76.楽しく宿題!(4)

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

76.楽しく宿題!(4)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
  造形リトミック教育研究所  

*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー  

 おはようございます。

 宿題を楽しくこなすのにはどうしたらよいでしょうか。具体的な課題を想定して、気楽に考えていきましょう。

 今日は、「算数:文章題」

 「文章題は苦手」と言うお子さんはたくさんいます。「得意」と言う方が珍しいくらいです。「見るだけでイヤ!」となる前に、楽しく取り組みましょう。

 10以下の数なら足し算や引き算ができるお子さんでも、2~3語の文の読解が難しい場合は、「文章題は苦手」でも当然です。そんな段階で、文章題の宿題が出たらどうしたらよいでしょうか?課題をどのようにアレンジしたらよいでしょうか?

 決して、叱らりたくない!。また、「○○までに提出する」という先生との約束は守らせたい!そのためには、こんな工夫をしてみましょう。

1)問題を読むことを課題としましょう。あとは、教えてあげながら、書き込ませましょう。
  
2)問題の内容に対して親御さんが質問をし、その答えを導くことを課題としましょう。言ってみれば「読解」の学習です。「この問題には、だれが出てくるの?」「だれのお話?」「何を買ったの」「何は、いくらだったの?」「問題は、何をきいているの?」・・・というふうに。
 あとは、教えてあげながら、書き込ませましょう。

3)式の立て方は、教えてあげましょう。具体物や数カードを操作しながら説明できれば理想的です。しかし、全問をていねいに説明すると、子どもはかえって付いてこられなくなることがあります。混乱するのです。1問だけ、せいぜい3問くらいでいいのです。式を言ってあげながら、書くように促し、書いて、
見て、読んで、確認しましょう。

4)完璧に理解させよう、教えよう、わからせようとしないことです。やってみせる、それでいいのです。ストレスを与えなければ、子どもは聞いています。苦手意識を持つことも少なくなります。

 幼いときに数を数え始めた頃を思い起こしてみましょう。私達も、はじめから数概念が形成されていたわけではありません。一緒に声を出して見よう見まねで、くり返しくり返し数えているうちに、数概念が形成されてきたのです。

5)「お母さんと楽しく勉強した」「宿題、もうできちゃった」という気持ちを大切にしましょう。お母さんもストレスをためないことです。

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75.楽しく宿題!(3)

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

75.楽しく宿題!(3)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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 おはようございます。

 宿題を楽しくこなすのにはどうしたらよいでしょうか。具体的な課題を想定して、気楽に考えていきましょう。

 今日は、「算数:筆算」(かけ算とわり算)

1)足し算や引き算と同じように、問題が正しく読めているか、確認しましょう。
  スイスイ宿題をこなす感覚をつかませるためにも、問題をすらすらと読む学習をさせてみましょう。
  場合によっては、読んだだけで○をあげて「宿題出来上がり!」としても良いでしょう。

2)横式を筆算に直す練習をしましょう。どんどん筆算に書き直して、筆算の形態に慣れていきましょう。また、課題によってはその逆を行いましょう。筆算を横式に書き直す。
  場合によっては、それだけで○をあげて「宿題出来上がり!」としても良いでしょう。

3)足し算や引き算は計数ができれば、どうにかできますが、かけ算やわり算は九九ができなくてはどうにもなりません。九九の練習を別紙に行いましょう。九九を学習した用紙を宿題にとめて提出したのでも充分です。

4)かけ算やわり算は、計算のプロセスで位を順にずらして書いていきますから、その要領をしっかり把握しなくてはなりません。国語のマスノートのような用紙を使って、問題と解答を書き写しましょう。位取りのずれていく様子を体得しましょう。問題数は少なくても良いですから、手順をしっかり学習しましょう。

5)特にわり算では、商がわからなくてイライラするような場面を生じさせることは避けることです。商は何が立つかを教えてあげましょう。商の立て方は、たとえば「96÷32」のように横式で感覚的に把握できるまで充分学習しましょう。

※とにかく、かけ算やわり算では、1問を解くための作業数がぐっと増しますから、作業手順の習得を大きく、ゆっくり行いましょう。そのために問題数が減っても全く構いません。ストレスを生じさせずに、学習を続けることが大切です。

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74.楽しく宿題!(2)

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 おはようございます。

 宿題を楽しくこなすのにはどうしたらよいでしょうか。具体的な課題を想定して、気楽に考えていきましょう。

 今日は、「算数:筆算」(足し算と引き算)

