4760.~次第に柔らかさを~

4760.~次第に柔らかさを~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「間違えてもイイっ!」(7月17日)

おはようございます。Elephas越谷教室の御供です。

学校の夏休み前、一足先に夏期講習が始まっています。

この夏、分数の計算を仕上げる予定のMさんは、

「間違えてもイイって先生がいったから、わたし、やれるよ」と笑顔でやる気を見せてくれました。

講師は、もちろん間違えさせるつもりはありません。

間違えさせない運びをするつもりです。

間違えることを恐れて講師の顔をみながらドキドキしながら問題を解くのではなく、

この夏、Mさんが自信をつけてくれることも目標の一つにしています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

間違えることに大きな恐怖を持ったり、間違えることを極端に嫌ったり、間違えることを許せなかったり、というケースをたまに見かけます。これまでの経験によるものもあれば、そのような気質を生来的に持っているのではと思われるところもあります。何れにしても、この恐怖感や嫌悪感、完璧志向を少しでも緩和できるように講師は意図的に働きかけます。このMさんの例もその一つです。Mさん、安心したようですね。他のケースでは、間違えやすい問題を与えないように配慮したり、間違えそうになる前に何気なくそっとヒントを与えたり、逆に講師が間違える場面を示したり・・・。そのような対応を心掛けていると、生徒さんも次第に気持ちに柔らかさを得てこられます。

 

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4754.~特性を活かす~

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 ~今日のElephasブログ:「可愛いヤモリだからね…」(7月10日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の丸山です。

Hくんは生き物が大好きな男の子です。

担当当初はヤモリの餌や睡眠など、講師も知らなかった生態について話題にしていました。

「先生知りたい?」とこちらの興味を確認しながら、説明してくれます。

割り算も、「15匹のハニーワーム(ヤモリの餌になる虫)を3匹のヤモリに分ける」などの文章題にしたところ、

イメージもばっちりできて、立式も解答もOK。

「可愛いヤモリだからね、考えると楽しくなるんだ」とのこと。

算数の問題を楽しく感じているようです。

「今度は僕の飼っているカエルのことを教えてあげるね。ヨモギまんじゅうと、メロンシロップっていうんだ。きれいな緑なんだよ」

今度はカエルの問題を作って、掛け算と割り算の立式に取り組みたいと思います。

カエルが主役の物語の読解もいいかもしれません。

講師もヤモリやカエルが好きになってきました。

楽しみながら、学習計画を立てています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

好きなこと、楽しいことには、集中できる、この特徴を大いに活かした指導ですね。「可愛いヤモリだからね、考えると楽しくなるんだ」、気持ちが動けば、思考も働く。すばらしい連鎖ですね。この調子で、楽しく学習を進めていきましょう。「ヨモギまんじゅうと、メロンシロップっていうんだ…」、発想もユニーク、穏やかなやさしさも感じられます。

 

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4728.~宿題、習慣づくりから~

4728.~宿題、習慣づくりから~

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 ~今日のElephasブログ:「宿題スタート!」(6月10日)

おはようございます。Elephas西国分寺教室の髙須です。

通い始めて1年半ほど経つSちゃん、ご家庭の事情もあり、これまでほぼ宿題を出していませんでした。

小学5年生になった今、そろそろ宿題を出してもいいのではないかと、

5月の連休明けから1枚だけ出すことにしました。

割り算のプリントです。

お迎えにいらした親御さまに、授業で行った計算の仕方をお伝えし、「この方法ならできますよ」と明言して、お出ししました。

プリントは、設問数を少なくし、九九表を見ながらでもOKということにして宿題スタートです。

初回、全問とまでいかずとも宿題に着手できました。

「Sちゃん、偉い!」

2回目以降、全問解いています。

Sちゃんに

「宿題できた!やれたね。がんばりました!」と声をかけると、はにかみながら笑みを返してきました。

この調子を保持して、エレファースでの学習をより確かなものにしてほしいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

宿題の取り組み、良い循環が始まりそうですね。「わり算:設問数を少なくし、九九表を見ながらでもOK」、そこが良かったですね。しばらくはこのスタイルで。宿題への取り組みが無理なく定着出来たら、少しずつ量を増やして行きましょう。または、科目をもう一つ加えましょう。内容は、はじめの通り「この方法ならできますよ」というもので。宿題は内容の理解よりも、まずは取り組む習慣の形成を優先しましょう。

 

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4720.~単位を体得~

4720.~単位を体得~

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 ~今日のElephasブログ:「先生を測る!」(5月31日)

