5182.~廻り道も〜

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

今日のElephasブログ:「なんとなく分かっちゃった」(11月26日)

おはようございます。武蔵境教室の西岡です。

「ねえ先生、漢字ってさ、学校で教わったときは覚えた気がするけど、家に帰ってくると全部忘れちゃうんだよね」と話していた生徒さん。

国語の読解問題も「先生が読んで」と言って、自身では読みたがらない時期が続きました。

けれど今では、必ず音読に取り組み、分からない漢字が出てきても推測して読むことができています。

「音読がとても上手だね」「漢字もすらすらと読んでいたよ」と伝えると、ひと呼吸置いてから、

「なんとなく分かっちゃった」とのこと。

記述問題では、漢字混じりの文を丁寧に書き抜いています。

以前は、口頭で答えるか、講師が代筆するかのどちらかでした。

書き終えると、講師の丸つけの手をいつも目で追っている生徒さん。

丸つけが終わると、一瞬顔がほころびます。

「できた」「頑張った」という実感を積み重ねて、自信をつけていってほしいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

たとえ“なんとなく”でも、「分かる」ということはすばらしい。ここに至るまで、講師が代読したり代筆したり、口頭で答えさせたりと、無理なく授業を進めてきましたね。それが、功を奏しました。生徒さんは、自信があれば自ら進んで行います。積極的に行えないのは、「できない!」という気持ちや、「まちがえたらどうしよう…」という不安があるからです。その段階では、無理させずに譲ってあげること。正に、急がば回れ、ですね。

 

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5181.~受験に向かい〜

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今日のElephasブログ:「目にぐっと力が…」(11月25日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

教室に向かう電車に乗っていると、

携帯画面を見つめる多くの乗客にはさまれてひとり本を開いている高校生がいました。

ひどく湾曲した小型の本に目を落とし、しばらくすると両手で本をつつみ顔をあげました。

彼の頭上で、つり革が規則正しくゆれていました。

担当生徒さんの大学受験がはじまりました。

そしてこれから、小学校・中学校・高校と受験がつづきます。

長期間にわたって就職への準備をしている生徒さんもいらっしゃいます。

夏から秋にかけて、その何人かの生徒さんの目にぐっと力が入るのを見ました。

それぞれの将来に真正面から向き合う気持ちを感じました。

電車の彼が手にしていたのは単語帳でしょうか。

教室の生徒さん方にも彼にも、よい知らせが届くことを心より願っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

受験日程が近づくにつれ、生徒さんの中では入試への実感と真剣みが高まってきます。それはただ日にちが近づくからではなく、これまでに積み重ねてきたことから得られる手応え、受験対策の日々を経ることによって得られた意識の成長によるものだと思われます。各教室の講師からも、また親御さまから同様の声が聞こえてきます。これから冬に向かいます、健康に気をつけて坦々と仕上げを行っていきましょう。

 

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5180.~言葉の発達〜

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今日のElephasブログ:「要求語以外の言葉が…」(11月22日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

「最近要求語以外の言葉が出てきました」。

Rくんのお母さまからうれしいご報告です。

Rくんは多摩六都科学館が好きで、よく行くそうです。

科学館からお帰りになった後、「宇宙飛行士」を「うちゅうに いこうし」と言ったそうです。

聞いた人を笑顔にする発言ですが、易しい言葉で的を射ていて驚きました。

先日はお父様とお二人でいらっしゃるときに「トイレ」とおっしゃり、

「お腹が痛くなっちゃったから」と続けたそうです。

これまで理由や状況についてお話しされたことはなく、ご両親様も感動されたとのことです。

教室では黙々と読解や計算に取り組まれています。

音読は得意で、とても聞きやすい読み方をなさいます。

教室でも、いろいろな言葉をお聞きする日も近いのではないかと楽しみにしているところです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Rくん、小学5年生。これまでは、要求の言葉のみだったとのことですね。外に表れる発語はそうであっても、Rくんの中にはこれまでの間にたくさんの言葉が蓄えられてきたようですね。格助詞も出ていれば、接続助詞も。「〜ちゃった」という“失敗”や“後悔” “困った”などを表す動詞も適切に使いこなしているとは、嬉しい驚きですね。

 

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5179.~成長〜

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今日のElephasブログ:「受験を通して」(11月21日)

おはようございます。武蔵境教室の丸山です。

11月15日(土)は都立特別支援学校就業技術科および職能開発科の入学者選考検査日でした。

Eさんご本人が受検している中、待合室にてお待ちのお母さまがご連絡をくださいました。

「本当に今回の受検に向けて、本人も自分なりにコツコツ頑張ってきたので、色々な面で成長が見られたこと、大変嬉しく思っております。たくさん褒めてあげたいと思います」。

