1057.Elephas サタデーブログ ~「気配り」~

1057.Elephas サタデーブログ ~「彼の気配り」~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸
ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

本日は19:40~終電まで、JR中央線の国分寺・立川間の大幅運休が予告されていました。
皆さん、お帰りの足は確保できましたでしょうか。

駅にあったパンフレットを見て今回の運休のことは私も一週間ほど前から知っていました。が、そういった時に必ずパ
ンフレットを教室に届けて知らせてくれる生徒さんがいます。

いつもすばらしい気配りです。彼に教えてもらって、初めて大幅運休のことを知ったこともありました。あの時は、
おかげで助かりました。

彼の気配りは、教室に対してだけではありません。彼が務めている会社にも。ティッシュペーパーが切れていれば、
5箱入りを下げて行きますし、トイレ掃除用の洗剤、メガネをかけている人にはメガネクリーナー、風邪を引いてい
る人にはマスク、クリップ、同僚や上司の方へのプレゼント・・・も。

とかく、ドラッグストアでの買い物が多いようです。

彼の課題は、”気配り”と”プレゼント過多”のバランスです。
「ふつう、そこまでは・・」というラインをいかに獲得していけばよいのか。
今のところは、ケースごとの評価、お相手の反応を通して、実践的に学んでいっています。

でも、常識から少々外れていても、彼の気配りは生きることへの積極性の表れです。
周りの人のことを、いつも気にかけています。この意識の張り巡らし方には感心します。

あしたはちょうど彼の誕生日。おめでとうございます。ますます、生き生きと、元気よく、と願っています。

発達支援教室Elephas・造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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1056. ~しごと意識~

1056. ~しごと意識~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『大事なのは、ホウレンソウ』(12月14日)~社会人のSさんと、高校生のHさんの会話。先輩の実感のこもったアドバイスに・・・~

授業の合間に、こんな会話が行われているのですね。思っていた以上に成長されたお二人、別の側面を垣間見たような気がします。

Sさんの「相談!大事だよ。ちょっと怖い人にもね、ちゃんと相談すれば、叱られないよ」の言葉に、
仕事場のリアルな緊張感を感じました。Sさんの頑張りも職場の教育力も知りました。

Hさんも高校1年生で、「職場では笑顔が大事なこと」「ホウレンソウ」を知っているとは。職業意識が既に育ち始めているのですね。学校での教育も大したものです。

楽しく学んでいくことのできる意欲、多少のきびしさも乗り越えていかれる強さ、先輩後輩も含めた仲間意識、
お二人は社会人として、また生活者としての大切なベースも持ち合わせているようで安心もし、頼もしくも感じます。

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1052. ~生きた言葉を~

1052. ~生きた言葉を~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『「先生、こんばんは~だよ!」』(12月11日)~もうすっかり日が暮れてから授業のはじまるTくんから、講師の「こんにちは」のあいさつにこんな答えが返ってきました・・・~

Tくん、今週のホリデーブログのケースとぴったり重なるようですね。
このような成長ぶりはとてもうれしいことです。

「こんにちは」と「こんばんは」
違いを知って使い分けがちゃんとできています。それがわかっていることにTくんも自信満々で、講師に教えてあげていっそう鼻高々なのでしょう。これもまた、ほほえましい。楽しい会話です。

講師の説明も、
「冬のこの時間は、もう真っ暗」
「夏のこの時間は、まだ明るくて・・・」

日常の生きた場面を切り取って言葉にすると、言葉はポーンと生徒さんの中に入っていきます。
「もう」「まだ」ということばのニュアンスも、「暗い」と「真っ暗」のことばの違いも。「冬」も「夏」も
ことばに実態を伴います。「冬」の「まっ暗」は「夏」の「真っ暗」とは異なり、寒さや夜の深さを感じさせます。

生徒さんがどこまで感じているか、どんなイメージを持つかは、さまざまです。でも、こんな小さな積み重ねが
言葉を育てます。生きた言葉は、いきた感覚を育てます。また逆に、生きた感覚は、生きた言葉を育てます。