1)「○○+○○= 」「○○-○○= 」 と、問題が正しく読めているか、確認しましょう。位取りがしっかり意識されていないと、「何十何」と横に読むべき数を、縦に読むような誤りもあります。スイスイ宿題をこなす感覚をつかませるためにも、問題をすらすらと読む学習をさせてみましょう。

  場合によっては、問題を読んだだけで○をあげても良いでしょう。

2)上記と関連させて、問題を書き写す学習をさせてみましょう。筆算の構造を見るという点では、漢字と共通のところがあります。「足される(引かれる)数」「足す(引く)数」、操作の記号(+や-)。それらを見て、読んで、記憶して、再生させてみると、筆算の構造の理解ができているか否かがよくわかります。計算以前のそんなところで躓いていることがあります。

  場合によっては、問題を書き写しただけで○をあげても良いでしょう

3)「筆算の構造の理解」よりも、もっともっと基礎的な機能の確認をすることが必要なこともあります。数字の並びを的確に把握する、位を揃える。マスの中に数字を1つずつ確かに書き込めるためには、視知覚の基礎機能が要求されています。そこで躓きがあるようでしたら、その基礎学習を行いましょう。

  宿題をそんな形にアレンジして行うことも効果的です。お子さんが満足すれば、その学習を宿題にホチキスでとめて、一緒に提出すればよいでしょう。

4)やっとここで、本来の目的である計算です。お子さんにとって可能な量を設定してから行いましょう。決めた何問かは、指を使ってでも、丸を書いてでも、どんな方法を使ってでも一人で行うよう励ましましょう。

  後は、一緒に指を出してあげたり、数えるための丸を書いてあげたり、1問ずつ交代でやったり、できるなら最後まで援助を与えながらやり終えさせましょう。でも、決して無理をさせないことです。

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73.楽しく宿題!(1)

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 おはようございます。

 宿題を片付けることが、毎日、叱られることの種になっていることがあります。それでは、本末転倒です。宿題が、元凶となってマイナスの循環を生んでしまいます。学習嫌いになってしまいます。

 個別に出される宿題でない以上、宿題が実力よりもハードであることは当然あります。それならば、実力に合うようにアレンジして取り組みましょう。宿題には、復習や学習の定着という意味がありますが、それよりも何よりも、アレンジしてでも無理のないように取り組み、「先生との約束をきちんと果たす」という習慣を身につけることを一義としましょう。

 1日のスケージュールの中でほぼ決められた時間に宿題を行い、ほぼ決められた時間に翌日の準備をしましょう。自分のやるべきことは「ちゃんとやったよ」という責任感と満足感、「翌日」を楽しみにするという期待感を、宿題を通して大切に育てていきましょう。

 では、宿題を楽しくこなすのにはどうしたらよいでしょうか。具体的な課題を想定して、気楽に考えていきましょう。

 はじめは、「漢字の学習」

1)漢字の大きさは、お子さんの実力に合っていますか。
  指先の巧緻性に合わせて、大きさをアレンジしましょう。
  ・大きなマスのノートを使用する。
  ・ワークやプリントに記入する形であれば、別紙に大き目のマスを用意してそこに書き込む。それを、プリントにホチキスでとめて提出する。
  ・お子さんが別紙では満足しない場合は、別紙に練習させ、プリントには手を添えて書き込む。

2)漢字の量は、お子さんの実力に合っていますか。
  ・自力で行う量を決めてあげる。「ここまでは、ひとりでがんばろうね」と。
  ・その他は、手を添えて書き込む。
  ・宿題を2つに分けて行い、間に5分でも休憩をとる。

3)自力で書くのが難しい場合は、水性ペン(黄色など)で書いてあげ、その上をトレースさせましょう。「それだけで、ずい分楽になりました。これで、いいんですね」と言われたケースもありました。それでいいのです。

4)漢字の構造がわからない場合
  ・部首の構成がわからない場合は、少なくとも5cm×5cm位の大きさのマスに色分けしながら書くなどの、工夫した学習が必要となります。部首ごとに切って、再構成させるのも効果的です。

  ・たて、よこ、ななめの方向性がわからない場合は、やはり描画の基礎の学習を充分に行いましょう。少なくとも10cm×10cm位の大きさのマスに、たて、よこ、ななめ、十字形、放射状線を描く練習を行いましょう。教室では、「リズム造形」として基礎機能の習得を行っています。
  
