4371.~些細なことも~

4371.~些細なことも~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「すっかり呼吸が合ってきた!」(4月20日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

小学生までの生徒さんとの学習の時、講師として気を付けていることがあります。

それは、話を聞かせたい時には鉛筆を持たせないということです。

生徒さんは鉛筆を持っていると、プリントに『早く答えを書かなくちゃ』という気持ちになってしまうようで

講師の話を落ち着いて聞きづらくなります。

講師が問題文を読んでいても説明していても、なんとなくソワソワしているように見えます。

そこで鉛筆を預かり、

「まだ書かないよ」と声をかけてから話し始めると、

生徒さんは安心したようになり話がしっかり聞けるようになります。

手に1本の鉛筆を持っているか持っていないかで様子はとても変わります。

そうして書く時だけ鉛筆を渡し、また次の問題では鉛筆を預かる、の繰り返し。

鉛筆を渡し合うやりとりは何回もですが、これが授業のメリハリになります。

新しく担当するようになった生徒さん方ともこんなことに気を付けて、すっかり呼吸が合って来ました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

一つひとつの指導場面において生徒さんに鉛筆を持たせるかどうか、“そんな些細なこと”と思われるかもしれません。しかし、その“些細なこと”がとても大切なのです。低年齢の生徒さんの授業においては学習態勢の形成が半分以上の割合を占めることもあります。また、学習態勢はほぼ形成できていても思考力や集中力の持続にはもう一歩という生徒さんもいらっしゃいます。学習効果を少しでも上げるためには、“些細なこと”ほど大切です。しかも、それ講師がピリピリせずに、授業の自然な流れの中で行っていくこと。経験のある講師ならではの視点とスキルです。

 

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4370.~絵画制作~

4370.~絵画制作~

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 ~今日のElephasブログ:「先生の待ち受け画面にしてもいいよ」(4月19日)

おはようございます。国立北口教室の御供です。

4月8日、9日に行われた、先のエレファース絵画展。

皆さん、テーマを決めるところから楽しみながら取り組みました。

Sくんからは、「もっとはっきりした色の方が、お客さんが見やすいかな」という発言も。

絵画展当日、ご家族で会場にお越しのSくんは会心の作品を見つめ、

「やっぱりよくできた!先生のスマホの待ち受け画面にしてもいいよ」と満足気でした。

ご自宅に飾っていらっしゃる前回の作品と、並べて飾りたいとのこと。

描き上げた後にも心に残る作品をつくることができてよかったと思います。

次回も楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくんは、絵を見てくださる方のことも考えて制作しているのですね。そんな視点を持つSくん、会場に展示されている自身の絵を見た時の満足感は、いっそうのものだったことでしょう。Elephasでの日常的な絵画への取り組みから得た意欲、工夫、達成感、イメージ力、思考力、持続力、集中力・・・など、それらは教科学習へも今後ますます良い効果をもたらすことと思われます。※6月30日(金)には、造形リトミックメソッドによって長年絵画に取り組んでこられた成人の方々のグループ展を開催いたします。追って詳細をご案内させて頂きます。皆さまのご来場をお待ちいたします。

 

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4369.~無理なく、楽しく~

4369.~無理なく、楽しく~

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 ~今日のElephasブログ:「すぐにきちんと、ごあいさつ」(4月18日)

おはようございます。東中野教室の渡部です。

小学2年生のNくん、教室に入るとすぐにきちんとごあいさつ。

そして授業の前に、もう一度気持ちよくごあいさつ。

そんなNくんの授業は、まずリズム造形からスタート。

モニターを見てから描画学習。きれいな3角形がていねいに描けました。

「すごい!」と講師が言うと、うれしそうに自分の三角形を見ています。

次に新学期の単元『ふきのとう』。デジタル教材で読んで聞いて、

ワークにも取り組みました。

引き算ではブロックを使って、数の増減を学習しました。

たくさん勉強して、あっという間に時間がたってしまいました。

授業の後にもきちんとあいさつ。

講師もとてもうれしくなりました。

「楽しそうに通っています」、とお母さまからもお話がありました。

Nくんと次に会うのがとっても楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Nくん、Elephasに楽しく通われているとは何よりです。ごあいさつは、そんなNくんの気持ちの表れですね。無理なく、楽しく、そして時間があっという間に過ぎてしまう、理想的なケースですね。“学習って たのしい“、そんな気持ちをずっと持ち続けて学習を進められるよう、私たち講師はいつも”無理なく、楽しく“を心がけていきましょう。

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4368.~色~

4368.~色~

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 ~今日のElephasブログ:「見事に黄色一色に」(4月17日)

