3961.~作文、そのためには~

3961.~作文、そのためには~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「一歩手前の文づくり」(12月28日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

小1の生徒さんと、作文の一歩手前の文づくりに取り組んだときのことです。

単語を使って1文を作成しました。

「金(きん)」では「金メダルが、かがやいています」。

「赤」では「赤鉛筆が、みじかくなります」。

単語を見た途端、悩むことなく文が出てきます。

そして、「赤」の作文を講師が書き留めている間に「青」も言い終え、講師が「赤」の一文を書き終えたところで、

「青」の一文をもう一度繰り返して、講師を助けてくれます。

短文ではありますが、よどみなくすぐアイデアが出てくるところや、「かがやく」などの言葉から、

豊かな語彙を持っていることがうかがえます。

書くことに抵抗があるのに、長い作文を書かせたり、書字について注意したりしたら、

この生徒さんの良いところが失われてしまうように感じました。

学校でのお困りごとに慌てて対策するのではなく、

学力に見合った方法を採ることによって、もともとお持ちの力を伸ばせるのではないかと実感した授業でした。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、指定された文字の作文ができるためには、一文一文が確実に書けること、またそれに先立ち、語彙を持ち備え、発想が湧くことが必要です。学校では「○○の作文を書きましょう」とまずテーマが与えられがちですが、書くためには何が必要であるかを講師は心得ておくことが大切ですね。

 

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3960.~携帯電話~

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 ~今日のElephasブログ:「携帯電話、上手に利用すれば」(12月27日)

おはようございます。武蔵境教室の丸山です。

お休みの日にお父さまと並走して自転車で公園に向かったY君。

お父さまを追い越して疾走したのち、はぐれてしまいました。

お父さまはYくんに電話を掛けたのですが、本人は電話に出ません。

かける練習はしていたのですが、電話に出ることをしていなかったのです。

事なきを得たのですが、

それ以降、携帯電話が鳴った時の対応や、マナーモードの使い方を練習しました。

以降、外出先ではぐれたときにも困らなくなったとのことです。

携帯電話は動画やゲームを無制限に楽しめてしまうのが心配ですが、上手に使うことができれば、大変に心強いものです。

教室でも、

「“教室に着いたよ”ってママにラインしたよ」と生徒さんから報告を受けることもあれば、

「学校を出るのが15分くらい遅れているようです。到着が遅れるかもしれません」とお家の方からご連絡を頂くこともあります。生徒さんは、きちんとご家庭に状況を連絡することができたのですね。

調べてみたところ、無料で位置検索もできることが分かりました。

上手に利用していかれれば、と思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、携帯電話の利用は必須と云っても良いですね。携帯電話のもつマイナスもありますが、ルールを作って積極的に利用していきましょう。連絡の習慣、時刻を意識した生活の形成、万一の時のためのGPS機能の利用、・・・プラス面がかなりあります。マイナスを減らすための制限機能も大いに活用しましょう。

 

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3959.~美術系大学、合格~

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 ~今日のElephasブログ:「目標が定まると」(12月25日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

先日、指定校推薦で美術系大学を受験されたTさんが、見事合格されました。

1年前まで進路についていつも迷っていたTさんが大学生になると思うと、心の底から喜びが沸き上がってきます。

デザイン系の仕事に就きたい、だから指定校推薦をもらって受ける、と決めてからは、実技を習うための予備校にも通い、空いた時間に自分の作品を一生懸命に制作していました。

教室では、指定校推薦をもらうために内申点を上げることに専念しました。

一緒に英語を訳したり、英語の提出物を作成したり、ドキドキしながらの半年でした。

指定校推薦をもらえることが決まってからは、面接の台本作りを一緒に行っていきました。

試験当日は、自分の作品を面接官に説明しながら、自己アピールを行ったとのことでした。

自信はないと言いながらも落ち着いた様子で、“受かっているのでは”と感じさせる雰囲気がありました。

結果発表の日、なかなか連絡がなかったので、こちらから恐る恐る連絡してみると、

「合格の連絡がありました。疲れて寝ていました」という明るい声が返ってきました。

目標が定まると、がんばるぞ、がんばるぞ、と一歩一歩、自分のペースで歩いて行けるのだな、とTさんを見ていて感じました。

まだ、これから試験を受ける生徒さんもたくさんいらっしゃいます。

一人ひとりの目標に向かって、これからも一緒に歩いていきたい、一緒に合格の喜びをかみしめたい、と思う毎日です。

 

◇ワンポイント・メッセージ

好きなことなら頑張れる、という生徒さんがたくさんいらっしゃいます。誰でもそうではありますが、その傾向が教室では特に強く見られます。平均的に成果を上げることを目標とすると、この傾向はマイナスのことと捉えられがちですが、個性を生かす、好きなこと、得意なことを伸ばす、それを強みとするという観点に立つと、この志向は大きなプラスです。早く、そこに気づいてあげましょう。Tさん、美術系大学の合格、おめでとうございます。

 

