3577.~漢字を感じる~

3577.~漢字を感じる~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「学ぶことの喜びが」(9月25日)

おはようございます。武蔵境教室の井上です。

Yくんは8月からエレファースでの学習を始められた生徒さんです。

授業を重ねるごとに、教室に慣れてきているご様子に、ほっとしています。

先日の授業では「田」という漢字について、「田んぼに似ているね。」とYくん。

初回の授業で「かん字のできかた」について説明し、漢字には物の形からできたものがあることを学び、「山」「川」「日」「木」「目」「口」「手」「人」などについて確認したことが、この発言に繋がったのではないかと推測できました。

ひとつの学びが別の学びに繋がり、それを自らのひらめきによって発見したときのうれしい気持ち。

短い発言からでも、学ぶことの喜びが、その様子から伝わってきました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「田んぼに似ているね」、ほんとにそうですね、象形文字って楽しいですね。漢字を見て、柔軟なん想像力で「~に似てるね」とイメージを膨らませていくなんて、すてきですね。漢字には成立に意味があります。それを知識だけでなく、感性で捉えていくことができる。ことにその柔軟さは、子どもの特権ですね。

 

 

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3576.~心を鍛えて~

3576.~心を鍛えて~

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 ~今日のElephasブログ:「今年度は」(9月24日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

夏休みが早めに終わり、前倒しで二学期が始まっています。

講師は、この早いペースに、まだ戸惑うこともあります。

しかし、生徒さん方は、早くも新しい日常に馴染んでいると感じます。

特に、受験生たち、自分の目標をしっかり見据え、苦手にも目をそらさず、頑張って取り組んでいる姿勢は、伸びていく瑞々しい樹木を見るようです。

そして、今年度が、どのようなものであっても、どの生徒さんにとっても、学生生活の中の唯一の年度なのだ、と思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

今年度、・・・特別な年度でありながら、例年と変わりのない年度でもあります。大学のAO入試(総合型選抜)は始まり、続いて職業学科の適性検査への準備も本格化していきます。毎年、ここからが駆け足の日程で、次から次へと3月末ぎりぎりまで入学試験が続きます。志望校を絞って既に目標へまっしぐらの生徒さんもいれば、進路に立ちはだかる壁に後ずさりしてしまいそうな生徒さんも。でも毎年、行き場のない生徒さんは、ひとりとしていません。「困難は、乗り越えるためにある」と緒方貞子氏は言われました。受験(受検)を通して、心も鍛えられますね。

 

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3575.~促す~

3575.~促す~

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 ~今日のElephasブログ:「成長」(9月23日)

おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。

長雨から一転し、酷暑となった今年の夏。

コロナの影響で通常より早く2学期が始まった学校もありました。

そんな中、子どもたちはしっかりと成長を続けています。

目で見える成長といえば、生徒さんの身長です。

1学期の終わりにはお母さまや講師の目線は確かに下を向いていたはずなのに、

1週間後には並び、2学期の今ではすっかり逆転された生徒さんがたくさんいらっしゃいます。

精神面での成長も見受けられます。

高学年になり、巣立ちの準備を始める気配が感じられてきているのです。

それまではお母さまにべったりだった生徒さんがお迎えの時に手をつながなくなったり、

促されていた帰りの挨拶を自ら行いさっとドアに向かったりと頼もしい姿です。

一方で、言葉や所作が荒っぽくなることも見られるようになりました。

講師は生徒さんに、

「自分で思うより手足も伸びていて、これまで届かなかったところまで当たってしまうことがある。

自分が思うよりも声も力も強くなっているので、相手のダメージが大きくなる」ことを話します。

体と精神の成長のバランスが難しい成長期。

感情的になることなく、気付きを促すように対処しようと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「促す」、すばらしい対応ですね。療育の仕事に就いた若き日に、私はある師から学びました。「一度言って理解されるものではありません。繰り返し促すことです」と。「いくら言っても分からないからと叱るのではなく、促し続けることです」。Elephasの教育理念である、「あせらない、あきらめない、あまやかさない」とも通ずるものです。事あるごとに、講師にも親御さまにも伝えさせていただいています。

 

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3574.~穏やかに~

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 ~今日のElephasブログ:「解き方の違いを明確に」(9月22日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

朝夕涼しい風が部屋に入るようになり季節の移り変わりを感じております。

現在、ある生徒さんに2ケタのくり下がりのあるひき算を教えています。

さまざまな段階を経て、あと少しのところまできました。

最初は、+と-の記号の区別をきちんと理解してもらわなければなりません。

これは生徒さん自身で+と-に○をつけてきちんと確認できておりました。

次にたし算の時にはくり上がりのところに□のマス目を書いて数字を入れられるようにし、ひき算はさくらんぼを書いてさくらんぼ算でするというようにし、解き方の差を明確にしました。

