4330.~信頼:可能性を確信する~

4330.~信頼:可能性を確信する~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「1回の“できた”に秘められた成長」(3月3日)

おはようございます。津田沼教室の鶴巻です。

大人も子どもも「できた」というのは嬉しく、次へのやる気につながり、自信になりますね。

以前ここでお話しさせていただきましたが、

質問( お父さんとお母さんのお名前)に答える練習をしているR君。

「お父さんのお名前は?」の質問で、「名前」=自分の名前の結び付きから「お父さん/お母さん」にポイントを当てるため、

それぞれの写真を使って質問と回答を毎回繰り返し行ってきました。

そして、ある日、ついに写真なくご両親のお名前を答えることが出来ました。

まだ、どちらかずつしか言えないこともありますし、写真を出すこともあります。

3歩進んで2歩、3歩と下がることもあります。

しかし、この1回の「できた」はとても大きな可能性を秘めた素晴らしい成長です。

R君のお父様にご報告した際、驚きと喜びに溢れた様子でいらっしゃいました。

「できた」にはR君自身のやる気、嬉しさだけでなく、

その成長を見守り導くご両親、教育に関わらせて頂く講師達の喜びと励みになるのだと改めて日々感じています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「1回の“できた”に秘められた成長」、・・・そうなのです、たとえ1回であっても、「できた」ことは「できた」という確実な事実なのです。その事実から、生徒さんの力や可能性を確信することができます。生徒さんの反応に対する講師の信頼と、その事実に対する講師の客観的な分析が、生徒さんの成長を更に促すものとなります。講師として、すばらしい実感ですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4329.~学習態勢づくり~

4329.~学習態勢づくり~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「ご入会2か月、元気に来室」(3月2日)

おはようございます。津田沼教室の有藤です。

小学1年生のHくん。入会されてまだ2ヶ月ですが、毎週元気に通ってこられます。

教室の雰囲気にも慣れてこられた頃です。

1、2、3、4、…10まで大きな声でハキハキと数えます。

ブロックを数だけ取り出して、答えます。

できると嬉しくて楽しくて、段々と声が大きくなってきます。 

しかし、元気な大きい声と遊びになった大きい声は違います。

『背筋はピッ!手はお膝』の声掛けが必要になります。

これから、たし算・ひき算の習得になります。

ブロックや教材のアプリを使い、分かりやすく楽しく、そしてけじめをつけて、授業を進めていくように心掛けています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Hくん、楽しく学習をスタートされたご様子、何よりです。学習も遊びも区別なく、分かれば楽しい、できれば楽しい。それで、いいのです。学びの本質は、そこにあります。ただ、けじめなく気の向くままに流されてしまっては、学習を積み上げていくことにはつながりません。幼児期、また低学年期の学習の導入においては、学習態勢を形成することが内容の理解を促すことよりも優先されるべき。それほどに学習態勢の形成は大切ですね。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4328.~進路を拓く~

4328.~進路を拓く~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「画面に“合格”の文字が・・・」(3月1日)

おはようございます。津田沼教室の千山です。

T君は、大学を受験し、合格の発表を待っていました。

丁度授業の終わる時間にネットで志望校の合格発表があるということでしたので、一緒に結果を見させてもらいました。

受験番号を入力するのも緊張するT君でしたが、次の瞬間、画面に「合格」の文字。

「やった!」と聞いたこともないほどの大声で叫び、ガッツポーズ。

嬉しい瞬間に立ち会い、講師も幸せを分けてもらいました。

ここまで.信念を持ってがんばってきたT君の努力が実を結んだ結果です。

講師陣も微力ながらお手伝いできてよかったです。

4月から新生活で壁にぶつかることがあってもきっと乗り越えることができると信じています。

本当におめでとうございます。

 

◇ワンポイント・メッセージ

何とすばらしい瞬間を共有できたのでしょう! この受験年度の夏は、専門学校も含め様々なオープンキャンパスに足を運び、進路を試行錯誤、熟慮した上で志望校を選定。受験準備を積み重ね、見事に合格。人生において意味のある、充実した一年でしたね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4327.~学び、実体感をもって~

4327.~学び、実体感をもって~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「伝えたい気持ちが育てるもの」(2月28日)

おはようございます。津田沼教室の堀です。

特別支援校に通う中2のK君にはある時から少しずつPC操作のお手伝いを学習に加え、しばらくすると課題名に合わせてマウスを操作することも問題なく出来るようになってきました。

漢字学習は小1の入門をしている彼が、PC画面の漢字をどんどん覚えていくことに感動します。

「次はお金の課題をやりましょう」と講師が声かけする時には、

さささっとカテゴリーの文字を読み、クリックして必要な画面をすでに準備しています。

とても驚いて、

「K君、『歌唱数量』や『お金』の漢字読めたんだね!」と言うと満面の笑みを浮かべたK君。

授業後のお母さまへの報告にも、そこは忘れずにお伝えします。

お母さまの喜びの声に、またまたK君の得意げな表情が見られます。

K君は何より喜んで、講師のお手伝いをしてくれているのでしょう。

「伝えたい気持ちが育てるもの」を多くの生徒さんから気付かせてもらっています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

