4327.~学び、実体感をもって~

4327.~学び、実体感をもって~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「伝えたい気持ちが育てるもの」(2月28日)

おはようございます。津田沼教室の堀です。

特別支援校に通う中2のK君にはある時から少しずつPC操作のお手伝いを学習に加え、しばらくすると課題名に合わせてマウスを操作することも問題なく出来るようになってきました。

漢字学習は小1の入門をしている彼が、PC画面の漢字をどんどん覚えていくことに感動します。

「次はお金の課題をやりましょう」と講師が声かけする時には、

さささっとカテゴリーの文字を読み、クリックして必要な画面をすでに準備しています。

とても驚いて、

「K君、『歌唱数量』や『お金』の漢字読めたんだね!」と言うと満面の笑みを浮かべたK君。

授業後のお母さまへの報告にも、そこは忘れずにお伝えします。

お母さまの喜びの声に、またまたK君の得意げな表情が見られます。

K君は何より喜んで、講師のお手伝いをしてくれているのでしょう。

「伝えたい気持ちが育てるもの」を多くの生徒さんから気付かせてもらっています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

“歌唱数量” ”お金“・・・、PCのメニューにある漢字がどんどん読めるようになってきているのですね。自身にとって実用性のある漢字は、教科書に沿って学ぶ自身との関連性の乏しい漢字よりもはるかに習得しやすいのでしょう。というより、それらは自ずと身に付いてくるのでしょう。昨日のblogの”実体感を伴う算数学習”ではありませんが、漢字学習も同様ですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4326.~数、具体化して~

4326.~数、具体化して~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「たしざん・ひきざん、楽しく」(2月27日)

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

Rさんは足し算の学習に取り組んでいます。

音楽が大好きなRさんはたし算の歌に合わせて楽しそうに歌いながら答えることがお気に入りです。

Rさんの指と講師の指を、

「あわせていくつ?」と数えたり、たし算の計算式にドットを記入して取り組んだりと

様々な方法で学習しています。

先日は大好きなパンを使いました。

Rさんの前に3つパンを並べ、

「2つもらいます」と問題にあわせてパンを動かし、手元の数を確認します。

講師が「3+2」と式に書いてみせると嬉しそうに答えの5を記入することができました。

次は「1つ食べました」と言って講師が食べる真似をすると楽しそうなRさん。

「今度はRさんがやってね」と問題を出していくと、

Rさんはパンを数えて動かし、おいしそうに食べ真似をしていきます。

具体物を使うことで、数の移動を視知覚で学習することができます。

基本的な学習ではありますが、

アプローチを変えながら繰り返し、数概念の形成を大切にしたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

“楽しい”、が一番です。歌を楽しみ、具体物を楽しみ、操作を楽しみ、講師とのやり取りを楽しみ・・・。数に対する実感、“気持ちや感情”を伴って数学習を進めて行きましょう。本人にとって数が具体化する時、つまり実体化する時、数概念は育っていきます。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4325.~自身をもって~

4325.~自身をもって~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「面接練習の成果が…」(2月25日)

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

受験に向けてコツコツ努力をしている中学3年生のKさん。

先日、ご本人が国立北口教室に電話をする機会がありました。

顔が見えない電話は大人でも緊張するものです。

しかし、Kさんは落ち着いた様子で丁寧に用件を話すことができました。

今までの授業を振り返ってみると、面接練習を始めた当初は、講師が声の大きさを指摘する場面が度々ありました。

志望動機や長所などはしっかり答えられるのですが、声がやや小さかったのです。

講師と繰り返し面接練習を行っていくうちに、声も徐々に大きくなっていきました。

そして、電話でのしっかりした対応。

声の大きさも十分で大変聞きやすい話し方でした。

後日、Kさんにもその旨を伝え、

「面接練習の成果が電話にも出ていましたよ」と話しました。

このペースで入試までしっかり伴走したいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Kさん、面接の成果が電話での対応に表れたとは、受験直前にひとつ大きな自信となりましたね。少々緊張する場面でも適切に用件を伝えることができたのですから、面接で求められる“話し方”が身に付いてきたと云えますね。受験会場となると更に緊張は高まるかもしれませんが、小さな出来事も自信につながります、大切にしていきましょう。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4324.~呼吸を合わせて~

4324.~呼吸を合わせて~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「成長を間近に」(2月24日)

おはようございます。国立北口教室の八箇です。

Kさんは、講師のモデリングをまねて解くことがとても上手です。

講師が

「説明するから聞いていてね」と言うと、

「はぁ~い」と言って、プリントに目を向けながら説明を良く聞いています。

「では同じように解いてみましょう」と言うと、

「はぁ~い」と言って、先程説明した問題を確認しながら同じように解くことができます。

しかし、ただずっと真似ているだけかというとそうではありません。

繰り返し問題を解いていくうちに解き方を覚え、数字を変えたりしてもしっかり解けるようになっています。

また、(ごくたまにミスをすることがありますが)ミスを指摘すると、

と言っても何がどう違っているかということを説明しなくても正しく直すことができます。

さらに、問題を解くスピードもだんだん速くなっていきます。

講師が予想した時間よりも速く解き終わることもしばしばあります。

初めはゆっくりでもいいから正確に解く⇒慣れてきたら徐々にスピードを上げていくという流れがうまくいっているように感じるとともに、Kさんの成長を間近に見ることができてとても嬉しく思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Kさん、すばらしい成長ぶりですね。Kさんと講師の息がぴったり、・・・その息遣いが感じられてくるようです。と云っても文字通りの息遣いではなく、講師の説明と問題を解くKさんの思考のテンポとの妙です。解くスピードが上がっているとしても、時間は緩やかに穏やかに流れているようです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4323.~穏やかに~

