4417.~数学で、高得点~

4417.~数学で、高得点~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「自信がつきました」(6月13日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

中野坂上教室には、高校生の生徒さんも通っていらっしゃいます。

中間テスト前は緊張していた生徒さんも、終わるとホットした表情で結果を待ちます。

都立高校に通うS君も中間テストを終えて、結果が出始めました。

「S君、結果でましたか」と聞くと、

「答案は忘れましたが、点数は数Ⅱも英語も平均点を超えました」とうれしそうに話してくれました。

そっと教えてくれた点数は、がんばった数学が高得点でした。

「前より、数学は自信がついてきました」と笑顔で話すS君が、とても頼もしく感じられました。

何度も何度も同じ問題にチャレンジして、この形の問題なら数字が変わっても大丈夫、となるまでがんばって練習したことで、

S君は、

「自信がつきました」と言えるようになりました。

よくがんばったね。

S君は、「わかんないよ」、

「なんで違うんだ」とつぶやきながらも、

「大丈夫、S君はできる。数字が変わってもこの形の問題の解き方は同じだから、繰り返し練習しよう」という講師の声掛けを信じてがんばりました。

S君、信じてくれてありがとう。これからも、S君に信じてもらえるように、そしてS君が小さな自信を積み重ねていかれるように、声をかけ続けていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

S君、中間テストの結果として納得のいく数字を得られたことで、講師の言葉に確信を持つことができましたね。「勉強って、こうすればいいのだ」と。また「自信もこのように行えば、結果を出すこともできるのだ」と。自身への信頼と、講師への信頼。今後、たとえ課題に行き詰まることがあったとしても、今回の経験はそれを越えていく力となり得ますね。

 

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4416.~約分で自信を~

4416.~約分で自信を~

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 ~今日のElephasブログ:「型を覚えて、お手のもの」(6月12日)

おはようございます。東中野教室の渡部です。

分数のかけ算を練習中のFさん。

約分はお手のものです。

少しのやりとりで覚えてしまいました。

講師が感心していると、

「空手の型を覚えるのも早いよ」とのこと。

なるほど分数の約分をするのにも順番やきまり、確かに型があります。

型を発見して解いていたから早かったのです!

計算に取り組むFさんを見て、頼もしい気持ちになりました。

空手を通して論理的な思考も育ってきているのですね。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

約分で躓くケースも少なくない中、Fさん、すばらしいですね。空手の型と同様に、約分も型で習得とは大したものです。この勢いで、他の単元や学習全般への取り組みにも拍車がかかることでしょう。

 

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4415.~課題、達成~

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 ~今日のElephasブログ:「次の手段や改善点を」(6月10日)

おはようございます。東中野教室の安齋です。

T君は、計算が大好きな頑張り屋さんで、プリント1枚終わると、手を伸ばして「もっと」とアピールしてきます。

解いていることが楽しいようです。

ここ数か月「繰り上がりのあるたし算」(2桁)に取り組んできました。

以前から、「繰り上がりの無いたし算」ならほとんど間違えること無く解くことが出来ましたが、

なかなか「繰り上がりのあるたし算」が出来きませんでした。

足して10になる数は理解しているのですが、繰り上がりの1を入れない、上位桁から計算するなどの間違いをします。

説明した時は出来ますが、すぐに戻ってしまいます。

親御さまに取り組み状況をご説明しご協力いただいて、「繰り上がり無し」のプリントと「繰り上がりあり」のプリントをお家でも交互に繰り返し解いてもらうことを続けました。それを繰り返すこと数回、一度解いた後、間違いに気付いた時には、鉛筆を持った手を動かして考える時間が長くなり、T君自身で書き直しするまでになりました。

今では繰り上がり有無の混在するプリントでも解くことが出来ます。

あきらめず、同じことを何回も繰り返し、その中で次の手段や改善点を見つけていくことは大事だとあらためて思いました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

課題を設定したら、必ず達成できるように取り組んでいく。プリントの1問1問に取り組むのは生徒さんですが、課題達成のための創意工夫やいろいろな算段などへの取り組みは講師の役割です。ご家庭での協力を得られるようにお伝えするのも算段の一つ。それもただプリントを宿題としてお渡しするのではなく、宿題の意図と行い方を明確にお伝えすること、そこがポイントです。T君のケース、講師の努力が実りましたね。

 

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4414.~漢検挑戦、計画的に~

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 ~今日のElephasブログ:「おれ、3年の漢字ならいけるかもしれない…!」(6月9日)

