3188.~ひとつひとつ~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「丁寧な暮らしを」(6月27日)~

おはようございます。東中野教室の藤生です。

中学生、高校生の生徒さんと作業学習をしています。

シール貼り、紙を同じ大きさに切りそろえる、クリップ止め、箸でつまむなど、どの生徒さんも一生懸命取り組んでいます。こういった作業は一見地味ですが、かなりの部分が普段の生活に繋がっています。

私たちの生活は日々忙しく、時間に追われがちです。けれども「とにかくこなす」のではなくて、ひとつひとつの動作を丁寧に行い、身の回りを整えることが大切です。そうすることで心にゆとりが生まれ、日々の生活にも余裕が持てるようになるのではないでしょうか。

生徒さん方、今は目の前の作業に一生懸命ですが、これからも丁寧に取り組む姿勢を持ち続けてほしいと思います。講師自身も「丁寧な暮らし」を心がけていきたいものです。

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◇ワンポイント・メッセージ◇

「ひとつひとつの動作を丁寧に行い、身の回りを整えることが大切です。そうすることで心にゆとりが生まれ、日々の生活にも余裕が持てるようになるのではないでしょうか」、その通りですね。焦れば焦るほど、体も心も疲労します。仕事が雑になれば、心も雑になります。ですから、丁寧に、ゆとりをもって。どんなに大変そうな仕事も、ひとつひとつ行っていけば終わりに行きつきます。学習においても、同様です。

「丁寧に暮らす」、すばらしいことですね。

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3187.~充実~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「受験生、Nくん」(6月26日)~

おはようございます。東中野教室の川上です。

職業学科を目指しているNくん。

学校まで毎日何の目印もない住宅街の道を30分かけて一人で歩いて通う頑張り屋さんです。

ラッシュの人が行きかう巨大なターミナル駅での乗り継ぎをこなしながら、

エレファースにも一人で通えるようになりました。

受験勉強は慣れないながらも、毎回の授業で100%以上と表現したくなるくらいの集中力で、

一生懸命取り組んでいます。

苦手な計算も、スラスラ解けるようになり、講

師がはなまるを書くとニコッと本当に嬉しそうにしています。

面接はお家や学校でも練習をしているそうで、その成果は毎回の授業でしっかり見受けられます。

お母さまも「いろいろなことに自信がついてきた」とNくんの成長ぶりに目を細めていらっしゃいます。

この夏も夏期講習で毎日エレファースに通って頑張るとのこと。

受験までの道のりは必ずしも平坦なものではありませんが、でもこの努力は必ず本人の血となり肉となるはずです。

これからの半年間でのさらなる飛躍を心から応援しています。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Nくん、すばらしい頑張りぶりですね。受験生であることを謳歌しているようです。頑張りすぎて息切れしても困るのですが、「講師がはなまるを書くとニコッと本当に嬉しそうにしています」というあたり、Nくんのゆとりが感じられます。”受験“という状況に追われていて、緊張しているのではなさそうですね。Nくん、まさに充実。ニッコリ、坦々と歩みを進めていきましょう。

 

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3186.~遊ぶ~

3186.~遊ぶ~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)・朗豊ゼミナール

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 ~今日のElephasブログ:「何に変身?」(6月25日)~

おはようございます。東中野教室の渡邉です。

小学1年生のAちゃんは、毎授業で楽しみにしている課題があります。

それは リズム造形で習った形を使って、生き物の絵を描くことです。

 

リズム造形で描いた二重丸を顔と体に見立て

「豚に変身!」と講師が描いて見せたのがおもしろかったようで、「やりたい!」と始まりました。

 

先に描きたいものを決めて、形をどこに見立てるかも自分で考えます。

描き方がわからないものは、歌唱造形を見ながら取り組みました。

 

逆三角はキリンの顔、オオカミの顔に、楕円はだちょうの体に変身です。

その日の課題は横に長いひし形です。さあ、何に変身するのかしら?と思っていると

「ひよこの口に見えるよ?ほら~。」よく聞いてみると、前から見たくちばしとのこと。

 

Aちゃんの発想は豊かで、これからもどんな絵になるのか、とっても楽しみになりました。

 

