1618.~内なる進化~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
~Elephasブログ『ひじ?』(7月9日)
・・・ご挨拶のあと講師の腕をとり、そう聞いてきました。「Eちゃん、そうよ肘よ。すごい!」・・・。
Eちゃんは学習を通して、身体部位の名称と部位とがマッチしたそうです。
それがどなたとのやり取りでも可能ということは、もうほぼ定着されたようですね。
Eちゃんは、社会人です。Eさんと呼ぶべきかもしれませんが、
幼少のころから教室に通われているEちゃんと講師との関係では、やはり”Eちゃん”と”先生”なのです。
その安定した関係性の中で、Eちゃんはここ2~3年の間に確実に知識を得ていっています。
長きにわたって積み重ねてきた素地の上での、色の学習がそのきっかけでしょうか。
色と色名の一致。それは、私たちが外国語での色名を学習するプロセスとは大きく異なります。
すでに概念を獲得してい者にとっては、外国語での色名学習は単なる言葉の変換(翻訳)です。
しかし、特殊教育に於いては概念が形成されることが学習の目的となります。
・ものには(ほぼ1対1対応の)名称があること
・もののもつ複数の属性の中から、いま問われている一つの属性を取り出すこと
・上記の前提として、色なら色を感じとれること。すなわち、「色」の概念を獲得すること
これらは、ヒトのもつ高等な機能があってこそ可能です。
さまざまなやりとりを通して、さまざまなやりとりを積み重ねて、
心理的成長と相俟って、機能は形成されていきます。
身体部位の質問に得意げに答えているEちゃん。とても穏やかでほほえましい情景ですね。
しかしそれが可能となったEちゃんの中では、凄まじい進化があったのです。
だからEちゃんは、あんなにうれしくて得意げなのです。
造形リトミック研究所
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