おはようございます。東中野教室の丸山です。

Iくん、音読で自信をつけ、小4になった今、伝記や理科的読みものにはまって、

「国語は得意だぜ」と言うまでになりました。

先日、図書館で漢字検定のポスターを見たとのこと。

「おれ、受けてみてもいいかと思ったんだ」とIくん。

教室で「兄」や「元」を練習した後、「説」も上手に書けるようになり、自信がもてた矢先、ポスターを目にしたそうです。

「おれはあんまり漢字は上手じゃないけど、3年の漢字ならいけるかもしれないと思う」とのこと。

まだ充分に形が整っているとは言えない段階ですし、書き順の課題もあります。

それでも、誰からも強制されたわけでもなく、

「やってみようか」と考えたIくん。

「夏にがんばろうぜ」といい顔をしています。

お母さまも「そんなことを考えていたなんて」と驚いておられる様子。

講師としては、これをぜひ成功体験にしたい。

夏の準備を始めます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Iくん、すばらしい意欲と自信ですね。図書館の漢検ポスターに目がとまったあたりもすばらしい。今4年生で、3年生の漢字に挑戦。学年の選び方も、Iくんとして、考えていますね。この意欲と自信を大いに活かしましょう。合格に至らなかったときに失敗感を持たせないように、目標を適切に定めて、計画的に臨ませてあげましょう。

 

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4413.~国語力+人となり~

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 ~今日のElephasブログ:「作文学習」(6月8日)

おはようございます。武蔵境教室の西岡です。

中学3年生の生徒さんと作文を書いていたときのことです。

「話し合いがまとまらないときはどうするか」という主題について、

生徒さんから

「これまでの話し合いを振り返ってみる」、

「(相手の)言い分を再度よく聞く」との意見が出ました。

理由はそれぞれ、

「話し合いがまとまらなかった原因をさぐるため」、

「お互いの考えをもっと理解する必要があると思うから。まずは相手の意見をちゃんと分かってあげたい」とのこと。

納得いくまで表現を練り直して、作文を書き終えました。

「理解し合いたい」という生徒さんの真っ直ぐな思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

課題に対する取り組み姿勢が既にしっかりとできていますね。自身の経験を踏まえ、テーマに即して「話し合いにおいて何が大切か」という持論を述べる。あとは、表現や構成を整えていくことです。作文には国語力だけではなく人となりも表れます。学業に対しても人に対しても真摯な姿勢であることが窺えます。

 

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4412.~苦手?~

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 ~今日のElephasブログ:「好きなことなら、イヤではない」(6月7日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

Sくんは、絵を描くのが大好きな生徒さんです。

でも、文字を書くのはちょっと苦手かもしれません。

「イヤなことは早く終わらせよう」、とばかりに、文字の練習プリントは、スピード重視です。

そんなある日、Sくんお気に入りの、魚の図鑑の深海魚のページを見ながら、

「すごいね!深海魚って恐竜みたい、水族館でもあんまり見られないかもね、珍しいね」、

など声掛けしました。

図鑑の中でも、特にSくんの目を引いたのは、「リュウグウノツカイ」でした。

突然Sくんが、「リュウグウノツカイ」と、スケッチブックに書き込みました。

ハッとしました。

Sくんが、講師からの指示なしで、自分から文字を綴って書いたからです。

自分の好きなことなら、文字を書くのもイヤではないのだ、とわかったのです。

授業で、生徒さんの苦手なところを学習させようとすると、生徒さんがやらされている、というスタイルになりがちです。

でもそこに、生徒さんの好きなもの、得意なものが入ってくれば、もっと楽しく自主的に、学習に取り組めます。

Sくん、今度は何の調べ学習をしましょうか、楽しみですね!

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「自分の好きなことなら、文字を書くのもイヤではないのだ」、その通りですね。Sくん、図鑑を開く、見る、目を惹かれる、表現する・・・、この一連の行為が速いですね。集中力、感性、表現力=文字力、この速さの中にSくんのいろいろな力が把握できます。「文字を書くのはちょっと苦手」というSくん、・・・果たしてどうでしょう?苦手だとしてもどんなところが苦手なのでしょう。書くプロセスや書けたものから、Sくんの文字学習における課題が分析できますね。とても興味のあるところです。

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4411.~授業+家庭学習~

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 ~今日のElephasブログ:「清々しい笑顔で」(6月6日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

小学4年生の時からエレファースに通っているS君は中学3年生になりました。

中学生になり、計算は得意であるにも関わらず、

テストではうまく問題に対応できずに思うほどの結果が出ないことがありました。

今回の中間テストは、四則計算のまとめでした。

テスト前にGWがあったので、全体を復習できるようにかなりの枚数のプリントをお渡ししました。

必要なところだけで大丈夫だからとお渡ししたのですが、全部終わらせてきました。

中間テストの結果はとてもよく、S君は満足していました。

努力の成果が出て、講師としても嬉しく思いました。

その日はいつもより勉強を少なめにして、

S君が行きたいと思っている高校のホームページを見ながらおしゃべりをする時間を取りました。

帰り際に、S君が、

「今日は本当に楽しかった」と清々しい笑顔で言ってくれました。

中学生を担当することが増え、1時間の授業でできるだけ学習を進めたいと思う気持ちが強く、お話しをする時間が少なくなりました。

S君はそんな授業に嫌な顔をせず、本当に頑張ってきました。

その日は、長い時間をかけて築いてきたS君との信頼関係を感じることが出来ました。

S君が希望の高校に入れるよう努力していきます。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

教室での授業と連動させて、家庭学習をいかに充実させるか、講師の担う役割はそこにもあります。宿題の内容と、量、また家庭生活での時間の確保、S君の場合、それらが上手く機能したようですね。達成感を得、結果を出し、ほっとひと息、すばらしい循環ですね。この良い循環をゆっくりと無理なく、継続させていきましょう。

