1917.~言葉と心~

1917.~言葉と心~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『鍵。開ける。』(6月8日)
・・・妹さんの部屋から洗濯物を持ってくるようにとお母さまに頼まれたMくん。
   ところが部屋の鍵をかけて寝てしまっていた妹さん。そこでMくんは、・・・。
   

「鍵」「開ける」の一語、一語が飛び出すかのように発せられ、状況の説明ができたそうです。
ふだんは言葉の少ない生徒さんが、ここぞという折には言葉で伝えてくれることがあります。

自身の内に蓄えられている言葉を発するエネルギーは、感情にあるのですね。
喜怒哀楽だけではなく、”伝えなくては”、という気持ちも感情です。

この場合もきっと、
お母さまに頼まれた仕事はきちんと行わなければ、という忠実なMくんの気持ちの表れです。

その気持ちを汲み取られたお母さまも素晴らしいですね。
そんな気持ちが、言葉と共に心を育てます。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 

nan

1915.~安心感~

1915.~安心感~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『突然のことにも』(6月5日)
・・・M君が一人で教室に来る2回目の時、電車にトラブル発生。でも落ち着いて、次の電車を待つことができました・・・。
   

初めて一人で教室に来ることのできた生徒さんは皆さん誇らしげな表情をされ、
大抵その日の学習はいつもより一層好調です。

その上にMくん、2回目の時は電車のトラブルに巻き込まれたにも拘わらず、
落ち着いて対処できたとのこと、すばらしいですね。

きっと何かの時に、また何処かで、電車の運休や遅れを経験していたのでしょう。
その時は親御さんと一緒だったかもしれません。
その経験が、ひとりの時にも活かされたのですね。

ここで確かなのは、M君には”基本的安心感”が備わっている、ということです。
心のどこかに、「だいじょうぶ」というゆとりがいつもあるのでしょう。

安心感は、幼児期からの日々の関わりの積み重ねによって備わっていきます。
最初は親御さんの手の届く範囲の中に在るときのみ安心感を得るのですが、
次第にその範囲を越えても安心感を得ることができるようになります。
そうなれば、本ものです。

ひとりで落ち着いて行動すること、
それは、”がんばりなさい”と発破をかければできることではありません。
それを可能にするのは、基本的安心感なのです。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

1773.Elephas サタデーブログ ~「12月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~

1773.Elephas サタデーブログ ~「12月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

12月第3週のE・Blogは、「見事なファインプレー」(12月16日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

事故で電車が止まった時の、Mくんからの「電車」という一言の電話連絡で状況を察知し、
適切な指示をされたお母さま。その指示通りに、Mくんも適切に行動できたとのこと。

Elephasブログの中で、”察知”という言葉が使われていましたが、
まさに”察知”ですね。

Mくんは、越谷教室創設の時からの生徒さんです。
東武伊勢崎線の蒲生駅の教室からスタートし、
武蔵野線南越谷駅から少し奥まったところの教室へ、そして現在の南越谷駅駅前の教室へと、
教室の移り変わりと共に歩んでこられました。
当時Mくんは、小学校低学年でいらしたと記憶しています。

今回のファインプレーには、お母さまとMくんとの見えないけれど確実な絆が感じられます。
これは、一夕一朝で成るものではありません。
20年以上に及ぶ日々の営みと教育による賜物です。

小中高、就労活動を経て就労、その都度の課題を達成しての今があります。
長きにわたる積み重ねに、本当に尊いものを感じます。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 

nan

1772.~一瞬一瞬の積み重ね~

1772.~一瞬一瞬の積み重ね~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『気をつけ、ピッ!』(12月19日)
・・・生徒さんのその日の状態を知るとても大事な瞬間です。
   声の大きさやトーン、顔の表情から、その日の様子をつかみます・・・

Elephasは、1時間授業が中心です。この60分を充実させるためには、
緩急取りながらも、ひとつひとつの課題、またそれを更に細分化した小課題について
意味づけを行いながら進めることが必要です。

最初のご挨拶の姿勢を正す一瞬を大切にしていることは、すばらしいことです。
しかも授業は、”始まり”が大切です。
そこから授業の流れを作っていきます。

一瞬一瞬の積み重ね、その集合としての60分(正味50分)であることが、
1回1回の授業での目標です。
自らの授業を振り返り、吟味してみましょう。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

1770.~素地があると・・~

1770.~素地があると・・~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『身の回りの量』(12月17日)
・・・たとえば、「重い・軽い」。はかりにのせて赤い針の動きを見るとき、
   きらきらと目が輝いて、理解が深まっているのがわかります・・・

はかりを使った学習は、生徒さんにとってちょっとした実験ですね。
さぞ、ワクワクしたことでしょう。
簡単なことでも、日常できそうでできないことがいろいろとあります。