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Aちゃん、自由に発想しながら描くことを楽しめていますね。まさに、遊びです。遊びはさまざまな力を育みます。想像力、思考力、集中力、持続力、描画力、コミュニケーション力、共感性、・・・。

意図しないところに、大きな成果があるのです。

 

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3185.~回復~

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 ~今日のElephasブログ:「授業前の会話から」(6月24日)~

東中野教室の新野です。

教室に通う生徒さん方は、その日その日で様々な表情で教室を訪れます。

ニコニコ満面の笑みで来室する生徒さん。

いつもより元気がなく、疲れている様子の生徒さん。

中には少し目に涙を浮かべて来る生徒さんも…

一人一人話を聞いてみると、

「今日テストで100点だったの!!」

「暑い中での運動会の練習がキツかった~」

「お友達に意地悪を言われて…」

など、その表情にはいろいろな理由がありました。

自分の気持ちを話すことで、落ち着きを取り戻す生徒さん。

授業前の少しの会話から、その日の生徒さんの状態がわかる「おしゃべりタイム」は、貴重な時間です。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

自分の気持ちを聞いてもらえる時間があることは、とても大切ですね。

しかも評価的にでは、受容的に、また時には共感的に。

生徒さんは誰かに話すことで、自身の気持ちを整理することができますし、

受け容れてもらえることで、高まっていた気持ちが緩和されます。

ご家庭でもそんな風にお子さんのお話を受け止めてあげられると、本当の意味で家庭が“回復の巣”となりえますね。

 

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3184.~ふと、考える~

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 ~今日のElephasブログ:「父の日の工作」(6月22日)~

おはようございます。東中野教室の北本です。

父の日の工作の時のことです。「お父さんの好きなものは…?」と尋ねると、

・頭を傾げ、一生懸命に考えています。「そう言えば考えたことない ?」

 「何だったっけ…?」「じゃあ ○○ちゃんの好きなものお父さんに教えちゃおう!」

 すると目をキラキラさせながらたくさんの絵で紙面が埋まる生徒さん。

・「お父さんのことあまり知らないや」、お父さんへの関心の低さに気づく生徒さん。

・「ビール描く ?」即答の生徒も…。「お父さん、ビール好きなの?」と尋ねると「大人は好きにきまっているでしょう  ?」。そしてビールを描くのかと思いきや、透明ビニールの小物入れをビールが入っているグラスに見立て、彩色し制 作しました。発想の豊かさに出会えた瞬間でした。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

父の日は、当たり前のように過ぎていく日々の中で、ふとお父さんのことを考える日でもありますね。工作の題材を決める際に、「お父さんの好きなものは?」と尋ねるというアプローチはとても良かったと思います。日頃のお父さんを思い浮かべ、改めてお父さんのことを考えるきっかけとなりました。相手のこと、相手の気持ちを考える、これはコミュニケーションにおいてとても大切な要素ですね。父の日、母の日、敬老の日、誰々のお誕生日、その度にそれぞれの人の好きなものを考えてみましょうか…。

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3183.~しっかり、ゆったりと~

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 ~今日のElephasブログ:「成長を実感!」(6月21日)~

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

先日、小2のMちゃんの、大きな成長を感じることがありました。

それは、2時間連続授業を行った時です。

Mちゃんは、活発な女の子。いつもたくさんの課題を、スピーディーにこなします。

それだけに、初めての2時間授業、最後まで集中できるかな、疲れてしまわないかな・・・。

でも、授業が始まると、そんな心配は無用でした。

講師の書いた時間割を見て、

「これは終わったの?じゃあ次は算数ね!」と、最後までテンポよく、授業が進みました。

 

最近、Mちゃんについて、字が上手になった、語彙が増えた、文を作るのが上手になった、など、成長を感じてはいました。そうして、今回のことで、その成長をさらに実感しました。

 「今日はとっても頑張ったね!」という講師の言葉に、Mちゃんは、ちょっとはにかんだ笑顔を見せてくれました。講師も、ほんわか嬉しい気持ちになりました。 

次回の授業も楽しみだね!Mちゃん。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Mちゃん、1年生が終わり、春がきて、本格的な夏に向かい、今まさに大きく成長されているようですね。字が上手になり、語彙が増え、文を作るのが上手になり、その上、学習意欲全開とのこと。