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3956.~自己PR~

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 ~今日のElephasブログ:「面接練習」(12月22日)

A高を志望するKさんは、歌うことが好きなとても明るい生徒さんです。

しかし面接練習で自己PRを求められると、その持ち前の明るさがなかなか出てきません。

一つひとつの質問、例えば「あなたの性格は? 」「長所・短所は?」「趣味は?」「特技は?」 といった質問には

スムーズに答えられるのですが、

「自己PRをしてください」と言うと、言葉に詰まってしまいます。

そこで一問一答の面接練習に戻ると、中学校生活で頑張ったことや楽しかったこと、特に印象に残っている授業のこと、

さらに希望する大学や将来就きたい職業など、沢山の質問にKさんは次々と答えていきました。たとえば、

・“日本の文化を伝える”という授業で広島のお好み焼きを紹介したこと

・Kさんの指揮で好きな歌をみんなで合唱したこと

・なぜその高校そして大学に行きたくなったのか

・将来就きたい職業を決めた理由など

これらの話にはKさんの人柄を表したエピソードが詰まっていました。そのまま自己PRに盛り込める内容です。

講師は、

「こんな良いエピソードがあるなら、自己PRにどんどん入れてみて」とKさんに言うと、

持ち前の明るさで、「はい」と笑顔で答えました。

来週の面接練習が楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Kさんは、中学校生活を大いに楽しめているようですね。持ち前の明るさ、一つひとつの面接項目にスムーズに答えられること、すばらしいですね。しかし、「自己PR」となると戸惑ってしまうKさんには、まず「自己PRって何なのか?」を説明してあげましょう。次に、そのためにはKさんの数ある経験や思い、自己評価の中から、「何をとりあげるのか」「それらをどのように構成したらよいのか」を作業として一緒に取り組んであげましょう。PRの中身は、Kさんの中にたくさんあるようですから、あとは選択と並べ方ですね。

 

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3946.~進学を前に~

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 ~今日のElephasブログ:「緊張するんですよ」(12月10日)

おはようございます。花小金井教室の小山です。

4年生の途中から、一緒に学習しているYくんは、現在6年生です。

感覚過敏があり、近くの道路工事の音や、大型犬の鳴き声に、耳をふさぎ、

落ち着かなくなることも何度かありました。

先日の授業で、今週は、学校で音楽会があると聞きました。

「楽しみ?」と聞くと、

「いいえ、楽しみではありません」とYくん。

そうか、音が耳にさわるのかな?と思ったら、そうではありませんでした。

「緊張するんですよ。ちゃんとできるか心配なんです。練習では、まだまだなんですよね」と、

やる気満々ですが心配そうな様子が。

おそらく、聴覚の敏感なYくんは、誰よりも、真剣に音楽会にのぞんでいるんだなと思いました。

最近は、エレファースの授業にもとても意欲的です。日ごとに、成長を見せてくれるYくん。

毎週会うのが楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、緊張は真剣に取り組んでいる証しとも云えますね。エレファースの授業にもとても意欲的とのこと。態勢が整い、好機ですね。来春の中学進学を前に、少しずつ教科の準備も始めていきましょう。

 

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3945.~時に復習も~

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 ~今日のElephasブログ:「忘れてしまってはいないか?」(12月9日)

おはようございます。 所沢教室の佐藤です。

教室での学習で、向上した課題については一旦取り組みを終わりにし、

新しい課題をやり始めることがありますが、暫く行っていないと、

「忘れてしまってはいないか?」と気がかりになります。

そんな心配が頭をよぎる時、数カ月前に使っていたプリントを、再度授業で行ってみることがあります。

今年も終わりに近づくこの時期、もう長くお通い頂いているSくんとKくん、

それぞれに久しぶりのプリントを何回かに分けて行いました。

Sくんは、カタカナの読み(日常でよく使うものや身の周りにあるもの)、

Kくんはエレファース式教材の漢字。

「やってみましょう。覚えているかな?」と、机の上に出したとき不安でしたが、2人とも9割は正解でよく出来ていました。

繰り返し学習してきた事が身についたと感じられ、安心してまた目の前の課題に取り組んでいこうと思いました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

復習は、とても大切ですね。一度行えば確実ということは、まずます難しいものです。時を経て、必ず復習を。らせん状に昇っていくように。たとえ、忘れないでいたとしても、1回目よりは2回目、3回目の方が理解が深まっていくはずです。同じところでいつまでも足踏みしていては先に進めませんが、先に進んだらまた少し戻り、課題を巡りながら理解を深めていきましょう。

 

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3944.~励ましの中で~

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 ~今日のElephasブログ:「お金の学習、日常生活でも」(12月8日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