おはようございます。東中野教室の安齋です。

Aさんは、とにかく黄色と、お父さんお母さんが大好きな社会人の女性です。

幼少の頃からエレファースに通っていらっしゃいます。

しっかりとご挨拶をしたあと、

「春はいいよね~黄色はいいよね~」、「お母さんが作る黄色いチャーハンおいしいんだよ」と、

見事に黄色一色に染めあげてくれます。

そのやりとりで講師の心は癒され穏やかになります。

エレファースでは、独自の歌唱造形コンテンツを多数持っており、その中に、

「お父さん」、「お母さん」の歌があります。

「似てないよ」とか、「この目はお父さんだよね」と言いながら絵を描いたり、

体を動かしたりしている光景は微笑ましいものです。

Aさんからは家族の大切さ、愛情の深さを教えてもらっている気がします。

これこそ講師冥利に尽きますね。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

今回のElephas絵画展へのAさんの作品、やはり『きいろい電車』でしたね。“黄色”はAさんの気持ちにぴったりなのかもしれませんね。明るく、楽しく、元気で、しかも暖かく、輝いて・・・。Aさんが絵画展会場に現れると、パアッと明るくなりますものね。

 

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4367.~もう一つの面も~

4367.~もう一つの面も~

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 ~今日のElephasブログ:「ゲームから、北斎まで」(4月15日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

Hくん、先週の第8回エレファース絵画展に出品されました。

どんな絵を描こうか、担当講師と一緒に考えることから始まりました。

Hくんは先ず、

「富士山を照らす朝日を描きたい。イラスト的ではなく、本当の姿を描きたい」というのです。

それから、

「やっぱり富士山だったら、北斎の絵を手本にして描きたい」と言い始めたのです。

Hくんは、小学2年生です。

2年生から葛飾北斎という名前がでてくることにも驚きましたが、

本当の姿を描きたい、というHくんの気持ちに感動しました。

それから北斎の絵を色々見て、『冨嶽三十六景』の中から「神奈川沖浪裏」を選んで描き始めました。

大きな波を描き、それから暗い空から明るい空を描き・・・、

自分が北斎の絵から感じた色を使って、一生懸命に描いているHくんから、

一歩大人に近づいたような雰囲気を感じました。

いろんな色を使うHくんを見て、生徒さんの一面だけを見るのではなく、

いろいろな方向から見て差し上げることが大切なことではないか、と感じました。

ゲーム好き、という面だけではなく、葛飾北斎に感動する面、他にもいろいろな面をHくんは見せてくれることでしょう。

それを、楽しみにHくんと一緒にこれからも学習を進めていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Elephas絵画展でのHくんのこの作品、多くの方が注目されていました。富士山、朝日、北斎、・・・Hくんの中では次々に発想が広がっていくのですね。Hくんのもうひとつの面との出会い、講師としても貴重な体験でしたね。Hくん、すみだ北斎美術館にはもう行かれましたか?

 

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4366.~学力を知る~

4366.~学力を知る~

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 ~今日のElephasブログ:「先生の役やりたい?」(4月14日)

おはようございます。武蔵境教室の鈴木です。

4月より小学3年生のJくん。

とても元気で、集中すると授業もどんどん進みます。

ただ、後半疲れてくると集中力が途切れ、おしゃべりが増えたりふざけたりすることも。

少し前の授業での一コマ。

後半算数の市販プリントをやっていたJ君はあまり得意な単元はなかったので集中が途切れがち。

そんな時本人より講師と生徒の役割を交換してみたいと提案があったので、やる気が出るならと受け入れることに。

「じゃ、このプリントの3問だけJくんが先生に教えてください」と伝えると、紙に図なども書きつつ説明を始めました。

「先生、ここは何でこういう答えになるのでしょうか?」、

「ここは足し算でいいのでしょうか?」等質問をすると、Jくんはしっかり考え丁寧に説明してくれます。

間違えた答えになりそうな場合は、

「先生、ここの答えはこうこうこうで〇〇だと思うのですが、合っていますか?」等と答えにたどり着けるように質問すると、しっかり間違い箇所も理解し、また説明を始めます。

最後に全問に○をしてもらい、

「先生の説明すごく分かりやすかったです。」と伝えると、

「今日の勉強とても楽しかった」と満足気な様子を見せてくれました。

その後本人より、

「お母さんが迎えに来たら、教えているところを見せたい」と言われ、1つだけお母さまにも見ていただくことに。

お母さまがいらっしゃった際ご説明後早速見ていただくと、Jくんは今までに無いくらいの集中力で間違えることもなく教えることができていました。

お母さまにも「とても上手」と褒めてもらい、笑顔で帰って行かれました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

提案を受け入れてあげ、しかもその後にその提案をしっかり活かせるように導けたことが良かったですね。Jくん、この進行からすると、問題を解くプロセスについて言語化し、そして理解することもできているようですね。講師として、Jくんの力を改めて知ることにもなったのではないでしょうか。このことを踏まえて、次の学習プログラムを組むことによって、後半の学習態勢も変わってくるのではと、考えられます。

 

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4365.~教科も実技も~

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 ~今日のElephasブログ:「充実した1年に」(4月13日)

