4269.~プログラムの把握から~

4269.~プログラムの把握から~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「スケジュール表で、授業もスムースに」(12月23日)

おはようございます。越谷教室の西です。

いろいろなことに興味を持ち、眺めたり、触ったり、確認をしたりすることが好きなTくんです。

そんなTくんのお母さまから、

「学校生活の中で、課題の変化への対応を本人が苦手と感じている、と指摘を受けました」とお話がありました。

そこでその日は、エレファースの授業のスケジュール表を作り、

一つの課題ごとに「できた」とチェックを入れる欄を用意しました。

まずTくんとそのスケジュール表を確認し、

はじめに何をやるのか、次は何をするのか明確にわかるようにしました。そして、

課題を終えるごとに一つひとつ「できた」シールを貼らせていくと、課題の変化に上手に応じることができ、

その日の学習がスムースに終わりました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

T君には、授業の流れを示すスケジュール表がとても有効でしたね。1時間の授業の全体を知る、その中の課題の流れ(順序)を知る、課題の量を知る、・・・それらを把握することによって、Tくんは自身の行動を計画的して行うことができました。すなわち、課題の変化にうまく対応することができたのです。これは私たちにとっても同様ですね。これから何をするのか、どんなプロセスで、どんなふうに、どの位するのか、それが知らされていなかったらとても不安になります。生徒さんにとっても、然りです。

 

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4223.~講師の工夫で~

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 ~今日のElephasブログ:「積み木を積む」(10月31日)

おはようございます。越谷教室の菊地です。

8月よりご入会されたNくん。

2才の笑顔が素敵な男の子です。

いつも教室に入るときには、必ず笑いながら入ってきます。

ある日、お母さまより、

「積み木が積めるようになってほしい」というお話をいただきました。

本人にとって家にある積み木とは、投げるか口に入れるかだそうです。

遊んで学ぶ幅を広げたい…というご希望でした。

そこで次回の授業時、積み木がちょうど入るような筒を作りました。

初めは平皿の上に積み木を置く→縁があるさらに入れる→大きな筒に入れる→細い筒に入れる…と順番にスモールステップで課題を設定していきます。

最後の細い筒は、わざと最後の積み木の1つは上に自力で置くような長さで制作しました。

結果はうまくのせられて、筒を外して、

「ほら、上手にのせられましたね」と一緒にできた喜びを共有しました。

今は筒の長さを短くして、3つまでは自力で上にのせられるようになりました

 

◇ワンポイント・メッセージ

Nくんの積み木課題、講師の工夫が大成功でしたね!発達課題においても、教科学習課題においても、一つひとつの課題において、講師としてこうありたいですね。

 

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4167.~ひらがな習得~

4167.~ひらがな習得~

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 ~今日のElephasブログ:「めきめきと読み書きが」(8月26日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

先月から教室に通う小学3年生のOくん。

授業の終わりに、

「先生、いろいろ手伝ってくれて、ありがとう」と言って来ました。

授業中もちょっとした時に自然に、

「ありがとう」と言い、講師も嬉しくなります。

「ディスレクシアと診断されました。ひらがなが、行と行以外は3年生になっても覚えられていません」とお母様よりお話を伺いましたが、

今までなぜ出来なかったのか不思議なくらいめきめきと読み書きが出来るようになっています。

その姿は一生懸命で楽しそうです。

先日は、描いた絵の下に、『ひらたくわがた』と一人で書き、うちわに貼って仕上げとても嬉しそうでした。

生き物が大好きで夏の虫を10匹以上の他にヤモリとイモリとカエルを飼って世話をしているとのこと。

リアルな飼育の話を聞かせてくれます。

図鑑がすらすら読めるようになったらどんなに楽しいか…。

まだ講師との学習は始まったばかり。

その日が来ることを想像しています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「ひらがなの読み、今までなぜ出来なかったのか不思議なくらいめきめきと読み書きが出来るようになっています」とのこと。機が熟したと云えばそこまでですが、行と行は習得できていたのですから全ひらがな習得の可能性は大いにあったわけです。入会されて1か月での成果。機能の変化と云うより、教材や学習環境、講師の働きかけや講師との安心感がきっかけとなっての変化と云えそうです。Oくんの成果は多くの生徒さんに期待できます。

 

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4165.~スモールステップで~

4165.~スモールステップで~

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 ~今日のElephasブログ:「“もうひとがんばり”の目標を」(8月24日)

おはようございます。東中野教室、吉野です。

中2のT君、計算はかなり得意です。

いつも復習問題はスラスラ解けますし、お話しをしながらでも計算できてしまいます。

概していつも楽しそうに問題を解いています。

しかし、それでは集中力が分散されてミスが増えるので、

ダラダラしないために、あと1問やったら、あと1分がんばったらと、

“もうひとがんばり”の目標を設定してから休憩をとることを習慣にしてきました。

先日、T君から、

「あと3問解いたら、休憩をしてもいいですか。時計を見せてください」という提案がありました。

そしてその問題を解き終わるまで、自ら集中していました。

集中力はいつも講師側が緩急をつけているつもりでしたが、本人が自ら集中し、また自らの目標を立てられたことを

講師としてとても喜ばしく思いました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

T君、先生と良いコミュニケーションがとれていますね。“もうひとがんばり”の目標を設定、T君にとてもフィットした納得のできる方法だったのでしょう。ポイントは、目標をあと1問、あと1分と小さく設定したところですね。

