3696.~集中~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「学校の宿題、数独「」(2月24日)

おはようございます。相模原教室の吉野です。

今日は学校の宿題をやりたいと、Sくんがプリントを広げました。

数独の問題です。

やり方を説明しながら、まず講師がマスに入る数字の候補を鉛筆で小さく書いていきます。

どこに何の数字が入っているかな?

タテ、ヨコ、ブロックに順番に注目して、やり方に当てはめるとどうなるかな?

注意深く数字とにらめっこして、Sくんが候補を絞っていきます。

「ここは3だね。」

「残るのは5しかないよね。」

ひとつひとつ判断していく時の声が少し興奮気味で、いつもより大きく響いていました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

学校で、数独を取り上げているのですね。作業はシンプルでありながら、集中力を要する課題です。Sくんの「注意深く数字とにらめっこして」というのが正にそれです。すぐに答えが分からなくても、「うーん」と考える態勢、どの学習にもつながる大切な態勢=耐性です。

 

 

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3695.~能動的に~

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 ~今日のElephasブログ:「簡単だった!」(2月23日)

おはようございます。相模原教室の臼井です。

いつも元気いっぱいなRくんは、漢字が大好きです。

小学校低学年ながら、高学年で習う漢字まで読むことができます。

「原因」の「因」を見て、

「『よる』とも読むよね。『台風に因る被害』とか」と言っていた時はとても驚きました。

他にも、街中で見かけたお店や公園などの名前を漢字で教えてくれます。

最近は、算数もよく頑張っています。

以前は絵やブロックを見て「1、2、3……」と数えていましたが、

「5と3は……8!」、「6と4は10!」と、指を上手く使い、スラスラ計算できるようになってきました。

先日は筆算にも挑戦してみました。

最初は「難しそう」と言っていましたが、一つ例を見せるとその後は難なく解くことができました。

「簡単だった!」と笑顔のRくんを見て、講師も嬉しい気持ちになりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Rくん、漢字や数、学習に目覚めたかのようにすばらしい勢いですね。“分かる、分かる”、と今は面白くて仕方がない時なのでしょう。興味津々であるから、街の漢字も、講師の説明も能動的にどんどん吸収できているようですね。この学習態勢を持ち続けられるよう、無理なく楽しみながら、また納得しながら学習を進めていきましょう。自ら好んで行う学習ほど効果的なものはありません。

 

 

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3694.~言葉と生活~

3694.~言葉と生活~

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 ~今日のElephasブログ:「ことわざ・慣用句」(2月22日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

小学3年生のYくんが、

「先生、見てー。僕たちが作ったんだよ」と手作りの冊子を見せてくれました。

それは、クラスのみんなで作った『ことわざ辞典』です。

一人が一つのことわざを担当して、その意味と用例を調べて書き上げてあり、35人分35ページの大作でした。

パラパラと他のページを見ていると、気になることがありました。

「棚からぼたもち」の例文が、

「棚を掃除していたら、ぼたもちが出てきてうれしかった」など、ことわざの言葉そのものを使った文がいくつも見られたことです。

Yくんとは別の生徒さんとことわざや慣用句の勉強をしていると、

「ほっぺたが落ちる」の時には、

「ほっぺたが(下に)落ちたら怖いよー」と顔をしかめます。

第一印象では、言葉そのものの状況を想像してしまうようです。

「本当にほっぺたが落っこちるわけではないよ。とっても美味しいときの例えだよ」など、

その都度たとえを出すことで少しずつことわざや慣用句を学んでいっています。

この状況と同じように、ことわざを文字通りの言葉の状況でしか理解できず、

例えとしての別の状況を思い浮かべることが意外と難しい子が多いのかもしれない、と印象に残りました。

今では、会話の中でことわざを使ったり、意味を教わったりする機会が少ないのかもしれません。

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、前回のブログと共通することですが、日常で使われる言葉自体に変化があり、ひとつ一つの言葉が今の子ども達には馴染みのないものになってきています。「棚」、「ぼたもち」、その意味や人々の生活における価値を子ども達はどれくらい理解できているでしょうか?日々の暮らしの中で暦や行事が大切にされていた時代、牡丹が咲くころと重なる春のお彼岸の牡丹餅、甘いものが貴重であった当時それは何よりの楽しみであったはず。そんな生活背景の中で、棚の下で寝ていたら、思いがけず、あの甘くて貴重な牡丹餅が偶然にも口の中に落ちてきた、何と幸運なことか、・・・。このような背景が理解されてこそ、ことわざの意味にも「なるほど」とうなずけるというもの。ことわざの復興、やはり生活の中で使われ伝えられることが遠回りの様で近道ですね。

 

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3693.~変化に応じて~

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 ~今日のElephasブログ:「言葉は、変化する」(2月20日)

