3578.~目標を明確にすれば~

3578.~目標を明確にすれば~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「タイピング学習」(9月26日)

おはようございます。統括本部の山下です。

授業の中でタイピング学習を行うことがあります。

生徒さん方、特に小学校低学年から中学生はみんな目を輝かせます。

入力には、かな入力とローマ字入力とありますが、かな入力ではキーボード上で「あ」~「ん」、「っ」等の平仮名や濁点「゛」、「゜」、「ー」等、さまざまな記号を探し回ります。

これにより自分が打とうとしている仮名の音と形が目で見て一致するので、まだ仮名遣いがあやふやな生徒さんには正確なものが頭に入って行くようです。

また、ローマ字入力はアルファベットの各文字を覚えるのに適しているだけでなく、ローマ字表記の学習を紙教材で並行して行うと相乗効果でなかなか良い成果が得られます。

もちろん、授業時間全部をタイピング学習に費やす訳ではありません。

あくまでも授業内容の一部として行うのです。

年齢の高い生徒さんたちの一部では授業の必須項目となります。

学校で勧められて、ワープロ検定やビジネス文書検定を受験することがあるからです。

この場合は担当講師も本格的な受験対策としてのアプローチを行います。

一つひとつのステップを焦らずに正確に着実に登って行きます。

各ステップをクリアしたときの生徒さん方の嬉しそうに喜ぶ顔を見ると講師も嬉しさ一入です。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

タイピング学習は、ひとり一人の生徒さんにとっての学習の目的を明確にすることによって、とても有効な学習の一分野となり得ます。検定試験へのアプローチは元より、視知覚や巧緻性の機能トレーニングとしてまた補足機能の獲得しての効果も大いに望めます。しかも生徒さんが楽しみながら意欲的により組めることは何よりですね。

 

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3554.~苦手を得意に~

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 ~今日のElephasブログ:「説明文が苦手!?」(8月29日)

おはようございます。相模原教室の臼井です。

中学生のK君は、本人曰く「国語の説明文が苦手」です。

しかし、お家でよくニュースを見ていたり、地理や歴史、ものの仕組みに関心を持っていたりするので、

説明文の内容自体には、楽しんで取り組めています。

ある日の課題文は、「食料の廃棄問題」でした。

「食料自給率」、まずは初めて聞く言葉の意味を調べます。

「日本は食料自給率が低い」、との記述に対し、

「土地が狭いからかな?」と予測を立てつつ、先を読み進めます。

続く設問では、

「一文で書きぬきましょう」や「十字以内で書きぬきましょう」といった各設問文の意味を説明すると、少し迷いながらも、見事正解することができました。

K君の興味・関心を大切にしつつ、国語独特の問題の解き方をしっかり身に着けていけるよう、指導していきたいと思います。

そしていつか「説明文が好き、得意」と言ってくれるようになるといいな、と思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

M君、「説明文が苦手」と言いつつもよく頑張っていますね。国語独特の設問への対応法を学んでいくと、却ってそこにヒントがあることにも気づきます。さて、M君との国語の取り組みですばらしいと思うのは、「記述に対して、予測を立てつつ、先を読み進める」、という点です。記述の文字面を追うだけではなく、一文一文を読み込み、自分の視点をしっかりと持つこと、そこがポイントです。こんなふうに取り組んでいけば、きっと「説明文が好き、得意」となることでしょう。

 

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3545.~数年計画で~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「短い夏休み」(8月19日)

おはようございます。花小金井教室の小山です。

例年になく短い夏休み。

おじいちゃん、おばあちゃんの所に遊びに行くこともできず、

海や山に行く楽しみも今年はがまんです。

そんな中で、Mちゃんは10時間の夏期講習に来ています。

通常授業では2時間みっちり算数の勉強をしますが、講習では、絵や、工作を取り混ぜて、

一緒に楽しい時間を過ごしています。夏休みにがんばったこと。

例年にはない夏休みが、良い思い出となりますように。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

川崎市や横浜市の小中学校では、9月を待たずに既に授業が再開されたそうです。新型コロナウイルスの影響で不足した授業日数を補うためとのことです。日数調整もそうですが、学習内容の補いも、詰め込み過ぎになってしまうと逆効果ではないかと懸念されます。理解できずに、疲労ばかり蓄積するような結果になりかねません。ことに学習内容については今年中に埋め合わせをしようとすると、どうしても無理が生じます。ポイントを押さえた、数年計画での対策ができないかと考えます。

