4115.~モデリング~

  1. ~モデリング~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「味のあるカエルに」(6月27日)

おはようございます。国立北口教室の御供です。

梅雨とはいえ、夏の日差しが連日続いています。

そろそろ梅雨明けでしょうか?

教室では6月のテーマとしてカエルの絵や工作に取り組みました。

同じテーマで皆さん楽しみますが、実は課題や目的は生徒さんごとに異なります。

その日のT君のカエルの工作の課題は、曲線切りでした。

曲線切りは左手の動きも重要になります。

目の部分の小さな円を講師がお手本として切るところを見せ、

成功するイメージを持たせてから、顔の部分の大きな円はT君が切り進めました。

出来上がりはT君らしい、味のあるかわいらしいカエルになりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

他者の行動を見ていると、見ている人の脳がそれを学ぶと言われています。ですから、モデリングはとても大切です。モデリングは、「やってみなさい」といきなり言われるより安心感が持てるという心理的利点に加え、予習効果があるということです。誰かが行っているのを見ていて、自分もできるなと思ったら手を出すことができる。このような生徒さんが少なくありません。安心して授業に取り組めるように、モデリングを適切に、また有効に行っていきましょう。

 

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4115.~これこそ、SST~

  1. ~これこそ、SST~

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 ~今日のElephasブログ:「約束守って、学習」(6月25日)

おはようございます。中野坂上教室の福沢です。

いつもMくんの授業では、驚かされることがたくさんあります。

Mくんは、学習態勢がまだ思うようにとれない生徒さんです。

でも、着実に一歩一歩前に進んでいるように感じます。

今日は思い切ってMくんと算数のアプリを使って、練習問題を解いてみることにしました。

まず、Mくんと一つ約束をしました。

それは、

「パソコンの操作は先生がやります。Mくんは、答えの数字だけタッチしてください」ということでした。

最初は、すぐに自分でアプリの操作をしようとしましたが、約束を伝えているうちに、

(何回かですが)答えの時だけパソコンをタッチするということができるようになりました。

「やったね、Mくん。これでアプリも使えるよ」と、心の中で手をたたきました。

それからMくんは、じっと座って

「なんばんめ?」という練習問題に取り組むことができました。

画面に集中できた時間は5分ですが、約束を守って学習することができたということに驚かされました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

せっかくの有効な教材も、生徒さんがその教材に上手に対応できることが必要です。アプリ教材もその一つです。手当たり次第に操作したのでは、学習が進展しません。

ですから、学習を進める前にきちんと約束を明示したことはとても良かったですね。これこそ、SSTです。Mくんも、一歩一歩、すばらしいですね。

 

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4114.~学究力を育てる~

  1. ~学究力を育てる~

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 ~今日のElephasブログ:「お楽しみがあれば」(6月24日)

おはようございます。東中野教室の井上です。

小学校1年生のKくん。

初めての学校生活でしたが、1学期もあとひと月。

ときに環境の変化や体力的な疲れがあるのか、やや落ち着きがなくなる様子がみられることもありました。

そんな時は、授業スケジュールを工夫しました。

①算数5枚 ②国語5枚 ③お楽しみ時間 

深海魚「デメニギス」の工作をあと少しで完成という状態にして用意。

以前Kくんが作った屏風状の「ぬまづすいぞくかん」とともに、すぐに目に付く位置に置きました。

するとその日は、とても集中して勉強に取り組み、あと5分というところでプリントを終えました。

そして工作を完成させ、次回のお楽しみ時間についての構想を生き生きと聞かせてくれました。

次の週にはプリントを8枚ずつに増やしましたが、これもやり遂げ、

家ではやらないという音読まで積極的に取り組みました。

時間が僅かで工作があまりできなくても、次回の約束にして来週を迎える、という良い習慣が出来ています。

充実した表情に疲れは見えず、頼もしさを感じています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

お楽しみを目当てに、教科学習にも頑張って取り組む。良い設定でしたね。Kくんの学習態勢、立派です。小学校1年生で、プリントを合わせて10枚~16枚とはすばらしい。1番大切なのは、学習嫌いにさせないこと。教科学習自体が目的でなくても全く構いません。深海魚への興味と相まって、学究力も育っていくことでしょう。

 

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4113.~「分からない」から「分かる」へ~

4113.~「分からない」から「分かる」へ~

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 ~今日のElephasブログ:「やる気が何より」(6月23日)

