4374.~認知、指で声で~

4374.~認知、指で声で~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「言葉、日常がもっと豊かになりますように」(4月24日)

おはようございます、越谷教室の西です。

Oさん、自由に出てくる言葉が増え、日常が今以上に、もっと豊かになりますようにと、

言葉の学習をしています。

「あ」ではじまる言葉には何がある?」と質問します。

「あひる」 「あさ」 「あき」・・・・講師も時々ヒントを出しながらOさんはたくさんの言葉を考え出していかれます。

一つひとつの言葉を考え出している時の様子は、真剣そのものです。

そして言葉を出せた時には、とても嬉しそうな表情に変わります。

たくさんの言葉を獲得して、「しりとり遊び」を目指していきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Oさんは、途中失明されて数年という生徒さんです。穏やかな温かいご家庭で育ち、Oさん自身も穏やかで面白みをお持ちの生徒さんです。指の感触による認知を促したり、今日のブログのように言葉の発想を促したりしながら、Oさんはこれまでに経験してきた視覚世界を手繰り寄せ、自身の中で再生していらっしゃいます。Elephasの教室では、講師はじめ皆さんからの声掛けを楽しんでいらっしゃるとのことです。

 

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4373.~造形リトミックから教科学習へ~

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 ~今日のElephasブログ:「リズム造形 まるを描こう」(4月22日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

ひらがなや数字の学習を始めたYくん。

リズム造形にも熱心に取り組んでいます。

「まる」の応用として、前回の授業では

水色のクレヨンで大きなまるや小さなまるをたくさん描いて、シャボン玉を表現しました。

「まる」の形がきれいにとじていないときは、

「シャボン玉が割れないように、きれいなマルを描こう。ふわふわと飛んでいけるよ」と講師が声をかけます。

すると、Yくんはきれいなで滑らかな線を意識してまるを描くようになりました。

仕上げに、絵の具で塗り、シャボン玉の数を声に出して数えることができました。

リズム造形から、さまざまな学習に繋げていくのが楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「まーる」「ふわふわ」「シャボン玉」・・・、言葉からも描画の様子からもやわらかな空気が感じられますね。造形リトミック:リズム造形法は基礎認知と基礎描画のプログラムですが、そこには言葉はもちろん、イメージ力や感性などを育む要素もたくさん含まれています。Yくんは年長クラスになられた生徒さんです。このようにゆたかで柔軟な基礎力の上に少しずつ教科学習を積み重ねていきます。

 

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4372.~職能開発科から就労へ~

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 ~今日のElephasブログ:「諦めず、検定次々合格」(4月21日)

おはようございます。国立北口教室の八箇です。

Mさんは、漢字検定・英語検定・日本語ワープロ検定・情報処理検定(エクセル)などにも積極的に取り組んでいました。

特にワープロ検定・エクセル検定は4級→3級→準2級→2級と比較的短い期間で次々と合格していきました。

中には、1回で合格できなかったものもあります。

そんな時もMさんは、

「今回はここができていなかったので、次回までにここを出来るようにしておきたいと思います」と言って、

すぐに次回の受験に向けて、自身の課題に取り組んでいました。

うまくかないからと言って諦めるのではなく、どうしたらうまくいくかを考え、それを実践することで合格へと繋がっていったのだと思います。

そんなMさんも4月から新社会人となりました。

これからのご活躍を祈っております。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Mさんの課題への取り組みは、すばらしいの一言に尽きますね。教科学習、職業学習、実習、そして各種検定試験の合格を重ね、職能開発科から就労へ。4年前、職能開発科を目指すMさんの真摯な姿勢を間近で見ておりましたが、この3年間の成長には更に大きなものがありましたね。このままMさんの良さを生かし、Mさんらしく、無理なく、楽しみながら、良いお仕事をなさってください。

 

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4371.~些細なことも~

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 ~今日のElephasブログ:「すっかり呼吸が合ってきた!」(4月20日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

小学生までの生徒さんとの学習の時、講師として気を付けていることがあります。

それは、話を聞かせたい時には鉛筆を持たせないということです。

生徒さんは鉛筆を持っていると、プリントに『早く答えを書かなくちゃ』という気持ちになってしまうようで

講師の話を落ち着いて聞きづらくなります。

講師が問題文を読んでいても説明していても、なんとなくソワソワしているように見えます。

そこで鉛筆を預かり、

「まだ書かないよ」と声をかけてから話し始めると、

生徒さんは安心したようになり話がしっかり聞けるようになります。

手に1本の鉛筆を持っているか持っていないかで様子はとても変わります。

そうして書く時だけ鉛筆を渡し、また次の問題では鉛筆を預かる、の繰り返し。

鉛筆を渡し合うやりとりは何回もですが、これが授業のメリハリになります。

新しく担当するようになった生徒さん方ともこんなことに気を付けて、すっかり呼吸が合って来ました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