おはようございます。相模原教室の安倍です。

幼稚園年長のKくん、保育園年長のHくん、4月の入学に向けて準備をすすめています。

先日、ひらがなのつまる音、ねじれる音の学習をしていた時、Hくんが

「まっち、ってなあに?」と聞いてきました。

「まっち、知らない、見たことないよ」とのこと。

次の日、Kくんからも「まっち、知らない」との質問。

「確かにそうなのかも。」と思いました。

2人が同時に知らなかった言葉は、「べんじょ」、「ひゃっかてん」でした。

そうですよね。

今は「トイレ」、「デパート」と言います。

小学校の高学年生、中学生の生徒さんたちと話していると、時々、意味が全く分からない言葉があることを思い出しました。

使われなくなる言葉、作られる言葉、変化する言葉があることに気づいた体験でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ

私たち講師も、いつの間にか、昔の人になってしまったようです。幼児はもとより、小学生や中学生も、私たちが当たり前に使っている言葉でも知らない言葉があるということ。時の流れの中での言葉の変化に伴って、教科書やワークも変わっていかなくてはなりませんね。

 

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3692.~生涯、発達~

3692.~生涯、発達~

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 ~今日のElephasブログ:「続けること、くりかえすこと、あきらめないこと」(2月19日)

おはようございます。相模原教室の小口です。

大人になってもずっと通い続けているYさん。

くり返しくり返し練習し積み重ねていく中で、できることや

言葉を発することが本当に増えました。

10以内のたしざんでは、多い方の数から少ない数を言いながら足すことができるようになりました。

お金の計算では、10円20円30円・・・と数えることができ、

また硬貨の枚数と合計が合うようになり、

間違えがちな10円と1円や100円と1円、100円10円1円の合計も言え、

位も間違えずに書くことができるようになりました。

どの課題も発語を促すために、声に出して練習を積み重ねてきました。

指示に対しての理解も増え、また自分で考えて行動する仕草も見られるようになりました。

このような状態や傾向は、お教室以外やお家の中でも見受けられるようになったと、

続けることへの大切さをお母さまもお話しされ、大変喜んでいらっしゃいました。

続けること、くりかえすこと、あきらめないことの大切さを実感しているのは、もちろん講師も同様で、

とてもうれしい気持ちになりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

かつて、“発達”は所謂成長期に限られた概念でしたが、今では、発達は生涯継続するものと捉えられています。Elephasでは、20年30年と通われる生徒さんも少なくなく、みなさん学びを継続されています。まさに、生涯学習。機能は使うことによって、形成また向上されます。生活体験を積み重ねる中で、概念も獲得されていきます。Yさんもそのお一人、学びによって生き生きと生活されることは素晴らしいことですね。

 

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3691.~気づく~

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 ~今日のElephasブログ:「自分でチェック」(2月18日)

おはようございます。 所沢教室の佐藤です。

「小2の書き取り」が課題のTくん。

画数の多い字でも鉛筆を止めることなく、集中して書いていけます。

けれども、トメ・ハネなどの細かい部分に気を付けることができませんでした。

最初は声掛けして、書き直しや書き足しをしていました。

それでも、今まで細部に気を付けずに書いてきた習慣は、すぐに改善するものではありませんでした。

そのうち、

「えー、またこの字を書くの?」という発言が出始めたので、もうこれ以上、同じやり方では続けられないと感じました。

そこで、Tくんがミスしやすい部分を自分で修正できるようなプリントを用意して、

お手本を見たあとに足りないところや、違うところを添削できるようにしました。

その直後に書き取りをすると、自分でチェックできた部分をきちんと書くことができました。

新たな習慣が身につくように、継続していきます。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Tくんの書き取り、講師の工夫が功を奏しました。講師が指摘するのではなく自ら気づかせる、心理的配慮による対応ですね。子どもの表情や仕草、言動から子どもの気持ちに気づくことは講師にとってとても大切なことです。「もうこれ以上、同じやり方では続けられないと感じました」、この気づきが良かったですね。

 

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3690.~安定感を育む~

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 ~今日のElephasブログ:「4月からは、高校生」(2月17日)

おはようございます。所沢教室の鹿間です。

ずっと一生懸命に勉強を続けてきたTさん、4月からは高校生です。

本当に頑張りました。おめでとうございます。

入試日が近くなってきた頃に取り組んだ作文のテーマは、

「高校生活でがんばりたいこと」。

Tさんは、

「まず勉強、それから部活動です。後は電車で通うこと、アルバイトや一人旅もしてみたい。身だしなみに気を

つけたり・・・」と次から次へと出てきました。

「たくさんありすぎて書ききれないので、いくつかにしぼって書きましょう」と講師。

「では勉強と部活と電車通学について書きます」と上手にまとめて作文を仕上げました。

実際の課題は「高校生活で一番楽しみなこと」でした。Tさんは部活動をテーマに書いたそうです。

作文には1つしか書けませんでしたが、高校生なったらひとつずつ実現させていきましょうね。

 

◇ワンポイント・メッセージ

小学生の頃から所沢教室で学習を積み重ねてこられたTさん、いよいよ春からは高校生ですね。学習態勢、学習への取り組み姿勢も立派になり、大きく成長されました。授業での講師とのやり取りも的確ですし、高校生活についての自身の展望もしっかりとしていますね。穏やかな学習環境によって、安定感が増しました。将来への今後の歩みにおいて、何よりも大切なものを得られましたね。