 

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4410.~明るく元気に~

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 ~今日のElephasブログ:「先取り学習」(6月5日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

次の算数のプリントを置くと、Mさんから質問がありました。

「これ、もしかして先取りですか」、

講師は大きくうなずきます。

Mさんの瞳が大きくなります。

マスク越しにも、「おぅ」とMさんの口元が動いたのがわかります。

春休み、Mさんは最上級生になることへの不安を抱えていました。

「5年生のままがいいな。6年生になりたくないな」、

そんなMさんに対して講師は言いました。

「いいことを教えよう! もう少しその不安はつづくよ!」

大げさに両腕をひろげている講師を見て、Mさんは「え~っ」と笑いました。

そんなやりとりをしながらも、講師はMさんの言動に変化を感じていました。

「不安だな疲れたな」と言いながら、Mさんは算数「対称な図形」の先取り学習に真剣に取り組みました。

6年生の漢字の勉強もしたいと希望がありました。

最上級生になって2か月が過ぎました。

時計を見ることが減り、学習するプリントの枚数が増えました。

以前から笑顔の多いMさんでしたが、毎授業の「先取り」が、Mさんにさらに大きな笑顔をもたらしました。

夏を過ぎたころ、今度は中学生になることへの不安が大きくなるかもしれません。

そのときは、講師はもっと大げさに両手両腕をひろげて、Mさんの少し前や後ろを伴走しようと思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「いいことを教えよう! もう少しその不安はつづくよ!」、・・・いいですね。生徒さんが不安を示すとつい、「だいじょうぶだよ」「不安なのは、みんな同じだよ」と不安を打ち消そうとしてしまいがちですが、その逆。“不安”というマイナス要素を明るく受け止め、元気に越えていく。そんな心の強さがすてきですね。講師はいつも、明るく元気な伴走者でありたいものです。

 

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4409.~教育効果~

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 ~今日のElephasブログ:「聞き入る」(6月3日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

SくんはPCのモニターを注視しながら、教科書の読み上げに聞き入ったり、絵描き歌を聞いたりしています。

絵描き歌は一度見たらすぐにまねをして絵を描きあげます。

でも、音声に合わせていっしょに音読をしたり、歌ったりすることはこれまでありませんでした。

月末にカレンダーを作成することを続けてきました。

PC入力も慌てすぎることなく、着実にタイピングしていきます。

6月のカレンダーを作ったときは、

「ついたち ふつか~」と初めて歌いながら入力していました。

何か月も「ついたち ふつか~」と講師が一人で歌ってきました。

他の生徒さんとも歌ってきましたので、数えきれないほど歌ってきましたが、講師はときにこんなうれしい出来事に遭遇します。

“教える”ということは難しいことも多くありますが、こうした小さな喜びに支えられているのではないかと思わされました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

“聞き入っている”ということは、そこに大きな興味や関心、何か分かること、感じることがあるということが再確認できますね。つまり、そこから何かを“得ている”ということ。Sくんにおいても、然り。得たものが表出化しない期間は、「果たして教育効果は?」と疑問に思うことがあるかもしれませんが、集中しているのであれば、そこから必ず何かを得、学んでいるはずです。数か月という期間を経て、Sくんにはそれが“歌”として表れました。講師として、大きな喜びですね。

 

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4405.~豊かに生きる~

4405.~豊かに生きる~

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 ~今日のElephasブログ:「成人の生徒さん 目的は」(5月30日)

おはようございます。越谷教室の片桐です。

この春から初めて成人の生徒さんの担当をすることになりました。

彼が通室される目的は、受験や成績アップを目的とする小中高生とは異なります。

「日々の生活を豊かにするために通っています」、まさに人が生きる上で一番大切なことだと思います。

では「彼がより豊かに生きるために、今は、そして次はどのように取り組んでいくか・・・」と考えるにつけ、

教科指導や受験指導とは違った難しさと奥深さ、やりがいを感じています。

口頭での言葉以外でのコミュニケーション、どうやったらより心を通わせ合い、笑い合えることができるだろうか。

自立書字を目標に彼が鉛筆を持つ手に講師の手をそっと添えながら、その温かさに希望を感じています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

『発達』という概念がかつては身体的成長期のみを対象としていたのに対し、今やそれは全生涯を対象とするものとなって、生涯に亘る心的成長の可能性を示唆しています。教室に長く通われる生徒さん方も、成人してから数字をひとつずつポインティングしたり、名前文字を順に並べることできるようになったり、というケースが少なくありません。生徒さん自身も満面の笑みでそのことに大きな喜びを表現されます。課題への集中力もグンと高まります。自身が“分かる” ことや“できる” ことに面白みや満足が感じられるのでしょう。それが、生活での意欲にもつながります。日々生き生きと楽しく快活に生きること。それによって周囲の方々とのコミュニケーションも増し、より広い楽しみにも出会っていくことができます。

 

 

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