一つひとつの指導場面において生徒さんに鉛筆を持たせるかどうか、“そんな些細なこと”と思われるかもしれません。しかし、その“些細なこと”がとても大切なのです。低年齢の生徒さんの授業においては学習態勢の形成が半分以上の割合を占めることもあります。また、学習態勢はほぼ形成できていても思考力や集中力の持続にはもう一歩という生徒さんもいらっしゃいます。学習効果を少しでも上げるためには、“些細なこと”ほど大切です。しかも、それ講師がピリピリせずに、授業の自然な流れの中で行っていくこと。経験のある講師ならではの視点とスキルです。

 

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4370.~絵画制作~

4370.~絵画制作~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「先生の待ち受け画面にしてもいいよ」(4月19日)

おはようございます。国立北口教室の御供です。

4月8日、9日に行われた、先のエレファース絵画展。

皆さん、テーマを決めるところから楽しみながら取り組みました。

Sくんからは、「もっとはっきりした色の方が、お客さんが見やすいかな」という発言も。

絵画展当日、ご家族で会場にお越しのSくんは会心の作品を見つめ、

「やっぱりよくできた!先生のスマホの待ち受け画面にしてもいいよ」と満足気でした。

ご自宅に飾っていらっしゃる前回の作品と、並べて飾りたいとのこと。

描き上げた後にも心に残る作品をつくることができてよかったと思います。

次回も楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくんは、絵を見てくださる方のことも考えて制作しているのですね。そんな視点を持つSくん、会場に展示されている自身の絵を見た時の満足感は、いっそうのものだったことでしょう。Elephasでの日常的な絵画への取り組みから得た意欲、工夫、達成感、イメージ力、思考力、持続力、集中力・・・など、それらは教科学習へも今後ますます良い効果をもたらすことと思われます。※6月30日(金)には、造形リトミックメソッドによって長年絵画に取り組んでこられた成人の方々のグループ展を開催いたします。追って詳細をご案内させて頂きます。皆さまのご来場をお待ちいたします。

 

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4369.~無理なく、楽しく~

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 ~今日のElephasブログ:「すぐにきちんと、ごあいさつ」(4月18日)

おはようございます。東中野教室の渡部です。

小学2年生のNくん、教室に入るとすぐにきちんとごあいさつ。

そして授業の前に、もう一度気持ちよくごあいさつ。

そんなNくんの授業は、まずリズム造形からスタート。

モニターを見てから描画学習。きれいな3角形がていねいに描けました。

「すごい!」と講師が言うと、うれしそうに自分の三角形を見ています。

次に新学期の単元『ふきのとう』。デジタル教材で読んで聞いて、

ワークにも取り組みました。

引き算ではブロックを使って、数の増減を学習しました。

たくさん勉強して、あっという間に時間がたってしまいました。

授業の後にもきちんとあいさつ。

講師もとてもうれしくなりました。

「楽しそうに通っています」、とお母さまからもお話がありました。

Nくんと次に会うのがとっても楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Nくん、Elephasに楽しく通われているとは何よりです。ごあいさつは、そんなNくんの気持ちの表れですね。無理なく、楽しく、そして時間があっという間に過ぎてしまう、理想的なケースですね。“学習って たのしい“、そんな気持ちをずっと持ち続けて学習を進められるよう、私たち講師はいつも”無理なく、楽しく“を心がけていきましょう。

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4368.~色~

4368.~色~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「見事に黄色一色に」(4月17日)

おはようございます。東中野教室の安齋です。

Aさんは、とにかく黄色と、お父さんお母さんが大好きな社会人の女性です。

幼少の頃からエレファースに通っていらっしゃいます。

しっかりとご挨拶をしたあと、

「春はいいよね~黄色はいいよね~」、「お母さんが作る黄色いチャーハンおいしいんだよ」と、

見事に黄色一色に染めあげてくれます。

そのやりとりで講師の心は癒され穏やかになります。

エレファースでは、独自の歌唱造形コンテンツを多数持っており、その中に、

「お父さん」、「お母さん」の歌があります。

「似てないよ」とか、「この目はお父さんだよね」と言いながら絵を描いたり、

体を動かしたりしている光景は微笑ましいものです。

Aさんからは家族の大切さ、愛情の深さを教えてもらっている気がします。

これこそ講師冥利に尽きますね。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

今回のElephas絵画展へのAさんの作品、やはり『きいろい電車』でしたね。“黄色”はAさんの気持ちにぴったりなのかもしれませんね。明るく、楽しく、元気で、しかも暖かく、輝いて・・・。Aさんが絵画展会場に現れると、パアッと明るくなりますものね。

 