おはようございます。Elephas東中野教室の安齋です。

小3のMくんは、好奇心旺盛で物知り屋さんです。

「いろいろな物を測って順位をつけてみよう」という「長さ」の授業を行いました。

実際に測る為に、17cm定規・30cmものさし・巻き尺を用意しました。

単行本や鉛筆、机など、自らそれにあった用具を使って測り、調査用紙に記入していきます。

自分で実際に測り、目でみてサイズ感を確かめる。実物で測り方も覚えていく。

目盛りの読み方も回数を重ねていくうちに正しく読めるようになってきました。

具体的な物を使っての繰り返しは大事です。

途中で「先生、測れないものでも書いていい」と聞かれ、

「OK」と答え用紙を見ると「エッフェルとう 330m」と書かれていました。

「大きすぎちゃうけど1位!」と。さすが雑学王。

最後に「先生を測る!」と言って巻き尺で肩幅を測ってくれました。

笑いながら「29cm!」

「おいおい、そんなに細いのかい?」

Mくんは実際の長さはわかっていて、講師を気遣ってくれたのですね。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

実に楽しそう! 講師とのこんなやり取りで、測ることが大好きになってしまったのでは。“楽しさ” “面白さ”は、理解度をグンと増してくれます。「おもしろい面白い」「たのしい楽しい」と吸収されたことは、定着も高まることでしょう。いろいろなものの長さを測ることをたくさん行ってみましょう。長さをはじめ、単位の感覚は日常的に使ってこそ、体得されます。

 

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4710.~気遣う、そのひと言で~

4710.~気遣う、そのひと言で~

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 ~今日のElephasブログ:「自分にも優しくしようね」(5月20日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の萩谷です。

5月も半ばを過ぎ、暑さを感じる日もあります。

そしてこの時期は、「五月病」という言葉がよく聞かれます。

新年度が始まり、環境の大きな変化があり、さらに最近の激しい気象現象など、生徒さんを取り巻く状況は、とても過酷であると感じます。

そのような中で、生徒さんは、懸命に新しい環境に対応しています。

「もう、受験生だから」、

「新しいクラス、お友だちと離れちゃった」、

「高学年だからさ、新入生を見てあげないとね」など、生徒さんのさまざまな思いを聞くことがあります。

講師は、その言葉の中に、生徒さんのつらい気持ちがないか、いつも気にしています。

また、講師から、

「そうなの、でもね、もうすごく頑張っているから、自分にも優しくしようね」。

「体調はどう?」と、生徒さんの様子を確認する言葉がけをします。

さあ、心身ともに健やかに、新生活を過ごしていきましょう。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

気遣うこと、それは優しさです。他者にも、自身にも。「体調はどう?」、このひと言が知らない間にも緊張している心をスッと和らげてくれますね。武蔵境教室の前回のブログと呼応しますね。教室の講師の中での以心伝心、共通の思いと配慮が感じられます。

 

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4709.~何気なさそうな対話で~

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 ~今日のElephasブログ:「いつもより長くお話を…」(5月18日)

おはようございます。Elephas武蔵境教室の伊藤です。

ゴールデンウィークが終わり、生徒さんの服装も半袖や夏服に変わりつつあります。

毎年この時期、授業冒頭やプリント学習の合間に生徒さんといつもより長くお話をすることにしています。

連休中の出来事からはじまり、学校や職場、友人、同僚、学習、趣味など話題は多岐にわたります。

とりわけ進学・就職によって環境が大きく変わった生徒さんにとって、5月はとても大切な時期です。

新しいことばかりの目まぐるしい4月が過ぎ、すこしだけ落ち着いて自分自身や周囲を見ることができるようになっています。

話がすすむと、「紙をもらってもいいですか」と生徒さん。

講師が生徒さんの前に紙と鉛筆を差し出すこともあります。

白い紙のうえに校舎の配置や駅から職場までの道のりなどを描きながら、たくさんの新しいことを説明してくれます。

ときには前の学校・環境で困っていたことをボソッと教えてくれることもあります。

これら生徒さんとの会話、メモ、イラストは、講師にとって、今後しばらくの授業のための重要な地図となります。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「(変化の大きかった4月の後の)5月はとても大切な時期…」、そうですね。生徒さんは、意外にお話を聞いてもらえる場を持つことが少ないものです。友達と気軽に話す機会は少なく、ご家庭でも改めて話を聞いてもらう時間を持つことはなかなかむずかしそうです。そこで、Elephasでの一見何気なさそうな対話はとても大切な意味を持ちます。生徒さんが「ボソッと伝えてこられる」内容、実は大変貴重ですね。

 

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4689.~『リズム造形』で書字の基礎作り~

4689.~『リズム造形』で書字の基礎作り~

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 ~今日のElephasブログ:「ひらがな、歌に乗って」(4月25日)

おはようございます。エレファース相模原教室の北村です。

小学生のMさん、Tくん、ひらがなを一通り、読むこと、答えること、書くことができても

書くことを避ける場合があります。

ようやく書いた名前やちょっとした単語の文字は、“上手”とは言えず少し読みにくいものでした。

字を書くことに自信がないのでしょう、

無理に書かせることはやめて、原点のリズム造形の練習に徹することにしました。

「横線すーい」、「斜めにシャー」、「十字クロス」、「ばってんバツバツ」、…

お歌が好きなMさんやTくんはいつも楽しんで描くことに取り組みます。

一つひとつのパーツが上手になってきたころ、♪「ひらがな書字の歌」をPCで見せてみました。

食い入るように画面を見た後、お歌に合わせてひらがなを書いていきます。

以前よりも形が整った読みやすいひらがなです。

「わぁ、じょうずだね! とってもきれいに書けたね!」と講師も感動してしまいました。

それからは「お歌をかけて!」とリクエストがくるほど

ひらがなを書くことに自信を持って楽しんでくれることが増えたので、うれしく思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

