4472.~生涯発達~

4472.~生涯発達~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「カード学習」(8月16日)

おはようございます、越谷教室の西です。

Tさんは以前からイラストや文字の弁別が良くできていました。

弁別してから、その中のイラストカードの取り出しを挑戦していたのですが、講師の、

「〇〇をください」の言葉で、「ください」だけが耳に残るのか、全部のイラストカードをまとめて手渡してしまうのです。

講師の指示したカードを渡してほしいので、取ってほしいカードと同じイラストカードを講師が手に取り、見せながら

「〇〇をください」と言ったところ、Tさんスッキリした表情で指示されたカードだけを講師に渡すことができました。

小さな介助で目的が達成できた大きな喜びでした。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Tさんは、社会人になられて10年余りの生徒さんです。カード学習に嬉々として取り組んでいらっしゃるそうです。弁別学習で“分かる”ということに面白みと手応えを感じることができているのでしょう。次の課題は、言葉に対応すること。「○○をください」、・・・そうですね、「ください」には対応できているのですね。そこで「○○」への対応を促すために試みているのが、「イラストカード+言葉」による取り出しということですね。「○○(言葉)」のみでの取り出しという目標に向けて、このスタイルをしばらく続けていきましょう。と同時に、日常生活での言葉(ものの名前)への対応の様子について改めて親御さまに伺ってみましょう。発達は、生涯続きます。ご本人が楽しんでいるのであれば、一層です。

 

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4471.~変化に対応~

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 ~今日のElephasブログ:「思い直す」(8月15日)

おはようございます。越ヶ谷教室の御供です。

先日、Sさんと夏休み工作の立体額絵に取り組んだ時のことです。

工作はいつも手順書を提示し、流れを説明してからスタートしています。

夏休み工作は2回に分けて取り組む計画でしたので、2日分の手順書です。

楽しく進んでいき、最後まで仕上げたくなる気持ちを抑え、ご自分から、

「今日はここまでです」と途中で終わらせることができました。

それでもSさんは、

「持って帰る?」と。

「来週、続きをやりましょう」と言うとハッとした表情で、

「置いて帰ります。持っててください」、と思い直しました。

Sさんはいつも完成作品をご自身のスマホに撮りためています。

今回は作成途中も撮ることができ、それもまた、楽しい作品集になることでしょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

いつもと同じパターンで行動することは、安心感を与えます。それだけに、いつものパターンが崩れるとパニックになるケースもあります。いつもは、1回で完成させた工作を撮影してから、家に持ち帰っているというSさん。しかし今回、完成は一週間先。ですから持ち帰るのも一週間先となります。かつてのSさんでしたら、そのことを受容するのは難しかったかもしれません。しかし、これまで色々な場面や状況を繰り返し繰り返し経験してきたSさんは、いつもとは違うことも受容できたのです。これは、大きな成長です。すばらしいですね。

 

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4470.~面接もリズムで~

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 ~今日のElephasブログ:「面接練習」(8月14 日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

中学3年生のK君は、夏期講習で作文と面接に重点を置いて学習しています。

趣味のジョギングでは10キロメートルを走り、クラスでは学級委員を務め、普段から礼儀正しいK君。

答える内容もしっかりしたものが多いです。

しかし、話し方がややゆっくりです。より印象を良くするためには改善が必要です。

そこで、

「ゆっくりした話し方は悪くない。でも面接時間は限られているから、ハキハキしたリズムをプラスしよう」と講師が声かけしています。

面接練習は良いところをしっかり褒めるのも大切です。

その上で、合格に近づく練習を積み重ねたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

K君、中学生生活、充実していますね。ジョギング10㌔とは、すごい。ランニングのそのリズム感があれば、面接も大丈夫です。今は、質問を聞く、考える、まとめる、答える、の流れを体得しましょう。それが定着してきたら、リズムよくテンポアップしていきましょう。あと3カ月あります、先生と一緒にがんばりましょう。

 

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4469.~数操作を楽しむ~

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 ~今日のElephasブログ:「正解。晴らしい」(8月12日)

おはようございます。国立北口教室の八箇です。

小学3年生のTくんは、計算を暗算ですることが多い生徒さんです。

プリントを渡すと1問目をじっと見つめ、しばらくすると、

「分かりました答えは◯◯です」と答えを言います。

講師が、

「正解。素晴らしい」と言うと答えを書いていきます。

2問目以降も同様に行い、次々と正解を重ねていきます。

また、文章問題を解く時は、まず問題文を音読します。

その後少々熟考モードに入り、しばらくすると、

「分かりました。これは引き算をして答えは◯◯です」と答えを言います。

講師が、

「正解。晴らしい」と言うと式と答えを書いていきます。

そして文章問題もまた次々と正解を重ねていきます。

さらに、こんな計算方法も披露してくれました。

例えば123-58などは、初めに各位の数を相殺し、100-35=65というやり方です。

もちろんTくんは筆算も出来ますので、2通りのやり方で答えを出し、その2つが一致すれば正答率がよりアップしていくのではないかと思います。

T君これからも一緒に勉強を頑張っていきましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「123-58などは、初めに各位の数を相殺し、100-35=65というやり方」、・・・・・なるほど、123から23だけ引いて、引かれる数をまず100にしてしまうのですね。そして引き足りなかった35を100から引くということですね。すばらしい合成分解力ですね。筆算を面倒がったり、途中式を書かなかったりということで計算ミスをしてしまう生徒さんが多いのですが、Tくんは誤ることなく正解を続けることができている。数の操作を楽しんでいるようですね。

