4008.~発想変えれば~

4008.~発想変えれば~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「漢字学習仲間」(2月21日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

日々の授業で、生徒さんとさまざまなやりとりがあります。

ある生徒さんは、とても暗算が上手で、計算の答えだけを書くことが多いのです。

講師は、生徒さんに求めます。

「すごい!先生より計算が早いよ。でも先生のために、どうやって計算したのか、ちょっと書き足してくれると助かるな~」

すると生徒さんは、

「仕方ないな」とちょっと(かなり?)得意そうに途中の計算式を書きます。

またある生徒さんは、漢字の書き取り問題に取り組みながら、

「あ~もう、これも分かんない、覚えてないや・・」という弱音が漏れてきます。

講師からは、こんな風に励まします。

「あ~、分かるよ。先生もね、漢字の書き順がなかなか覚えられないの。だから一緒にPCで、漢字の書き順を見ながら覚えていこうね!」

すると生徒さんは、

「え~先生も漢字苦手なんだ。じゃあこの字は?」と、講師と漢字学習仲間になってくれます。

このように生徒さんと講師が、お互いのことを認めながら、さらに講師は、生徒さんの得意なところを見つけて伸ばしていく、

そんな楽しくて優しい、笑顔になれる授業を目指していきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

漢字に限らず、「〇〇学習仲間」。この発想とこの対応、大賛成です。そうであれば、きっと“楽しくて優しい、笑顔になれる授業”になることでしょう。

 

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4007.~算数・数学を楽しむ~

4007.~算数・数学を楽しむ~

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 ~今日のElephasブログ:「算数の考え方は…」(2月19日)

おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。

「算数の難しい計算や単位や面積の出し方なんて、大人になったら使わないのだから、やったってしょうがないよ」、

そのような話をする生徒さんがいます。

講師自身もその昔そう思うことが多々ありました。

大人になった今は、その意味が少し分かるようになり、生徒さんにこう話しています。

「算数は、単位や計算を覚えることだけが目的ではないのよ。色々な考え方を知って、使って、自分でも考えられるようになるためにやっているの。でも算数の考え方を最初から全部自分で考えることは難しい。例えば九九。全部数えなくても済むように昔の人が考えた便利グッズよね」。

「砂漠の砂を数えることは出来ないけれど、1?の砂なら数えることは出来るでしょう。それを掛け算していったらおおよその砂の数は計算できるかもしれない。こうなったらこうなる、とパズルを解くように考えていく練習なの。それに算数の考え方は、調べたり伝えたり、想像する時にも使うのよ」。

そうかとうなずく生徒さんもいれば、きょとんとする生徒さんもいます。

この会話を大人になって覚えていることはないかもしれませんが、点が線になり、面になり、立体となっていく世界が、きっとどこかで彼らを助けてくれることと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

算数、数学は、今さかんに話題となっているプログラミングとも重なるところがあります。プログラミングと聞けば興味が湧いても、算数、数学だと渋々とになってしまう生徒さんも。それは、算数=計算/文章題というイメージが強いからかもしれません。算数で躓いてしまうと、数学でも躓いてしまう。とても残念です。でも、算数・数学の面白みを体験できたら変わってきますね。レンガ工だった数学者ガロアのお話は、生徒さん方も親しめそうですね。

 

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4006.~独り立ち~

4006.~独り立ち~

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 ~今日のElephasブログ:「合格・進学・卒業」(2月18日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

春を前にふたりの生徒さんがエレファースを卒業していきました。

専門学校合格・進学によるうれしいお別れです。

最後の授業を終えると、席を立つ前に、また個別のブースを出たところで、さらに教室玄関で、何度もお別れの挨拶をしてくれました。

ふたりとも別の時間帯の生徒さんですが、中学1年から高校受験、高校生活、そしてこのエレファース卒業まで、おなじようにさまざまな場面を思い出しながら話をしてくれました。

春からの新生活、将来について語ってくれました。

自分自身の言葉で自分自身を表現することに、多くの困難と葛藤があった生徒さんです。

高校受験のために何度も何度も面接練習を繰り返した生徒さんです。

けれども最後の日、何も練習をしていないのに、お別れの言葉が途切れることはありませんでした。

涙をこらえることができませんでした。

ご卒業おめでとうございます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

いよいよ独り立ち。中学1年生から高校卒業までの6年間、大きな成長がありましたね。ことに受験を経て自ら次の道を切り拓くことができ、自信もついたことでしょう。心も大きく成長されて、これまでの振り返りと共に、これからを見つめるまなざしを持つこと、そして講師への感謝を述べることもできるようになられました。さまざまな課題や変化の中、日々丁寧に指導に当たってきた講師としては感慨一入でしょう。担当講師はじめ、Elephas、SEOLEO ひとつとなって、これからの活躍を願っています。