おはようございます。東中野教室の吉野です。

中3のH君、部活動をがんばっています。

少し眠そうな時もありますが、そんな時は計算問題でウォーミングアップをしてから、単元学習しています。

先日、テスト範囲の乗法公式、因数分解について取り組んだ際、手応えを感じたようでした。

授業終了2、3分前に

「もう少し問題を解きたい」との発言がありました。

また、帰り際に

「今日は帰ったら寝る前に学校のワークもやってから寝ようかなあ」とつぶやいていました。

本人のやる気が何よりです。

講師としても、嬉しくなりました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

H君、“やる気”の芽生えですね。「分かる」という手応えは、本当に大きな意欲をもたらすものです。逆に言えば、やる気が出ないのは、「分からない」から。頑張ろうと思っても、分からなければ手も足も出ません。教科書やノート、問題集を開く気にもなれません。講師は、そんな生徒さんの気持ちを理解できることがとっても大切です。H君、そのやる気がテストの数字に反映されると良いですね。やる気は更に確実なものとなります。

 

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4112.~直観的!~

4112.~直観的!~

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 ~今日のElephasブログ:「スペシャル ひらがなだ!」(6月22日)

“を”の練習中、Aくんはハッとした様子で顔を挙げました。

「先生、新幹線だ!“ち”に新幹線がつっこんでる!」と嬉しそうです。

3画目が新幹線の顔に見えたようです。

「スペシャル ひらがなだ!」とのこと。

その後、音読でも、ことさら丁寧に“を”を読んでいました。

実は“と”も「スペシャル ひらがな」なのではないか…

次回、Aくんに尋ねてみようと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

Aくん、スゴイ感性ですね、「“を” ちに新幹線がつっこんでる!」。この感性!“を”の三筆目は、まさに新幹線の頭の形、というよりAくんにとってそれは新幹線そのものなのですね。直観的!面白いですね。

 

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4111.~ときに先生、ときに探偵?~

4111.~ときに先生、ときに探偵?~

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 ~今日のElephasブログ:「マルつけ」(6月21日)

おはようございます。武蔵境教室の西岡です。

とても元気でお話し上手な生徒さん。よく学校やご兄弟のお話をしてくれます。質問すると直ぐに答えが返ってきます。

計算問題を解くのも早く、急ぎすぎてしまうときは、こちらから

「慌てなくて大丈夫だよ」、「見直してみよう」と声をかけています。

ある日の授業でわり算の計算練習の後、「(間違いを含む)計算の答え合わせをする」という問題に移りました。

学校で隣の友達と解答を交換してお互いにマルつけをすることがあり、生徒さんはその要領で採点までをしました。

注意深く答えをチェックして、間違いを見つけると小声で、「あ、ここ違うよね」。

鉛筆の色を変え、横に正答をゆっくり丁寧に書いていきます。

「間違えないのって難しいよね」、

「全部見直すのはたいへんだから、ひとつずつたしかめだな」、

「おっと。読みやすい字で書かないと」と話しながら。

生徒さんの慎重な一面と、日頃の優しい気遣いが伝わってくるひと幕でした。

正直な感想もうれしく、次に繋げていきたいと思いました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

マル付けには、ときに魔法のような効果がありますね。先生の立場になると、間違えに対して客観的になれるようです。一つひとつ確認して間違えを正していく呟きや想像されるその仕草は、探偵のようでもあります。実におもしろい、今度問題を解く時は、もっと慎重になれるのかな?

 

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4110.~学力、身体、心の成長~

4110.~学力、身体、心の成長~

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 ~今日のElephasブログ:「子ども椅子から大人椅子へ」(6月20日)

おはようございます。武蔵境教室の清水です。

エレファースの教室には椅子が二種類あります。

大人サイズのものと、子どもサイズのものです。

小さい椅子に座る生徒さんの姿は可愛らしく、対面する講師の気持ちもほっこりします。

生徒さんの成長はとても早く感じられます。

エレファースに通い始めた頃は、椅子に座るときにも、

机との間隔を調整するときにも講師の手助けが必要だったのに…。

いつの間にか子どもサイズの椅子に一人で上って座り、

机と椅子の間隔も自分で調整できるようになるのです。

そして、大人サイズの椅子を使い始める時が近づいて来ます。

鉛筆の使い方が上手になった、九九の新しい段に進んだなど、

学習については講師には毎週何かしらの気づきがあります。

けれども身体の成長には、ある日突然気づき驚かされます。

生徒さん方の成長にしっかり寄り添える者になりたいと思う一瞬でもあります。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね。時に、色々な教室を巡って突然お顔見知りの生徒さんに出会うと、その成長に驚きの目を見張ることがあります。毎週お顔を合わせている講師にとっては、何かをきっかけに突然驚かされる、ということですね。学力の向上、身体の成長、それに加えて心の成長もあります。心の成長は外からは見えにくい分、講師は小さな言葉や素振りや行動からそれを感じ取れることが必要ですね。

 