  ・しかしこれらは宿題とは別に行うものです。お子さんが良ければ、それを宿題として提出してももちろん構いません。しかし、それでは「ダメ!」というようでしたら、宿題は宿題で、手を添えてさらっと行いましょう。

 こんなふうに、宿題はスイスイ、さらっと行いましょう。少し考え、少し努力することを毎日積み重ねていきましょう。楽しく・・・。そうすれば、やがてしっかり考え、じっくり努力することも可能となります

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72.生活にリズムを作る(17) 就寝 1日をふり返って

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 おはようございます。

 「生活にリズムを作る」というテーマでしばらく考えてきました。今日は、そのまとめです。

 就寝時刻を定め、早寝早起きを心がけましょう。でも、そんなことは、当たり前ですね。それができないから問題となるのが現状です。

 早寝早起きのために:

 就寝時刻だけを定時に合わせようとしてもうまくいかないことがあります。そのためには、朝からの生活全体をスケジュールに沿ったものとするように意識し、それを習慣化しましょう。

 そのためのポイントは、次の2点です。
 1)生活スケジュールをお子さんにもわかるように明示する。
 2)次のスケジュールへの移行を予告する。

 また、上記をよりスムーズに日常的に実践するためには、生活の中のストレスを減らすことです。
 そのためのポイントは、次の2点です。
 1)お子さんにとって難しいことは、適度に援助する。
 2)叱るのではなく、促す。

 ※叱って完璧に生活課題や学習課題をお子さんに行わせるより、生活リズムをスムーズに形成していくことの方がはるかに大切です。何倍も何十倍も何百倍も大切です。

 翌日への不安を解消するよう配慮しましょう。
 私達も、何か不安なことがあるとなかなか寝付けなかったり、また、早くに目が覚めてしまうようなことがあります。お子さんにしても、同様です。お友達とのこと、先生とのこと、給食のこと、体育の授業のこと、行事のこと、雷、電車の遅延、忘れ物などの失敗経験・・・ささいなことの心配や不安が、睡眠を妨げてしまいます。

 お子さんのそのような心の動きを察知してあげられるよう、お子さんとの触れ合いや会話を大切にしましょう。また連絡帳による学校からの報告や学校の先生とのコミュニケーションもお子さんの心の状態を知る大切なルートです。

 お子さんの心配や不安に気づいたら、緩和してあげられるように寄り添い、まず受容して言葉がけをしてあげましょう。説明の可能なことは説明し、「だいじょうぶだよ」と。そして、「おやすみなさい」・・・。

(※時には学校に相談するなど、具体的な行動が必要なこともありますが、個々のケースについては、教室では面談を通して対応策を考えていきます。)

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71.生活にリズムを作る(16) ゆっくりお風呂その3

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 おはようございます。

 入浴に関しての相談。

・衣服の着脱は自分でできるのに、やってもらいたがる。
・自分が入り終えると、お湯を抜いてしまう。
・何でも「やだやだ」と言って、お風呂にも入りたがらない。

 
 お風呂にも入りたがらない:

 お風呂だけでなく、何でも「やだやだ」といって拒否が多い場合は、生活全般を見直してみる必要があります。家庭での生活、幼稚園や学校での生活。また、反抗期と言われる成長のプロセスでの転換期における、周囲のかかわり方。どこかでプレッシャーがかかり、生活の流れを阻んでいることがあります。

 「何でも」と言っても、その「何でも」が具体的には何であるかを把握することにより、問題が見えてくることもあります。また、ひとつでもふたつでも拒否しないものがあれば、そこにはお子さんの実態を知る大きなヒントがあることもあります。

 1~2週間ようすを見て状況が変わらないようでしたら、信頼できるところに相談なさってみることをお勧めします。日々の生活を具体的にお話されることによって、専門家ならばどこに問題がありそうかの見当をつけることができるでしょう。そして、その対処を早めに考えていくべきです。

 お風呂だけがいやな場合。お風呂に入るという行動をその前後も含め、いくつかの行為に分けて分析してみましょう。

・お風呂に入るまでは、何をしているのか?
 それまで行っていた遊びやゲームやテレビからの切り替えがうまくいかないために、嫌がることもあります。お風呂に入る時刻を予め決め、その上で予告もしましょう。「○時になったら、お風呂よね」と。

