4038.~数字で実感~

4038.~数字で実感~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「落ち込むのではなく」(3月28日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

小学4年生のMくんは算数が大好きで計算が得意です。

簡単な問題であれば100点を取ることもしばしばです。

暗算ができるので、途中式など書かずにいきなり答えを書くこともあります。

とはいえ4年生ともなれば算数も複雑で難しくなってきています。

Mくん独特の暗算では太刀打ちできない問題がちらほらと出てきたのです。

そこでMくんに伝えたのは途中式を書くこと、位をそろえてきれいな(読み間違えない)数字を書くことです。

くり返し伝えることで、複雑な計算の正解率が上がっていきました。

それにつれて、Mくんの目標が算数の問題で100点をとることが増えてきました。

しかしどうしても小さな計算間違いや見直しを忘れることで、

惜しくも満点ならずになってしまうこともあります。

そんなときは、

「今、間違えておいてよかったね!弱点が分かればそこを頑張れば100点に近づくよ!」。

落ち込むのではなく、見直すことの大切さをわかってくれて嬉しく思いました。

だんだん算数は難しくなっていくけれど、ずっとMくんには算数大好きでいてほしいなと思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「落ち込むのではなく・・・」、そうですね、プラス思考はとても大切です。それは、前に進む原動力となります。そして、Mくんと講師との2つの約束、100点を取ることで一層確実なものとなってきていますね。数字で成果を実感させてあげることの効果は大です。

 

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4033.~まずは、受容を~

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 ~今日のElephasブログ:「」(3月22日)

おはようございます。所沢教室の佐藤です。

プロ野球と、ゲーム「あつまれ動物の森」が大好きな小学5年生のKくん。

毎回、工作や絵を描くことを楽しみにしています。授業態勢も整ってきました。

入会された当初は、几帳面で妥協しない性格ゆえか、講師が、

「9×10 って、いくつ?」という質問をすると、

九九は9×9までと思っているKくん、

「そんなのは無い!」と、断固として説明を受け入れないところがありました。

また、誤答を受け入れ難く、そこから正解に直していくことが容易にできませんでした。

しかし数カ月が経ち気づくと、Kくんの様子が前向きな姿勢に変わっていました。

先日、ローマ字のマッチングと言葉づくりをやってみた時のことです。

カードをきちんと揃え手元に置き、約30分間真剣に取り組んでいました。

そして全てを終えると、またカードをきちんと順番通りに行ごとの袋に入れて収め、

その作業を自分で効率よく考えて行うことも出来ていました。

授業が終わってお母さまに、

「Kくんの長所は、几帳面で自分で考えて行動が出来るところですね」と、喜ばしい気持ちでお伝えしました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

長所は時に短所ともなり、短所が時に長所ともなり得ます。Kくんの几帳面さもそんなところがあるようですね。ひとり一人の生徒さんの特徴を把握して、それが長所として機能できるように授業を進める、講師にはそのような力量が求められています。「9×10」も「そんなのは無い!」ということでしたら、まずは「そうね、九九にはないわね」と受容し、講師は本人が説明を聞いているかどうかに拘らず、10×10のマスに9という個数を表すテープをはり合わせていく、・・・それを9×9まで作業的に繰り返していくと、最後81の次に9のテープを貼ると、「90」になるのです、面白いではないですか。そんな作業を講師が楽しんでいることを見せてあげることです。

 

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4025.~言葉の理解、確認を~

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 ~今日のElephasブログ:「気づき」(3月12日)

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

Rくんと時計の学習をはじめました。

エレファースオリジナルの時計の曲をかけると耳を傾け、じっとパソコンを眺めます。

翌週もニコニコと楽しそうに動画をみます。興味をもった様子です。

時計の絵カードや実際の時計の針を動かしてみる、時計の絵を描くなど様々なアプローチをしています。

その過程で気になることが出てきました。

長針と短針を理解できていない様子。

時計の学習とあわせて長短・大小の学習をすることにしました。

こういった学習は、Rくんのように足し算をひとりで解くことができ、100まで順番に数字の読み書きをし、学校では九九に取り組んでいるなど算数の学習が進んでいる生徒さんはわかっていると思われがちですが、

理解できていないこともあります。

形容的な言葉でもあり、比べる作業が必要なこの概念の理解は難しく、

しかし今後の学習や生活をしていく上で大切なものです。

新しい単元学習を始めたことで、別の学習の気づきを発見しました。

個々の生徒さんへの気づきを大切に丁寧な授業をしていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、数を規則的に理解していても、言葉の理解が抜け落ちていることはよくあります。文章題が苦手という生徒さんは、この例に当てはまる生徒さんです。Rくんの時計学習において、気づきを得たことは良かったですね。そこに気づくかどうかは、学習を進める上でとても重要です。言葉の理解の如何によっては、時計学習での「長い針は?」「短い針は?」という問いかけがすべて意味のないものになってしまうからです。

 

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4005.~学習、良いサイクルを~

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 ~今日のElephasブログ:「さいごにお楽しみを」(2月17日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