“歌唱数量” ”お金“・・・、PCのメニューにある漢字がどんどん読めるようになってきているのですね。自身にとって実用性のある漢字は、教科書に沿って学ぶ自身との関連性の乏しい漢字よりもはるかに習得しやすいのでしょう。というより、それらは自ずと身に付いてくるのでしょう。昨日のblogの”実体感を伴う算数学習”ではありませんが、漢字学習も同様ですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4326.~数、具体化して~

4326.~数、具体化して~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「たしざん・ひきざん、楽しく」(2月27日)

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

Rさんは足し算の学習に取り組んでいます。

音楽が大好きなRさんはたし算の歌に合わせて楽しそうに歌いながら答えることがお気に入りです。

Rさんの指と講師の指を、

「あわせていくつ?」と数えたり、たし算の計算式にドットを記入して取り組んだりと

様々な方法で学習しています。

先日は大好きなパンを使いました。

Rさんの前に3つパンを並べ、

「2つもらいます」と問題にあわせてパンを動かし、手元の数を確認します。

講師が「3+2」と式に書いてみせると嬉しそうに答えの5を記入することができました。

次は「1つ食べました」と言って講師が食べる真似をすると楽しそうなRさん。

「今度はRさんがやってね」と問題を出していくと、

Rさんはパンを数えて動かし、おいしそうに食べ真似をしていきます。

具体物を使うことで、数の移動を視知覚で学習することができます。

基本的な学習ではありますが、

アプローチを変えながら繰り返し、数概念の形成を大切にしたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

“楽しい”、が一番です。歌を楽しみ、具体物を楽しみ、操作を楽しみ、講師とのやり取りを楽しみ・・・。数に対する実感、“気持ちや感情”を伴って数学習を進めて行きましょう。本人にとって数が具体化する時、つまり実体化する時、数概念は育っていきます。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4325.~自身をもって~

4325.~自身をもって~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「面接練習の成果が…」(2月25日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

受験に向けてコツコツ努力をしている中学3年生のKさん。

先日、ご本人が国立北口教室に電話をする機会がありました。

顔が見えない電話は大人でも緊張するものです。

しかし、Kさんは落ち着いた様子で丁寧に用件を話すことができました。

今までの授業を振り返ってみると、面接練習を始めた当初は、講師が声の大きさを指摘する場面が度々ありました。

志望動機や長所などはしっかり答えられるのですが、声がやや小さかったのです。

講師と繰り返し面接練習を行っていくうちに、声も徐々に大きくなっていきました。

そして、電話でのしっかりした対応。

声の大きさも十分で大変聞きやすい話し方でした。

後日、Kさんにもその旨を伝え、

「面接練習の成果が電話にも出ていましたよ」と話しました。

このペースで入試までしっかり伴走したいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Kさん、面接の成果が電話での対応に表れたとは、受験直前にひとつ大きな自信となりましたね。少々緊張する場面でも適切に用件を伝えることができたのですから、面接で求められる“話し方”が身に付いてきたと云えますね。受験会場となると更に緊張は高まるかもしれませんが、小さな出来事も自信につながります、大切にしていきましょう。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4324.~呼吸を合わせて~

4324.~呼吸を合わせて~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「成長を間近に」(2月24日)

おはようございます。国立北口教室の八箇です。

Kさんは、講師のモデリングをまねて解くことがとても上手です。

講師が

「説明するから聞いていてね」と言うと、

「はぁ~い」と言って、プリントに目を向けながら説明を良く聞いています。

「では同じように解いてみましょう」と言うと、

「はぁ~い」と言って、先程説明した問題を確認しながら同じように解くことができます。

しかし、ただずっと真似ているだけかというとそうではありません。

繰り返し問題を解いていくうちに解き方を覚え、数字を変えたりしてもしっかり解けるようになっています。

また、(ごくたまにミスをすることがありますが)ミスを指摘すると、

と言っても何がどう違っているかということを説明しなくても正しく直すことができます。

さらに、問題を解くスピードもだんだん速くなっていきます。

講師が予想した時間よりも速く解き終わることもしばしばあります。

初めはゆっくりでもいいから正確に解く⇒慣れてきたら徐々にスピードを上げていくという流れがうまくいっているように感じるとともに、Kさんの成長を間近に見ることができてとても嬉しく思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Kさん、すばらしい成長ぶりですね。Kさんと講師の息がぴったり、・・・その息遣いが感じられてくるようです。と云っても文字通りの息遣いではなく、講師の説明と問題を解くKさんの思考のテンポとの妙です。解くスピードが上がっているとしても、時間は緩やかに穏やかに流れているようです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4323.~穏やかに~

4323.~穏やかに~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「歳月を振り返ると…」(2月23日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

