3599.~意欲を育てる~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「あ・く・せ・い?」(10月21日)

おはようございます。所沢教室の佐藤です。

小学1年生のTくんには、ときどき驚かされることがあります。

先日、一週間の曜日の漢字を、一緒に声を出してよんでいると、

「これ、〇〇せい」と言って、〇に輪っかが付いた絵を描いて見せてくれました。

「え?なあに」と聞き直すと、

「もう! お耳かして」と言い、 ゆっくり「あ・く・せ・い」。

まだ分かりませんでした。

何だろう?と困っていると、もう一度、同じ絵を描いてくれました。

「ああ! 惑星ね! わあ、よく知ってるね。そうか、これは土星だね」と言うと、

「あくせい」と繰り返して言っていました。

 どこかで、太陽系の惑星の話を耳にしたのでしょうか。

土星=惑星(固有名詞)だと思っているようなので、惑星についての説明を加えました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

Tくん、曜日の学習から土星を思い出したのですね。でも、一つひとつの惑星の名前(固有名詞)と星の性質を述べている「惑星」という言葉とが混乱してしまったようです。自身の力で光を放って輝いているのが「恒星」、それに対し自身では光を発していないのが「惑星」。土星、金星、木星は太陽系の惑星で、太陽の光を反射して光っているのです。Tくんの発言をきっかけに調べてみると、楽しいですね。何かに興味を持つこと、それを誰かに伝えようとすること、そんな意欲を大切に育ててあげたいものですね。

 

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3597.~自覚をもって~

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 ~今日のElephasブログ:「メモをとる」(10月19日)

おはようございます。所沢教室の鹿間です。

メモを上手にとれるようになりたい、というAさん。

メモ帳を1冊用意して練習を始めました。「メモをとる」といってもたくさんの情報の中から必要なものを選び、それを分かりやすく短い言葉でまとめていくのは、とても難しいことです。

まずは身近なことから、と思い、

授業の予定や来週の時間、持ち物、確認しておくことなどを書いていくことにしました。

すると携帯電話の充電を忘れることがあったAさんですが、

メモ帳を使うようになってからはそれがなくなりました。

先日は学校の予定をメモ帳に書いてきて、

「この日は学校の行事があるのでエレファースは来られません」と伝えることができました。

学校でも「メモをとるのが上手になりましたね」と褒められたそうです。

今度は造形の手順をメモにして、それを見ながら作品を作ることに挑戦です。

頑張りましょうね。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Aさん、高等部の3年生。まさに今、就職活動中ですね。実習先では、メモを取ることも求められます。その課題を自覚し努力しているのはすばらしいことです。早速に、成果が表れてきたとのこと。自身での意識的な取り組みが功を奏しているのでしょう。実習先でもその姿勢は、きっと評価されることでしょう。

 

 

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3595.~楽しくスモールステップで~

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 ~今日のElephasブログ:「字はまわるから…」(10月16日)

おはようございます。所沢教室の榎戸です。

保育園年長のNくん。

今春初めて授業をした時、「字はまわるから書けない。でも見て、これは書けるよ」と

「い」「こ」「た」を書いて見せてくれました。

お母さまから、「家で練習しようとしても嫌がって書かない」とのお話がありました。

そこで 横→縦の順番で十字クロス。

「あ」や「わ」に必要な大きなふんわりカーブ。

「す」や「む」に必要な小さな回転など、ひらがな書字に必要な線描を取り出し、

大きくクレヨンで描いたり、小さく鉛筆でなぞったり、時間をかけて取り組みました。

縦方向の回転がスムーズになったところで、ひらがな書字へ移行しました。

歌唱言語法ひらがな書字で、「す」を選択。

「ここに縦回転発見」といいながら大きくモニターに出てくる書き順を見た後、一人で書くことができました。

「できた」、目をまんまるにして自分の書いた「す」を見つめていました。

すっかり自信がついたようで、「ここは縦回転」「ここはふんわりだね」と文字の分析を始めました。

「じゃあ 次はこれ書いてみるよ」と抵抗なくすべての文字に挑戦しています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

なるほど、ひらがなには回転を含む文字と含まない文字とがありますね。Nくん、すばらしい分析力ですね。私たち講師も同じような分析をして、「い」「こ」「た」は書字学習の初めの課題に持ってきます。そして、「に」や「け」がそれに続きます。そして、回転を含む文字へ。Nくん、スモールステップで書字学習を積み重ねて、もう“まわる字”も大丈夫ですね。

 

 

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3593.~リラックス&リフレッシュ~

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 ~今日のElephasブログ:「歌唱造形の力」(10月14日)

おはようございます。越谷教室田中です。

Kさんはお仕事の疲れが一番たまっている金曜の夕方にも関わらず、いつも元気にいらっしゃいます。

課題のプリント類をひとつひとつ丁寧に取り組んだ後は、大好きな歌唱造形の時間です。

コロナの影響でお仕事先でも色々な制約があり、以前よりも気持ちに疲れがたまることも多い様子ですが、

好きな歌を選んで聴いている時、また希望により講師が絵を描くお手伝いをしている時、

本当にリラックスしている感じです。

歌唱造形の持つ「力」を、講師が再認識する時間でもあります。

改めて歌唱造形の目的や意図を再確認しつつ、Kさんと一緒に楽しんでいきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