いろいろなことができるようになって、学習が楽しくて仕方ないのでしょう。すばらしい勢いですね。

このまま焦らず、“できる”“分かる”という手応えを大切に、学習をしっかり、ゆったりと進めていきましょう。

 

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3182.~言葉の力~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「お母さん、大好き」(6月20日)~

おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。

いつも思います。生徒さんはみんな、本当にお母さんが大好きだと言うことを。

・発語が少ないながらも「お母さんは来る?」とたびたび尋ねる生徒さん。

・ふとした瞬間に講師を「ママ」と呼ぶ生徒さん。

・授業が終わる頃になると何度も待合スペースのお母さんを気にする生徒さん。

・授業中にも“優しいママ”や“うるさいお母さん”の話がよく出てきます。

いよいよお母さまがお迎えにいらした瞬間、生徒さんはみな笑顔いっぱいになります。

年齢の低い生徒さんは抱きついたり、頑張った報告をしたりと思い切り甘えることもあります。

ちょっと大きな生徒さんは、授業のご報告をしている間に顔をそらして知らん顔をしてみせたりします。

 

その時に同じなのは、お母さまの生徒さんを包み込むような温かい眼差しです。

ご自身がお疲れのご様子の時でもお困りのご様子の時でも、それは変わりません。

お子様を大切に思っていらっしゃる気持ちが生徒さんを包み込んでいて、

生徒さんはその温かさに本当に安心感を得られるのでしょう。

 

私たち講師は、お迎えにいらしたお母さまに「大丈夫ですよ。頑張りましたよ。」とお伝えし、

寄り添い、応援していきたいと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね。生徒さんとお母さま、その心のつながりを私たちは何気ないご様子や言葉を通して感じ取ることができますね。

それだけに子どもは、お母さまに喜んでもらうために頑張りすぎたり、お母さんに嫌われたくない、という思いも強く持ったりもします。その分、大好きなお母さんからの一言は、子どもには思った以上に響くものです。ですから、「いい子だね」「頑張ったね」「お母さんも大好きよ」というメッセージを言葉やしぐさ、行動で日常的に示してあげることはとても大切です。

お母さまからの温かい言葉は子どもにとって心の栄養です。そうした言葉によって、お母さまとのつながりによる安心感はますます確かなものとなります。安心感のある子どもは、強い心を持つことができます。いろいろな出来事を受け止め、越えていくことのできる基盤を形成していくことができるのです。お母さまからの言葉は、とても大きな力を持っているのです。

 

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3181.~ひと手間の工夫で~

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 ~今日のElephasブログ:「好きな教科で、モチベーションを」(6月19日)~

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

5年生のRくんはいつも早めにエレファースに来ています。学校が終わってすぐに頑張って来ているのだろうと思います。

通常1時間で国語と算数の授業をします。Rくんは国語が好きです。音読も上手ですし、何より字がとても綺麗です。先日の授業では、教科書から『見立てる』の勉強をしました。あやとりでできる形は、国・地域によって呼び方が異なるというお話ですが、

教科書で文章の内容を理解したその後、インターネットの写真を見ながら、意味が分からなかった言葉「かきね」について確認しました。「かきね」は普段見たことがあるものですが、名前と実物が合致していなかったようでした。言葉をきちんと理解することでより文章が明確になります。

好きな教科を勉強して自信をもつことはモチベーションの向上につながります。Rくんがこれからも国語が好きで楽しいと思えるように講師としても努力していきたいと思います。

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Rくん、“国語が好き、音読上手、何より字が綺麗”、とはすばらしいですね。授業も、教科書をただ読ませ、言葉で説明して理解させるだけではなく、たとえ「かきね」であってもインターネットで写真を見せ、「ああ、これね」と納得へと導く。このひと手間で、国語への興味と理解はグンと増します。お料理が、ひと味の工夫でグンとおいしさが増すのと同様です。授業にも一味の工夫を。

 

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3180.~遊びを通して~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「算数、お家でも実践」(6月18日)~

