4768.~志向に乗って~

4768.~志向に乗って~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「私はね、魔法使いなの!」(7月26日)

おはようございます。Elephas東中野教室の秋笹です。

「私はね、魔法使いなの! 家のだーれも知らないところに魔法の杖をかくしているのよ」、

こんな可愛いことを毎回言うCさん。

前はプリントをくしゃくしゃにしたり、離席したりすることが多かったのですが、

最近は少しずつではありますが講師の言葉を聞いたり、勉強に取り組んだりできるようになりました。

きちんと成果を誉めると、字も丁寧に書こうと努力するようにもなりました。

ひらがなカタカナ勉強中ですが、ボキャブラリーが豊富で想像力も豊かなので、

それを文字化できるように授業を進めていきたいと思います。

来年は小学生。

共に、できることを少しずつ増やしていきましょう。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

 

Cちゃん、楽しい想像力!言葉での表現にも長けていますね。そんなすてきな力があるから、ついついマイペースになりがちで、自身の志向で行動してしまうところがあるのでしょう。外からの他者の働きかけよりも、自身を基軸として行動してしまうのですね。講師は、本人の志向に上手に乗ってあげましょう。かといって振り回されるのではなく、その思考に乗りながらそのテンポやリズムで、方向性を修正してあげましょう。最も避けたいのが、講師の基軸によって、強制することです、「今は、それじゃ ないでしょ!」と。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4767.~一体感~

4767.~一体感~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「生き物をジェスチャーで披露」(7月25日)

おはようございます。Elephas東中野教室の安齋です。

支援校中3のS君は、生き物大好き。

ここ数か月、講師とのコミュニケーションの一環として、授業開始のほんの数分間、

生き物の簡単なジェスチャーを見てそれに答えるゲームをしています。

生き物を一つずつ増やしていき、今は14種。

イカ、タコ、エビ、………、カタツムリ、ヒトデ、カエルなど、

お家で考えて来た追加の生き物をS君がジェスチャーとともに披露してくれます。

カタツムリやカエルなど、その形を手と指を使って表現するのですが、中にはかなり凝っているものもあって、

講師は即座にその形をつくることが出来ないほどです。

前回の授業では、講師が「イカ」などランダムに8種くらい出題し、全てジェスチャーで返すことOKでした。

当然間違いはありません。

もともと笑顔を時折みせてくれる生徒さんではありますが、

この取り組みを行ってから、S君の笑顔は確実に増え楽しそうです。

好きな物を覚えていくことをきっかけに、これを教科学習、生活に即した習慣づけにどう生かしていくのかが、

講師の腕の見せ所といったところでしょうか。

やりがいも感じます。

さぁ、今週はどんな生き物をチョイスしてくるのか。

また講師が手こずるジェスチャーを考えてくるのか、ハラハラドキドキです。

 

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

いろいろな特技があるものですね、S君、そこまで凝った表現ができるとはすばらしい!また、それに講師がすっかり嵌って大いに楽しめているところがイイですね。生徒さんに関心を持つこと、知ること、それに並んで一体感を持てること、共感することもとても大切です。そこから、信頼感が生まれます。授業の原点は、その辺りにありますね。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

4758.~社会の問題解決へ~

4758.~社会の問題解決へ~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「新聞記事を読み解く」(7月15日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の西岡です。

ある生徒さんの授業では毎回、新聞記事を読み解く時間があります。

ニュースがお好きだという生徒さんのリクエストによるものです。

内容は、地域の記事から国際面までさまざまです。

段落毎にいくつかの質問をし、情報を整理していきます。

「大型動物の逃走」についての記事を読んだときは、

現場の地理・動物の種類と特徴・周辺地域の対応などに着目。

内容を捉えるだけでなく、生徒さんはその動物に詳しく、丁寧に説明してくれました。

翌週、「この前の記事のことですが、(あの動物は)無事保護されたそうですね」と生徒さん。

お互いに「良かったですね。一件落着はうれしいですね」と話しました。

社会には、解決しない問題の方が多く、生徒さんは「つらくなる」といいます。

背景や本質を知るために関連書も読んでいるとのこと。

社会問題に関心を持って自ら学び、より良い社会(世界)へ…と願う生徒さんの姿勢は、本当に立派だなぁと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

NIE(Newspaper  in  Education)の一環からという訳ではなく、課題だからという訳でもなく、自身の興味から“新聞記事を読み解く”とのこと、その態勢はすばらしいですね。しかも、そこから社会の問題解決へと意識が向かうとは、学びの究極的な目的につながる意識ですね。自身の興味関心から、社会へ。世の中の、また世界の営みがそうであることを願います。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4757.~時には書店に~

4757.~時には書店に~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「やっていて気分の上がることは?」(7月13日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の萩谷です。