 

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3543.~指を使って~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「メキメキ、上達」(8月17日)

おはようございます。越谷教室の森田です。

Yさんは、お母さまともとても仲良しで、些細なことにも気配りが出来る優しい女の子です。

コロナウィルスへの感染予防も徹底していて、教室に入室すると真っ先に手洗いをしっかりとし、

授業中のマスク装着も完璧です。

Yさんは、最近足し算がメキメキと上達しています。

これまでの対象物に「1、2、3・・・」と書いて数える足し算から、指を使って一人で計算が出来るようになりました。

対象物がないと足し算ができないのと指で足し算が出来るのでは、ずいぶん違います。

なぜなら、指で足し算ができればどこでも、いつでも、鉛筆と紙がなくても足し算が出来るからです。

日ごろから、とてもまじめで一生懸命に何でも努力するYさんは、一度その手法を理解すると、

本当に目を見張るスピードで上達していきます。

この頑張りなら、もうすぐ指で数える足し算も卒業して、今度は大きな数に小さな数を足す足し算、そしていずれは足し算が頭の中で出来るようになる日も近いのではないかと、毎回楽しみに授業をしています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

とてもまじめで一生懸命に何でも努力する、というYさん。その成果が、今足し算に表れていますね。指を使って行う足し算、これはすぐれた手法です。十進数の世界において、手指の数が5本と5本で10本であることは、画期的です。偶然とは、思えない程です。まず、片手だけで学習すれば、5の合成分解を視覚的に確認しながら体得することができます。10までの数の学習へと進めば、両手を使って6は5と1、7は5と2・・・、と数の構成を体得することができ、そこから勿論、10の合成分解、補数の理解へと進むことができます。足し算を習う小学1年生の頃は、多くの人がさんざん指を使ってきたことと思います。その繰り返しの中で、数の構成、数概念を獲得し、また和を記憶し、自然に指を使わなくても足し算ができるようになりました。しかし、教室の生徒さん方は、そのプロセスに要する時間がそれぞれ異なります。たとえ長くかかろうと、指の使用が自然に不要になるまでは、指を大いに使いましょう。指を使うことが禁止されたり、なんだか“かっこ悪いこと”と思ってしまうような状況は、とても残念ですね。Yさん、指と共に、足し算を楽しみ、数概念を獲得していきましょう。

 

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3529.~音楽、3つの要素~

3529.~音楽、3つの要素~

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 ~今日のElephasブログ:「音楽の流れのまま」(7月31日)

おはようございます。武蔵境教室の井上です。

Mくんは歌が大好きな生徒さんです。

授業はいつも一緒に歌うことから始めています。

音楽によるポジティブな流れのまま、ひらがなとカタカナの練習と、数概念の理解に取り組んでいます。

明るく元気で、まるでちいさな太陽のようなMくん。

今のMくんを大事に見つめ、同時に未来のMくんを思いながら、Mくんの学びに適した授業を考えています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

音楽はリズムによって、脳やからだに律動を生じさせ、メロディによって気持ちにも適度な起伏を生じさせてくれます。音楽に乗って行進する時と同じ効果が、ここにも認められますね。リズム、メロディ、歌詞、これら音楽(歌)の3つの要素を教育法に取り入れているのが、造形リトミックメソッドです。リズム造形、歌唱造形も大いに楽しみ活用していきましょう。

 

 

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3526.~授業の流れを予測して~

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 ~今日のElephasブログ:「オンライン、教材準備」(7月28日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

マスク、消毒、テレワーク、ソーシャルディスタンスなどなど、

半年前には考えられなかったことが今や日常化しています。

正直、講師自身、負担に感じることもありますが、そんな中、オンラインでの授業では新しい発見がありました。

コロナ禍で画面越しとはいえ、生徒さんのお顔を見るとパッと明るい気持ちになり、安心します。

オンライン授業の場合、1時間でどの程度進めるのかを考え、

生徒さんの学習段階に合わせて、難しい問題、やや簡単で自信を深めてもらう問題などのバランスを考えて準備し

教材を郵送します。

間違えたり理解できなかった問題は、翌週数直線などより視覚的な教材を使い、時間をかけて再確認します。

次の教材を送る際には間違った問題や類似問題を入れて分からないところがないように準備しました。

生徒さんも理解しようと対面授業以上に集中して取り組み、十分な成果が見られました。

しばらくオンライン授業も続きそうですが、楽しくかつ内容の濃い授業をしていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