 

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4005.~学習、良いサイクルを~

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 ~今日のElephasブログ:「さいごにお楽しみを」(2月17日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

もうすぐ1年生になる生徒さん。ほとんどの課題に積極的に取り組むのですが、

日によっては気分がのらないこともあります。

そこで、プログラムの最後にお楽しみをする時間を設けました。

「さようなら」の前の5分間ほどで、今は塗り絵をしています。

(講師が下絵をかいて生徒さんが色を塗ります)

すると、それを楽しみによい態勢で学習できるようになりました。

授業途中で「お楽しみは?」と生徒さんから尋ねられます。

「お楽しみは、さいごね」と講師。

ひらがなの読みの練習もできてしまいます。

お楽しみの時間を待ちつつ、1年生の準備を積んでいきます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

叱るのではなく、工夫で良い学習態勢を形成していく。小学1年生は、教科学習のスタートラインに立つわけです。教科学習が“楽しい”ということを体験させてあげることが、まずは就学準備の一番の目標となります。教科学習を楽しむ態勢ができれば、学校の45分授業も気を散らすことなく参加でき、参加できれば理解も進み、家庭学習への取り組みもスムーズになります。学習における良いサイクルは、この辺りから回転し始めます。

 

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4004.~自己肯定感~

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 ~今日のElephasブログ:「やりきりました!」(2月16日)

おはようございます。武蔵境教室の丸山です。

先日Mさんは第一希望の中学に合格しました。

受験に対して徐々に真剣さを増し、週4時間の通室で本気で取り組んで合格しました。

試験の後に、たまたま校長先生と校舎内ですれ違い、声をかけられたそうです。

「Mさん、試験はどうでしたか」との問いに

「やりきりました!」と答えたとのこと。

事前に説明会や体験に足を運び、先生にお名前まで憶えていてもらっていたことがとてもうれしかったと話してくれました。

また合格後にも温かなお言葉をかけてもらえたそうです。

認められた、歓迎されているという実感に、Mさんは中学校生活に思いを馳せながら、

今度は入学後の準備をしています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

Mさん、日々の努力が大きな大きな成果となりましたね。「認められた、歓迎されているという実感」、合格と同時に得ることのできたこの自己肯定感は、かけがえのないものです。この経験の上にMさんの独創性を重ね合わせ、Mさんらしい中学校生活が着実にスタートされますように。

 

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4003.~感性とイメージ力~

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 ~今日のElephasブログ:「鬼は裸んぼだけど、お洋服はお家なの?」(2月15日)

おはようございます。武蔵境教室の丸山です。

1年生の予習をしているTくん。教室オリジナルの教材で「節分」について触れました。

「おには そと ふくは うち」と、上手に読みました。すると急にくすくす笑いだしました。

「先生、『おようふくは うち』だったら? 鬼は裸んぼだけど、お洋服はお家なの」としばらく、くすくす笑っています。

字をスムーズに読めるようになり、洒落のようなことば遊びにも興味が出ているようです。

福という感じは難しいけれど、字を見せて意味を伝えると、

「ネも書けるし、四角も書けるから、僕はこの字を書けると思う」と今にも書きだしそうです。

最後まで頑張ったら、やってみようと目標にして、いつもより少し多めの問題を終えたTくん。

「なんか窓がいっぱいあるみたいな字だね」と言いながら、丁寧に「福」を書きました。

春になって、たくさんいいことがありますように。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Tくん、すばらしい感性とイメージ力ですね。言葉をしっかり理解しながらテキストを読み進めているのですね。“福”と“服”。鬼のお洋服がお家にあって、鬼が外で裸んぼだなんて、それはそれは笑ってしまいますね。また、“福”の字が、いっぱいの窓に見えるんなんて。その窓を覗くと、外にはもう春が見えてきそうですね。Tくんのとっても楽しい絵本の世界でした。

 

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3986.~計画的に、着実に~

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 ~今日のElephasブログ:「前は何でこんな間違いをしたのかな?」(1月26日)

