2050.~”時”を待つ~

2050.~”時”を待つ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「得見守る」(11月10日)
・・・「左手でtabを、右手で数字を押す」。そう声をかけた直後は左手を使っていても、やはりどちらも使い慣れている右手に。
   でもせっかく楽しんで入力しているので、見守ることにしています・・・。

「見守る」、良い言葉ですね。
左手で押すべきTabキーを右手で押しても、ことごとく注意をせずに、見守る。

これは決して、あきらめてしまったのではありません。
一つひとつの課題をクリアすることを期待しているからこそ、
その時は黙って見守るのです。

良い気持ちで楽しく取り組んでいれば、他の機能は上達していきます。
他の機能が上達していけば、指示されている課題にも気を配る余裕ができ、それをクリアできるのです。

まだその段階に達していないのに、ことごとく注意されては、やる気が削がれてしまいます。
その課題をクリアするどころか、伸びるべき力も伸びずに終わってしまいます。

見守るとは、期待して待つことですね。あせらず、あきらめず、
講師は工夫を加えながら、その”時”を待っているのです。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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2049.~”楽しい”~

2049.~”楽しい”~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「得意なことたくさん」(11月9日)
・・・運動会の結果を数週たってもひきずっていて、「運動会は嫌い」という生徒さん。「でも他にたくさん得意なことあるよね?」と声をかけると、
   「あるよ!エレファースのお勉強!」と元気よく答えてくれました・・・。

たった一言の言葉かけで、元気を回復できて良かったですね。
気持ちって、そんなところがありますね。

週に1回(または2~数回)のElephasの学習が1週間の元気の源になれたら、
それは願ってもないことです。

授業が、楽しい時間であること。
しかしその”楽しい”も、好きなアニメやゲームの話ではなく、
手応えのある楽しさを求めていきたいと思います。

学習態勢を作るきっかけは”楽”(らく)であっても、生徒さん方もやがて、
手応えのある本当の”楽しい”を獲得していかれます。
本当の”楽しい”とは、達成感や充実感、自信につながるものです。

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2047.~お天気も感じるもの~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「びみょうな表現」(11月6日)
・・・曇り空だったある日、年長クラスのYくんにお天気を尋ねたところ、「晴れです」と答が返って

きました。当時のYくんの認識では、雨が降っていないことが「晴れ」だったようです・・・。

ほんの少し前のYくんは、「晴れか雨」の二者択一だったのですね。
でも先週はもう、曇りの日に「くもり!」と答えられたそうです。

どうやって「くもり」の認識を得たのでしょう。

3つの空模様を絵か写真で一緒に並べて見せてあげると良いかもしれませんね。
そして絵や写真に、言葉を添えてあげましょう。
「雨が降ってるから、きょうのお天気は雨」
「お日さまが出てるね、だからきょうのお天気は晴れ」
「雲がいっぱい。お日さまが見えません。だからきょうのお天気はくもり」

こうしてみると、曇りの説明は他の2つと比べて難しいですね。
雨の日も雲はありますし、晴れの日も白い雲、ときには灰色の雲があります。
空全体が雲で覆われていて、しかも雨が降っていないのがくもり、とでも言いましょうか。

本来、お天気を認識するのは感性です。言葉で、叙述的に理解するのではありません。
色や空気や光の具合で、お天気は感じとるものです。
そこに言葉が伴われてきます。

そんな感性が育ちながら、言葉は意味を持ったものとして獲得されていきます。

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2046.~言葉を形に~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「歌いながら、お話ししながら」(11月5日)
・・・Tくんと歌唱造形「かめ」を歌いながら、絵を描きました。お話がどんどん広がりました。
   亀の家族のお散歩の絵になりました・・・。

子どもの絵には、お話があります。
作品1枚にひとつのお話の流れがある場合もあれば、
たくさんのお話がちりばめられている場合もあります。

Tくんの亀の絵は、いろいろな経験や気持ちを描き込みながら、
ひとつの場面にまとめられたようですね。

絵は、視覚と視覚の統合であり、言葉(聴覚)と視覚の統合でもあります。
教室の生徒さんには、ことに後者の機能が十分でないケースが多くあります。

「歌いながら、お話ししながら」の楽しい製作が、実は
教科学習や日常生活をスムーズに行う上での大切な機能を育てているのです。

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2045.~個別であること~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「私の”3つのM”」(11月4日)
・・・それは、”見つける 見逃さない 見過ごさない” です・・・。

「M-1 生徒さんの個性や志向を見つけ、どんどん力を伸ばせるようにする。
 M-2 生徒さんの様子をよく観て、どんな変化も見逃さない 。
 M-3 問題、課題をに気づいたら直ぐに対応し見過ごさない。」
 (詳しくは、Elephasブログをご覧ください)

単に集団に対する個別というだけでなく、
また単に個室というだけでなく。

形態ではなく、講師がひとり一人の生徒さんに、本当の意味で個別に対応できることがElephas の信念です。

熱意と迫力、講師共に、切磋琢磨していきたいところです。

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2044.~体感と言葉~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「平行って?」(11月3日)
・・・小学4年生のKくんとの「平行と垂直」の学習でのことです。教室いっぱいに2本の紙テープを延ばし、
   「バッテンにならないこと」を目の前で確認する作業を取り入れてみました・・。

「バッテンにならないね!」とKくんが平行を納得しました、とのことです。

このひと手間と工夫が、Kくんにとって「平行」をぐっと身近にしたことでしょう。
教科書の中の図を見ただけで、「これが平行」、「これは垂直」と言われても、
どちらがどちらなのか混乱してしまいます。