日常の言葉を大切にしていきましょう。

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1051. ~見守る~

1051. ~見守る~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『お手伝い、ほほえましい・・』(12月10日)~バスの中から、ホウキを持って落ち葉掃きのお手伝いをしている小さな女の子の姿を見かけました・・・~

ご両親に見守られながらお手伝いをしている様子は微笑ましい光景でした、とのこと。

”見守る”、これが大切ですね。見守る側が結果を急くと、見守ることがなかなか難しくなります。
「ああ」とか「こう」。「もっと」、「そうではなくて・・」と、つい指示がちになります。

”見守る”とは、何かに取り組んでいるそのこと自体を評価することです。
先にある結果ではなく、「今」が大切なのです。
「今」を見つめると、いろいろな側面や本人の心情が見え感じられてきます。

そんな視点とゆとりが学習の場においても大切ですね。
講師としてどうありたいか、そんなことを考え、そんな気持ちでいると、ヒントはいろいろなところにあり気づかされます。

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1051.Elephas ホリデーブログ ~心から、挨拶 ~

1051.Elephas ホリデーブログ ~心から、挨拶 ~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

幼児期、「ごあいさつは?」と親御さんに促されて仕方なく挨拶してきたある生徒さん。
それが習慣化し、いつ頃からか促されなくても挨拶するようにはなりました。
しかし、その後も形式的な挨拶(ちゃんと言ったよ、的な)の時期がずぅーっと長く続いていました(・・・そんな生徒さんが少なくありませんが)。

「さようなら」の「さ」を言う時はこちらに顔を向けていても、「よ」を言うころからは少しずつ顔は帰る方向へと向きはじめ、最後の「ら」を言う頃にはもう完全に顔は進行方向に向いて、いつも風のように去っていきます。その一連の動きはとても素早いのです。

でも最近は、少しずつ挨拶らしくはなってきていたと思っていたところです。
他にも、いろいろな変化が現れてきていました。授業の終わりにちょっとした世間話があったり、それまでは聞かれてもぽつんと単語のみで答えていたのが、説明的になってきたり、相手に関心を示したり・・・。

そんな感触を得ていたある日、つい先日ですが、授業の終わり際に「ありがとうございました」と、気持のこもった挨拶が返ってきたのです。びっくりしました!例の形式的な挨拶ではなく、気持ちがピッとこちらに伝わりました。

10年来の指導、講師として、それは嬉しかったですね。

気持ちも育つ。高校生になって友達との関係も話の端々で感じられるようにはなっていたのですが、人との関係の心地よさ、話そうという気持ち、相手との気持ちの交流といった面が育ってきています。

サービス業を目指すこの生徒さん、良い兆しが見えてきました。

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1048. ~歌で体得!~

1048. ~歌で体得!~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『Kくんのペースで』(12月6日)~Kくんには、自分のペースがあります。ゆっくりですが確実にやっていきます・・・~

このKくん、教室に来た時の”手洗い”も入念だそうです。爪の先から手首まで、きっと♪{手を洗おう」の歌詞の通りにできているのですね。歌うのは、手を洗い終えて席についてからだそうですが、実際の手洗いの最中にも歌が頭の中で鳴っているのでしょう。

文字通り、反復による定着、感得、体得ですね。

ひとつのことで、言葉と動作が一体化し、順序を記憶し、行動化することができたらとしたら、
それは機能を獲得したことになるのですから、ほかのことにも般化できるはずです。

うがいをする、歯を磨く、蝶結びをする、・・・に至るまで。Kくんのペースで、OKです。
次のテーマを楽しみに、一つずつ得意なことを獲得していきましょう。

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1041. ~また工夫~

1041. ~また工夫~
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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『”ぶんすう”って、なに?』(11月29日)~折り紙を貼り合わせていくうちに、Aちゃんは分数って面白そう!と感じ出したようです・・・~