そしてくり上がりやくり下がりが分からなくなった時には、歌が好きな生徒さんなので歌唱数量の歌で確認します。

多少時間はかかりますが、生徒さん、そして講師自身も穏やかな気持ちになり気分転換になります。

生徒さんが段々解けるようになってきて、やりがいと喜びを感じます。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

一歩一歩、歩を進めていらっしゃいますね。難しくなった時にこそ、イライラさせずに心穏やかに。歌唱数量法がそのお役に立っているとは、何より嬉しいことです。

 

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3573.~生活の美~

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 ~今日のElephasブログ:「静かに実を結ぶ」(9月21日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

洗面台の前で生徒さんがうがいをしています。

ふと生徒さんが天井を見上げていることに気づいて驚きました。

これまでなら鏡に映る生徒さん自身の顔や、その奥に見える講師の顔を見て笑っているはずなのに。

そういえば聞こえてくる音も違います。

新型コロナウイルス対策がはじまったころ、生徒さんは紙コップの水を口にふくむだけで「うがい」を終わらせていました。

それがしばらくすると、ブクブクと音が聞こえるようになりました。

そしていま、たぶん真剣な眼差しで宙のどこかを見つめて喉をふるわせています。

ゴロゴロという音が洗面所に響いています。

変化に驚いていると、背中に気配を感じました。

振り向くと別の生徒さんが静かに立っていました。

この生徒さんは以前、洗面所が混雑すると、待合室と洗面所のあいだをあわただしく行ったり来たりしていました。

けれどもいま、じっと順番を待っています。

「ごめんね。もうすぐ終わるから」と講師が言うと、お先にどうぞと手のひらを講師に向け、ぺこりとお辞儀をしてくれました。

洗面台の紙コップやティッシュペーパーの箱がきれいに並んでいます。

洗剤の白い泡が蛇口や壁に飛び散っていたり、ティッシュペーパーがゴミ箱のまわりに落ちたりしていることもほとんどありません。

ご家庭や学校や教室での繰り返しが、静かに実を結んでいます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「生活の美」「暮らしぶりの美」ですね。しかもそれはうがいに限らず、意識やしぐさにも表れているとのこと。そもそも「しつけ」とは、身に美しいと書きますが、コロナ対策への真剣さと習慣が美をもたらしているようです。マスクも当初は耳からズレがちだったのが、今はしっくりと身に付くようになっているようにも感じます。

 

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3572.~ひらがなはじめ~

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 ~今日のElephasブログ:「“文字は使えてこそ”」(9月19日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

年中のMちゃんと、ひらがな書字の学習をしています。

ひらがなはほとんど読み書きできるので、書きにくい「れ」「わ」などを練習しています。

トレース、モデリングで書いた後、最後のマスにMちゃんは幼稚園のクラスのお友達の名前を書きます。

最初は好きなお友達の名前を書いているのだと思っていましたが、先日「る」の名前の付いたお友達の名前を書いていました。

“文字は使えてこそ”ですが、自主的に練習した文字を使っていたので驚いてしまいました。

これからもMちゃんとの学習が楽しみです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Mちゃん、書きにくい「れ」「わ」に続けて「る」を学習されたのですね。早速にその文字を使ってお友達の名前を書いたとは、すばらしい積極性と実践力をお持ちですね。幼稚園では、いろいろなところでお友達の名前文字を目にしていることでしょう。学習したばかりの「る」といつも見ているお名前文字の「る」とが呼応したのかもしれませんね。文字は単なる記号ではなく、漠然とでも人それぞれに文字ごとのイメージや具体物とのつながりを持っているものです。Mちゃんにとって、「る」=「る○○ちゃん」なのかもしれませんね。

 

 

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3571.~強く、柔軟に~

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 ~今日のElephasブログ:「よろしくね!」(9月18日)

おはようございます。統括本部の中山です。

数カ月前のことです。

コロナ禍の中、講師の変更と共にオンライン授業への切り替えとなった社会人のAさん。

従来の対面形式で楽しく学習していたAさんとの授業をオンラインに切り替えることには

少々懸念があったものの、

歌が大好きなAさんとはオンライン授業でもたくさんの歌を一緒に歌い、

ご家族の協力もあって授業は楽しく進行しました。

その後対面授業へと移行し、そこで気づいたのは彼女の目の表情の繊細さです。

今までの講師が教室にいないことへのさみしさが笑顔の中にもにじんでいました。

先日、思い切って「これからは先生とやるよ!よろしくね!」とあえて明るく伝えました。

するとその日の帰り際、Aさんがぎゅっと抱きついてきました。

だいじょうぶ!また来週ね!