 

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4468.~造形リトミック、基礎を育む~

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 ~今日のElephasブログ:「ひとつ使命を」(8月11日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

Yくんとは3才から小学校4年生が終わるまでの7年間、一緒に勉強しましたが、

この春、自分の夢に向かって新たな環境で頑張りたい…とのことでお別れがありました。

しかし、今日、分厚い封筒がポストに届きまました。

開けてみるとそこには5年生の1学期の成績表、素晴らしい成績の学力テストの結果表、お母さまからとYくんからそれぞれ便せん3枚にぎっしりと書かれたお手紙、そして世界児童画展に2年連続入選したYくんの描いた「カラフルティラノ」と題名の付けられた絵が入っていました。

ずっと一緒に学習が続けられなかったのは残念ですが、親御様が発達の遅れを心配され3才でご入会されたYくんが成長され自信をもって進んでいく後ろ姿をずうっと見守り続ける気持ちです。

Yくんの手紙に、

「4年生までありがとうございました。今、その力は役に立っています。これからも頑張ります。」と締めくくられていました。

ひとつ使命を果たした思いです。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Yくん、すばらしい成長ですね。感謝の気持ちを表せるなど、今が充実しているのでしょう。3才から10才に至るまで、無理なく楽しく造形リトミックメソッドによって教科学習の基礎となる機能と学習態勢の基礎となる心を育てながら、成長をサポートさせて頂いた生徒さんです。中学進学に向けて、着実に歩みを進めていらっしゃるところです。是非、これからもがんばってください。

 

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4467.~コミュニケーション、ほっと、笑顔に~

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 ~今日のElephasブログ:「夏期講習、声かけ合って」(8月10日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

中野坂上教室は、夏期講習真っただ中。

朝早くから、夜遅くまで生徒さんが授業に来ています。

いつもはあまり顔を合わせない生徒さんが、顔を合わせて言葉を交わしている様子は、新鮮な感じがします。

Hくん:

虫がきらいで、見つけるとすごい勢いでたたいてしまう生徒さんに、

「虫も生きているのだから、ほっといてやれよ」と、声をかけていました。

小学校3年生のHくんの言葉は、周りの人をほっとさせてくれました。

虫をたたいた生徒さんも、感じるところがあったのでしょう、その日は虫をたたくことはありませんでした。

ゲーム好きでゲームのことばかり話しているHくんですが、こんなやさしい一面があったことに気づかされました。          

Tさん:自分の授業が終わると、

ソファで順番を待っている生徒さんに、「がんばってね、」と声をかけます。

声をかけられると、みんな笑顔でうなずいています。

声をかけあって、お互いが笑顔になって、夏期講習を乗り切ろうとしている生徒さんたちに囲まれて、

講師も心の中で、そっと

「みんなで声かけあって、がんばろうね」とつぶやいています。

みんなのやさしさが、中野坂上教室を元気にしてくれています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

思いがけないコミュニケーション、中野坂上教室、とても和やかですね。”コミュニケ―ションが苦手です”、という生徒さんが多い中、実はそんなことないようです。何気ないやり取りの中で、コミュニケーションは成立しています。ささいなきっかけで、気持ちが少し動いてほっと笑顔になれたら、それもそれ、コミュ二ケーションの成立です。エレファースも明日から夏休み、ちょっとひと息です。

 

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4466.~ゆったり、充実~

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 ~今日のElephasブログ:「この夏 ぐんぐん前に」(8月9日)

おはようございます。東中野教室の渡部です。

受験生の方々、天王山の夏です。

こんなとき、できることの心地よさを知っている人は強いと思います。

自分の力で「できる」と知った瞬間、多少の失敗も怖くなくなるからです。

失敗してもむしろ、それを楽しみ、克服してできた時の嬉しさを知っていれば、

勉強にも加速がかかります。

トライアンドエラーを繰り返して、ぐんぐん前に進んでいけるのです。

Yさんもそんな受験生の一人。

今しっかりと前を向いてぐんぐん進んでいます。

「宿題はたくさんほしい」「休憩はいりません」

Yさんからは時折そんな言葉が出ます。

周りの方もそんなYさんをよく支えていらっしゃるのだと思います。

だからYさんも安心して力を発揮できるのです。

希望の高校に入り、活躍する姿が今から目に浮かぶようです。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Yさん、すばらしい頑張りですね。「宿題はたくさんほしい」「休憩はいりません」、とは充実していますね。きっと課題への理解も進み、手応えを感じることができているのでしょう。模擬試験を通して、夏休み前に課題のポイントを絞ることができたのは何よりでした。でも、例年にないこの猛暑、無理は禁物。休息を上手にとって、ゆったりと進めていきましょう。