 

 

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3689.~受検課題、習熟を~

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 ~今日のElephasブログ:「体験を通して理解が進む」(2月16日)

おはようございます。所沢教室の吉住です。

就業技術科・職能開発科の適性検査にて過去に出された問題の中に、お料理のレシピからの出題がありました。

「大さじ1杯のみそは18gです。4人分のみそ汁を作るのに、みそは何g必要ですか。※4人分は大さじ5杯」

「8人分のみそ汁を作るために、ねぎは何本必要ですか。※4人分は2分の1本」

かけ算で答えを導く問題です。

かけ算の計算ができても、レシピをイメージすることが難しいと解くことができません。

文に表されていることは、どういうことなのか。

材料に見立てた色画用紙を切ったり、増やしたりして擬似体験した後、問題に取り組みました。

ハムを8等分という記述があれば、紙を8等分に切ってみる。また、LからmLの換算の問題の時はペットボトルや計量カップを使ってみました。

体験を通して理解が進むということを日々痛感しています。

そして、直接、勉強につながると思われないような生活体験やお手伝いなどが学習への大きな力になるのだなあと感じています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

この問題を理解して解くには、まずレシピの見方が分かることが必要です。それに加え、調理の具体的なイメージを持つためには、日常の体験も求められます。就業技術科・職能開発科(都立職業学科)の受検問題は、将来の就労で必要とされる能力を問うもので、問題は厳選されています。選考のためだけの問題ではなく、就労後に結びつく問題であるという点で、優良な課題であると云えます。それらの課題について、単に受検技術としての習得ではなく、本当に理解するところまで習熟していくことは、将来的に見て、大変有効な学習となります。早めに対策をスタートさせ、確実な力としていきましょう。

 

 

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3687.~学習態勢を育む~

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 ~今日のElephasブログ:「“前のめり”、何とも楽しそう」(2月13日)

おはようございます。花小金井教室の小山です。

S君の、中学受験が終わりました。

1月になってからは、お家でお母さまが国語を、

エレファースでは、2時間みっちり、算数の問題を解いていきました。

課題の単元を予定表に書き、時間を割り振って挑みます。

“前のめりに“問題を解いている姿が、これまでとはちがいます。

しかも、何とも楽しそう。

間違いや、覚えたいことは、振り返りカードに書いていきます。

書いたり、まとめたりすることが大好きなS君です。

緊急事態宣言が出てからは、コロナ感染を用心して、学校の登校を自粛して備えました。

とにかく、無事に元気にチャレンジできたこと、本当に良かった。

結果はまだ出ていませんが、S君に、合った、縁のある学校が待っているということは自信をもって、言えます。

「今日の工作は何?楽しみ。楽しみ」、低学年の頃、S君が毎週言っていた言葉です。

その言葉の通り、しばらくの間は、工作を、思いきり楽しみましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ

その後S君、合格されました。“前のめり”でいて、しかも楽しそうとは、すばらしい取り組み態勢でしたね。中学、高校、その先までに通用する学習態勢がもうでき上がっているようです。

・課題の単元を予定表に書き、時間を割り振る

・間違えや、覚えたいことは、振り返りカードに書く

工作を毎週楽しんできたS君、教科学習に楽しく取り組むエネルギーもそこから来ているのかもしれません。集中力、持続力、探求力は、造形リトミックのめざすところです。

 

 

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3686.~好奇心に応える~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「ずーっと描いたら、1000になる!!」(2月12日)

おはようございます。所沢教室の榎戸です。

保育園年長クラスのNくん。

教室の入口正面に飾ってあるディスプレイを見ながらお話をするのがお気に入りです。

2月1週目、ご挨拶よりも前に、

「ペンギンなの!ペンギン大好き!」と大はしゃぎでした。

「ペンギンのおさんぽにしたーい。1000のペンギンにしないとー」

ゆっくりと、様々な質問をしていったところ、テレビで観た、

「旭山動物園のペンギンのお散歩のシーン」を思い浮かべているようです。

調べてみると30匹ほどのペンギンが列を成して行進していました。

Nくんにとって数えきれない“たくさん”は、1000という数のようです。

更に高い値段も1000円。

高額と多い数のイメージが一致しているようです。

ペンギンの行進の絵は毎週2羽ずつ描いた紙をつなげていくことにしました。

今までは毎回1枚を完成させての満足感でしたが、今月は1か月かけて完成させます。

「今度来たらまた描いて4になる。その次は6になる」と自ら足し算をしていました。

「ずーっと描いたら、1000になる!!」

ワクワク感満載の2月になりそうです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Nくんは、興味しんしん、喜びいっぱいですね。造形リトミックは、そんな子どもの好奇心に応えていくことができます。講師も子どもと一緒に、楽しみます。それがご家庭にも広がれば、さらにすばらしいですね。春には就学のNくん。学習力、探索力は、こうして培われたエネルギーを基盤として、着実に伸びていくことでしょう。あせらず、楽しみながら、着実に。

 

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