もうすぐ1年生になる生徒さん。ほとんどの課題に積極的に取り組むのですが、

日によっては気分がのらないこともあります。

そこで、プログラムの最後にお楽しみをする時間を設けました。

「さようなら」の前の5分間ほどで、今は塗り絵をしています。

(講師が下絵をかいて生徒さんが色を塗ります)

すると、それを楽しみによい態勢で学習できるようになりました。

授業途中で「お楽しみは?」と生徒さんから尋ねられます。

「お楽しみは、さいごね」と講師。

ひらがなの読みの練習もできてしまいます。

お楽しみの時間を待ちつつ、1年生の準備を積んでいきます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

叱るのではなく、工夫で良い学習態勢を形成していく。小学1年生は、教科学習のスタートラインに立つわけです。教科学習が“楽しい”ということを体験させてあげることが、まずは就学準備の一番の目標となります。教科学習を楽しむ態勢ができれば、学校の45分授業も気を散らすことなく参加でき、参加できれば理解も進み、家庭学習への取り組みもスムーズになります。学習における良いサイクルは、この辺りから回転し始めます。

 

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3981.~穏やかに~

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 ~今日のElephasブログ:「Yちゃんから、小さな声が」(1月20日)

おはようございます。津田沼教室の有藤です。

11月に入会された年長のYちゃん。

1ヶ月余り、Yちゃんのお声を聞くことがありませんでした。

1人できちんと椅子に座ることができます。

クレヨンを持って「とんとん てんてん」。

♪「私の名前はYちゃん」

♪「いくつかな?」

歌に合わせて、造形リトミック・・・、

でも、Yちゃんの声は聞けません。

講師は挫けません!

今日も元気に、

「よろしくお願いします亅と言って、授業を始めます。

すると、Yちゃんから、

「おねがいします」と小さい声が返ってきました。

なんと嬉しかったことでしょう。

それからは、少しずつ聞ける言葉が増えました。

マッチングカードで、いす・くるま・かさ…

りんごの絵を見て、1・2・3…

これからも根気強く元気に授業を進めたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Yちゃんの緊張が少しずつ解けてきて、気持ちが少しずつほぐれてきたようですね。この間、講師はあわてることなく、あせることなく、Yちゃんにアプローチ。適切な、対応でしたね。穏やかな対応が、Yちゃんに安心感を与えてあげられたのでしょう。これからも、少しずつ、・・・Yちゃんのこれからの変化が楽しみですね。

 

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3980.~気持ち変えれば~

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 ~今日のElephasブログ:「途端に嬉しそうに」(1月19日)

おはようございます。津田沼教室の千山です。

Aさんと算数の文章問題に取り組んだ時のことです。

問題を見て顔が曇り、「兄と弟の問題だよね。今日はやりたくありません」と、プリントを返そうとします。

「今日の課題なので、やりましょう」と声かけをしますが、なかなかのってきません。

そこで試しに、Aさんが大好きなアイドルグループの、

「MさんとNさんが…」と問題文を読み変えてみました。

途端に嬉しそうに笑って自分で、問題文を読み始めました。

一問解くと、

「次は誰にしようかな」と、言いながら次の問題に取り組みました。

楽しい気持ちで勉強することで、こんなにもはかどるところを目の当たりにして、

講師として学ぶところがとても大きく、

勉強をどう楽しく進めるか常に考えていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

ものの見事に、すばらしい変容ですね。教室の生徒さん方は、ほんの少しの気持ちの変化が行動面に大きく響くことが少なくありません。Aさんは、幸い良い方向に変わることができました。そうでなく、逆の方向に変わることもあります。ですから日々坦々と、講師としてはプラス思考で穏やかに、一つひとつの声掛けにも配慮することが大切です。

 

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3975.~必要なものは~

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 ~今日のElephasブログ:「やっぱり受検したい!」(1月13日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

就業技術科にみごと合格したK君。

夏休み前に体験授業にお越しになった時は、ご本人に自信が無く、受検自体を迷っていらっしゃいました。

直後の学校での三者面談では、

「やはり受検はしない」と担任の先生の前で宣言したとのこと。

親御様から、

「受検しないことになったので、教室にも通わないことにしました。夏休みに予約していた就業技術科の個別相談もキャンセルします」とご連絡がありました。

「お決めになったことならそれで…」とお伝えしながらも、

「就業技術科の個別相談だけはキャンセルするのはもったいないので」とお勧めしたものの、

「行かないと思います」とのお話しで終わりました。

しかし、夏休みが終わるころ、お電話があり、

「個別相談に行ってみたら、本人がやっぱり受検したい!とコロッと変わりまして…。Elephasで指導を受けたい」とのこと。

短期集中で直前講習にも参加され、合格されました。

年賀状に「先生のお蔭で合格出来ました。感謝しています」と本人の文字が…。

本当におめでとうございます。

生徒さん方の人生の岐路に講師の言葉が大きな影響を与えることに身を引き締め、今年も指導に当たっていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