4323.~穏やかに~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「歳月を振り返ると…」(2月23日)

おはようございます。国立北口教室の今村です。

小学4年生のRさんは4才の年少さんの時から教室に通っています。

年少さんでの体験授業のことを今でもはっきりと思い出します。

教室の入り口で、

「いやだ、帰りたい」と号泣。

お母さまが、

「こうなると今日は無理です」とおっしゃいましたが、泣いたまま何とかお母さまの膝の上に座り、

お父さまが横からサポートしてくださる状態でのスタートでした。

しかし、教室の楽しい音楽を聴かせると3~4分で泣きやみ、ノリノリになってきました。

筆具を全く持ちたがらないので線を描いたことが無いと伺っておりましたが、講師の促しにつられてクレヨンを持って、ひょろりと横線を描かれたとき、ご両親がとても驚かれました。

そのRさんは、今では、お金の3桁の取り出しをすいすいと行い、ひらがな、カタカナでワークに解答を書き、

漢字もどんどん読みます。

前回の授業の際3桁-3桁のなかなか面倒な計算を解きながら、

「楽しい」とつぶやいたので、講師は嬉しい驚きでした。

毎回行いたい学習のリクエストがたくさんで、全てを行うために集中して次々と課題に取り組んでいきます。

ここまでの歳月を振り返るとこの先のご成長がとても楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、Rさん、ここ数年とても落ち着かれ、学習の伸びには著しいものがありますね。しかも、学習中に「楽しい」とのつぶやきが漏れるとは、すばらしいことですね。Rさんの学習への興味や意欲、その片鱗は体験授業の時に既に見受けられます。成長に伴い、いろいろな心理的な機微や学校環境、お友達との関係性などさまざま要素はあると思いますが、親御様はじめ、周囲が穏やかにサポートしてあげること、その成果ですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4322.~一歩下がって・・・~

4322.~一歩下がって・・・~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「方法は、生徒さんごとに」(2月21日)

おはようございます。越谷教室の早川です。

中学2年のKさんは算数の四則計算が得意で、3桁の加減乗除もほとんど正解出来るほどですが、

時々計算式を読み間違えて(もしくは思い違えて)加減を逆にしてしまうことがあります。

例えば、足し算の問題が5問続いた後に引き算の問題が出た場合に、

次も足し算だろうと思って数字の情報だけを目で追ってしまう。

意欲がある生徒さんだけに、早く次の問題を解こうと急ぐあまり起きがちです。

そこで、計算記号を読み上げる、もしくは記号の下に線を引くことを勧めてみましたが、

Kさんは計算式を読み上げるのは気が進まず、計算式以外に問題用紙に何かを書き込むことも嫌なようでした。

代わりに記号に集中して目を通すようにしようと話し合い、果たして・・・、

そのやり方で間違いが確実に減りました。

四角形の面積の計算の際も同じように、四角形の欠けた点線の部分を実線で記入して目で認識しやすくする方法よりも、欠けた部分をよく見て、その部分は存在するのか(四角形同士の足し算なのか)、存在しないのか(四角形同士の引き算なのか)を見極める方がKさんには合っているようでした。

どの生徒さんもみな目で見た方が解りやすいというわけではなく、やはり一人ひとり、感じ方は異なるため、

またそのお一人においても、日々状況によって気持ちが変化する可能性があるので、

生徒さん一人ひとりをよく知ることが大切であると改めて感じた事例でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ

生徒さんとしての“やり方”を尊重してあげたことが、とても良かったですね。「一歩下がって二歩前進」、創設者玉野良雄初代所長がことに触れよく申していたことです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4321.~言葉のニュアンスを~

4321.~言葉のニュアンスを~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「素晴らしかった、花丸!」(2月20日)

おはようございます。 越谷教室の田中です。

小6のNさんは昨夏ごろから、『歌唱言語法』の中からお気に入りの歌を元気よく歌っています。

歌った後に、学習計画表に「歌が素晴らしかった」と書いてほしいとの希望があり、花丸とともに書いていました。

「素晴らしい」以外の言葉は訂正をご希望。

当初はずっと「素晴らしい」だけを書き続けていました。

でも、「素晴らしい」以外にもたくさんの誉め言葉を使えるようになって欲しいと思い、

「大きな声で」「きれいな声で」等と声掛けも続けていきました。

ある時に、

「素晴らしかったね」と言いながら「上手だった」と書いてみました。

案の定、訂正希望が出ました。が、

「Nさんの歌は素晴らしいだけでなく、他にもたくさん良いところがありますよ」と伝えたところ、納得してくれました。

今では講師がどんな誉め言葉を書くかを楽しみにしてくれているし、時折Nさんから、

「素晴らしい」以外の希望も出るようになりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

褒め言葉の要求、これも意欲の表れですね。Nさんにとっては、「素晴らしい」が最高ランクなのですね。しかし、講師の働きかけと相まって、その頑なな思いからの少しずつの脱却。言葉のニュアンスが伝わるに伴って、心の襞も少しずつ細やかになっていかれることでしょう。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4320.~コミュニケーション、そのベースには~