 

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4132.~図を使って~

4132.~図を使って~

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 ~今日のElephasブログ:「引き算、繰り下がり」(7月16日)

おはようございます。所沢教室の吉住です。

小3年のYくん、最近繰り下がりの引き算の学習を始めました。

繰り下がりの引き算の方法として、

12−3ならば、まず10−3=7、 次に7に2を足す。

との説明をしてみたところ、いらいらとし納得できない様子が見受けられました。

そこで、繰り下がりの引き算のイメージができるよう、10以上の数字を10の位と1の位に分解し〇で表した図、つまり『枠で囲んだ四角の中に〇が10個+枠外に1の位〇個(12なら〇〇)の図』から引く数を消していき、いくつ〇が残るのか?を確認していきました。

〇の並んだ図の横に引き算の式を書いたものを並べ〇を×で消す→計算をする。

を何度か繰り返していくうち×を書かなくても式に答えを記入、という流れが出来てきました。

繰り下がりの引き算のイメージはつかめたようです。

11−○から始め、今14−○を学習中です。

引き算アプリも使いながら、しっかりと定着するように進めていきます。

 

◇ワンポイント・メッセージ

繰り下がりのひき算は、算数の中でも越えるべき山のひとつですね。「12−3ならば、まず10−3=7、 次に7に2を足す」、⇒「引き算なのに何で足すの?」というのがどうにも納得のいかないところ。しかし、「納得がいかない」というのはよく考えている証拠です。それがあるからこそ、次の図を使った方法に真剣に取り組めたのでしょう。作業を通して理解が進んできて良かったですね。

 

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4128.~出来事を文に~

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 ~今日のElephasブログ:「会話の文章起こし」(7月12日)

おはようございます。西国分寺教室の髙須です。

6年生のHくんは、「てにをは」の使い方を学んでいます。

「てにをは」の学習として、学校やご家庭でのイベントなどの折に、会話の文章起こしをしています。

ある日、

「昨日、遠足だった」とHくんから報告があり、

「さる見た。楽しかった」と話してくれました。

そこで、

「どこに行ったの?」、「何を見てきたの?」等、いくつか質問をし、それを一つずつ文にして書きました。

・きのう、ぼくは、遠足で○○に行きました。

・さるが2匹いました。

・とてもかわいかったです。

という感じで、会話の内容に助詞と助動詞を加えて文にしました。

動物好きのHくんは、猿を観察できたことがよほど嬉しかったらしく、楽しそうに文章起こしをやり遂げました。

興味、関心のある事柄にリンクしていると、学習もスムーズに進むという極めて当然のことに、講師は改めて気付かされました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、「興味、関心のある事柄にリンクしていると、学習もスムーズに進む」という好例でしたね。この3つの文だけでも、さまざまに助詞の学習ができます。まずは、1)文を読み文のスタイルを体得する。次に2)助詞に〇をする。3)助詞を空欄にしておき、そこに助詞を入れる。ここに挙げられた文は、上から5語文、3語文、2語文。生徒さんの理解の段階に合わせて、何語文であるかも意識して文にされると更に良いですね。また主語の無い文、助詞のない文もあることに気づかせてあげましょう。

 

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4032.~数をイメージ~

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 ~今日のElephasブログ:「紙芝居で」(3月21日)

おはようございます。所沢教室の吉住です。

2年生のYくんは、10までの足し算ができるようになり、くり上がりのある足し算の学習に入りました。

まず2つの整数を足して10にすることを考えてみます。

9と1、8と2、7と3‥‥難なく答えられます。

では9に2を足すと???わからなくなってしまいました。

9個のマスに2マスの1個分だけが足され10マス+1マスの図を見ても、2を1と1に分解して9に1を足すさくらんぼ算をやってみても、納得がいかない様子です。

そこで、ストーリーを考えながら絵を描くのが大好きなYくんに、紙芝居仕立てで説明してみようと思いつきました。

くま君はお母さんに、「りんごを10個集めてきてね!」とカゴを渡され森へ出かけます。

9個まで集めたところで、りんごがみつからなくなってしまいました。

泣きそうになっていると、3個のりんごをカゴに入れたうさぎさんと出会いました。

くま君がわけを話すと、うさぎさんはニッコリと1個分けてくれました。

これで、りんごが10 個になりました。ところで、

「Yくん、くま君とうさぎさんのりんご、合わせていくつ?」

「12こ!!」元気に答えてくれました。

それから、9+□、8+□のくり上がりのプリントに取り組むと、スラスラ解くことができました。

次は7+□の足し算にチャレンジです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Yくん、紙芝居仕立てのストーリーで、数の移動のイメージができたようですね。工夫次第で、課題解決。課題そのもので、楽しく遊ぶこと。すばらしいですね。