社会人のOさんとお金の勉強を続けてきました。

普段使うお財布を使って、本物のお金を支払う練習をしています。

金額とピッタリのお金を財布から出すことは段々上手になってきました。

100円玉が足りない時、50円や10円を組み合わせて100円を作ることを今は練習中です。

おつりをもらう前提での支払い方もこれからの目標です。

ご家族も、日常でOさんにお金を支払う状況をたくさん作ってくださっています。

「この前、配達のお兄さんに払うお金を出してもらったんですよ」、

「先日、ヘルパーさんとお出かけした時は一人で支払いができたそうです」と、たくさん上手にできたこと報告していただいています。

教室で勉強していることが、日常生活でもお役に立っていることがわかり、とても嬉しくて、励みになっています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

教室でのお金の学習に加え、日常でも支払いに挑戦。ご家族の応援と、励まし、また実践への賞賛。すばらしい学習環境ですね。温かく、和やかな気持ちになります。これからも失敗を恐れることなく、実践を積み重ねて行きましょう。

 

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3943.~言葉も動き出す~

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 ~今日のElephasブログ:「先生、あのね」(12月7日)

おはようございます。相模原教室の安倍です。

運動会、文化祭、遠足、修学旅行等、緊急事態宣言で延期になった学校行事が再開されています。

去年、色々な行事が中止になり、悲しんでいた生徒さん方を思い出し、良かったなと思います。

特に修学旅行は一生に一度。

スケジュール、お小遣いの使い方、部屋割り、食事のメニュー、新しく買った洋服のことまで

嬉しそうに教えてくれます。

「先生、あのね」、

「ちょっと聞いて」を大切にし、なんでも話すことができる環境の中で安心して楽しく学習に取り組めるよう、

努めていきたいと思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

行事の再開、良かったですね。気持ちが動き出すと、言葉も動き出します。それを大切に受け取ってあげられること、すばらしいですね。話しかけると、答えてくれる、そんな土壌がコミュニケーションへの意志と力を育ててくれます。

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3942.~継続~

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 ~今日のElephasブログ:「高校受験に向けて」(12月6日)

おはようございます。相模原教室の臼井です。

高校受験に向けて、M君と面接の準備を進めています。

まずは、

「中学校生活で力を入れたこと」について、3年間の取り組みを一緒に振り返りました。

学習面では、自ら学校の先生にお願いをして休み時間に補習をしてもらったり、 

集中しやすい朝の時間を活用して復習を行ったりしました。

間違えた問題には印を付け、必ず解き直すようにしました。

部活動では、集合時間より早めに行って自主練をし、友達とお互いの動きを見てアドバイスし合いました。

部活がない日も、自分で決めたメニューを欠かさず行い、家で素振りと筋トレを毎日行いました。

これらの経験を文章にまとめ、出来上がったものを読んでみると、M君の3年間の努力と成長を改めて実感し、

非常に感慨深い気持ちになりました。

面接官にも彼の人柄と入学への意欲が伝わるよう、残り約2ヶ月、しっかり準備していきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

M君の中学校生活、模範的ですね。教科の学習においても部活動においても、その熱心さと努力は、“すばらしい”というほか言いようがありません。日々坦々と継続できることは気持ちの安定あってこそですね。

 

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3941.~きっかけを~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「苦手が、楽しいことや大好きなことに」(12月4日)

おはようございます。相模原教室の小口です。

世界児童画展へ応募するために・・・

まず「何を描こうか?」「何を描きたい?」というお話しから始まります。

「何を描いたらいいのか分からないな~絵を描くことは苦手、あんまり好きじゃないなあ」と少し消極的な姿勢。

それでも、ちょっと気になり描いてみたい気持ちから、描きたい対象が見つかると、次々に挙げていきます。

でも・・・描きたい対象が難しいと感じると、また、

「描けないよ~無理、無理」、「やっぱり難しいよ」と躊躇してしまいます。

このような会話をくりかえしながらも、描く対象が決まり、いざ画用紙へ。

すると、今度は、

「どこから描く?」、「どこに描く?」と・・・不安な声。

「とりあえず、描いてみよう!大丈夫、大丈夫!描けるよ」

「ここから描いてみたら」と声をかけ、徐々に促しながら描き進めていくと・・・

「ここには何を描く?」「何色にする?」「ここはピンク~!」「あっ!これも描かなくちゃ」「ここにも描きたい」等々、

気持ちがどんどん変化し、積極的に取り組めるようになっていきました。

「こうでなくてはいけない」「こうあるべき」という既存の色や概念に拘らず、のびのびと自由に描くことで自信が着きました。

そして個性的に仕上がった絵は、自分でもお気に入りの作品となりました。

課題が「絵」に限ったことではありませんが、

「大丈夫!これでいいんだ!」と安心できる様々な体験や経験を通し、「苦手」と思っていることが、楽しいことや好きなことになり、積極的に取り組む生徒さんたちが、たくさん増えてくれるといいなあと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

“はじめの一歩”は、なかなかむずかしいもの。でも上手にきっかけを作ってあげると、少しずつ流れ出します。毎日の生活の中での、学習もそうですね。“宿題は?””勉強の時間でしょう!“と口頭で指示するだけではなかなかはかどりません。学習用具の用意から手伝ってあげる、はじめの一問は一緒に取り組んであげる、なんらかのきっかけを作ってあげましょう。

 

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