 

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4465.~好きこそものの~

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 ~今日のElephasブログ:「理科が世界一好き」(8月8日)

おはようございます。東中野教室の安齋です。

K君は、生きものが大好きで、授業前後には必ず待合スペースで魚図鑑を見ています。

この日は「理科が世界一好き」と席に着くなり自分からアピールしてきたので、「生きもの」について調べることにしました。

教材は学習アプリを使います。

K君は目を輝かせながら画面を見て次々と答えて行きます。

「カマキリ」~「セミ」……………

まとめとして学習アプリのプリント問題一枚に取り組みます。

草むらに棲んでいる生きものに〇を~ 「カマキリ」「テントウムシ」……

水の中に棲んでいる生きものに〇を~ 「ヤゴ」「メダカ」……

間違えること無く全問正解でした。

最後の「最近見つけた生きものの名前は? 絵をかいてもOK」という問題でビックリ。

今学習したばかりの生きものを全て絵で描いたのです。

16×4cmの答え枠の中に15種類も。

「セミ」「カマキリ」「ザリガニ」「テントウムシ」………

しかもそれらは特徴を良くとらえているのです。

描き終えるまでに10分くらいかかりましたが最後まで続けてもらいました。

ここでの設問は「最近見つけた」となっていますので答えとしては完全とは言えないかと思いますが、

K君の前向きな姿や観察力に感動すら覚えました。

K君の持っているやさしさが現れているような絵で、彼の持っている得意なことをもっと伸ばしてあげたいと思いました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

K君の“生き物好き”は、本物ですね。好きなものに向かうこの集中力、持続力、意欲を学習力として大いに活かしていってあげたいものですね。

 

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4464.~予め、経験を~

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 ~今日のElephasブログ:「話し合い学習/新聞づくり」(8月7日)

おはようございます。東中野教室の丸山です。

テストはできるけれども、国語の「グループでの話し合い」の参加が得意ではなかったAくん。

そこで国語の教科書の章末に書いてある論点について教室で予め話し合いをしてから、

学校での“本番”に臨めるようにしました。

教室では個別対応なので、Aくんも意見を言いやすいようです。

論点を確認しながら進めることでOK。・・・国語の時間が楽になったそうです。

夏休み前には、修学旅行新聞をタブレットで完成させました。

「何を書いていいかわからない」とのことでしたが、講師が質問をすると、

大谷資料館の静謐さ、竜頭の滝の美しさ、キャンプファイヤーの楽しさについてよく答えることができました。

「もう1枚別バージョンで作れるかも」とAくん。

講師はすっかり日光に行きたくなりました。

「大人は大人で、きっといい思い出ができる」とAくん。

夏休みか、9月の連休に日光旅行を計画しています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

従来の講義形式の授業ではなく、アクティブラーニングの一貫である「話し合い」授業。リアルタイムで課題を把握し、メンバーの意見を理解し、判断し、その上で自身の意見を述べる、こういった形式には、言語機能とコミュニケーションに問題を有する発達障害の生徒さんは苦手とすることが多いですね。・・・ならばいきなりではなく、他の課題と同様、予め練習させてあげましょう。練習無しでの“本番”は誰にとってもハードですね。新聞作りにおいても同様です。1回でも一緒に経験させてあげれば、「あぁ、こうすればいいんだ」と安心できるわけです。Aくんの「もう1枚別バージョンで作れるかも」、この言葉がそれを証明しています。Aくん、良かったですね。

 

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4463.~料理の達人!~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「先生、失敗はいいことなんだよ」(8月5日)

おはようございます。武蔵境教室の西岡です。

ある小学生の生徒さんの特技は、料理です。

日頃から家のお手伝いをしていて、野菜を刻むことも、魚を捌くことも、カレーや餃子を作ることもできます。

また、作り方をよく覚えていて、説明するのも上手です。

そして、どんなレシピもご家族の人数分の分量で計算し直して作り始めるとのことです。

 

素敵だなぁ…と感心していると

「先生、次は何作ろっかな?」

「じゃあ、親子丼は?」

「わかった、つくってみるよ。宿題だね」。

次の回には

「宿題やったよ。親子丼つくったよ」と完成写真を見せてくれました。

そして、

「先生も何か作って。宿題。コーラのグミなんかはどう?」

早速作りましたが

「コーラが冷えすぎていてね、ゼラチン液が(冷えたコーラに触れたところが先にゼリー状になってしまい)うまく固まらなかったの。失敗」。

完成したものをお見せすると、生徒さんは

「先生、失敗はいいことなんだよ。成功へのヒントをくれるんだからね」。

学習と並行して、この「宿題」もお互いに続けていけたらと思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

ブログを読み進めていると、この生徒さんのイメージがだんだん中学生ぐらいになってきて、前に戻ると、「あっ、小学生だったわねっ」とハッと思い返しました。なかなかの、つわものですね。お料理で、鍛えられたのでしょうか。お見事!講師も、グミ作りまでチャレンジするなんて、頑張っていますね!

 

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