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4021.~課題をクリア~

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 ~今日のElephasブログ:「就労支援も」(3月8日)

おはようございます。エレファース越谷教室の菊地です。

社会人になられたK君は、毎日元気に就労移行支援事業所へ通っています。

そこでは小さなノートに指示されたことをメモし、それをエレファースの授業の時に見せてくれます。

ノートには1日の内容すべてが書かれています。

仕事内容も自分自身の反省点も、①、②…と並べて書いてありました。

そこで「仕事内容と、反省点は分けて書こう」と声をかけましたが、

仕事中はメモをすることで時間がとられ、分ける時間はなかなか取れない様子でした。

そこで、それとは別に記入用のプリントを作成しました。

言ってみれば、活動内容の項目と反省点の項目に分けた自作メモ帳です。

1か月後に見せてくれた職場用のノートには、きちんと仕事内容と反省点が分かれてメモされていました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

K君、一歩ずつ目標に近づいていっているようですね。就労に向けてなすべき課題は、実習記録や実習評価を見れば分かります。就労先が求めている態度や技術を的確に把握して、その対策を確実に実行。「仕事内容と、反省点は分けて書こう」、言葉がけで終わらせるのではなく、記入用プリントを作成し実用したことがとても良かったですね。小さな課題も確実にクリアしていきましょう。

 

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4015.~教材の工夫で~

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 ~今日のElephasブログ:「オンライン 画面の向こうのSさんと」(3月1日)

おはようございます。西国分寺教室の山下です。

新型コロナウィルス感染状況は一進一退。

授業にもそれが及び、対面授業からオンライン授業(リモート授業とも)にシフトするケースも少なくありません。

生徒さんと講師が一対一で顔を合わせての対面授業にメリットがあるのはもちろんですが、

オンライン授業の中に思わぬメリットを見出すこともあります。

たとえば、コロナ影響でオンラインになったSさんとの授業。

「はーい、Sさーん、元気ですか? 今日も始めましょうね!」、

そうすると画面向こうのSさんもこちらを向きながら、はにかんでいます。

お気に入りの漢字・かなプリントや造形に時間をかけて取り組まれるSさん。

オンライン授業もあっという間に終わりの時刻を迎えます。

「じゃあSさん、またね!」、そう呼び掛けて画面向こうのSさんに手を振ります。

授業後は、次回の教材の準備に入ります。

Sさんのお気に入りは大体こんな感じかな・・・? 今までのSさんの嗜好を思い起こしながら、

従来のプリントも内容を添削、カッコ良く言えば再チェックしてのバージョンアップ。

更にSさんが好みそうな題材を選んで新作も用意していきます。

当然、これまでの対面授業が続く中でも同様にしていた訳ですが、

直接会えない状態が続く今だからこそ、改めて教材の練り直しに力を入れています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

Sさん、社会人の生徒さんです。毎週2回通って来られていましたが、1月よりはオンライン授業。変化にどのように対応されるか課題もありましたが、案ずるより産むが易し。変化に順応され、却ってハイテク環境を楽しんでいる様子とのことです。対面授業のように直接手を添えてサポートできないオンライン授業のデメリットを補強すべく、講師が余念なく教材の工夫に当たっていることもオンライン授業を成功させる大きな力となっているようです。

 

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4008.~発想変えれば~

4008.~発想変えれば~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「漢字学習仲間」(2月21日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

日々の授業で、生徒さんとさまざまなやりとりがあります。

ある生徒さんは、とても暗算が上手で、計算の答えだけを書くことが多いのです。

講師は、生徒さんに求めます。

「すごい!先生より計算が早いよ。でも先生のために、どうやって計算したのか、ちょっと書き足してくれると助かるな~」

すると生徒さんは、

「仕方ないな」とちょっと(かなり?)得意そうに途中の計算式を書きます。

またある生徒さんは、漢字の書き取り問題に取り組みながら、

「あ~もう、これも分かんない、覚えてないや・・」という弱音が漏れてきます。

講師からは、こんな風に励まします。

「あ~、分かるよ。先生もね、漢字の書き順がなかなか覚えられないの。だから一緒にPCで、漢字の書き順を見ながら覚えていこうね!」

すると生徒さんは、

「え~先生も漢字苦手なんだ。じゃあこの字は?」と、講師と漢字学習仲間になってくれます。

このように生徒さんと講師が、お互いのことを認めながら、さらに講師は、生徒さんの得意なところを見つけて伸ばしていく、

そんな楽しくて優しい、笑顔になれる授業を目指していきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

漢字に限らず、「〇〇学習仲間」。この発想とこの対応、大賛成です。そうであれば、きっと“楽しくて優しい、笑顔になれる授業”になることでしょう。

 

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