・食事時間との関連
 食後すぐは、誰でも動きにくいものです。食休みを取れるように生活リズムを設定しましょう。

・入浴へと、どのようなことばがけで促しているか。
 「早く!お風呂でしょ!」「いつまでテレビ見てるの?」などと、威圧的にならないようにしましょう。

・衣服の着脱の技術
 まだ、衣服の着脱が充分でない場合は、適度に手伝ってあげましょう。

・閉空間への恐怖
 少し、扉を開けておきましょう。換気扇をつけて、お風呂場の熱気を緩和しましょう。

・ひとりであることの不安
 一緒に入りましょう。または、近くで洗濯などの仕事をするなど、声をかけられるところにいてあげましょう。

・お湯の温度
 一度熱くていやな思いをすると、敬遠しがちになります。水でうめるところを見せてあげましょう。手を入れて、温度を確認することを教えてあげましょう。

・水への恐怖心
 少ないお湯の量から慣れさせていきましょう。

・体を洗う、顔を洗う、髪を洗う
 できないところは手伝ってあげましょう。「ちゃんと洗えてないじゃない」的な発言は避けましょう。

・のぼせやすいか否か
 少な目のお湯、ぬるめのお湯、換気、短時間で、など調節してみましょう。

・体調、眠気
 手早く、さっと。いつも眠くなるようでしたら、入浴時間を変えましょう。

 せっかくのお風呂、衣服の着脱や洗髪などの学習の場となり過ぎないように、ストレスためずに心も体も休めましょう。

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70.生活にリズムを作る(15) ゆっくりお風呂その2

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 おはようございます。

 入浴に関しての相談。

・衣服の着脱は自分でできるのに、やってもらいたがる。
・自分が入り終えると、お湯を抜いてしまう。
・何でも「やだやだ」と言って、お風呂にも入りたがらない。

 
 自分が入り終えると、お湯を抜いてしまう:

 家族がお風呂に入ろうとすると、お湯がない!これでは、びっくりですね。でも、お子さんの行動としては、「自分勝手」でも、「自分のことしか考えていない」のでもなく、「お湯を抜く=後始末をきちんとする」、という律儀な行動だと言えます。

 では、どうしたらよいでしょうか?
 「最後にお風呂に入った人がお湯を抜く」、というルールをわかるように示して、教えてあげることです。それをどうやって伝えるか?

 表にしたらどうでしょうか?お風呂に入る人の名前を左欄に順番に書き込み「お湯を抜かない」「お湯を抜く」をその右欄に書き込む。「抜く・抜かない」を○×で表してもいいでしょう。

 お風呂に入る順番が日によって異なるようでしたら、毎日表を変えてもいいのですが、ホワイトボードの利用が有効です。また表の枠は、ビニールテープを貼って作っておくと便利です。ホワイトボードも、A4サイズぐらいの大きさのものが、100円ほどで買えます。

 漠然としたことやことばだけで説明したのでは理解しにくいことは、表にする。つまり視覚的に確認できる形にするのです。理解できないことをやらされたり、また逆に禁止されたり、律儀に行っているのに叱られたのでは、ストレスがたまるばかりです。

 ひとつの困った行動を修正するのも、一工夫するとお互いに楽しくなります。納得して行動できるようにすることは、他の行動へも良い影響をもたらします。クリエイティブ!それは、ストレスの反対側にあり、良い循環を生みます。(つづく)

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69.生活にリズムを作る(14) ゆっくりお風呂その1

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 おはようございます。

 入浴に関しての相談。

・衣服の着脱は自分でできるのに、やってもらいたがる。
・自分が入り終えると、お湯を抜いてしまう。
・何でも「やだやだ」と言って、お風呂にも入りたがらない。

 
 まず衣服の着脱について:

 自分でできるのにやってもらいたがるのは、1)どこかで不満足がある場合があります。また、2)単に甘えている場合もあります。3)眠くて、自分から行う力がないこともあります。

 1)昼間何かトラブルがあったり、納得できないことがあったりして不満足がある場合、いつも以上に手をかけてもらったり、親切にしてもらうことによって、気持ちのもやもやを解消しようとしていることがあります。

 叱られた後もそんな態度に出がちです。「お母さんは、あんたのことがほんとは好きよ。大事だよ」ということを、「お母さんが着脱を手伝ってくれる」という行為で確認しようとしているのです。優しくしてほしいのです。