おはようございます。越谷教室の田中です。

Sさんは、今年はいよいよ中学3年生。

先日の授業時に、昨年の埼玉県職業学科の入試問題に再び取り組みました。

過去問だということを伏せて問題の順序も変えたので、一度行ったことのあるものとは気づかなかったようでした。

解いた後の答え合わせとやり直しを終えた後、残しておいた前回の解答用紙を出して見比べました。

Sさんは、

「前は何でこんな間違いをしたのかな?」等と言っていましたが、自分の力が伸びていることを自分の目で確認出来てうれしかったと思います。

中3になるまでには絶対○○と□□の分野は確実にできるように一緒に頑張ろうね、という声掛けにも、

いつに増して笑顔でうなずき、講師もうれしく思いました。

1年はあっという間です。計画的に勉強の予定を組み立て、合格まで二人三脚でいきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

埼玉県職業学科の受検に向け、計画的に取り組めていますね。前回の解答用紙の管理もきちんとできていますね。解答の比較、成長の確認ができたことは、何よりも自信につながったことでしょう。受検まであとちょうど1年です。すばらしい意識化でのスタートなりました。着実に取り組んでいきましょう。

 

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3985.~足し算引き算、指を使って~

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 ~今日のElephasブログ:「1年を経て」(1月25日)

こんにちは。越谷教室の森田です。

ちょうど1年程前のこの時期に、真面目にコツコツ努力するYさんが

指で足し算が出来るようになったことをこのブログで報告致しました。

そのYさんは、今では指も使わずに足し算が出来るようになりました。

大きい数に小さい数を足すというやり方で、今では暗算でスラスラとあっという間に和が10以内の足し算ができます。

そんなYさんは、パソコンを使って少しずつ、コミュニケーションも取れるようになってきました。

また、自分の意思表示は言葉と動作で伝えられるようになりました。

これから始まる1年間でYさんがまた来年の今頃どれくらい成長しているのか?

とても楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

指を使った足し算から、この1年で暗算へ。Yさん、着々と学習を進めていますね。教室では、足し算や引き算で指を使うことを推奨しています。指は最も身近な道具ですし、5本ずつであることも五二進数である数の仕組みからするととても好都合です。指が必要な段階では存分に指を使い、指を使わなくてもできるようになったら自然に暗算に移行していく。そうやって学習していけば、数を具体的にイメージする力も身に付いていきます。しかも、学習に対する安心感を育むこともできます。その証拠に、Yさんは足し算だけでなくコミュニケーション力もアップしてこられましたね。

 

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3984.~コミュニケーション学習~

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 ~今日のElephasブログ:「power point、イラストをちりばめて」(1月21日)

おはようございます、越谷教室の西です

毎日欠勤することなく、職場に出勤されているKさん。

心の中に豊かな感性、多くの知識を秘めているのですが、それが発語として表れにくいところがあります。

そこで、パソコンのパワーポイントの画面にひとつずつの質問を出し、それに答える練習をしています。

ヒントとして、Kさんが答えそうな内容のイラストをちりばめておきます。

Kさんは、その画面を嬉しそうに見て、

インタビューを受けているかのようにニコニコとした表情で答えています。

その時の言葉使いはとても丁寧です。

年末に頂いたお手紙には

「造形リトミックの皆様へ、毎週お世話になり、今日は今年最後の日ですが、お元気で過ごして下さい。良い年を迎えて下さい」と綴られていて、とてもうれしかったです。

今年もコミュニケーションの学習を続けていきましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ

講師の積極的工夫で、Kさんも積極的に、しかも楽しみながら学習を進められているようですね。年末のお手紙も、すばらしい。社会人として、立派なものです。豊かな感性と知識、それに加え誠実さによって、コミュニケーション力の伸びはますます期待できそうです。

 

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3983.~楽しんで、成績向上~

3983.~楽しんで、成績向上~

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 ~今日のElephasブログ:「応用、解けるようになりたい」(1月21日)

おはようございます。越谷教室の菊地です。

毎週、楽しそうに通室されるIくん。

「勉強の楽しさを教えてほしい」とのご希望で、入会された生徒さんです。

ご本人は、「いつもテストの点数があまりよくない。もっと取れるようになりたい」とのこと。

そこで、算数や国語の△を一つひとつ見て、公式の覚え間違いや、読解での問いの意味を確認しながら問題を解くようにしました。

最近は、学校のプリントを持参してきて、

「これは応用だけど、解けるようになりたい」と、楽しそうに取り組んでいます。

もちろん、テストの点数も80点以上を多く取り、「できた!」と云って持ってきてくれます。

 

◇ワンポイント・メッセージ

ご入会時の期待に応えられて、何よりですね。80点以上が多いとは、すばらしい。成績向上のポイントは、楽しむこと。今日ちょうど目にした記事に、「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず」という『論語』からの引用がありました。「解けるようになりたい」と心から楽しむこと、まさにこれですね。

 

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