小学4年生のRさんは4才の年少さんの時から教室に通っています。

年少さんでの体験授業のことを今でもはっきりと思い出します。

教室の入り口で、

「いやだ、帰りたい」と号泣。

お母さまが、

「こうなると今日は無理です」とおっしゃいましたが、泣いたまま何とかお母さまの膝の上に座り、

お父さまが横からサポートしてくださる状態でのスタートでした。

しかし、教室の楽しい音楽を聴かせると3~4分で泣きやみ、ノリノリになってきました。

筆具を全く持ちたがらないので線を描いたことが無いと伺っておりましたが、講師の促しにつられてクレヨンを持って、ひょろりと横線を描かれたとき、ご両親がとても驚かれました。

そのRさんは、今では、お金の3桁の取り出しをすいすいと行い、ひらがな、カタカナでワークに解答を書き、

漢字もどんどん読みます。

前回の授業の際3桁-3桁のなかなか面倒な計算を解きながら、

「楽しい」とつぶやいたので、講師は嬉しい驚きでした。

毎回行いたい学習のリクエストがたくさんで、全てを行うために集中して次々と課題に取り組んでいきます。

ここまでの歳月を振り返るとこの先のご成長がとても楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、Rさん、ここ数年とても落ち着かれ、学習の伸びには著しいものがありますね。しかも、学習中に「楽しい」とのつぶやきが漏れるとは、すばらしいことですね。Rさんの学習への興味や意欲、その片鱗は体験授業の時に既に見受けられます。成長に伴い、いろいろな心理的な機微や学校環境、お友達との関係性などさまざま要素はあると思いますが、親御様はじめ、周囲が穏やかにサポートしてあげること、その成果ですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4322.~一歩下がって・・・~

4322.~一歩下がって・・・~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「方法は、生徒さんごとに」(2月21日)

おはようございます。越谷教室の早川です。

中学2年のKさんは算数の四則計算が得意で、3桁の加減乗除もほとんど正解出来るほどですが、

時々計算式を読み間違えて(もしくは思い違えて)加減を逆にしてしまうことがあります。

例えば、足し算の問題が5問続いた後に引き算の問題が出た場合に、

次も足し算だろうと思って数字の情報だけを目で追ってしまう。

意欲がある生徒さんだけに、早く次の問題を解こうと急ぐあまり起きがちです。

そこで、計算記号を読み上げる、もしくは記号の下に線を引くことを勧めてみましたが、

Kさんは計算式を読み上げるのは気が進まず、計算式以外に問題用紙に何かを書き込むことも嫌なようでした。

代わりに記号に集中して目を通すようにしようと話し合い、果たして・・・、

そのやり方で間違いが確実に減りました。

四角形の面積の計算の際も同じように、四角形の欠けた点線の部分を実線で記入して目で認識しやすくする方法よりも、欠けた部分をよく見て、その部分は存在するのか(四角形同士の足し算なのか)、存在しないのか(四角形同士の引き算なのか)を見極める方がKさんには合っているようでした。

どの生徒さんもみな目で見た方が解りやすいというわけではなく、やはり一人ひとり、感じ方は異なるため、

またそのお一人においても、日々状況によって気持ちが変化する可能性があるので、

生徒さん一人ひとりをよく知ることが大切であると改めて感じた事例でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ

生徒さんとしての“やり方”を尊重してあげたことが、とても良かったですね。「一歩下がって二歩前進」、創設者玉野良雄初代所長がことに触れよく申していたことです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4321.~言葉のニュアンスを~

4321.~言葉のニュアンスを~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「素晴らしかった、花丸!」(2月20日)

おはようございます。 越谷教室の田中です。

小6のNさんは昨夏ごろから、『歌唱言語法』の中からお気に入りの歌を元気よく歌っています。

歌った後に、学習計画表に「歌が素晴らしかった」と書いてほしいとの希望があり、花丸とともに書いていました。

「素晴らしい」以外の言葉は訂正をご希望。

当初はずっと「素晴らしい」だけを書き続けていました。

でも、「素晴らしい」以外にもたくさんの誉め言葉を使えるようになって欲しいと思い、

「大きな声で」「きれいな声で」等と声掛けも続けていきました。

ある時に、

「素晴らしかったね」と言いながら「上手だった」と書いてみました。

案の定、訂正希望が出ました。が、

「Nさんの歌は素晴らしいだけでなく、他にもたくさん良いところがありますよ」と伝えたところ、納得してくれました。

今では講師がどんな誉め言葉を書くかを楽しみにしてくれているし、時折Nさんから、

「素晴らしい」以外の希望も出るようになりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

褒め言葉の要求、これも意欲の表れですね。Nさんにとっては、「素晴らしい」が最高ランクなのですね。しかし、講師の働きかけと相まって、その頑なな思いからの少しずつの脱却。言葉のニュアンスが伝わるに伴って、心の襞も少しずつ細やかになっていかれることでしょう。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