「○○ちゃん、今日もがんばったね」とか、「○○くんは、ほんとは良い子なんだよね」と良いながら、どんどん手伝ってあげましょう。

 2)「甘える」というのは、気持ちをいっそう充足しようとしているのです。いわば、充電です。「ここで甘やかしたら、外で困る!」と思わず、その甘えに応えてあげましょう。むしろ、ここで甘えに応えてあげることによって、外ではちゃんとできるのです。携帯電話も、家でしっかり充電しておかないと外で使いものにならないのと同じです。

 3)眠いときにできないのは、当然。ここで「できるでしょ。自分でやりなさい!」というより、さっさと手伝って、早く寝かせてあげることです。半泣きのような状況で、ひとりでがんばったとしても、良いことはひとつもありません。こんなところで、達成感など得させなくても良いのです。

 眠くてもお風呂に入ってしまえば「あぁ、きもちよかった」「やっぱりお風呂に入ってよかった」と、ことばにしなくても感じているはずです。幸福感をもたせて、寝かせてあげましょう。子どもの寝顔に親は癒されますね。

   (つづく)

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68.生活にリズムを作る(13) 夕食

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 おはようございます。

 夕食に限らず、食事のマナーは習慣づけるべきとても大切なこと柄です。しかしそこでも完璧を目指してしまうと、食事が堅苦しいものとなり、ストレスばかりを生じさせてしまいます。栄養を摂ることへの妨げともなりかねません。

・スプーンやフォークを上手に使う。
・お箸で食べる。
・食べこぼさない。
・汚れた手を服で拭かない。
・主食とおかずとスープを程よく順番に食べる。

 給食のときにもいろいろなルールがあったことが思い出されます。

 しかし、「学習」について前に考えたのと同じように、スプーンやフォークやお箸を上手に使えるためには、まずその技術を習得させなくてなりません。また、技術を習得できるだけの手指の機能が発達しているかどうかも、確認しなくてはなりません。クレヨンや鉛筆を持って絵を描いたり、字を書いたりする場合と同じです。

 機能的に未発達であったり、技術的に未熟であることを「きちんとやりなさい」とただ言っても、それは難しいことです。

 まず、食卓では楽しく仲良く食べることを目標にしましょう。技術への要求は、促す程度で充分です。

 手づかみで食べようとしたら、「フォークを使ってごらん」と促しましょう。少し手を添えて、手伝ってあげましょう。全部をフォークで食べることが無理なようでしたら、つまんで手で食べられるようなものも用意しておきましょう。

 お箸にしても同様です。造形リトミックの教室では、♪「おはしでつまもう ぱちぱちぱち」と歌いながら、カラでお箸をあわせることから練習していきます。

 せっかくの食事、「おいしいね」「あつい」「やわらかい」「かたい」「あまい」「からい」「いっぱい」「大きい」・・・いろんな感覚を共有していきましょう。食卓は、親子みんなで共感を得やすい有効な場です。

 こんな貴重な場をムダにする手はありませんね。

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67.生活にリズムを作る(12) お手伝い

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 おはようございます。

 人は、「してもらう」ことよりも「してあげる」こと、つまり自分が「役立てること」や「喜ばれること」によって成長します。

 できたら、ご家庭でお手伝いをする場を作りましょう。ここでは、たとえば夕食前のお手伝いを考えてみます。

・テーブルをふく。
・食器を食卓に整える。
・料理の材料を冷蔵庫から出す。
・簡単な下ごしらえをする(洗う・切る)
・調味料を計って入れる。
・炒める、焼く。
・分けて、盛り付ける。

 お子さんの年齢や発達段階を踏まえて、適切な仕事を考えましょう。

・あまり簡単すぎないことです。
・しかし、あまり難しすぎないことです。
・本来の道具を使わせる:軽量スプーン、カップ、お玉、菜ばし、包丁・・・。

 指示的にならず、叱らずに導きましょう。
 「もっとちゃんと拭いて」とか「○○が、まだ出てないわよ」とか「しっかり洗って」とか「ちゃんと計った?」とか「よく見て炒めなさい」とか「こぼさないで盛り付けて!」などは禁句ですね。

 やりがいがあるように、お母さんに喜ばれて良かった、家族が「おいしい」と言ってくれて良かった、と思えるように。お手伝いが、叱られる対象になったり、義務感ばかりで重荷になったりしないように配慮し、セッティングしましょう。

 もしお子さんの状況から、「夕食の手伝いなんて、却ってこっちが大変」というようでしたら、少し時期を見るか、別のお手伝いを考えましょう。

 お子さんを叱らないことと同じくらい、お母さんが負担にならないことも大事ですから。

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