Aちゃんにとって、はじめての分数。なんだか、新鮮な感じがします。自分の遠い日を思い出します。

はじめての分数を面白いものにするも、なんだか難しそう、わけわからない・・・、とするも課題の工夫や講師の声掛け、学習場面の設定次第。

Aちゃんの分数への招待、成功したようで良かったですね。

「分数」、漢字の意味を考えると、さらに分数の意味も把握できそうです。
だとしたら、分数の導入として、また違う方法もありそうです。

課題の工夫をし、生徒さんの反応を見、それを講師どうし共有し、さらに工夫する。
それが、特殊教育の面白いところです。

更なる工夫が、楽しみです。

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1040. ~また新たに言語学習~

1040. ~また新たに言語学習~
「知的障害、発達障害 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『就労へ、ステップを着実に』(11月28日)~Yさんの現場実習。教室でも、「いらっしゃいませ」「かしこまりました」・・・と接客の練習~

日常使わない言葉もスムーズに言えるようになったとのこと。

言葉の学習は、乳幼児期の言葉の獲得だけではなく、発達のステップに応じてその都度機会があり
ます。積極的に生き生きと、そのチャンスは頻繁にやってきます。

今回のYさんの接客用の言葉もそうです。

いまさら、ごくごく日常の言葉を”もっとはっきり言いましょう”と練習させるよりは、はるかに高いモチベーションをもって言語学習に取り組めます。現場での適度の緊張感も、神経の集中など言語学習に効を奏しているはずです。

しかも、接客場面という状況と動きを伴う言語。また仕事ですから同じ言葉の使用頻度はきわめて高い。同じ言葉で、いろいろな客と接することによって、コミュニケーション能力自体も向上することでしょう。

周囲のものとしては、もし何か失敗があったときのサポートを充分にと思います。慣れない体験には失敗はつきもの。失敗を越えていく気力も小さいころから培ってきたはず。就労に向けて、応援の方向も具体化してきましたね。

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1037.Elephas ホリデーブログ ~”見えない何か”~

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「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性

を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

「元気?」「頑張ってる?」と肩を叩く程度のことでも、触られるのはもとより、話しかけられるのも
イヤという生徒さんががいます。よく見られることです。

中には視線が合うだけでもイヤで、視線を逸らすケースも少なくありません。

小学生の間くらいまでは、「この子は、そういう傾向があるのだ」程度に捉えておいてあげればよいでしょう。
中学生、高校生となるに従い、日常の繰り返しの中で視線や人に慣れてその傾向が緩和されることもあります。

そうでない場合もそれくらいの年齢になると、自分を客観的に見ることができてきたり、
相手の気持ちを察することができてきたりすることができてきます。
その段階で、一度お話をしてあげましょう。

・相手は、どんな気持ちで話しかけてきているのか?
・その時、どんな対応をしたらよいのか?
・自分を覆っている”見えない何か”を少しずつ取り除いていくような方法を。
 一緒に本人の行動分析をし、具体的な方法を提示してあげましょう。

「先生にはいつも世話になっているから」と修学旅行のお土産を下さるような生徒さんでも、待合コーナーで他

の親御さんに話しかけられるとプイと背中を向けてしまうようなことがあります。

あれから数年経ち、その生徒さんも来年にはサービス業に就こうと今その準備に励んでいます。

信頼関係のある立場の人が少しずつスムーズなコミュニケーションへと促していってあげましょう。
教室の講師がそんなお役に立てればとも思います。

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1034. ~機能を育てる~

1034. ~機能を育てる~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性

を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く
皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいて
います。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『生徒さんにも実りの秋』(11月22日)~実りの秋。個数の取り出し、ひらがなの理解、学習

態勢、生徒さんにも成長がきざしが・・・~

生徒さんが何か新たな機能を獲得できたとき、講師も成長します。
学習内容を獲得させるのと、機能を獲得させるのとでは大きな違いがあります。
機能の獲得に至るまでには、さまざまな工夫を要します。

機能の獲得とは、歩かなかった子どもが歩くようになったようなものです。歩いている子どもが、早歩き出来る
ようになったり、小走りしたり、走るようになるのは、学習内容の獲得です。

機能づくり、ファーストステップの前段階にアプローチできたとき、療育は力は発揮します。

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