社会人の生徒さんにとって、『歌唱造形』の時間はまさにリラックスできる時間かもしれませんね。Kさんも小学校の頃からの生徒さんのお一人です。認知教育、また巧緻性トレーニングとしてくりかえし繰り返し、歌唱造形に取り組んでこられました。すっかりおなじみであるメロディと歌詞、描順は、懐かしくもあり、季節を感じさせてくれるものでもあり、イメージを膨らませてくれるものであり、・・・気持ちを鎮静化することもあれば、躍動感を与えてくれるものであるのかもしれません。歌唱造形で、リラックスし、リフレッシュし、また職場や生活の場で活き活きと活躍してくださいね。

 

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3591.~機能を育てる~

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 ~今日のElephasブログ:「感動しました」(10月12日)

おはようございます、越谷教室の西です。

色、イラスト、文字、数字の それぞれのマッチングが得意なⅠさん。

1~10の数字を机の幅いっぱいに広げてマッチングすることが大好きで、

その教材を出すとニッコリ笑顔で 「やります」と手を上げます。

最近、「どれと一致するのかな?」と迷うことも少なくなり、回数を重ねるたび仕上がる時間が短くなって、

最近では 1分足らずで出来上がります。

とても安定して短時間でやれるので、スッテップを一段上げてみました。

1~5までを空欄に順番に並べるワークをやったところ、順不同で数字カードを渡しましたが、正しく順番通りに貼れました。それも短時間で、迷いもありません。

数字の並びが頭の中に入っていたことの発見、大変嬉しいものがありました。

やり続けて来たことで、Ⅰさんの中で積み上げられ、

Ⅰさんからそれを発信できたことの嬉しさに感動しました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

Ⅰさんは、作業所でお仕事をなさっている社会人です。「やります」「どれと一致するのかな?」、これらは音声発語によるものではなく、動作によるものです。数字のマッチングは、かれこれ十数年以上に及ぶ彼の課題でした。しかしそれが、ここ最近できるようになってきたのです。さらに数字を空欄に並べることも。親御さまや講師にとって、これはとても大きな感動すべき出来事です。単に課題を理解したということではなく、機能が新たに生まれ、育った、ということです。10才を過ぎても、ましてや20才を過ぎても、機能の開発は可能なのだ、というすばらしいメッセージをⅠさんと講師との実践から得ることができます。すばらしいことです。

 

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3590.~一つひとつ~

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 ~今日のElephasブログ:「定期テストに向けて」(10月10日)

おはようございます。越谷教室の菊地です。

今年から中学校へ進級し、部活動にも勉強にも一生懸命なK君。

小学校の時とは違い、提出物の多さや日々の宿題の多さ、また勉強のスピードの速さに驚いているようです。

でも、初めての期末テストでは、平均点に到達。

さらに得点をアップさせるために、学校の学習内容と教室での学習内容を確認しました。

そして、学習の負担を減らすために、教室でも教科書と学校のワークを使うことに徹底しました。

これはそのまま、学校の授業の復習にもなります。

また提出物の期限に焦ることなくしっかりと準備できるように、方針を変えました。

これからの定期テストでは、

焦ることなくしっかりとやり切れるように一緒に頑張っていきましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ

何事にも、対策が大切です。日々の学習を計画的に進めることによって、却って時間にゆとりが持てます。テスト対策も提出物の準備も、心理的ゆとりがあればじっくり取り組むことができます。毎日坦々と、十分な準備で臨めるように、教室ではサポートしていきます。“一つひとつ行っていけば、必ず終わります”、これは朗豊ゼミナール(Elephas修了生のための補習・進学・就職のための塾)創始時の尽力者の一人である谷村信朗氏から学んだ言葉です。

 

 

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3589.~工夫しだい~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「色分けしたことで」(10月9日)

おはようございます。津田沼教室の千山です。

Aちゃんと立体の体積の問題に取り組みました。

公式はしっかり覚えていて、立方体や直方体の体積は正しく答えられます。

けれど、凸凹のある立体では、なかなか正解できません。

ふたつの直方体に分けてそれぞれの体積を求めて足せばいいということは分かっているのですが、

図の中に長さがたくさん書いてあるために、どの数字をかければいいのか分からなくなるようでした。

そこで、横線を青に、高さを表す縦線を緑にぬりました。最後に縦を表す線をピンクに塗ります。

「縦って斜め線なんだね」と気付くことができました。

そして、縦はピンクの長さ、横は青、高さは緑だけを見ればいいので、

正しい長さを選んで体積を求めることができました。

色分けしたことで、

「この立体は、縦の長さが1つしか書いてない。全部同じ長さなんだね。」

「ここの横の長さ書いてない」という時にも、「横線同士で足したり引いたりしてもいい」とヒントを言うと

「この青線とこの青線だ」と気付いて正解することができました。

立体への理解が進んだという手応えがあり、嬉しくなりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

色分けしたことで、たて・よこ・高さが見えてきたのですね。すべて、工夫次第。Aちゃん、良かったですね。分かってくると、クイズ感覚で次々の問題に挑戦したくなりますね。”分かった!”という感覚を大切に育てていきましょう。