いつも早起きして、余裕をもって過ごし、お手伝いも自ら行っているEさん。

これまでも十分に「良い子」でしたが、日々の学習やご家族との関わりにおいて、

直前講習を通して「求められている姿」を意識して行動できるようになりました。

達成感や自己評価も高まったのではないかと思います。

合格は人生の通過点でゴールではありませんが、受検そのものが成長のチャンスだと感じています。

これまでも、受検を通して一回り大きく成長される姿をたくさん拝見してきました。

 

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Eさんの成長を講師も同様に感じています。10月末の3日間の直前講習にも参加され、初めての会場、初めての講師や初めての受講生、また通常とは異なる集団授業といった学習の場で、一つひとつの課題に熱心に取り組まれました。1日目、2日目、3日目と、少しずつ自信も見えてきました。この3日間に他の講習生皆さんの中にも意識の変化が現れ、それが表情や態勢にも見られてきます。受検は本当に、一人ひとりを大きく背長させてくれということを、毎年、痛感致します。

 

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5155.~お話の世界へ〜

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今日のElephasブログ:「目の輝きが」(10月22日)

おはようございます。Elephas西国分寺教室の髙須です。

前回、ひらがなの音読を頑張っているRちゃんのことをお伝えしました。今回は、その続きです。

2か月近くが経ち、少しずつ読める字が増えてきました。

学校の進度に合わせ、単元の文章を目で追いながら聞く。次に、講師と一緒に音読する。

ここまでは、前回と同じです。次に少し変化を付けました。

読んだところから質問する。その答えがどこ書かれているかを講師と一緒に文章中から探し出す。

「どこかな~どこかな~」とゆっくり探します。答えを見つけたら、

「あった、ここに書いてある!」と喜んで、文章中の単語のマッチングで締めくくり。

明らかに読める字が増えてきたので、「凄い!Rちゃん。頑張っているね!」と言うと、誇らし気な表情に。

心なしか音読が終わった後の安堵感に、目の輝きがプラスされているようです。

そうそうこの調子。これからも一緒に学びましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Rちゃん、楽しそうですね。2か月で、また成長が見られましたね。先生とのやり取りを楽しみ、できるようになったことを楽しみ、またこくごのお話の世界も楽しんでいきましょう。

 

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5154.~受験対策、早めにスタート〜

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今日のElephasブログ:「職業学科を目指して」(10月21日)

おはようございます。Elephas国立北口教室の早川です。

中学1年生のT君は、数年先の職業学科の受検対策として夏からエレファースで学習を始めました。

まだ十分に準備期間があるため、授業ではできることを復習して、できないことを少しずつ加えるようにしています。

T君は、できないということを理解していて、

「これわかりません」とちゃんと伝えることができます。

「じゃあ来週はこれをやろうね」と少しずつ進歩しています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

都立の職業学科(就業技術科/職業学科)、来年度入学者の選考検査日までひと月を切りました。SEOLEOでは、今月末に最終仕上げとして直前講習を実施いたします。毎年そこでは、受講生皆さんは姿勢や顔つきが変わるほど成長されます。今年も大変楽しみです。受検を2年後に控えているT君、早めのスタートはすばらしいですね。受検技術だけではなく、各課題内容をしっかりと習得して、翌々年の適性検査や面接、また入学後の学習に備えていきましょう。

 

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5153.~やがて発語へ〜

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今日のElephasブログ:「ことばのストックが」(10月20日)

おはようございます。Elephas国立北口教室の鵜澤です。

小学2年生のOくんは、言葉で気持ちを伝えるのに時間がかかるときもあります。

しかしながら、授業を積み重ねる中で成長を感じる場面が増えました。

先日は、授業のはじめに「よろしくおねがいします」と講師に伝えてくれました。

初めてのことでしたので少々驚きましたが、Oくんの中で言葉や表現のストックが増えていたことを知り嬉しくなりました。

また、普段は読解ワークを講師が音読していましたが、ある時、Oくんが急に音読を始めた場面もありました。

どちらも突然の出来事でしたが、Oくんの中には「言葉や表現のストック」が少しずつ積み上がっていたのでしょう。

授業の中での講師の問いかけや言葉かけも重要な「ストック」です。

これからもOくんの成長のプラスになる言葉を選んでいきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね、言葉の発達プロセスではまず理解言語として言葉が蓄えられ、発語器官の発達に伴って言葉が表出されます。発語以前のこの言葉を蓄える期間がとても大切です。丁寧に豊かに、言葉を投げかけていきましょう。

