2222.~心で描く~

2222.~心で描く~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

おはようございます。

今週は1日早く、5月第4週のE・Blog:「先生の顔をかいてあげる」(5月23日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

小学2年生のRくんから、新しい担当講師へのシャレたプレゼントでした。

先生の顔、お父さんやお母さんの顔、また自身の顔も
たとえ幼児画であってもご本人に似てくるところがとても不思議です。

写生のように似させて描こうと意識しない分、一層似てくるようです。
”心で描く”とでも言うのでしょうか。

心と手の動きが連動して、まるで一つになっているようです。
そこに対象に対する気持ちも投入できているのが、一層の驚きです。

Rくんはさすがに小学2年生、初めての講師に対しても
さらに細かい観察が加えられたようです。
描画を通して、講師との出会いが少しずつ深まっていったことと思います。

完成した作品だけでなく、描いているプロセス自体が面白いですね。
そのあたりも、絵画の魅力です。。

発達支援教室Elephas・造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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2221.~不安を越えると~

2221.~不安を越えると~  
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「成長したなあ…」(5月26日)
・・・進級、進学などで環境が変わった春から、もうじき夏。その間にも、「成長したなあ」と
   しみじみした気持ちになります。たくましい成長ぶりに目を細めています・・・。

講師が挙げている成長は、
 「難しく感じていたことが、当たり前のようにわかるようになったね。」
 「ローマ字を覚えるところから始めて、ワードで文章を打てるまでになったね。」
 「勉強するのが嫌だなあと思っていたのに、
  勉強がわかるようになりたい、がんばりたいと思うようになったね。」

気持ちが安定してくると、学力にも伸びが見られるようになります。
無理させずに、不安な気持ちを一緒に越えてあげることが大切です。

そんな経験を通して、変化に対する不安もだんだん小さくなっていきます。
ひとつずつ越えていく度に、自信の方が優っていき、
「そんなに、心配することなかった…」と思えるようになります。

そこまで来たら、その翌年は変化に対する不安もずっと小さくなってくるはずです。
変化を楽しめるようになったら、大したものですね、
「今度はどんな先生かな?」「今度は、どんな友達ができるかな?」という具合に。

これも、生きる力のひとつです。

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2220.~作文への動機づけ~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「課題作文に挑戦!」(5月25日)
・・・K君は、来年度の職業学科受験を検討している中学2年生。作文は書きたがらない(お母さま談)、
   とのKくんでしたが、100字を超える作文用紙をノンストップで埋め切りました・・・。

K君、すばらしいスタートを切ることができましたね。
お母さまにも、講師にも、見直されたことでしょう。
K君自身も、自分の力にびっくりしているかもしれません。

適切な解答としては勿論課題はあるものの、なぜ一気に書き上げることができたのでしょう。

・課題の提示が視覚的であったから
・課題の設定が明確であったから
・文字数(分量が)明確に示されていたから

他にもいろいろな要素が考えられますが、今後の学習に役立てるとしたら上記があげられます。
K君に限らず、これから作文に取り組もうとしている生徒さん、作文への動機づけを高めたい生徒さんに
上記を意識して試みてみましょう。

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2219.~探究心の芽~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「鯉のぼりのように」(5月24日)
・・・小3のTくん。真鯉の群青色にこだわって、納得の色を作って塗りました。背景は、夕焼け色の赤。
   元気良く泳ぐ鯉のぼりのように、伸び伸び成長していって欲しいと思いました・・・。

Tくんは嗜好がはっきりしていて、それを集中的に求めていくタイプですね。
しかも、ひとりそこにのめり込んでしまうことなく、講師とコミュニケーションしながら
取り組めるのは素晴らしいことです。

対話によって、自身一人では気が付かなかった要素にも気づいていくことができるでしょう。
アドバイスを受け入れたり、またはそれでも自身の感じるように・・・、
その選択ができるのも大切な力です。

やがて、自身との対話も可能になるでしょう。
Tくんには今もすでに、混色を作りながら
「もう少し、う~ん、もうちょっと。うん、これでいい。」と対話の芽が出始めているようです。

他者との対話、自己との対話、対象との対話、探究心はそのあたりから育っていきます。

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2218.~絵には、気持ちが表れる~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「先生の顔をかいてあげる」(5月23日)
・・・そう言ってRくんは、講師の顔をじっと観察して、ホクロなどの特徴も描き込んでくれました。
   Rくんが講師と仲良くなろうとしてくれているのだと思い、素直にうれしく感じました・・・。

新学期、講師との最初の授業の時のことだそうです。
ずいぶんと、シャレたご挨拶でしたね。

絵では、筆具を動かす描きぶりにも、
また描かれたものの表情にも、描き手の気持ちが表れます。

やさしい口元を描こうとするとき、子どもの口元もやさしい表情になっています。
獲物を狙うギラギラとした目を描くときには、子どもの目もギラギラとしてきます。
口まで尖がらせて描く子どももいます。
子どもは、描こうとするものになって描こうとするところがあります。
対象に対する気持ちを自身に投影し、それを画面に表します。

先日の母の日、お子さんはお母さんのお顔を描かれましたか。
どんなお母さんだったでしょう。
たとえ未だつたない絵であったとしても、気持ちは表れるものです。

今度の父の日、お子さんはどんなお父さんのお顔を描くでしょう。
楽しみですね。
見るのが”ちょっとこわいな”と思われたら、今からでも間に合います。
お子さんがこうあってほしいな、と思うようなお父さんに少し近付いてみるのも一つです。

