4060.~能動的対象として~

4060.~能動的対象として~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「目標を意識して」(4月22日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

新年度、講師はそれぞれの生徒さんの目標を確認します。

志望校を目指す、就労を目指す、という大きな目標や、漢検、英検などの級の取得、さらにもっと具体的に、

作文を書く、漢字を覚える、計算を正確に行う、など、生徒さんお一人ずつの目標があります。

目当てや、課題と言ってもいいかもしれません。

そしてその目標を、講師と生徒さんで共有します。

そうすることで、日々の学習が、その目標を意識したものになっていきます。

さらに、生徒さん自身が意識することで、目標達成のための自主的な学習へと、つながっていきます。

もちろん講師は、生徒さんをサポートし、励まします。

こうして、生徒さんと講師は、一緒になって目標達成を目指すのです。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね、“何を目指すのか”という目標を明確にすることによって学習意欲が増しますし、その意欲を目標達成まで持ち続けることも可能となります。生徒さんを受動的な対象として捉えるのではなく、能動的な対象として目標を共有することはとても大切です。それは、学習効果を高めることにつながります。

 

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4059.~臆せず、チャレンジ~

4059.~臆せず、チャレンジ~

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 ~今日のElephasブログ:「I君、いよいよ高校1年生」(4月21日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

去年の3月に、I君はエレファースに入会されました。

その翌月の4月からは中学3年、受験生です。

しかしまだ、志望校も全くわからず先の見えない状態でした。

講師とは数学をとても熱心に学習しました。

夏休みを過ぎ、秋になると志望校を自分で決めました。

I君はその学校について積極的に調べ、見学にも参加しました。

志望動機、自分の長所・短所、中学生活での思い出、高校でやりたいこと等、

自分の言葉でまとめ、はっきりと言えるようになりました。

学校に提出するべき課題も、言われなくてもできるようになりました。

受験前には面接練習も嫌がることなく、注意されたことはきちんと修正しました。

そして無事合格

I君に、

「合格おめでとう」と伝えると、

「ありがとうございます」とはっきりと答えました。

1年前とは全く違いました。

I君はこの1年間で自分の将来について考え向き合うことで、本当に精神的に成長しました。

入学式を迎え、ひとまわり大きくなったI君が充実した高校生活を送ることを心から願っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「I君はこの1年間で自分の将来について考え向き合うことで、本当に精神的に成長しました」、とのこと。さあ、次は皆さんの番です。臆せず、チャレンジしていきましょう。

 

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4058.~言葉と行為とその意味が~

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 ~今日のElephasブログ:「マスクのお願い」(4月20日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

「今日は、みんなにマスクを着けてとお願いする掲示物を作ろう」、そう言ってKくんとパソコンの学習をはじめました。

ふだんのKくんは笑顔いっぱいで、マウスもキーボードもいきいきと動かしています。

けれどもその日は、操作のひとつひとつ、指先にためらいがあるように感じました。

「Kくん、作りたくない?」

すぐにKくんは、

「作りたいです」と答えていましたが、

もう少し質問をすると、

「マスクでコロナが長くなる」と伏し目がちに話をしてくれました。

講師は大きなミスをしていました。

自粛期間が長引き、好きな旅行にも行くことができなくなったKくんにとって、そのような状況をもたらしている新型コロナウイルスに関連する掲示物を作成することには、大きな抵抗があったのです。

「みんなにマスクを着けてもらう」というだけでは、Kくんの作業の動機づけにはなっていませんでした。

「Kくん、先生の説明が足りませんでした。ごめんなさい。みんながマスクを着けて、感染がひろがるのを防いだら、コロナももっと早く収束するかもしれない」。

Kくんの指先に、いつもの力が戻りました。

それから数週間後、

「マスクのお願いを作って、みんながマスクを着けて、まん延防止も終わったね」と、

Kくんがいつも以上の笑顔で教えてくれました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

”Kくんが「マスクのお願い」を作ったら蔓延防止期間が終わった〝、すばらしいタイミングでした!「みんながマスクを着けて、感染がひろがるのを防いだら、コロナももっと早く収束するかもしれない」という講師による説明が、これほど身体にピッとフィットしたことはないでしょう。言葉の意味と行為の意味が相伴って、身体にドーンと入り込みましたね。すばらしい体験でした。

 

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4057.~静かに落ち着いて~

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 ~今日のElephasブログ:「ルールを守る」(4月19日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

PCで教科書の音読学習をしている小1の生徒さんがいます。

パソコン操作を任せることもあります。

ある日、音読スピードを調整する2つのマークで極端に早くしたり遅くしたりして遊び始めてしまいました。

そこで、その日の国語の学習はそこまでで切り上げました。

翌週の授業で、読み上げソフトを立ち上げる前に、

「スピードマークで遊んでしまう人は、パソコンを使えません」と伝えました。

すると、「じゃあ、やんない」と横を向いてしまいました。

そこで講師は、それ以上そのことには触れずに静かに別の課題を始めました。

しばらくすると生徒さんから、

「遊ばないから国語をやりたい」との意思表示がありました。

いらだちを抑え、自分で気持ちを立て直した生徒さんに、少し驚きました。

その後の国語の学習では、ルールを守って2年生の単元を楽しく読み進めました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