おはようございます。武蔵境教室の西岡です。

ある生徒さんは、この春から学校で陶芸をなさる予定とのこと。

講師が、

「楽しみですね」と言うと、

粘土を固めて器を作る仕草をして、

「こうやります」とうれしそうに話してくださいました。

春期講習では、いつもの学習のほか、陶芸の歴史・種類・方法等についてパソコンを使って調べ、まとめました。

最初は、慣れないことに少し疲れぎみの様子でしたが、2回目からは、

「今日も(陶芸についての)まとめがしたいです」と意欲的でした。

中学最後の年です。忙しいかもしれませんが、陶芸も行事も楽しみ、

生徒さんにとって充実した1年になればと思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

中学最終学年に学校では陶芸に取り組まれるのですね。前もって予備知識も得、興味も膨らみ、安心してスタートできることでしょう。教科学習と実技学習、双方にバランスよく取り組まれることは、大変効果的です。作品も学習効果も、共に楽しみですね。

 

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4364.~新学期、安心感を~

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 ~今日のElephasブログ:「笑顔の輪が」(4月12日)

おはようございます。武蔵境教室の萩谷です。

春になり、さまざまな花が咲き、目を楽しませてくれています。

いよいよ新年度の幕開けです。

そして、教室には、新しくエレファースに入られた生徒さんたちがおられます。

みなさん、緊張しているご様子だったり、不安そうなお顔をなさったりしています。

でも、講師と学習を始め、絵を描いたり、PCを使ったり、その生徒さんの得意な学習に取り組んでいると、

生徒さんが、にっこりと花のような笑顔になることがあります。

それを見て講師もにっこり、笑顔の輪が広がります。

こうして、さらに教室は賑やかに楽しくなっていきます。

これからも、生徒さんにとって、エレファースで過ごす時間が、楽しく有意義なものになるよう、

気持ちも新たに、努めていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

新学期、ことに1学期はいろいろな変化が大きく、楽しみでもあり、不安でもあり。この春から新しくElephasに通われる生徒さん方は、学校の変化に加え、Elephasというもう一つの新しい世界。でも、講師の工夫のもとで無理なく自然に課題に取り組み、楽しむことによって、はじめの不安がお帰りの時には大きな安心感に。Elephasで得た安心感が、学校での安心感にもきっとつながることでしょう。

 

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4363.~絵画制作~

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 ~今日のElephasブログ:「社会人3年目、絵画展に出展」(4月11日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

Rさんは社会人になって今年の4月で3年目に入ります。

清掃のお仕事をされていて、授業のはじめにその日の仕事についてお聞きするのですが、

毎日仕事をし続けることの大変さを感じますし、日々成長されていると実感します。

高校生の時から担当していて学習中心の授業をしていましたが、今回初めてエレファースの絵画展に出展されました。

今回は『初めて水族館を訪れた動物たち』というタイトルで描きました。

Rさんが日常生活を送りながら考えていた世界を実際に描くことは想像以上に楽しく効果的でした。

学習しているときには分からなかったRさんの世界で、色彩感覚や構想がとてもユニークでした。

例えば水族館にいる魚たちの形はリアルに描きましたが、対照的に、見に来ている動物たちはイラスト風でした。

今回絵を完成することで、Rさんが日々大切にしていることや想像していることを絵の中に具現化できました。

Rさんはこの期間とてもわくわくしながらいつに増して楽しそうにエレファースに通ってこられました。

社会人になると、こういう機会がなくなってしまいます。コミュニケーションをとりながら、これからもRさんの良さや思い描いていることを引き出せる機会を増やしていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Rさんの作品、とても印象的でした。入り口近くに、展示されていましたね。来場の小さな子どもも関心を示して作品をじっと見つめ、「なんでどうぶつたちは さかさなの?」とのこと。Rさんの描き方はユニークですね。水槽を観ている動物たちを水槽に対して対称な位置に正面から描いているため、逆さになったのです。魚一匹一匹、動物一体一体が細かくていねいに描かれていました。改めて見直してみたい作品です。

 

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4362.~成長~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「いま目の前のN君は」(4月10日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

エレファース絵画展の作品完成まであと少し、といった頃、

N君は絵筆を動かしながら言いました。

「高校に行ってもエレファースに来る。勉強する」。

数年前の冬、まだ小学生だったN君とこの武蔵境教室で学習をはじめました。

「上着をハンガーにかけて」と、N君に身振りでお願いされたことを覚えています。

また当時の記録には、

「5までの瞬間認知。10までの計数」といった言葉が並んでいます。

そして「たし算・ひき算の学習にすすみたい」と講師は書いています。

いま目の前でピンク色の絵の具を塗っているN君は、

たとえばたし算の筆算で8+8があると、8×2をして計算の近道をします。

「4ぶんの伊藤先生」と、分数をつかって言葉遊びをします。

面接練習ではノックをして、「失礼します」と丁寧にお辞儀をしていました。

そうして合格した高校には、バスと電車を乗り継いでひとりで通っています。

絵画展の作品の端に桜が咲きました。

「N君、ありがとうね。こちらこそ、この春からもよろしくお願いいたします」

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Nくん、高校入学おめでとうございます。一昨日、昨日のElephas絵画展にはN君の作品が堂々と展示されていました。一つひとつの成長の区切りにおいて、それまでの歩みの一歩一歩が思い出されますね。小さな積み重ねがあってこその今日。そしてこの4月、次のステージにつながる日々が始まりました。これからの3年間が、元気で充実した日々となりますように。

 

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