子どもは寛大ですから、大人の足りなさを大人以上に受容してくれます。

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2217.Elephas サタデーブログ ~「5月第3週のE・Blog」~

2217.Elephas サタデーブログ ~「5月第3週のE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

5月第3週のE・Blogは、「ぞうさんで勉強してるから」(5月17日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

ひらがなを学習中のKくんが、お出かけ先でカタカナの看板の文字まで読めました、
今、文字にとっても意欲的です、との記述でした。

春真っ最中、じきに夏となる今、Kくんに芽吹きの勢いを感じます。

暦によると、4つの季節の内、春の色は「青」とのこと。
そう言えば、青春という言葉がありますね。

「青」という漢字の上半分は、もとの字形は「生」だそうです。
「生」の意味はひとつに、「草木が生まれる」の意。
(・・・いつでしたか、生徒さんの国語の教科書で学びました)

まさに「芽吹き」ですね。

Kくんの文字への意欲と感性、この「春」「青」「生」と連続する「芽吹き」のイメージもって、
さらに意欲的に力強く育っていってくれればと思います。

参考までに、夏は「朱」、秋は「白」、冬は「玄(げん:黒)」だそうです。

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2216.~見て、作って、知る~

2216.~見て、作って、知る~  
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~Elephasブログ「イメージする力」(5月20日)
・・・国語や算数はイメージする力が必要です。では、その力を養うには? と、
   「作る」「映像を見る」を学習に有効に取り入れています・・・。

「映像を見る」ことは、私たちの頭の中に既にある映像に更に新しいものを与えてくれます。
今ちょうど生徒さん方は、絵画展の作品制作に取り組んでいます。
画像を参考にすることによって、対象としているものの別の形状や表情、背景を発見することができます。
生徒さんも講師も、そんな体験の最中であることでしょう。

「作る」ことも同様ですね。
五感の中でも触覚は最も原初的な感覚です。
赤ちゃんは舐めたり触ったりすることによって、自身の周辺世界を認知していきます。

造形リトミックの工作でも、立体になることで対象との距離がグンと近くなることは
毎回実感されていることでしょう。

先月の工作『パンダ』は、出来上がって「抱ける工作」をとかねてより思っていたことを形にした
ひとつの作品です。

「作る」「映像を見る」、授業でより具体的に試みていってください。

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2215.~2つの回路~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「聞き取り練習」(5月19日)
・・・中学2年生になったT君と、「聞き取り練習」を行っています。最近では講師が文を読み始めようとすると姿勢を正し、
   自ら「集中します!」と頼もしい言葉も…。この聞き取り練習の成果は、日ごろの学習や持ち物用意など「生活に役立つ勉強」にもつながりました・・・。

T君との「聞き取り練習」、大成功でしたね。

都立のエンカレッジスクールでは、放送の聞き取りによる文章理解が受験問題に含まれていて、
その対策として聞き取り学習を繰り返したケースがつい最近ありました。
努力の甲斐あって、M君は見事志望校に合格。

T君のケースからも、M君のケースからも大いに学ぶところがります。

視覚的には文の意味が理解しにくくても、聴覚的にはそれが可能である、ということがあります。
認知の回路によって得手不得手がある場合は、どちらの回路を使うか、意識的に学習方法を選択してみましょう。

「よく見て!」「よく読んで!」では解決できなかったことが、解決する可能性が大いにあります。

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2214.~存在と言葉~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「カレンダーの桜の絵」(5月18日)
・・・中学を卒業したMくんは、新しい生活の不安を口にしながらも、自分で自分を励ますようにして桜の色を丁寧に塗りました。
   「そうか、先生も応援してくれてたんだね」「桜も応援してくれてるみたいだね」とホッとした表情を浮かべ、元気にカレンダーを持って帰りました・・・。

新生活で多くの人がもつ何となくしっくりしない気持ち、不安な気持ち。
Mくんはそれを絵画と対話をとおして確認し、ひとつ越えることができたようですね。

小さいころから長く通われて培われた信頼関係、繰り返し描き続けてきた絵画、
それらが節目の出来事を越えていく力となれたことはすばらしいことです。

自身の今の気持ちを確認し、人であれ木であれ「応援しているよ」という存在と言葉が
大きな力となることがMくんの記述を通して分かりました。

みんながそんな経験ができるように、
みんなが力を得られるように、
こちらから働きかけてあげられると良いですね。

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2134.~鬼のイメージは?~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「節分前の、ある日の授業」(2月15日)
・・・小学2年生のSくん、歌唱造形で『おに』を描き、青鬼のお面も制作。出来映えに満足し、
  「ぼくが、鬼になるんだ」とご家庭での豆まきについて楽しそうに話してくれました・・・。

Sくんの青鬼で、ご家庭ではきっと和やかな豆まきとなったことでしょう。

節分の時期には生徒さんそれぞれ、とてもユニークな表情の鬼の絵やお面を制作します。
しかし中には、「オニはこわいから描かない」という生徒さんもいらっしゃいます。
自ら鬼の役を買って出るSくんは、鬼についてどんなイメージを持っているのでしょう。

またそもそも、私たちの鬼のイメージはどんなふうに形成されてきたのでしょう。
『桃太郎』のお話のように、鬼は退治する対象であることもあれば、
『泣いた赤鬼』のお話のように、私たちと同じような心、
つまり寂しさや優しさ、人を求める心を持つやさしい鬼であることもあります。

生徒さんの鬼にも、いろいろな心が表れます。
できれば来年は、鬼との対比で『福』の造形にも取り組んでみましょうか・・・。

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