 

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3588.~学習の原点を~

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 ~今日のElephasブログ:「誰とも比べず、自分のペース」(10月8日)

おはようございます。津田沼教室の酒巻です。

1コマの授業の中で、生徒さん一人ひとりに

「今回はこれができるようになれば」といった目標設定があり、多くの課題をこなさない場合もあります。

その目標も、例えば難しかったところ、わからなかったところを質問することができるかとか、

宿題の内容を自分自身でも決めることができるかなど、

学習の理解や定着に直接関わらないものも時としてあります。

生徒さん一人ひとりの特性やペースに合わない取り組みをしても、

学習が苦痛でどんどん嫌いになってしまうばかりだからです。

その日の目標を達成できたときの生徒さんたちはとてもいい顔をしています。

「次もまた出来るかも」、「自信がついてきた」・・・。

そう感じてくれているのは、誰とも比べず、自分のペースで学習できる安心感があるからだと思います。

本来、学ぶことは楽しいこと。

そして、生徒さんたちは皆、もともと「学びたい」気持ちをもっています。

勉強することは「苦痛なこと」ではなく、「ワクワクすること」にシフトしていくことは大切なことだと実感しています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

今日のブログ、良い言葉がたくさんありますね。

「目標設定」:これは不可欠です。しかも1回1回の授業ごとに。

「誰とも比べず」「自分のペースで」:個別学習のメリットを活かしましょう。個ごとに、対策も異なります。適切な対策の選択こそ、講師の任務です。

「安心感」:安心感があってこそ、間違えを受け入れ、訂正することもできます。

「本来、学ぶことは楽しいこと」:幼児の学習に垣間見られる、この学習の原点を忘れずに。

 

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3587.~空間認知~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「象、縦描きで」(10月7日)

おはようございます。津田沼教室の堀です。

「象の絵を描きたい」と小学1年生のJくんからリクエストがありました。

まずは図鑑で象を調べてそれから、歌唱造形の絵を見ながら一緒に描こうとJくんの前に画用紙を[横長]に置きました。

するとJくんが紙の向きを[縦長]に変えました。

「あれ?なんでかな」と思いながらも象の歌唱造形の絵は横に描く方が描きやすいと思い、

また[横長]に置き換えました。

歌が始まり、象の顔、耳、鼻と描いていくと Jくんは不思議な配置で描くので

「あれれ?どうしたのかな、失敗かな?」と思いました。

でも、なんの迷いもなくスイスイと描いているのでそのまま様子を見ていました。

すると、Jくんは自分で紙の向きを[縦長]に変えてそのまま描き進めていきました。

出来上がった絵は見本の象とは全く違いました。

なんと、立ち上がった状態の象の絵を描いていたのです。

不思議な配置の描き始めは、紙を横に置かれてもそれを受け入れ、諦めることなく、縦の向きで描き始めていたからだったのです。

描きたい絵がJくんの中にしっかりとあり、それを表現している彼の様子はとても楽しそうでキラキラと輝いていました。

Jくんのすごいところを1つ見つけちゃったなぁ、という幸せな瞬間でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Jくん、立ち上がった象をどこかで見たのでしょうか?実物、映像、写真、絵?何れにしても、とてもインパクトがあったのでしょう。インパクトのあったものを描いてみたい、というのもElephasの生徒さんならではですね。描くことが身近であるのは、すばらしいことです。その上に、Jくんの空間認知力にはすばらしいものがありますね。横画面に縦画面の絵を描くとは。就学されて6、7月頃からは学習もスタートしたと思いますが、かな書字や漢字書字は今どんな状況でしょう。象の作品もぜひ見てみたいものですが、書字状況も気になるところです。

 

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3585.~オリジナルを楽しむ~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「工作:ぶどう」(10月5日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

ぶどうの工作をしました。

まず図鑑でぶどうの形や色、蔓などを確認します。

生徒さんの個性が出るのが葉脈の描き方です。

Sさんの葉脈は太くて力強く生命力を感じました。

Hさんの葉脈は細かくたくさんあり、みずみずしい印象を受けます。

ぶどうと云うと、ついつい実にばかり目がいってしまいますが、葉をじっくり観察するのも興味深いものですね。

観察や表現の奥深さを感じる造形。来月も楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

見て、描いて、作って、お2人とも社会人の生徒さんですが、造形リトミックを大いに楽しまれているようですね。ぶどうは、手芸でも陶芸でもモチーフとしてよく用いられますが、下絵があってそこに彩色をしたり糸を刺したりということが多いようです。その点、造形リトミックではすべてオリジナル。プロ級の絵には及ばなくても、オリジナルというところに楽しみがあります。ですから、今日のブログのSさんとHさんの作品のように葉っぱにすら個性が表れるのです。社会人の造形リトミック、個性あふれる作品との出会いはとても楽しみです。

 

 

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