ひらがな書字の前に『リズム造形』で基本線描の学習を行う、Elephasの定番です。無理なく、楽しく。『リズム造形』は空間認知と巧緻性トレーニングのためのプログラムです。MさんもTくんも驚く程スムースに基本線描から書字へと移行できましたね。書字学習と並行させて、まだまだ『リズム造形』を楽しんでいきましょう。

 

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4682.~教科書に沿って~

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 ~今日のElephasブログ:「国語学習」(4月17日)

おはようございます。エレファース所沢教室の榎戸です。

国語の教科書学習では、学校の進度に合わせてプログラムを立てていきます。

学校でその単元が始まる前に、話の内容を知っておくとスムーズに取り組めます。

でも学年が上がると、

「字が小さい」、「この話○ページもある。長すぎー」等々。

読むことへの抵抗感や文字を読むことに一生懸命で話の内容がわからないという生徒さんが多くなります。

Hくんもその一人。Hくんの授業では、まず教科書の挿絵を使用し紙芝居風にあらすじだけを伝えます。

その際「ここで何かが起こります」、「この後誰かが登場します」「その答えは教科書で」、

といったキーワードを入れておくと興味津々。

その後デジタル教材も活用していきます。

まず話を楽しんで欲しい。そしていろいろな世界に触れて欲しいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Hくんは、小学6年生。国語の各単元の分量はかなり長くなってきました。読解問題を意識して「何を聞かれるんだろう…?」と思いながら読んでいると、文章の面白さは消えてしまいます。ワークの読解問題を解くことは、まず忘れましょう。物語や説明文を「それから?」「つぎは?」「うーん」「えっ?」「ふーん、そうなんだ」という具合に大いに楽しみましょう。読解問題に取り組むのはそれからです。そうやって文章体験している内容であれば、読解問題もそう難しいものではありません。新学期です、国語も新たな気持ちでスタートしましょう!

 

 

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4675.~作業に言葉を~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「線対称 作業を通して」(4月9日)

おはようございます。エレファース津田沼教室の千山です。

Yさんと、線対称について勉強しました。

初めて聞く言葉に難しいことをやるのかなと少し緊張している様子でした。

Yさんに折り紙を二つ折りにして、ハサミで好きなように切り抜いてもらいました。

それを広げてみます。

折り線の右と左が鏡で映したような形になります。

これが線対称です。

点Aに対応する点はどこでしょう?

点Aを赤くぬり、2つ折りにして重なる点を赤くぬります。

点Bは黄色、点Cは青でそれぞれ対応する点に色をつけていきます。

何度も折ったり広げたりするうちに線対称の特長がわかってきたようでした。

折り線つまり「対象の軸」の反対側に同じ色の点が付きました。

線対称を言葉だけで説明するのではなく実際に折ったり広げたりという作業をしたことで、理解が深まりました。

Yさん、意外と簡単だったとニコニコしていました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

算数の用語が優先してしまうと、その単元はとても難しいように感じてしまいますね。しかしこのSさんのように作業に言葉を伴わせていくと、言葉の意味を自然に身に付けていくことができます。線対称の図形をこんなふうにたくさん作って対応する点を確認し、「対称」についての理解を確実にしていきましょう。

 

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4670.~自身を基軸として~

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 ~今日のElephasブログ:「教科書の改訂」(4月3日)

おはようございます。越谷教室の御供です。

令和6年度、小学校の教科書改訂。

Tくんは4月から3年生。

教科書の内容を確認すると、物語や説明文、語彙のほか、「伝える」ことが重視されているように思えます。

学校ではポイントをつかんだり、想像したり、「発表の工夫」や「話し合い」なども求められることでしょう。

教室ではまず講師との1対1の関係の中でそれらのやり取りの練習にポイントを置き、自信をもって教室へ送り出したいと考えています。

集団の中での話し合いも、まずは1対1から。

「何から書いていいかわからない」、という声が聞こえる前に、講師がメモシートを用意し、楽しく言葉を引き出します。

どんな発想や文作りができるか、今から楽しみに準備しています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

教科書の改訂。国語が新たに求める力を前もって講師が把握し、その趣旨を授業に盛り込めるよう、ベテランの講師のリードで授業を組み立てていきます。生徒さんとは楽しく対話を通して、自身の思いや気持ち、考えを探り、それを表現する力を育てていきます。他者ではなく、自身を基軸にして、自身の経験や自身の気持ちを振り返る、そこから次を発想し、それを表現し、伝える。そんな思考の営みが楽しめるようになると良いですね。

 

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