1242.~果てしもない回数を~

1242.~果てしもない回数を~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『自分なりのバランスで』(6月24日)~指先の力が弱く、クレヨンを保持するのも大変なRちゃんでしたが・・・。

Rちゃん、今では漢字を書いたり工作の道具を使ったり、ひとりでスムーズにできるようになられたとのことです。

指先の巧緻性に関しては、筋力の問題もありますが、もう一つはそこにいかに神経を到達させるかという問題があります。

生まれたての赤ちゃんも、差し出した母親の指を相当な力で握ることができます。しかしまだそれは反射的な動きであり、
しかも指1本1本に分離して神経が働いているわけではありません。

筆具をはじめ道具を使うというのは、指1本1本にどのように動かすべきかの命令を脳が行っているのです。
ですから、はじめはクレヨンひとつ握るのにも、たてせん1本描くのにも相当な神経を使うのです。

腕、手、指、目、姿勢・・・にひとつひとつ命令を、しかもそれを瞬時に行うのですから、
線を1本引くこともいかに重労働であるかがお分かりになるでしょう。

それを果てしもない回数繰り返すことによって、私たちはそれを無意識に行うことができるようになります。
そこまで来て、「線を描くなんて、こんな簡単なこと」という認識に至るのです。

特殊教育は、ここまでに至る段階をスモールステップで根気よく行っていきます。
療育者がこのプロセスを知ることによって、この果てしもない回数の練習を楽しく根気よく行っていくことができるのです。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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1241.Elephas ホリデーブログ ~「子どもは、伸びる!」~

1241.Elephas ホリデーブログ ~「子どもは、伸びる!」~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 幼稚園児のころから教室に通っていらっしゃるある生徒さん。来春の就職をめざし、目下、就職試験対策で作文を学習中。

 作文のテーマには、専門職についての課題もあります。

「専門的なことは、○○くんの方がよくわかっているでしょ」と向けると、
「そうですね。専門知識は先生より僕の方が詳しいですから」と、言葉が返ってきました。

 その頼もしさを嬉しく思いながらも、言ってくれましたね、といった感じです。

 10年ほど前に彼が
「クリスマスにレモンクリームのケーキ買うんだよ。高いんだよ」と得意になって講師に伝え、
 お母さまを苦笑させていたことがつい思い出されました。

 随分と、成長されました。

 ・・・子どもは成長するものです。一定の速度ではなく、要所要所で、グンと成長するのです。
 小さなことにこだわって、その勢いと可能性を減じないことが周りの者にとってとても大切です。

 あの彼が、今では専門用語も交えて作文に取り組んでいるのです。感慨深いものがあります。
 が、感慨にふけるのはまだまだ先のこと。今は、一日一日が貴重です。

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1240.Elephas サタデーブログ ~「6月第4週:今週の心に残ったE・Blog」~

1240.Elephas サタデーブログ ~「6月第4週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」

: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

今週のE・Blogは「可愛い笑顔」(6月20日up)。今週も、迷いました。みなさまは、いかがでしたでしょう。

「可愛い笑顔」、と聞くと幼児を連想しがちですが、これは中学3年生のとてもまじめな生徒さんのお話でした。
このブログから、かつて学んだ「ずれによる創造」という観点がよみがえってきました。

ひとりの子どもを決めつけない。子どもには様々な面があります。まだまだ知りえない部分がたくさんあるのです。

たとえ小さなことでもひとつの意外な面に気づくことで、その子どものこれまでとは異なる点が面となって広がってきます。
そのことによって、これまで理解できなかったことが読めてきたり、新たな可能性が感じられたりもします。

先日ある生徒さんの課外活動の写真を見る機会がありました。

時折、乱暴な言葉が出たり、適切ではない行動があったりするそうですが、実に生き生きと良い表情をしています。
その日の感想も、「全部楽しかった」とのこと。この感想は、適当に答えておけばイイや、といった投げやりのものはないと
思われます。経験から、そのあたりのことは直観でそう感じます。

同じ一人の生徒さんに対応するときに、問題となる行動からアプローチするか、またはすばらしいと感じる面からアプローチ
するかによって、結果は大きく異なってきます。

pygmalion effect (ピグマリオン効果)

教師の期待によって学習者の成績が向上することである、と解釈されています。言葉の由来は、

「キプロスの王ピグマリオンが自分で彫った象牙(ぞうげ)の乙女像を愛し続けた結果、乙女像が本物の人間になったという

ギリシア神話にちなんでこうよばれる。」(Yahoo!百科事典)とありましたが、

”期待する”というのでは少々ネガティブであり、ピグマリオン王ほどの力が感じられません。期待するというよりも、その

子どもを「良し」と確信すること、心からそう思えること。象牙を生身に変えるほどの力。そこから、教育は始まります。

あの写真には、その生徒さんの内側にある何かすばらしものが感じられたのです。。

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1239.~子どもはなりきった~

1239.~子どもはなりきった~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『イメージする力』(6月21日)~ゴリラ、ひとり一人が自分のイメージにおきかえて取り組むことができました・・・。

絵も工作も、形はもちろん、色だえからも対象としているそのもの自身が、湧き上がってきます。

多くは図鑑や写真を見てから、制作に取りかかりますが、
人ぞれぞれ、そのものらしさを感じるところは違うでしょう。

たとえばゴリラなら、
・その大きな毛の塊のような感じ、
・毛並の乱れ、
・顔の割には小さな耳
・親しく話しかけてきそうな口、唇、・・・、何をしてゴリラらしさを感じるか。