K君、合格おめでとうございます。紆余曲折ありましたが、何よりでしたね。勇気を出して、個別相談に臨んだこと。この一歩は、K君の今後にとってもとても大きく、大切な一歩となりましたね。無理にご入会をお勧めするのではなく、本当に良い方向性を提示し、お役に立てたのはとても嬉しいことです。生徒さんにとって本当に大切であり、必要であるのは何なのか、その視点をもって今年も生徒さん、親御さま方に対応させていただきたいと思います。

 

 

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3968.~集中~

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 ~今日のElephasブログ:「それぞれのやり方で」(1月5日)

新年おめでとうございます。武蔵境教室の清水です。

中学校では学習内容が高度になり、定期テストもあります。

中学生の生徒さんたちは、とても真剣にエレファースでの学習に取り組んでいます。

「30秒で何行読めるかチャレンジ」、

「この文を3回読んでから、見ないで言ってみよう」など、ほんの少しずつハードルを上げていき、ときには講師と競争(ハンデをつけて)するなど、ゲーム性を持たせるようなやり方が合っている生徒さんもいます。

一方、生徒さんの中には、ただ黙々と演習問題に取り組み、行き詰ったときだけ声をかけるのが合っているという方もいます。

それぞれ異なったやり方で進められるのは、生徒さんと一対一で向き合える環境だからこそです。

学習方法は違っても、集中して取り組む姿勢は同じです。

課題をクリアして喜んだり、うっかり間違えて悔しがったりしながら、楽しく学ぶ。

この体験が、学習意欲の向上に繋がるようにと願っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「30秒で何行読めるか」、「3回読んでから、見ないで言ってみる」、課題が明確であることがとても良いですね。何を目的として努力すれば良いのか、それが明確であるから意識と力を集中させることができるのです。ただ「読んでみましょう」、「書いてみましょう」では、「読んだけど…」「書いたけど…」というようなことにもなりかねません。1時間、2時間という限られた授業時間の中で、目的をもって集中することはとても大切なことです。1時間をただ消費するか、1時間で何かを獲得するか、その差の積み重ねはとてつもなく大きいのです。

 

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3966.~眼差し~

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 ~今日のElephasブログ:「面接練習2」(1月3日)

新年おめでとうございます。武蔵境教室の萩谷です。

受験シーズン、教室では、講師と生徒さんによる面接練習が行われています。

生徒さんの中には、人前で話すのが苦手だったり、じっと落ち着いていられなかったり、さまざまな課題があります。

しかし、回数を重ねるごとに、固さが取れ、その生徒さんの良さが出てきます。

そして、講師からの声掛けで自信もつき、少し余裕も出てきます。

面接練習は、講師にとって、生徒さんの成長を感じることができる、貴重な機会でもあります。

「いいね!はっきりとよく聞こえるよ」

「さっきの質問は、こんな風に答えると、○○さんのいいところがアピールできるよ」と、

さらに熱心な練習が、本番に向けて積み重ねられます。

そして、生徒さんの真剣な眼差し、ほめられた時のいきいきとした表情、そのすべてがアピールポイントだと、講師はいつも思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「生徒さんの真剣な眼差し、ほめられた時のいきいきとした表情、そのすべてがアピールポイント」、講師のこんな感じ方がすばらしいですね。子どもこそ、周囲のこのような眼差しによって育ちます。面接に限らず、教室では教科の学習においても、ご家庭では生活において、気持ち穏やかに豊かに育つこと。その土壌において、ひとつひとつの分野での成果を積み重ねていくことができますように、新年に当たり、そんな思いを新たにします。

 

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3963.~面接練習~

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 ~今日のElephasブログ:「はい・いいえ」(12月30日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

高等部2年生のT君とは、授業のたびに面接の練習をしています。

授業の冒頭で自己紹介文を書き、次に声に出して答えさせます。

講師が質問をする前に答えてしまうことも多かったのですが、

だんだん質問を聞いてから答えることができるようになってきました。

質問に対して「はい」、「いいえ」と言えるように、

イラストを見て合っていれば「はい」、間違っていれば「いいえ」と答える練習をしています。

最初T君に「くつ」のイラストを見せて、

「これはシャツですか?」と聞くと、

「くつです」と答えました。

想像以上に「いいえ」と答えるのは難しそうでした。

今では随分できるようになり、イラストを見て大きな声で、「はい」、「いいえ」と楽しそうに答えます。

そのあとにもう一度面接練習で名前や学校名などを聞くと、少し大きな声でテンポよく答えられます。

来年の就労のための面接に役立てられるよう、1回の授業を大切に、くり返していきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「1回の授業を大切に、くり返して」、ここが指導のポイントですね。すべての授業においてそうですが、口頭のやり取りである面接練習においては、殊にこの点がポイントです。面接練習は紙面に形として残りにくいものですから、ともすれば流れやすいやり取りになってしまう可能性があります。面接においても、紙面上に経過を残し、確実に成果を上げていくことが大切ですね。

 

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