生徒さんは、中学生になると急に大人になる、というわけではありませんが、

時には、講師がハッとするほどの成長を、見せてくださることがあります。

Sさんは、

「本、読もうかな、どんな本がいいですか?」と言いました。

それは、勉強は苦手だけど、スポーツは得意、と自分のことを話すSさんに、

講師から、

「自分の好きなこと、得意なこと、やっていて気分の上がることは?」と尋ねたことへの答えでした。

講師は嬉しくなって、

「なんでもいいよ。興味のある本、面白いな、と思うものをどんどん読んで。新しい世界をたくさん覗いてみて、脳内で色んなことを疑似体験してみてね!」と話しました。

次回、どんな本を読んでいるのか、聞くのが楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

夏の読書、いいですね。シーンとセミの鳴く暑い夏に、本を読む、その空気感に懐かしい思いがよみがえってきます。指定された本ではなく、出会いを感じた本を読む、そのためには書店に行ってみては。何か感じるものがあるのでは。 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4756.~漢字練習~

4756.~漢字練習~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「漢字パズル、歌になる」(7月12日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の伊藤です。

「漢字、100点だった」、教室に入ってくるなりHさんが言いました。

「再テストがある~」と、Hさんが学校のプリントを持ってきたのが一週間前。

最初のテストを見ると、全体の形は似ているけれど、細部が異なる漢字がいくつか。

「ほとんど合ってるね」と言いながら、講師はパソコンで巨大な「停」を入力して印刷し、ハサミで「イ」を切り離しました。

残りの「亭」はHさんに細かく切ってもらいました。

「はい、パズルです」

「停車とかバス停のテイだね。人がいて。これは何だろう、屋根かな」

バラバラになった「停」を紙に貼りつけているHさんに声かけをしました。

講師につづけてHさんが言いました。

「これは窓で、これはイスで、これは子どもで」

「イス? 子ども?」

「人がいて、屋根があって~。窓があって、イスがあって、子どもがすわってる~」

パズルの数分後、Hさんは歌いながら「停」の字を正確に書いていました。

「先生も歌って書いてみてよ。いっしょにテストしようよ」とHさんは笑って言いました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Hさん、楽しそうですね。漢字を分解⇒構成、それが自然に歌となり、歌いながら書く。どの文字も部分とその繋がり、意味合いが見えてきて、漢字練習がこれから一気に楽しくなりそうですね。講師の出した巨大文字が、すばらしいきっかけになりました!

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4755.~焦らず寄り添う~

4755.~焦らず寄り添う~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「アリの巣作り」(7月11日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の小泉です。

Aくんは友人たちとアリの巣作りをしているそうです。

5月に女王アリが交尾のために巣から出て飛ぶそうで、捕まえるチャンスなのだそうです。

そして、見事に捕獲したとのこと。

友達に頼られることもあり、それを少しプレッシャーに感じながらも、楽しく取り組まれているようです。

この巣作りと前後して、学習に対する態度にも変化が見られました。

以前は避けていた課題にも、「やらなくては」と取り組まれています。

「かけ算もゆっくりやればできそう」、

「感想文は書くことないんだけど、がんばって3行書けた」など。

努力していることがよく分かる発言も多くなってきました。

学校、ご家庭が焦らないで寄り添ってくださったので、良い方向に向いたかと思います。

今の前向きな気持ちを大切に、これからもいっしょに学習していくつもりです。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Aくん、楽しそうですね。アリの習性をよく研究して、見事成功!この探求心が学習にも良い傾向をもたらしているようで、何よりです。「ご家庭が焦らないで寄り添って」いらっしゃるとのこと、この後ろ盾の力は子どもにとって絶対的な安心感となり、成長をしっかりと支えてくれます。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4731.~時間の中で~

4731.~時間の中で~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「PCでカレンダー制作」(6月13日)

おはようございます。Elephas所沢教室の増原です。

カレンダー作成や文章入力でPCに親しんでいる社会人のT君。

カレンダーの日付入力、文字色変更の後に、その月に関するイラストを選んで余白にレイアウトしています。

イラスト選びが楽しく、つい数も多くなってしまいます。

スペースに合わせたサイズ変更が難しく、たて長やよこ長のイラストになってしまうこともあります。

そこでグリッドラインを使った画面でサイズ変更の練習にも取り組んでいます。

斜めのドラッグ操作と縦横の操作を使って微調整しながら、目標の大きさにぴったり合わせる練習を重ねています。

コツをつかむまでは少し時間が必要ですが、

「この形ちょっと変だな」と思う感覚と、

自分で修整できるスキルを養っていけるように継続していきたいと考えています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

ワードやエクセルを活用することは、社会人のT君にとって楽しみでもあり、達成感や自信を得ることにもつながりますね。イラスト選び、大いに楽しみましょう。季節を感じ、好きなもの、関心のあるもの、イラストを目にすることによって、色々なものや経験を再生することができますね。生活の楽しみがカレンダーに反映されます。過去も未来も、そして今も、時間の中で生き生きとと生活していきましょう。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4727.~頑張れる力~