4320.~コミュニケーション、そのベースには~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「コミュニケーション力、向上」(2月20日)

おはようございます。越谷教室の森田です。

もうすぐ高校生になるYさん。週に2時間、色々な学習に取り組んでいます。

その中で毎回、授業の最初に『歌唱言語法』の数曲を大きな声で歌っています。

「もう1回ひとりで歌う」という意思表示もするほど大好きなようです。

それから、マッチングカードで絵を見て文字を選ぶ、またはその逆で文字を見て絵を選ぶという、

方法を取り入れてきました。

今では1回目からほとんどのマッチングができるようになりました。

また、声に出して読むことも出来ます。

それだけ、語彙がたくさん増え、発語も出来るようになっているということですね。

この学習成果もあり、Yさんは、意思表示やコミュニケーションがとれるようにもなってきました。

先日、講師が手の怪我をしていたら、

「どうしたの?痛い? (バンドエイドを)貼って薬塗れば良くなる」と自らジェスチャーも取り混ぜて、

一生懸命心配してくれていることが伝わってきました。

Yさんが、講師を気遣ってくれる優しい気持ちを表現しているのを見て、感動した出来事でした。

Yさんは、他にも色々な学習に取り組んでいますが、

歌唱言語法とマッチングカードは引き続き、続けていきたい基本の軸になっています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

コミュニケーション、色々な方法をもってスキルのトレーニングを行っていきますが、ベースにあるべき最も大切なものは、コミュニケーションを求める意思です。伝えたい、相手とのやり取りが楽しい、嬉しい、相手への思い、気持ちの動き、・・・。では、そのベースとなるものをどのように育てるか。それは日々のやり取りの中で、簡潔に言葉を掛けながらもそこに気持ちを適切に載せていくこと、またコミュニケーション以前と思われるような表現にも、本人の意思を感じとってあげること。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

4319.~豊かに~

4319.~豊かに~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「一輪の水仙から」(2月18日)

おはようございます、越谷教室の西です。

1月は、水仙。

その工作が、本当の花のようにきれいに仕上がりました。

Kさんに

「このお花を 見たことありますか?」と聞いたところ、

「あるかな? あるような気がする」と 頭をかしげながらのお返事でした。

「今 ちょうど 歩道や公園などに咲いているから 見つけてね」と伝えました。

次の週、Kさんは カバンからスマホを出し、写メで撮った水仙の写真を嬉しそうに見せてくれました。

いろいろな角度から、素晴らしく良く撮れていました

いつ、どこで見つけたか、一つひとつ文章にし、パソコンでキー入力できました。

学習したものが生活の中で見つけられ、それを確認できて、結びつけられ、楽しく会話もできました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

歌唱造形のテーマが、教室での絵画や工作だけで終わるのではなく、生活の中に浸透していっているのはすばらしいことですね。冬の最中に颯爽と咲き、春の到来を予感させてくれる水仙。水仙に関するそんな思いを生徒さんと共有し、さらにそれを生徒さんが生活の中で楽しんでくださる、そんな豊かな生活、いいですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ

 

 

 

 

4318.~もうすぐ ひな祭り~

4318.~もうすぐ ひな祭り~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「歌唱造形 おひな様」(2月17日)

おはようございます。越谷教室の御供です。

節分が終わると春に向かい、もうすぐ3月、ひな祭りです。

教室では『おひなさま』を描いています。

これは4かく、3かく、円の構成として、いろいろな形で練習していきます。

これまでTさんには線の方向などで講師がヒントを出していたのですが、今年はお内裏様とお姫様の体を描く際、

「おひなさまの体を描きますよー」という声掛けとモデリングで、左右対称にバランスよく斜め線が描けました。

「体」という言葉にイメージができたのかもしれません。

漢字をバランスよく書くことも学習中のTさん。

Elephas に長く通われる中、成人の方のこうした変化に講師は喜びを感じます。

 

◇ワンポイント・メッセージ

ひな祭りに向け、教室では絵画、工作共にテーマは「おひな様」。毎年この時期になると、Elephas オリジナルの♪『おひな様』が教室のあちこちのブースから聞こえてきます。♪「あかりを つけましょ ぼんぼりに・・・」の歌詞で親しまれている『うれしい ひまつり』(詞:サトウハチロー 曲:河村光陽)と並んで、歌唱造形『おひな様』はElephas の生徒さんにとって、ひな祭りの定番です。年ごとの作品に、生徒さんひとり一人の成長が見られます。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

>>お問い合せ