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

生徒さんも思いの外、心に強いものを持っているものです。状況の変化によって、自身の気持を切り替えて対応する柔軟さを備えています。心の強さと柔軟さは、表裏にあります。それはきっと、安心感によって育まれたのでしょう。私たち講師も、生徒さんから学ぶところがありますね。

 

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3570.~一歩、踏み出す~

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 ~今日のElephasブログ:「あきらめない」(9月17日)

統括本部の福沢です。

2学期が始まり、今年は一息つく暇もなく中間テストが始まります。

「英語は無理ですよ、あきらめましょう」と言い始めたN君。

そんなM君に、

「あきらめない。N君、作戦を立てよう。並べ替えて点をとろう」と声をかけました。

「そこだけ?点数はあんまりないよ。」

「まずはそれだけやろう。時間があったら、訳もやろうか?」

「わかった。それならできるかもしれない」

少しだけ、N君が前を向いたように感じました。

「あきらめない」、SEOLEOの大切な心がN君に伝わったように感じ、あたたかな気持ちで、M君と授業を始めることができました。

結果をM君と楽しみに、これからも頑張っていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「あきらめない」ことと「作戦を立てる」こととは、表裏の関係にあります。「あきらめない」と言いつつも何もしないのでは、ただの掛け声か空振りの気合になってしまいます。現時点での状況を分析して、そこから目標に向かって一歩踏み出すこと、それができてこそ本物の「あきらめない」となります。受験当日が近づくにつれ、「もうだめかも」と何もかも諦めたくなってしまうこともあるでしょう。そんな時こそ、「あきらめない」⇒「作戦」を思い出してほしいものですね。

 

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3569.~気持ちを整え、前向きに~

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 ~今日のElephasブログ:「一歩ずつ」(9月16日)

おはようございます。西国分寺教室の丸山です。

中学3年生のYさんは今、数学は数量分野が終わり、英語は動名詞と不定詞が終わったところです。

この春から中学の学習を始め、英単語をなかなか覚えられないと言っていたYさんですが、単語もだいぶ覚え、書けるようになっています。

この頃は趣味の話だけでなく、進路の話をします。

消去法ではなく、進路を選ぶことでゆとりが出たのでしょうか。

表情も明るくなってきました。

これからが大事な時ですが、学習することで得た自信を失わないように、進めていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

一歩ずつ、着実に歩を進めているのは、すばらしいことですね。焦ることなく、「進路を選ぶことでゆとりが出てきた」とは、更にすばらしい。今は、高校のスタイルにも幅が出てきていますから、自身に合ったところ、可能なところを目標に、そこからスタートすることがベストです。人と比べるのではなく、「こうありたい」という自身の希望に向かって、謙虚に歩を進めていきましょう。気持ちが整い、前向きであること、それさえあれば必ず前進し、希望に近づいていくことができます。

 

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3556.~ストレスを作品に~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「荒削りの中にも、エネルギーが」(9月1日)

おはようございます。西国分寺教室の山下です。

今年のコロナ禍の中、全国の小中学生や学校の先生方は、この苦境にもめげず頑張っています。

R君、中学に入学したせっかくの新学期が予定していた通りにいかず、さまざま大変だったようです。学校に行きたいのに行けない、やはりストレスがある程度溜まったようです。

2~3月頃から、生活リズムを整えるため講師と一緒に作成していた一週間の生活時間割の中に、「勉強」の他に所々「工作」がありました。

R君はエレファースで習った工作を反復したり、自分でオリジナルの工作をしたりしていたのだそうです。いつも課題の工作を手順通りに仕上げて持ち帰り、暫く自宅の部屋に飾るのですが、時間が経つとオリジナルのアレンジを加えて多少の改造をしたりするそうです。

学校が再開してからの授業初回、彼が自宅待機の期間に仕上げたオリジナルの工作を何点か教室に持参して見せてくれました。

彼は怪獣映画の「ゴジラ」の大ファンなので、見せてくれたものもシリーズに登場するキャラクター(怪獣)でした。

お母様は「ずっと家にいたのでストレスがたまってたのか、物凄い感じになってます」とR君の作品を見て仰っていました。

確かに荒削りの作品の数々でしたが、その造形の中に溢れるエネルギーを感じた講師でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

R君がこれほどに工作に興味があるとは、知りませんでした。工作がR君にとって、ひとつの世界になっているようですね。日常生活のストレスが作品に表れているとのことですが、表現をすることで、同時にストレスの発散になっているのでしょう。それが、講師に“溢れるエネルギー”を感じさせるのでしょう。表現とは、ある意味そういうものでもあると思います。これからの作品の変化も楽しみですね。

 

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