4727.~頑張れる力~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「虫食い わり算」(6月8日)

おはようございます。Elephas西国分寺教室の横山です。

小学4年生のIくん、その日はなんだか疲れた様な顔で教室に入ってきました。

5月とは思えない暑さだったため、講師が

「ここまで歩いてくるだけでも暑くてたいへんだったね。暑いけど今日も一緒に頑張りましょう」と挨拶しましたが、

どうも顔色が晴れないようでした。

お母さまのお話によると、Iくんはわり算の虫食い筆算が解けなくて悔しい思いをしているということでした。

そこで、今日の授業は予定を変更して、この問題をいっしょにやってみることにしました。

初めにIくんが、「一番下は余りが0なのでここは5になって、ここは上から降りてくるので7になる」という具合に書いていきました。そして、

「でもここは上が空白なのでわからないし、その上も空白なのでこれ以上進まないよ」。

講師が「そうだね。そこはもうこれ以上埋められないね。でもまだいっぱい空白があるから、どこか他の場所でわかるところは無いかな?」。

Iくんは「上からやってみる」と言いながらしばらく考えましたが、

「やっぱり上も書けるところは無いよ」とつぶやきました。

しばらくお互いに考え込みましたが、

講師が「ここの15は、割る数の5とかけ算して15になるところだから・・・」と話し始めると、

Iくんが「わかった。ゴサン ジュウゴだから、ここに3が入る」と嬉しそうに答えました。

さらに「こっちも同じかな?」と言いながら、先程まで考え悩んでいたところに一つ一つ答えを見つけて書き入れて行きました。

そしてついに全ての空白に数字を入れることができました。

Iくんは教室に入って来た時と違って、とても明るい表情になっていました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

むずかしい問題を抱えてきたIくん、でもよく再チャレンジで頑張りましたね。途中でしばらく考え込みながらも、最後まで辿り着けました。その“頑張れる力”、すばらしいですね。完成した時のうれしさは、何物にも代えがたいものですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

4726.~小さな積み重ねが~

4726.~小さな積み重ねが~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「成長を感じながら」(6月7日)

おはようございます。Elephas西国分寺教室の小川です。

「今日、カレンダー作るの?」と笑顔で質問するKさん。

講師が

「今日はカレンダーを作る日だよ!」と答えると、

「そっか~!」と嬉しそうにブース内の椅子に座って授業開始の挨拶を交わします。

毎月、オリジナルカレンダーを作ることがルーティーンとなっており、

Kさん自身でエクセルのカレンダーフォーマットに日付を入力し、お気に入りの画像を貼り付けて完成させます。

Kさんがパソコン入力の練習を始めた当初、アルファベットの入力は一文字一文字、アルファベット表を確認しながら入力していましたが、

今ではその確認表はほぼ必要ないくらいまでに上達し、成長が感じられます。

Kさんの成長を感じられることは他にもあります。

毎回の授業の最初に面接練習をしており、その際の「最寄駅」の質問に対しては

「○○駅!」と元気に答えます。

その度に講師が

「何線かな?そこまで答えようね」と伝えると、その時はしっかりと返答できますが、中々定着が難しい状況でした。

最近になって

「△△線の○○駅です!」と返答できる回数が増えてきました。

講師が

「しっかり△△線って言えたね」と伝えると、

「うん、言えた!」と笑顔が返ってきます。

これからもKさんのちょっとした成長も感じながら、サポートしていきます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

まさに、積小為大。講師が生徒さんの変化に気付けることはとても大切です。小さな変化を見落とさずに積み重ねることが、大きな成長につながります。それにしても、Kさんの明るさと元気はすばらしいですね!

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

4724.~より高いものへ~

4724.~より高いものへ~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「妥協したくないんです!」(6月5日)

おはようございます。Elephas国立北口教室の八箇です。

W君は、いつも集中して意欲的に課題に取組んでいます。

間違えたり分からなかったりすると少しがっかりすることもありますが、

復習したり反復練習したりして、自力で解ける問題を着実に増やしています。

そんな努力もあり、漢字検定は、4級・3級・準2級と合格しています。

今は2級合格に向けて勉強中です。

また、学校の勉強も良く頑張っています。

テストや成績表をみても、良い成績を修めていると思うのですが、

講師が褒めてもあまり嬉しそうな表情は見せません。

「妥協したくないんです!」 W君のそんな強い意思を感じます。

W君これからも一緒に頑張っていきましょう。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

「漢字検定は、4級・3級・準2級と合格」、W君、誰が見てもすばらし成果ですね!「間違えたり分からなかったりすると少しがっかりすることもある」というW君、そのようなところは前から聞いていました。が、このブログを通して、W君への見方が変わりました。「やっぱり…」「ダメだ…」という悲観的なマイナス志向ではなく、それはより高いものへ向かおうとするW君の意欲故の「がっかり」だったようですね。「妥協したくない!」、その思い、本当に力強いですね。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