講師の努力が伝わるのでしょうか、生徒さん方はとても協力的ですね。コロナ禍の中、授業を継続できたのはオンラインシステムのおかげです。しかし、授業の流れに従って臨機応変にその場で対応すると云う点では、対面授業程はできません。どんな授業展開になるか予測して、予め周到に教材を用意して送付します。「次の教材を送る際には間違った問題や類似問題を入れて分からないところがないように準備しました」、講師のこんな努力でオンライン授業は成り立っています。その上で、お家庭の協力にはいつもとても感謝しています。

 

 

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3483.~認知教育として~

3483.~認知教育として~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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※4月13日より、オンライン授業を開始いたしました。

 ~今日のElephasブログ:「視覚を意識して」(6月9日)

おはようございます。東中野教室の北本です。

緊急事態宣言が解除され、いよいよ学校が本格的に始まります。

しかしその後も、オンライン授業をご希望の生徒さんもおられます。

画面に映し出されるものすべてが教材です。

私たち講師は、一方的に一斉授業を流すわけではありません。

画面に向かっている生徒さんに対して、分かってほしいものを、画面に提供します。

見せたい部分だけ、見やすいように。

回を重ねるうち、余計なものをそぎ落とす感覚で、授業をするようになってきました。

視覚を意識することで、まだまだ良い授業を提供できるはず。

そして教室での対面授業についても、もっと良い授業を提供できるはずだと、実感します。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

“分かってほしいものを”、“余計なものをそぎ落とす感覚で”、そうですね、認知教育の根本ですね。生徒さんは、私たち講師が見せたいと思うものを講師が期待するように見ているとは限りません。例えば、3角形を見せたとしても、3角形の中心を捉えた上でその全体を見ているかどうか、それは分かりません。そのような意味での認知の発達を促すために考案され今に至っているのが、認知教育メソッドとしての造形リトミック、中でも殊に《リズム造形》です。造形リトミックの創始者玉野良雄に学び、その理論と実践引き継いできた私たちElephasの講師は、今回のオンライン授業の実践でその思いを新たにしています。教室での対面授業ではともすれば“慣れっこ”になってしまっていることを講師として学び直しています。いわば、”初心に帰る“、ですね。

 

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3455.~オンライン、日々技術の向上を~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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※4月13日より、オンライン授業を開始いたしました。

 ~今日のElephasブログ:「ハイブリッド授業(?)」(5月7日)

おはようございます。西国分寺教室の山下です。

新型ウィルス関連の情報が連日報道される中,エレファース/朗豊ゼミナールではオンライン授業を行っています。

PC画面を通じて距離を置いて接するT君は教室での授業とは異なる面を見せてくれました。

積極的に課題をこなしていくTくん。

「さぁ,次は〇〇の□番をやろうか?」と言うと,

「もうやってみましたぁ。こうですか?」と画面に自筆の解答を示します。

普段はなかなか乗り気にならない課題にも,

「ちょっとだけ待ってください。今やってまぁす」と取り組んでいきます。

授業が終わって画面越しにお父さまに内容をご報告すると,Tくんが見せた積極性を喜ばれ、

「なるべく早く教室へ行かせたいと思ってたんですが,息子に自主性が出てるようなんで,当分この形で続けてみたいです」と仰いました。

オンライン授業の効果を考えてみました。

講師と生徒,お互い接している対面授業では,ついつい「甘え」が生じてしまう部分があり,オンライン授業では,それがいい具合にカットされてしまうのかもしれません。

直接的なコミュニケーションを基本とする対面授業を原則としつつも,オンライン授業に現れる良い効果も取り入れていく…これからは対面授業とオンライン授業を上手に配分した「ハイブリッド授業(?)」がキーワードなのかも知れません。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「ハイブリッド授業」、とは面白いですね。オンライン授業で得られたTくんの良さをこれからもできる限り生かして、より充実した授業を作り上げていくこと。そのためには、今後もオンライン授業の新鮮さを損なわないように。そして講師としては、オンライン授業の技術を日々向上させていきたいものです。また、本当に“分かる授業”を“適度”に提供していくことを心掛けたいと思います。

 

 

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