これらを紙面の上でのみ確実に捉えるには、2つの基礎的要素が必要です。
ものの位置を理解する空間認知の力と、言語と文字の感覚的理解力です。

前者は、遊びの中で体得していくものです。
縄跳びの縄を地面に平行に置いて飛んだり、ろう石で地面に線路を描いたり、
綾とりの糸も平行になる瞬間があります。

垂直の経験は平行にくらべると少ないのですが、日常的にはよく目にしています。
地面に平行な鉄棒に対し、支柱は垂直です。滑り台も階段と滑る面は斜めですが、支柱は垂直です。
垂直には安定感を感じ、平行には美しさとどこまでも続く感覚を得ます。

後者は、後に得る言語知識ですが、体験と言葉とは感覚的に一致していきます。
文字においても同様です。感覚的に把握されていれば、平行と垂直が行動されることはありません。
(これは、リズム造形で「ぎざぎざ」と「ゆらゆら」とが全く別物であることに通じることです。)

Kくんにとって、教室いっぱいに延ばした2本の紙テープと「平行」の言葉とは、
長く記憶に残ることでしょう。

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2042.Elephas サタデーブログ ~「10月第5週:今週の心に残ったE・Blog」~

2042.Elephas サタデーブログ ~「10月第5週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

10月第5週のE・Blogは、「左手で歯磨き」(10月30日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

少し引用すると、
「簡単な動きなのに上手く力が入らずになかなか大変です。
 嫌になり右手に替えてしまうことも」。

そうですね。生徒さんも本当にそのもの。
筆具を利き手から、ベつの手に持ち替えたりすることがあります。

利き手が確立されていない場合もありますが、
疲れたから持ち替える、
上手く描けないから持ち替える、ということがあるのでしょう。

その時、「ちゃんと右手で!(または、左手で!)」とすぐに持ち直しをさせたら、
生徒さんの気持ちは萎えてしまいます。

鉛筆の持ち方の場合も同様です。
正しい持ち方を練習させていても、何分か経つと崩れてしまうことがあります。
これも、”中休み”と捉えたらよいでしょう。

何れの場合も、ただちに直させないことです。

数分おいて、また促します。
そうすれば、疲れも収まるでしょうし、
「また、こっちの手(利き手)でやっみようか」という気持ちにもなるでしょう。

これも楽しく取り組ませる一つの方法です。
楽しくは、また”楽に”の意でもあります。、

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2041.~機能を知る~

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~Elephasブログ「左手で歯磨き」(10月30日)
・・・頭の刺激になるのではと、利き手とは反対の手で歯磨きをすることがありますが、上手く力が入りません。
   生徒さんが最初の頃に筆圧がなく、線がフラフラしてしまうときの気持ちが、とてもよくわかるように思いました・・・。

面白い!
とても良い試みですね。

生徒さんの気持ちを追体験できることも大切です。
また生徒さんを評価するには、結果(たとえば、描かれた線)を見ただけではいけないということが分かります。
機能を知ることが必要です。

そうすると、たとえ1本の線を描くにも、生徒さんがどれほど努力しているかがわかります。
その努力がわかれば、プログラムを進めるスピードや間の取り方も変わってきます。

「繰り返しの練習を飽きさせず、楽しく工夫して練習内容をレベルアップ…」、
生徒さんの機能と心理を感じ取りながら授業を進めていきます。

講師が共に、そんな感覚を共有できることはとても嬉しいことです。

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2040.~描く(書く)~

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~Elephasブログ「今日はなにかこうか?」(10月29日)
・・・7月に入会される前は、文字も絵も、すべて『かく』ということに自信がなかった年中さんのMくん。
   今では名前を書いてご家族に披露したり、お願いして絵の具を買ってもらったり・・・。

Mくんはこれまで、クレヨンや鉛筆を持つ機会が少なかったそうです。
描く(書く)ことを好まなかったのでその機会が少なかったのか、その逆なのかは分かりませんが、
就学直前に「なまえが書けない!」と慌てる前に、描く(書く)ことが大好きになって
ほんとうに良かったですね。

ほんとうに良かった、心からそう思います…これは決して大げさまことではありません。
ここがネックとなって、文字嫌いや学習嫌いになってしまうケースが少なくないのです。

上手に書けなくても良い。嫌いにさえ、ならなければ良いのですから、
ぐるぐる描きをしたり、かんたんな絵を描いたり、色塗りをしたりして、筆具になれることから、始めましょう。

授業前のMくんを見て、「嬉しそうにお部屋に入っていくね。」とお母さまが言われたそうですが、
その様子はとても微笑ましく、印象的ですね。

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2039.~”大好き”と”固執”~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「Aくんの好きなもの!」(10月28日)
・・・Aくんは、電車とオレンジ色が大好きです。現在制作している児童画展の作品には3つの電車をのびのびと描き、
   その時教室にいた3人の講師を乗せました・・・。

もちろん、一番大きな電車は綺麗なオレンジ色、とのことです。
絵や工作だけではなく、プリントにもオレンジ色の文字と電車のイラスト。
相当お気に入りのようですね。

でもきょうのブログからは、Aくんが適切に会話に応じられていること、周りの人に適切な関心が持てること、
言葉かけに対して適切な対応ができることが伺えます。とても楽しそうで、コミュニケーションに柔らかさが感じられます。

時にあまりに”大好き”が高じると、コミュニケーションに問題が生じることもありますが、
Aくんの場合は、その”大好き”がいろいろな興味関心を拡げ深めることにつながっていっているようです。

Aくんの”大好き”には、積極的に、また共感的に対応してあげましょう。
たとえ、”大好き”というよりも”固執”の傾向が強いケースにおいても、
その傾向を積極的に認めながら対応し、少しずつ変化を受け入れられる入り口を開いていってあげましょう。

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