなTさんを見て、試験でも検定でも合格するということはすごいことだな、と思いました。

合格という結果が、本人の気持ちや姿勢をこんなにも変えるということに、今回も驚かされました。

次に待ち受けている中学受験で、Tさんが今以上に笑顔になれるように、

講師としても一そう気を引き締めて授業に臨んでいこうと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「合格という結果が、本人の気持ちや姿勢をこんなにも変える」、この一言につきますね。どんな励ましよりも、どんな褒め言葉よりも、どんな共感よりも、どんな慰めよりも、自身による自身の学力の証明が自身を変えます。Tさんは、小6で英検3級合格という快挙でしたが、そこまで大きなタイトルでなくてもいいのです。定期考査の得点が10点上がった、漢字テストの得点がアップした、ある問題を本当に理解できた(納得できた)、・・・という手応えで良いのです。多くの課題に当たるのではなく、集中させ、習熟させて、確実な学力を形成させていきましょう。

 

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4164.~学習態勢をつくる~

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 ~今日のElephasブログ:「」(8月23日)

おはようございます。東中野教室の丸山です。

身軽な体を忍者のようにすばやく移動させ、楽しくて仕方ない様子で入室する年中さんのCちゃん。

触りたいもの、手に取りたいものがたくさんあるのですが、ブースに入ってからは、講師の指示をよく聞きます。

先日は大好きな緑色でカニを描きました。

「ハサミが怖いけど、かわいいね」、「カニグラタンは好き」など楽しそうです。

砂浜を描こうと、講師と一緒にトントンと点描していたとき、

「ここはダメ!」と言われました。

「カニにトントンしたら、いたくなっちゃう。かわいそうでしょ」。

自分の描いたカニに愛着を感じているのだと嬉しくなりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

幼児の授業では、学習態勢の形成が授業の目的の半分以上のウエイトを占めることがあります。Cちゃんもそんな一人でした。しかし、固定化された授業の内容に講師が固執することなく、子どもが集中できそうな課題や持続できそうな課題を中心にプログラムを構成してあげると、子どもは無理なく60分近く授業に臨むことができます。急がば回れ。ここで講師が課題に振り回されることなく、子どもの興味や発達に適った課題を用意してあげること。ここが、学習態勢形成のポイントです。

 

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4133.~モデリング~

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 ~今日のElephasブログ:「ジャンジャン持ってきて!」(7月18日)

おはようございます。 所沢教室の佐藤です。

Kくんとの授業では、毎回割り算を行っています。

商の立て直しを考えなくてもよい問題は、

「ジャンジャン持ってきて!」と、やる気満々でスラスラと解くことができます。

けれども、立て直しが必要な問題になると、それが分かった途端に、

「あ~これやりたくない!」としり込みしてしまい、取り組むこと自体が難しくなっていました。

そこで、講師が、

「えーと、この商ではダメだから・・・」と試行錯誤しながら解いていくところを見せていくことにしました。

回を経るごとにだんだん、Kくんも参加して一緒に考えていけるようになっていきました。

最近では、自分で鉛筆を持って講師と同じ問題に取り組むようになり、

時には先読みして商を立てられるようになってきています。

自信を持って、

「ジャンジャン持ってきて!」と言えるようになるまでもう一息。

頑張りましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ

分かれば、やる気が出る。分かりやすいですね。みんな、そうです。Kくんが尻込みしてしまった時に、Kくんに“取り組むように”促すのではなく、さりげなく講師が解くところを見せる、しかも考え方を言葉にしながら。とても良い進め方でしたね。モデリングをしている時、見ている生徒さんの中でも、そのように脳が働きます。見ているだけでも脳は働き、学習しているのです。しかもその時は、“自分が解かなくては”というプレッシャーが無いので、安心して学習することができます。Kくん、もう一息とのこと。頑張ってくださいね!

 

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4125.~数学用語の前に~

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 ~今日のElephasブログ:「身近な例で考えて」(7月8日)

おはようございます。津田沼教室の千山です。

中学の数学の最初は、正負の数。

気温マイナス5度など、0以下の数も聞いたことあるし、簡単、簡単と言いながら進みます。

けれども、足し算になったら計算ミスが多くなりました。

(+5)+(-8)= といったプラスとマイナス足し算の場合に多くおきています。

小学校の算数では、足し算は増え、引き算は減ると覚えました。

足し算だから増えるという思い込みからミスしているようでした。

そこで気温の話に戻って、

「気温が5度、そこから8度低くなったら何度になる?」と聞くと、少し迷ってから

「マイナス3」と、正解できました。

これが、上記の計算の答えです。

身近な例で考えたことで理解が進みました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

「正負の数を身近な例を通して考える」、とても良い方法ですね。温度計の赤い液のラインの上がり下がりをイメージすることによって、正負の計算のルールを知らなくても答を求めることができます。「異符号の足し算は絶対値の引き算をして絶対値の大きい方の符号をつける」。いきなり数学の用語を使ったルールの理解は難しくても、温度計のラインをイメージすることによって逆に、数学用語による説明も理解できるようになります。

 

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4118.~認知力・言語力~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「かえる問答」(6月30日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

今日で6月も終わりますが、今月の読解ワークには、かえるが登場しました。

ワークを終えた後も、

「おたまじゃくしのシッポはどうなるの?」、

「おたまじゃくしはどこにいるの?」などと講師が問いかけます。

生徒さんは答えながら、考えや興味を膨らませます。

時には、図鑑を広げて確かめます。

これらの問答は一人で学習していたのではなかなか難しいでしょうし、これからも学習に欠かせない時間です。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

興味のあるものについて、または新しく知ったり触れたりしたものについて、互いにお話ししたり、絵を見たり、写真を見たり…。読解問題でただ正解だったかどうかに終わらないことは、すてきですね。最近は教材も優れていますので、写真(半動画)の中にカエルの卵を見つける、卵の中のオタマジャクシの成長を見る、あしが生えてくる直前に足が外から透けて見えているのを発見する…。びっくりしたり、共感したり。こんなやり取りの中で、認知力や言語力が育まれます。

 

 

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