おはようございます。武蔵境教室の大竹です。

小学2年生のHちゃんの授業では、パソコンを使ってお金の学習をしています。

1円、10円、100円、ある時Hちゃんが「1000円は?」と言ってきました。「ごめんね、1000円はパソコンにないんだ」と伝えたものの、Hちゃんはパソコンに入っていなくても全く気にしない様子で数えだしたのです!「1000円、2000円、・・・」、すかさず講師もHちゃんの声に合わせて一緒に数えました。

数えながら(講師も)「すごい!上手!そうだね!」と自然と合いの手が出ます。「・・・9000円」まで来た後、Hちゃんは「10千円」と自分なりに考えた数え方を言いました。

「おしい!次は“1万円”」と教えると、「いちまんえん!」と、ここもまたHちゃんの中にすーっと入っていきました。

授業後には、Hちゃんが自ら1000円、2000円・・・と数えられたことをお母さまにご報告しました。ご自宅でも貯金箱にお金を入れるなど、お金の練習を重ねているとのことでした。

エレファースでの学習とご自宅でのトレーニングが相乗して、Hちゃんの学習に素晴らしい効果が見られた忘れられない日でした。

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Hちゃん、楽しそうですね。1円、10円、100円、ときたら、次は1000円、と自然につながってくるのですね。私達も幼い時を振り返れば、数のしくみを正確に理解する前から1~10まで唱えることを覚えました。数え歌が、その良い例です。動作と歌を同調させながら、数を体得していきます。数はまず日常で体験しつつ、殊に幼少期は遊びを通して獲得していくものです。Hちゃんもこうして、より確実に数概念を獲得していかれることと思います。

 

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3179.~気づきを取り込む~

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 ~今日のElephasブログ:「講師の思い込み?」(6月17日)~

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

「今日は河童を描くんですよね」。K君が笑顔で教室に入ってきました。

河童の絵。歌に合わせて河童の全身を描いていきます。細かい線が多く、集中力が必要です。紙のサイズを考えると、たとえば河童の頭は、親指と人差し指でつくる輪くらいの大きさにしなければいけません。さらにそのなかに、目やくちばし、お皿や髪の毛を細かく描いていくのです。

さて、K君はよく、急いでいます。「次」のことが気になってしまうのです。「次のプリントは、宿題は、来週は、来月は…」。漢字を書いている際も、画数の終わりの方、右下の線が乱れることがあります。次に書く漢字に気を取られているようです。そのため、一画・二画と声かけをしながら、ゆっくりと話し、時にはふたりで深呼吸をして授業を進めています。

そう、河童に戻ります。急ぎがちなK君にとって、細かい線の多い河童の絵は大きな挑戦です。

歌がはじまりました。K君が顔の輪郭を描きました。ときおり歌を止めながら、三角形のくちばしやバサバサの髪の毛を描いていきます。両手両足の指も、水かきに意識をくばりながら描いていきます。不思議です。K君の描く線が乱れません。部分も全体も、バランスよくしっかりと描いています。

「河童の絵は大きな挑戦、細かい絵は難しい」、というのは講師の思い込みだったようです。短い線の連続は、K君の集中力・リズムに適した題材だったのかもしれません。そしてK君の絵を見ながら、画数の多い漢字は難しい、と思い込んでいたことにも気づきました。

次の授業の課題が決まりました。

発達支援教室Elephas(エレファース)

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

講師は、K君の特性をよく捉えていますね。その上でそれを配慮した対応で授業を進めているようです。そんな講師にも「思い込み?」と思われるようなことがあるのですね。K君はなぜ、気持ちを慌てさせることなく、「河童」の絵に集中できたのでしょう。

・教室に来るなり「今日は河童を描くんですよね」と初めから楽しみしていたから…

・「河童」の描画は細かいとは云え、漢字ほど細かくはないから…

・教科ではないので、リラックスして取り組めたから…

いろいろ考えられますが、そもそもなぜ「河童」を描くことになっていたのでしょう、この辺にもヒントがありそうですね。

いずれにしても、講師がK君の新たな面を認識できたことはとても大きな成果です。「次の授業の課題が決まりました」と講師は記していますが、気づきを取り入れて新しいスタートができそうですね。

 

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