生徒さんの自己調整と回復力、また講師の対応、良かったですね。お子さんがスムーズに行動できないことは、ご家庭でも日常茶飯事でしょう。そんな時の対応として、”さっと軽く受け流す”ことは良策です、「それ以上そのことには触れずに静かに別の課題を」というように。同じことを繰り返させないために、”はじめに注意を促す”ことも良策です、「~してしまう人は、~を使えません」というように。ポイントにおいては、きちんとルールを示しましょう。何れにしても大切なのは、周囲の者が静かに落ち着いて対応することです。

 

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4056.~PCの効果を活かす~

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 ~今日のElephasブログ:「PCでグラフ作成」(4月18日)

おはようございます。武蔵境教室の丸山です。

先日折れ線グラフの学習をしました。

グラフ作成ではPCでの学習がその機能を発揮して大活躍です。

27の目盛りに打点するとき、Tくんは、

「25から2つ多いところ…」といいながら、26に打点しそうになりました。

でも、

「ここだと25から1しか多くなってない!」と、即訂正。

その後も、

「ここから、1,2,3!」と講師と声を合わせ、打点位置に気を付けて進めました。

PCなら即座にきれいな折れ線グラフが仕上がります。

スピーディに作成できるので、理解がスムーズです。

慎重な手つきでボタンをタッチするTくん、集中していることが分かります。

「きれいなもの」が、「すぐ」、「簡単に」できることが、やる気を持続させるということを実感しています。

教室ではPCでの学習に講師が適切な言葉を加え、さらにプリント教材と連動させることで学習効果を高めています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

視知覚的効果の高いPC教材は、課題の理解度を高めることができます。そのため学習者が誤ることが少なく、また誤ったとしても誤りに気づきやすく、しかもそれを簡単なPC操作によって訂正できます。そのため、学習者は自身のペースで安心して学習を進めることができます。Tくんの学習への取り組み態勢、集中力はすばらしいですね。間違えることを嫌うことが学習の妨げとなっている生徒さんにも、とても効果的です。

 

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4039.~集中で成果~

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 ~今日のElephasブログ:「一次関数、集中的に」(3月29日)

おはようございます。相模原教室の吉野です。

A君は学校の授業に追いつくために一次関数を集中的に学習しています。

基本的な理解は進んでいるのですが問題を解く段階になると、

何から手をつければよいのか、と戸惑っている様子の時があります。

そこで問題文の中で分かっている仮定と、答えなければならない結論をいくつかのパターンに整理してみました。

仮定は一次関数の式、二元一次方程式など。

そして結論はグラフ、傾きと切片、傾きと一点の座標、二点の座標など。

仮定と結論が逆になる場合も示しました。

どれに当てはまるか考えた後、やるべきことがはっきりすると、黙々と鉛筆を進めていくことができました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

“戸惑っている”状況から、“黙々と鉛筆が進む”状況へと進化できたのであれば、すばらしい。講師の言語/認識構造と生徒さんの言語/認識構造とが一致した時、または協応した時には・・・、成果が現れますね。

 

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4038.~数字で実感~

4038.~数字で実感~

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 ~今日のElephasブログ:「落ち込むのではなく」(3月28日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

小学4年生のMくんは算数が大好きで計算が得意です。

簡単な問題であれば100点を取ることもしばしばです。

暗算ができるので、途中式など書かずにいきなり答えを書くこともあります。

とはいえ4年生ともなれば算数も複雑で難しくなってきています。

Mくん独特の暗算では太刀打ちできない問題がちらほらと出てきたのです。

そこでMくんに伝えたのは途中式を書くこと、位をそろえてきれいな(読み間違えない)数字を書くことです。

くり返し伝えることで、複雑な計算の正解率が上がっていきました。

それにつれて、Mくんの目標が算数の問題で100点をとることが増えてきました。

しかしどうしても小さな計算間違いや見直しを忘れることで、

惜しくも満点ならずになってしまうこともあります。

そんなときは、

「今、間違えておいてよかったね!弱点が分かればそこを頑張れば100点に近づくよ!」。

落ち込むのではなく、見直すことの大切さをわかってくれて嬉しく思いました。

だんだん算数は難しくなっていくけれど、ずっとMくんには算数大好きでいてほしいなと思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「落ち込むのではなく・・・」、そうですね、プラス思考はとても大切です。それは、前に進む原動力となります。そして、Mくんと講師との2つの約束、100点を取ることで一層確実なものとなってきていますね。数字で成果を実感させてあげることの効果は大です。