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4367.~もう一つの面も~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「ゲームから、北斎まで」(4月15日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

Hくん、先週の第8回エレファース絵画展に出品されました。

どんな絵を描こうか、担当講師と一緒に考えることから始まりました。

Hくんは先ず、

「富士山を照らす朝日を描きたい。イラスト的ではなく、本当の姿を描きたい」というのです。

それから、

「やっぱり富士山だったら、北斎の絵を手本にして描きたい」と言い始めたのです。

Hくんは、小学2年生です。

2年生から葛飾北斎という名前がでてくることにも驚きましたが、

本当の姿を描きたい、というHくんの気持ちに感動しました。

それから北斎の絵を色々見て、『冨嶽三十六景』の中から「神奈川沖浪裏」を選んで描き始めました。

大きな波を描き、それから暗い空から明るい空を描き・・・、

自分が北斎の絵から感じた色を使って、一生懸命に描いているHくんから、

一歩大人に近づいたような雰囲気を感じました。

いろんな色を使うHくんを見て、生徒さんの一面だけを見るのではなく、

いろいろな方向から見て差し上げることが大切なことではないか、と感じました。

ゲーム好き、という面だけではなく、葛飾北斎に感動する面、他にもいろいろな面をHくんは見せてくれることでしょう。

それを、楽しみにHくんと一緒にこれからも学習を進めていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Elephas絵画展でのHくんのこの作品、多くの方が注目されていました。富士山、朝日、北斎、・・・Hくんの中では次々に発想が広がっていくのですね。Hくんのもうひとつの面との出会い、講師としても貴重な体験でしたね。Hくん、すみだ北斎美術館にはもう行かれましたか?

 

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4366.~学力を知る~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「先生の役やりたい?」(4月14日)

おはようございます。武蔵境教室の鈴木です。

4月より小学3年生のJくん。

とても元気で、集中すると授業もどんどん進みます。

ただ、後半疲れてくると集中力が途切れ、おしゃべりが増えたりふざけたりすることも。

少し前の授業での一コマ。

後半算数の市販プリントをやっていたJ君はあまり得意な単元はなかったので集中が途切れがち。

そんな時本人より講師と生徒の役割を交換してみたいと提案があったので、やる気が出るならと受け入れることに。

「じゃ、このプリントの3問だけJくんが先生に教えてください」と伝えると、紙に図なども書きつつ説明を始めました。

「先生、ここは何でこういう答えになるのでしょうか?」、

「ここは足し算でいいのでしょうか?」等質問をすると、Jくんはしっかり考え丁寧に説明してくれます。

間違えた答えになりそうな場合は、

「先生、ここの答えはこうこうこうで〇〇だと思うのですが、合っていますか?」等と答えにたどり着けるように質問すると、しっかり間違い箇所も理解し、また説明を始めます。

最後に全問に○をしてもらい、

「先生の説明すごく分かりやすかったです。」と伝えると、

「今日の勉強とても楽しかった」と満足気な様子を見せてくれました。

その後本人より、

「お母さんが迎えに来たら、教えているところを見せたい」と言われ、1つだけお母さまにも見ていただくことに。

お母さまがいらっしゃった際ご説明後早速見ていただくと、Jくんは今までに無いくらいの集中力で間違えることもなく教えることができていました。

お母さまにも「とても上手」と褒めてもらい、笑顔で帰って行かれました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

提案を受け入れてあげ、しかもその後にその提案をしっかり活かせるように導けたことが良かったですね。Jくん、この進行からすると、問題を解くプロセスについて言語化し、そして理解することもできているようですね。講師として、Jくんの力を改めて知ることにもなったのではないでしょうか。このことを踏まえて、次の学習プログラムを組むことによって、後半の学習態勢も変わってくるのではと、考えられます。

 

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4365.~教科も実技も~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「充実した1年に」(4月13日)

おはようございます。武蔵境教室の西岡です。

ある生徒さんは、この春から学校で陶芸をなさる予定とのこと。

講師が、

「楽しみですね」と言うと、

粘土を固めて器を作る仕草をして、

「こうやります」とうれしそうに話してくださいました。

春期講習では、いつもの学習のほか、陶芸の歴史・種類・方法等についてパソコンを使って調べ、まとめました。

最初は、慣れないことに少し疲れぎみの様子でしたが、2回目からは、

「今日も(陶芸についての)まとめがしたいです」と意欲的でした。

中学最後の年です。忙しいかもしれませんが、陶芸も行事も楽しみ、

生徒さんにとって充実した1年になればと思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

中学最終学年に学校では陶芸に取り組まれるのですね。前もって予備知識も得、興味も膨らみ、安心してスタートできることでしょう。教科学習と実技学習、双方にバランスよく取り組まれることは、大変効果的です。作品も学習効果も、共に楽しみですね。

 

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