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5152.~反復〜

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今日のElephasブログ:「スラスラ、全問正解」(10月18日)

おはようございます。Elephas国立北口教室の八箇です。

Ⅰくんは、いつも真面目に課題に取り組んでいます。

反復練習ですでに何度も取り組んでいる問題であっても、手を抜くことなくまた適当に流すこともなく、

とても真面目に取り組んでいます。

以前、約分の課題に取り組み始めたころ、最初は、

「分母も分子も2で割れるから2で割って」とか、

「分母も分子も5で割れるから5で割って」といった講師のアドバイスに従って解いていましたが、

繰り返し行っていくうちに少しずつアドバイスなしに解ける問題が増えていきました。

そして、一度の授業で1~2回同じプリントを繰り返し、トータル20回を超えたあたりからは、

全問自力で解けるようになりまた。

先日、久しぶりに約分のプリントを出すと、

「え~、覚えているかな?」といいながらスラスラ解いて全問正解でした。

Ⅰくん、これからも一緒に頑張って、自力で解ける問題をどんどん増やしていきましょう。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Ⅰくん、がんばっていますね。“トータル20回超えあたりから″、ということは今はもうそれ以上繰り返されているのでしょう。100回に到達しているかもしれませんね。ここまで繰り返させるということ、講師の指導としても見事です。その場しのぎではなく、飽きさせることもなく、しかも理解を深めながら、反復させる。課題を体得させ、定着させるためには、これくらいの反復は必要です。Ⅰくんの学力が確実に向上していくのであれば、本当に嬉しい反復です。”積小為大“、無理なく楽しみながら、積み重ねていきましょう。

 

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5151.~生きたSSTを〜

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今日のElephasブログ:「宿題忘れた…」(10月17日)

おはようございます。Elephas国立北口教室の大木です。

О君は、とても真面目な中学2年生です。

問題を解くのも音読も、いつも一生懸命に取り組んでいます

そんなО君は、もちろん宿題も毎回きちんと提出します。

ある日、「それでは始めましょう」と待合室に呼びに行くと、О君の様子がいつもと違っていました。

どうやら、お母さんに宿題を取りに行ってもらうよう頼んでいる様子。

担当してから初めてのことでしたが、頑張って取り組んだ宿題を家に忘れてきてしまったのです。

席についても、なかなか気持ちを切り替えられず、О君は目に涙を浮かべてとても悲しそうでした。

「来週持ってくれば大丈夫だよ」と何度か声をかけると、少しずつ気持ちを切り替え、一生懸命に勉強を始めました。

О君の真剣な思いに応えたい――、

改めて、授業のプログラムをしっかりと考え、意図をもって宿題を出すことの大切さを感じた出来事でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

O君の宿題、授業時間内に無事に届いたのでしょうか?届いたとしたら、その時のO君の嬉しそうな、安堵した表情が見たいものですね。一緒に胸をなでおろすような気持ちになります。O君、とても純粋ですね。でも、これをチャンスとして、失敗してしまった時の対処の仕方を一つずつ学んでいきましょう。個に即した生きたSSTです。

 

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5150.~妹思い〜

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今日のElephasブログ:「妹は、数の概念が分かっていないんだよ」(10月16日)

おはようございます。Elephas国立北口教室の今村です。

少し前に小学3年生のTくんから、小学1年生の妹さんが算数の勉強が分からなくて宿題をやりながら泣いている…と

相談がありました。

「僕はエレファースで分かり易く勉強を教えてもらって全然困らなかったのに…」とのこと。

「Tくんが教えてあげればいいんじゃない?」

「どうしても難しければ季節の講習に来てくれたら先生が教えられるよ」と話しました。

その後、なにも言っていませんでしたが、昨日、お母さまより、

「妹を冬期講習でお願い出来ますか?」とお問い合わせをいただきました。

家では、親御さまよりTくんのエレファース式の教え方が分かりやすいと、

Tくんが妹さんに勉強を教えているとのこと。

♪「10をつくろう」の歌をTくんが歌って聞かせ、妹さんもやっと10の分解が覚えられたとのこと。

その話を横で聞いていたTくんは、

「妹は、歌は覚えたけど、まだ数の概念が分かっていないんだよ」とのこと、Tくんから『概念』という言葉が飛び出し、

お母さまと顔を見合わせ笑ってしまいました。

教えられるほど学習が身についているTくん。

頼もしいお兄さんで感心いたしました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

ほんとうに…、小学3年生の言葉でしょうか。それにしても、なんと妹思いのお兄さんなのでしょう。Tくんのやさしさと、的をついた気づきと発想に感心するばかりです。すばらしいご兄妹、すばらしいご家庭ですね。

 

 

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