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4109.~友達として、第3の大人として~

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 ~今日のElephasブログ:「思いに寄り添い」(6月18日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

以前、生徒さんと「目標」を共有する、と書きました。

他にも、生徒さんと共有したいものがあります。

それは、生徒さんの困りごと、悩みごとです。

もちろん、共有したからといって、すぐに解決するものではありません。

しかし、生徒さんがお一人で抱えている、重苦しい気持ちは、

講師と共有することで、軽くすることができるかもしれません。

講師は別の角度から見ることもできます。

また、教室としての事例の積み重ねから、今後を予測すること、場合によっては面談をご案内することもあります。

このようにして講師は、生徒さんの思いに寄り添い、一緒に進んで行きたいと考えています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね。誰でも人に話すことによって、気持ちを整理したり、事態を客観的に見直したりすることができます。何か話の出来る友達を持たない生徒さんもいらっしゃいます。また中学生や高校生以上になりますと親御さんとの会話が少なくなりがちです。そんなケースにおいて、講師は友達代わりであったり、第3の身近な大人であったり、という立場でお役に立てることが少なくありません。

 

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4108.~小さな対話の積み重ねで:2~

4108.~小さな対話の積み重ねで:2~

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 ~今日のElephasブログ:「リラックスして楽しんで、笑顔でいること」(6月17日)

おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。

A君を担当するようになって4年目になります。

高校3年生になり、随分大人に成長されました。

A君は、計算などの問題を解き続けるのはとても得意です。

準備した数学や国語の読解、英語のプリントはほとんどやり終えることができます。

その反面、コミュニケーションに課題をお持ちです。

苦手なことや今までと違うことをすると、戸惑って動きが止まってしまうことがあります。

得意なプリントをやった方が授業はスムーズなのですが、

これからの彼のことを考えて、人とのコミュニケーション課題を優先しています。

少し前のブログに書いたこともありますが、簡単なイラストを見て「はい」「いいえ」が言えるようになりました。

今では違う場合は、

「いいえ、○○です。」と答えられるようになりました。

さらに最近では、

「今日は晴れですか?」と聞くと

「いいえ、雨です。」とイラストがなくても日常的なことを言えるようになりました。

質問に答えながら笑顔が見えることも多くなりました。

この受け答えをするにあたって、講師自身がリラックスして楽しんで笑顔でいることを心がけています。

人といることは怖くなくて安心できてちょっと楽しいのだと、A君が思えるような雰囲気でこれからも進めていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

小さな積み重ねの実践で、コミュニケーション力を育む。きのうのブログに続き、きょうもこの穏やかで柔らかい空気がとても良いですね。気持ちが育つ、心が育つことで、コミュニケーションの力も伸びていきます。その証のようなケースが2日続きました。「人といることは怖くなくて安心できてちょっと楽しい」、ひとり一人がそのように成長されることを願っています。

 

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4107.~小さな対話の積み重ねで~

4107.~小さな対話の積み重ねで~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「おもちゃ屋さんじゃなくなった」(6月16日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

授業のはじめ、Nくんに一週間の出来事を聞きます。

最近はNくんから話しだすことも多くなりました。

「映画を見に行った」、

そう教えてくれたNくんに、映画の内容や登場人物について質問をします。

「誰と見に行ったの?」、

「どこの映画館に行ったの?」

質問をつづける講師にNくんは言いました。

「おもちゃ屋さんじゃなくなった」

たまたま講師も知っている場所で、

映画館近くのおもちゃ屋さんが別の店に変わったことをNくんが言っているのだと気づきました。

「そうだね、ゲーム屋さんに変わったね」。

「おもちゃ屋さんのほうがよかった。先生はどっちがよかった?」

「Nくん! すごいねその質問!」

Nくんの質問に答えなければいけないのに、講師の口からは別の言葉が出ていました。

数年前のNくんは、講師が質問をしても

「わからない」、「言わない」、「今日は何をするの?」ばかりでした。

答えたくないというよりも、答え方がわからないといった感じでした。

それが今は多くの言葉を得て、さらにそれらの言葉を操る技術を得て、

講師とのあいだに複雑で豊かな会話をつくりあげています。

Nくんの世界が時間的にも空間的にも、想像力を駆使してぐんぐんと広がっているのを感じます。

「先生もおもちゃ屋さんのほうがよかったかな。Nくんといっしょだね」

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

Nくん、すっかり対話を楽しめていますね。話したい、伝えたい、そんな気持ちがコミュニケーションの基礎です。自分の気持ちに加えて、相手(先生)の気持ちにも関心を持ち、それを言葉にして尋ねることができる、すばらしい成長ですね。授業の初めの対話の積み重ねがこのように発展するとは、やはり積小為大。

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