 

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4037.~新年度に向けて~

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 ~今日のElephasブログ:「これからが、またはじまり!」(3月26日)

おはようございます。相模原教室の安倍です。

今年の受験も終わり、お教室の壁は合格者の名前が貼り切れないほど並んでいます。

コロナウイルス感染拡大の一番ひどい時期と重なり、受験生はもちろん、

ご父兄の方々もどれほど大変な思いで受験に臨まれたことでしょう。

教室に貼ってある合格者の中から、自分のイニシャルを一生懸命探す生徒様を見て、

講師として一番嬉しい季節を感じます。

「これからもエレファースでまた頑張ります」との言葉をいただくと、

「よく頑張ったね、ひと安心だね」と同時に、

「これからが、またはじまり!」と大きな責任を感じています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「講師として一番嬉しい季節」、本当にそうですね。春になって街に花があふれるように、教室では次のステップへの期待や楽しみ、喜びが湧いています。春期講習は、その実践としての第一歩です。また先日本社で実施された生徒様インタビューが2本ホームページにアップされました。就労一年目の生徒さん、職能開発科でこれから就労を目指す生徒さんからの貴重な受検体験や後輩の皆さんへの気持ちのこもったメッセージが掲載されています。どうぞご覧ください。

 

 

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4036.~待つ(3)~

4036.~待つ(3)~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「少しずつステップアップ」(3月25日)

おはようございます。相模原教室の臼井です。

もうすぐ入会して1年が経つNさん。

当初は繰り上がり、繰り下がりの仕組みの理解がむずしいところがありました。

まずは10以内の足し算引き算を、指を使いながら丁寧に練習しました。

それから、2桁の筆算、繰り上がり繰り下がりのある筆算、3桁の筆算……と、少しずつステップアップしていきました。

桁が増えると、繰り上がり、繰り下がりの処理も複雑になるため、混乱してしまうことも多かったのですが、

何度も繰り返し練習することで、徐々にミスが減っていきました。

現在は、3桁×2桁の筆算を学習しています。

これまでの計算と比べて繰り上がりの回数が増え、手順が複雑になるため、

最初は「混乱してしまうかな?」と心配していましたが、

一度やり方を示すと、その後はほぼ自力でスムーズに解くことができました。

「すごいね! Nさん、前より計算がどんどん上手くなっているね!」と言うと、

「そうかな?」と嬉しそうな笑顔を見せてくれました。

この調子で自信をつけて、新学年も良い状態で学習に励んでいきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Nさん、1年のうちに随分計算力が上達しましたね。「指を使いながら丁寧に練習」、「少しずつステップアップ」、そこが良かったですね。指を使うことは恥ずかしいことではありません。指をピッピッと元気よく使いましょう。脳もピッピッとよく働くようになります。そして講師は、スモールステップでじっくり学習を進めてあげること。ここでも、“待つ”態勢がとても大切です。“待つ”ことによって、1年生の課題から3年生の課題まで、1年間で進んでしまったのです。急がば、“待て”ですね。

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4035.~待つ(2)~

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 ~今日のElephasブログ:「話したい・伝えたい」(3月24日)

おはようございます。相模原教室の小口です。

とても明るく、いつも元気なNさん。

ツボにはまる?スイッチが入ると、さらに元気倍増で笑いが止まりません。

そんなNさんですが、入会当初は、自分の思っていること、意見や考えを伝えることに苦手意識を持っていました。

自分がお話しすることはよいのですが、

何か聞かれたり、質問をされると困ってしまい、ことばが出なくなってしまうのです。

どのようなことばを使えばよいのか?それをどのように話せばよいのか? 伝えたらよいのか?

分からなかったり、迷ったり、悩んでしまうことで、結局、声に出せず、苦手なことになってしまいます。

日常生活の中では、「まだ~、早く~、」と言ったことばで、急がされてしまうことも原因のひとつかもしれません。

授業では、会話を通して「私も言ってみた~い」、「私もする~」という気持ちになれるように進めてきました。

そして、「話したい」「伝えたい」という気持ちを尊重し、

「大丈夫、大丈夫 ゆっくりでいいよ~」と、考えている間は、急がせることなく、じっと待つ。

そして、「これでいいんだ~」と思えることの積み重ねによって、自信が着き、

思っていることや考えを伝えることができるようになりました。

それは、学校のテストの得点にも表れました。

また、苦手だった描画にも積極的に取り組んだ結果、

世界児童画展の入選が決まり、更に自信につながることができました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

入会当初から、随分成長されましたね。コミュニケーションの基本は安心感です。まずは、人と人との存在の安心感、次に伝える内容の安心感(・・・何を言っても大丈夫なんだという)、さらにあの人に“伝えたい”という思い。「急がせることなく、じっと待つ」、この態勢によって安心感が育くまれたようですね。

 

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