赤い針を見ながら、「重い」「軽い」という言葉を耳にし、また発することで
それらの言葉に親しんでおけば、実際の体感としての「重い・軽い」とも結びついていくことでしょう。

また、重さの単位を理解する前に「○グラム」という言葉に親しんでおくことも得策ですね。
「お肉、100g」「300g」という言葉を耳にしたり目にしたりするときに、
「あっ、知ってる」と日常と教室での学習とが結びつくことでしょう。

教科の学習の以前に経験に基づく素地があることは、学習におけるイメージ作りを大いに助けてくれます。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

1769.~伝える・伝わる~

1769.~伝える・伝わる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『見事なファインプレー』(12月16日)
・・・Mくんからお母さまに「電車」とだけ告げる電話。その一言で電車が止まっていると察知し、
   「電車が動くまで、駅で待つように。」と伝えたそうです・・・

教室での授業終了時にも、Mくんは携帯電話でお母さまに報告しているとのこと。
日頃の行動が、緊急時に功を奏したのですね。

この出来事で、Mくんはまたひとつ自信を得たことでしょう。
成功の経験は、自身への信頼、相手への信頼、そして両者の関係性における
信頼を深めます。

Mくんの”伝えよう”という気持ちもより確かなものと成長していることでしょう。
また、Mくんのたった一言を”理解する”お母さまの存在は、とても大きなものですね。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

1767.Elephas サタデーブログ ~「12月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~

1767.Elephas サタデーブログ ~「12月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

12月第2週のE・Blogは、「時にはパンダも」(12月10日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

悪者と闘うヒーローが大好きなS君が『パンダ』を描きました、という記述でした。
ひとつの作品として、仕上げられました。

S君は作業所に通っていらっしゃる生徒さんです。
生活や社会参加に必要な知識や技能の習得やトレーニング、
また機能の維持と向上を目的に教室では学習しています。

S君にとっては、講師との対話や造形もその中の大切な時間です。
そこから作品『パンダ』が生まれました。
制作中の報告を聞くと、その優しい表情や笑顔が目に浮かびます。

社会に生きる生徒さん、職場での楽しみもあればストレスもあることでしょう。
造形が、1週間のストレスや心の波を沈め、
穏やかに制作に取り組む時間となり得たらすばらしいことですね。

そこからまた新たな意欲や活力が静かに生まれることでしょう。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

1759.~場と役割~

1759.~場と役割~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『かくれたのは、だれ?』(12月4日)
・・・Kくんの、「2人の友達とかくれんぼをした」という日記。
  「オニは○○ちゃんがしました」。「では、かくれたのはだれですか?」・・・。

こんな質問にも、Kくんは正しく即答できたそうです。
①質問の意味を理解し、②状況をイメージして
③状況と言葉とを的確ににマッチさせることができたのですね。

つい先日、能動態と受動態の理解が難しい、という生徒さんが来られました。
その前段階の助詞の理解から導入しましたが、
この”かくれんぼ”の例のように、役割を言語化することも有効ですね。
能動態と受動態の理解にもつながっていくでしょう。

いろいろな場面を想定してみましょう。
講師は、この面白さを楽しんでいきましょう。

ケースに学ぶ。好例でした。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

1757.~心理的土壌も~

1757.~心理的土壌も~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『算数・数学コース』(12月2日)
・・・小学校1年生のWちゃん。引き算の「-」記号を見ることにも最初は抵抗感がありましたが、
   今では、繰り下がりがあってもへっちゃらです・・・。

Wちゃん、1か月の間に大きな成果ですね。
引き算に絞って集中的に、しかもゆったりと学ぶことによって、
理解の通路の混線が解けたのでしょう。

・・・「こんなやり方を習ったよ!」と学校で新しく学習した方法を、
得意気に教えてくれることもあります、とのこと。

理解しようとする土壌がやわらかく耕され、学校の授業での説明が、
種や苗として根付くようになったようですね。
コンクリートのような固い地盤では、種も苗も根付きません。

土壌は、理解力の側面と同時に、心理的にも耕される必要があります。
算数で大いに遊んで、算数を楽しんでください。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 

nan

1743.Elephas サタデーブログ ~「11月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~

1743.Elephas サタデーブログ ~「11月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

11月第3週のE・Blogは、「次は?…次は?」」(11月14日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

きのうご紹介したばかりのブログから、もう一言をあらためて引用します。

「相手との余韻を楽しめるということは、対人関係でもっとも豊かな部分が育ちつつあるのかなと、・・・」
 

 玄関で講師を笑わせるような楽しいことをして帰っていく、というKくん。
 名残惜しさを感じているのでしょう。

数値では評価できない、心の成長があります。
コミュニケーションの本質である、人と人とのつながりが形成されてきているのですね。
それは、毎回毎回の授業の繰り返しの中で育まれた安心感と自信によるところもあるのでしょう。

笑いとして、余韻を楽しむ、・・豊かですね。そう捉えた講師の感性も良いですね。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan