5072.~“やる気”を育む?

5072.~“やる気”を育む?

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「一枚一枚に、応援の気持ちを」(7月15日)

おはようございます。エレファース武蔵境教室の西岡です。

高校2年生のある生徒さん、毎回、宿題を欠かさず提出されます。 

一時期、英語や計算問題でのミスが目立ったため、

「疲れていたのかな?それとも早く終わらせたくて急いでしまったのかな?」と尋ねたところ、

「早く終わらせたくて、よく考えずにやってしまった」との返答がありました。

そこで、その場で一緒に問題を解き直してみると、全問正解。

生徒さんは「これからは時間に余裕のあるときに宿題をやるようにする」と、自ら改善の意志を口にされました。

時には「時間がなくて、ゆっくり解けなかった」と話すこともありますが、以前と比べて確実に努力の跡が見られます。

また、講師が丸付けをしている間もじっと様子を見ていて、

「あ、そこは分からなかったんだ」「やり方を思い出したかも」といった言葉が自然に出てきます。 

そのため、講師はすぐに解説を行い、注意点や励ましのメッセージを書き添えて宿題を返却しています。 

一枚一枚に、応援の気持ちを込めて。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

生徒さんの“やる気”を育む。講師のちょっとした一言が、そのきっかけとなりますね。そうして、良い循環が生じてくるとますます効果が現れてきます。今日のブログは、その良い例ですね。

 

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5071.~はさみのワーク?

5071.~はさみのワーク?

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 ~今日のElephasブログ:「ゆっくり、ゆっくり、各駅停車」(7月14日)

おはようございます。エレファース武蔵境教室の伊藤です。

「各駅停車、各駅停車、各駅停車」、

T君はそう言いながら、ゆっくりゆっくりハサミを動かしています。

切り取り線から脱線することなく、ハサミはまっすぐに次の駅に向かっています。

5年前、T君と講師との学習が始まりました。

そしてこの5年間、ザックザックと勢いのよすぎる直線切り・連続切りの速度を落とし、ハサミをまっすぐ切り進めるようになることがT君と講師との課題でした。

教室教材の歌唱生活法の音声を聞きながら、

「ゆっくり、ゆっくり」と声を出しながら、切り取り線を点線に、点線を2色にして、ハサミの刃に印をつけて、紙の厚みを変えて、1回切りに戻って、補助バネ付のハサミに替えて、講師が手を添えて、ふたりで工夫しながら課題の克服をめざしてきました。

その日もハサミの学習に取り組んでいました。

T君は鉄道が好きです。

教室の窓の外から、JR中央線の電車の音がかすかに聞こえてきました。

「このハサミは各駅停車だから、武蔵境駅を通過したらだめだよ。先生が電車に乗れないよ」、

そう講師が冗談を言うと、T君の口元がゆるみました。

T君はゆっくりと言いました、

「各駅停車、各駅停車、各駅停車」。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

はさみのワーク、さまざまに工夫しながら進めてこられましたね。冗談を交えながら、T君の口元も緩みながら、・・・リラックスした空気が伝わってきます。はさみも楽しく、切り進んでいることでしょう。

 

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5070.~身体が記憶する?

5070.~身体が記憶する?

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 ~今日のElephasブログ:「また水やろうね」(7月12日)

おはようございます。エレファース武蔵境教室の小泉です。

Sくんが学校で受けた算数のまとめテストを見せてくれました。

水のかさの問題で、リットルとデシリットルの換算に誤りがありました。

こんな時はリットルマスの出番です。

デシリットルマスを片手にSくんが上の線まで水を入れ、リットルマスに入れていきます。

「はい1デシリットル」、講師が大きな声で言います。

2杯目が入りました、「はい、2デシリットル」。

途中「何デシリットル?」と確認しつつ、同じことを10回繰り返すと、リットルマスがいっぱいになりました。

Sくんは「また水やろうね」と笑顔で帰って行きました。

翌週も同じことを繰り返しました。

講師にとっても楽しい時間でした。

次に水のかさの課題が出たら、きっと水の学習を思い出してくれると思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

この作業、この体験がとても大切です。「1Lは10dL」と知識的にその場では覚えたとしても、忘れてしまうことが多いでしょう。しかし、体験で覚えたことの定着度は知識として覚えたことに比べ、はるかに高いのです。それは、いろいろな感覚が身体的に残るからです。身体が記憶する。かさの学習、水を使うこの学習は、今の季節、夏にぴったりです!

 

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5069.~褒められる環境?

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 ~今日のElephasブログ:「夏休みはチャンスです!」(7月11日)

おはようございます。エレファース武蔵境教室の丸山です。

先日体験授業の様子をご覧になったお母さまが

「本人もたくさん褒められて嬉しかったようです。間違いを指摘せず、でも流さずに指導してもらえて、本人がいい気持ちで勉強できてよかったです」

とおっしゃいました。

生徒さんが回答を間違えたとき、「惜しい!次こそ正解しよう!」と楽しくリトライする場合もありますが、

「よし、がんばりましたね!では、先生がもう1回!」と言って、再度講師がやって見せることもあります。

自分が否定されたように感じることのないように。

エレファースのこんな学習環境で、夏休みのそれぞれの学習課題を設定して、この長い自由な期間を有効に過ごしましょう。

学習課題の設定や、進め方、スピード、褒め方、繰り返し方は、生徒さんによって異なります。

夏休みは復習に頑張る生徒さんもいらっしゃれば、予習に取り組む生徒さんもいらっしゃいます。

楽しく勉強を継続し、それが習慣になって自信につながるように。

夏休みはチャンスです!

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

間違えること、注意されることに非常に敏感な生徒さんが少なくありません。生真面目であり、常に完璧をのぞむ、間違えを受容することが難しい。気質的な要因もあれば、環境によって気質が助長されることもあります。間違えの指摘や修正など、その対応の仕方は“生徒さんによって異なります”。そうですね、そこが大切です。間違えを直接的には指摘せずとも学習課題としての理解へと導く、またやがては自身の間違えを受容できるように導く、その2つの目的をもって講師は指導に当たっていきます。

 

 

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5067.~反復?

5067.~反復?

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 ~今日のElephasブログ:「満面の笑顔で」(7月9日)

おはようございます。教室支援課の福沢です。

7月に入り、中学生や高校生は中間テストが始まりました。

高校生のEさんは数学の宿題があると、

「先生、大変!一緒にやろう!」と言いながら、ブースに入ってこられます。

解き方を伝えながらEさんに、

「この計算やってみて」と言うと、「しょうがないなあ」というような表情で計算をはじめます。

でも、今日のEさんは違っていました。真面目な表情で、

「先生、連立二次不等式を教えて!ホワイトボードを使って教えて!」と言うのです。

「OK.さあ、やっていこう!」何度も、ホワイトボード上で一緒に解いていきました。

最後のほうで、Eさんが、

「先生、何も言わないで、一人でやってみるから」というのです。

そして、一人で正解までたどりついたのです。

Eさんは満面の笑顔で、

「一人でできたよ!」と嬉しそうにしていました。

講師が最高にうれしくなるのは、こんな瞬間です。

今日頑張った問題は、きっとテストでもできるでしょう。

こんな「わかった!」という瞬間をたくさん経験していけるように、講師はこれからもEさんに寄り添っていきます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「何度も、ホワイトボード上で一緒に解いていきました」、この“何度も”が大切ですね。1度解いただけで分かるのはまず難しい。2度、3度、・・・それ以上、必要です。・・・体得するまで。しかし、その1問ができれば、他の問題を体得するのに、それほど時間は掛からないのです。1問を体得しないから、その次が続かないのです。Eさん、すばらしい経験でしたね!

 

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5042.~歌で世界が広がる?

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 ~今日のElephasブログ:「歌唱造形:♪かお」(6月10日)

おはようございます。Elephas 国立北口教室の大木です。

4月からご入会のKくんは小学校4年生。

発語はありませんが、指示を聞いて理解することができます。

♪「かお」は体験授業の時から大のお気に入り。

音楽にあわせて講師が歌うと、自分の肩をトントン。

お母さまによれば、それは「やめて」というサインだそうです。

講師が静かにしてみると、こぼれんばかりの笑顔でタイミングを計って手を振り下ろすKくん。

聞けばKくんはドラムを習っているそうです。

旋律だけではない深みのある楽曲ならではの楽しみ方ですね。

歌唱造形の曲の素晴らしさをKくんに再認識させられました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Kくん、♪「かお」がお気に入りとのこと。デモでの1回で、この曲がKくんの中にしっかりと浸透したようですね。ドラマーよろしくリズムを取りながら、大いに造形リトミックを楽しんでください。100、200、・・・とたくさんの曲がKくんを待っています!言葉、リズム、メロディーと共にいろいろな世界が広がっていきます。

 

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5041.~思考する?

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 ~今日のElephasブログ:「腑に落ちる」(6月9日)

おはようございます。Elephas 津田沼教室の山下です。

『腑に落ちる』という言い方がありますが、これを体現している生徒さん、I君。

彼は今年の4月に第一志望に見事合格した高校1年生です。

I君のその仕草というのは、彼が問題を解いている際に見せる上半身の動きです。

問題を講師が音読したり、彼自身が音読したりした後、

講師による解説が入ったり、彼の質問に講師が答える質疑応答があったりします。

その後、題意を読み取ったI君が問題を解きにかかる訳ですが・・・、

問題の紙面を見つめて集中し、少々うつむき加減で視線を下に落としたまま両手を合わせて軽く上半身を揺らし、まるで「祈る」ような体勢を見せるI君。

その仕草がしばし続いた後、彼はおもむろにノートやプリントに解答を書き始めるのです。

途中計算など解答過程が正解でない時もありますが、ほとんどの場合は正解です。

つまり、問題を見詰めながら手を合わせたまま「祈る」ような仕草はI君が問題を解く際の『腑に落ちる』までのプロセスだったのです。

そして見事、『腑に落ちて』、解答過程を見出したI君は答を書き出す、という訳です!

これに気付いた時は、いやぁ・・・、まさに目から鱗が剥がれ落ちた気分でした・・・。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

I君の、集中力、思考力、すばらしいですね。問題に対する思考は、分かるからこそできるもの。I君は小学生の時から通っていらっしゃいますから、イメージの中にはどこか幼さも残ってしまうのですが、今や高校生。すばらしい成長ぶりですね。第一志望校に合格されたことからも、その努力の成果が確実なものであることが分かります。I君、そのスタイルで高校生活も充実させていきましょう。

 

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5040.~時を活かす?

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 ~今日のElephasブログ:「もっとやりた?い!」(6月7日)

おはようございます。Elephas 相模原教室の北村です。

6年生の国語の教科書に「時計の時間と心の時間」という単元があります。

エレファースの授業も基本的には皆一緒の時計の1時間です。

でも、生徒さんによって1時間の感覚や速さの感じ方はそれぞれだなぁと、感じます。

試験前や授業の復習など、

「今日はこれを頑張る!」と決めてきた時の授業は、課題に対して時間が足りなさ過ぎて、あっという間に終わってしまう印象です。

しかし時には、時計とにらめっこして、「早く終わらないかなー」と言いたげです。

あれもこれも“嫌だ!“という学習態勢形成中の生徒さんの場合は、部屋に入って座るまでが一苦労。

でも、絵を描く、図鑑を見る、できることを一つずつ進めていくと、夢中になって取り組み始めます。

上手くできたことが成功体験になって“楽しい!”と思えた頃は、もう授業が終わってしまう時間近く…、

そこで「もっとやりた?い!」となったときには、うれしいやら、残念やら。

まさに、「時計の時間と心の時間」。

充実した1時間にしていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

60分を基本単位とする、授業構成。短くもあり、長くもあるこの60分をいかに効果的に活かすか。講師がもっとも知恵を絞るところです。生徒さんが、教室に到着した時よりも充実した表情で元気に帰られる様子を見ることは、講師にとってとても嬉しいことです、「先生、またくるね!」と。

 

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5039.~支援級から普通級へ?

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 ~今日のElephasブログ:「5年生から普通級へ」(6月6日)

おはようございます。Elephas 相模原教室の安倍です。

幼稚園年長からお教室に通っているSくんは、小学1年生のときから支援級在籍でした。

学年が上がるごとに、少しずつ普通級での授業を受ける科目が増えていき、

この度5年生の4月から、普通級在籍となりました。

エレファースでひらがなを覚え、足し算、引き算、かけ算の学習をし、

普通級の同級生と同じ課題をElephasでしっかり基礎固めすること4年。

学校で全科目を交流できるようになり、「普通級への移籍の準備をしましょう」と言われるようになり、

いよいよそれが現実になりました。

入会当時、椅子の上に立ったり、机に座ったり、プリントを落書きだらけにしたり。

今ではそんなことが嘘のように学習意欲もあり、授業態度も◎。あきらめずにコツコツ頑張って本当に立派でした。

まじめなSくんは、新しいクラスできっと力を発揮されることでしょう。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくん、がんばりましたね。目標達成!そしてまた此処から、新しい目標スタートですね。普通級で2か月余りが経ちました。環境にも慣れてこられたことでしょう。まさに今、交流時の経験が生かされますね。まずはお友達と仲良く、クラスでの毎日を楽しみましょう。そして教科学習は、Sくんのペースでゆっくり坦々と進めていきましょう。小学校入学以来の4年間、Elephasの先生と積み重ねてきたそのペースで頑張っていきましょう。

 

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5038.~坦々と計画的に?

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 ~今日のElephasブログ:「中学生になって」(6月5日)

おはようございます。Elephas 相模原教室の小口です。

中学生になると、学校の授業は増え時間も長くなります。

また部活動や委員会 、行事等々スケジュールも密になり、日々忙しい毎日を送っています。

睡魔と闘いながらも閉じそうになる目をしっかり開けて課題に取り組んでいる様子には感心します。

自ら「明日テストがあるからお教室で勉強する、したい」と思う姿勢や意識は本当に成長を感じます。

複雑な問題を何度も繰り返し練習し、

「だんだんと分かってきた?分かると楽しい?」と笑顔で話してくれた時は、安堵とうれしい気持ちでいっぱいになります。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

中学生になって、生活全般がハードになってきましたね。そんな中、テストのために頑張り、更に分かる楽しさを体得する。そこから得る自信や達成感が、心の中にゆとりを生むことでしょう。同じハードさであっても、外からの指示によって追われながら行うのと、自らの意志によって積極的に努力を積み重ねるのとでは、心の在り方が大きく異なり、結果も違ってきます。新しくスタートした中学校生活、坦々と、計画的に頑張っていきましょう。

 

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