描くときも切るときも、「それらしさを感じながら」制作します。

初代の所長がアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩から、

「毎日 出歩く子どもがあったーーー
 目にふれる最初のもの、そのものに子どもはなりきった」という一節を引いて、

「子どもは目の前のものに、なりきることができるんだよね」とよく感心して言っていました。

制作しているときの生徒さんを見ていると、時おり所長のこの言葉を思い出します。

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1238.~「個」を知る~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『可愛い笑顔』(6月20日)~中3のいつも寡黙で真剣なイメージの生徒さんが見せた思いがけない笑顔・・・。

生徒さんのことをこちらが「知った」つもりでいても、思いがけない側面を見たり聞いたりすることがあります。

となると、「彼は、こうこうこうなんですよ」と決めつけることは、慢心のひとつですね。
生徒さんの意外な面の発見、それは教育にも厚みをもたらします。

「ずれによる創造」ということを語る教育哲学者の上田薫先生を思い出しました。

生徒さんの表情をはじめ、学習態度、姿勢、発言、行動、学習の場以外のあらゆることも含め、生徒さんの「おやっ」と思われることを見逃さす、聞き逃さずに講師が意識を持ち、そこに着目することで、生徒さんの「個」が見えてきます。

「個」を知ることによって初めて、学習の方法と方向性が見えてきます。

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1237.~お天気マーク、なぜ人気?~

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「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『梅雨のアイテム』(6月19日)~生徒さんは、お天気マークを描くのが好きです・・・。

お天気マークの話題は、「雲、自由な発想で」のタイトルで6月12日にもありました。
ちょうど、1週間前ですね。
好きな色で好きな方向にぐるぐると雲を描く、雲がどんどん広がっていく・・・、そんな印象を持ち、気持ちが解放されるような思いがしました。

なぜ、お天気マークは人気なのでしょう?

学習態勢がまだ形成されていない生徒さんが何かに集中できるとき、その理由を分析してみましょう。
生徒さんの分析とプログラムの分析の両方の側面から行います。

この場では、プログラムつまり「お天気マーク」の側面から分析してみると、
「できる」「わかる」「たのしい」の要件がそろっています。

それに加え、「お天気マーク」には描くことの必要性も備わっています、「きょうは雨だから、雨マークを描く」という具合に。

この”だから”が動機づけとしては大切なのです。
ひとり一人、生徒さんの側の分析も行ってみましょう。

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1236.~父親への思い、日ごろから~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『改めて、お父さんのことを』(6月18日)~父の日も、お手紙・色紙づくりをしました。母の日にくらべると今ひとつ分かりにくかった様子で・・・。

 すごい勢いの商戦の中でも、父の日よりも母の日にウエイトが置かれているように感じますが、それは人間の本能的なものであるのかもしれません。

 胎内にいるときからの母子のつながり、誕生、授乳、・・・と、生後1年間ばかりは生物的にも母親と子どもの関係には父親には代われないものがあります。それはそれで、あるべき自然な姿であるから良いのです。それぞれの生物的役割としてもっとも好ましい形です。

大切なのはその後の成長過程における家族の関係です。母親との関係は本能的、いわば生得的なものですが、父親との関係は誕生後から形成される後天的なものです。しかも、昼間仕事で外に出ている父親は、子どもの目には、その時間内は空白です。多くの場合、子どもと父親が触れ合う時間は限られています。

そこで子どもと父親をつなぐ唯一のルートは、母親の父親に対する思いです。

朝、「言ってらっしゃい」「気をつけてね」「忘れ物はない?」と気遣って、心をこめて送る。
昼間は、「ぱぱ、お仕事ね」「パパも、もうお昼ごはんかな?」と子どもに話しかけ、お父さんのようすを心にかける。
夜は、「お帰りなさい」「お仕事、ご苦労さま」とねぎらう。

これらすべてを逐一言葉にしなくても、日々の繰り返しの中でこの思いはお子さんに伝わります。そして、家にいないときのお父さん像が子どもの中に形成されます。

しかしこの思いがないと、家の中にいない時のお父さんは、子どもにとっては空白になってしまうのです。

この母親の父親の思いは、父親から母親への思いにも変換され、家庭の幸せにもつながります。
子どもには、見えないものを推測し知る力と人を尊重する心が育ちます。

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1235.~「今」を考える~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『共に実感』(6月17日)~私のいちばんのやりがいは生徒さんと関わること、そして親御さんと喜びを共に感じられること・・・。

好きこそものの上手なれ、という言葉に聞くように、やりがいが感じられ好きであることが仕事と直結していることは講師冥利に尽きます。

「自分の将来に向かって成長していく生徒さん達」・・・、そうですね、生徒さん方は将来に向かっています。
講師はひとり一人の生徒さんの少し先の将来に視点を置いて、生徒さんの今を考えましょう。

今、何をどのような目的で、どのように行うか。

私たちは、ある目標に向かって時間の中で生きています。時間を意識せずには、プログラムは立てられません。
漠然とした将来ではなく、ある程度目標にもなる将来をイメージしてひとり一人の”今”を考えていきましょう。

情緒的な面と科学的な面とを持ち合わせる、それによってこそ講師は生徒さんとまた親御さんと喜びを共に出来るのでしょう。

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1234.Elephas ホリデーブログ ~「おすすめ:ご家族で動物番組」~

1234.Elephas ホリデーブログ ~「おすすめ:ご家族で動物番組」~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

土曜日の晩、日本テレビの「志村どうぶつ園」をご覧になったことがありますか?

昨晩は特別編だったからかもしれませんが、動物のドキュメンタリーが4編放送されました。
1編は20分ほどでしょうか、お子さんがご覧になるのには適度な長さです。

その上、お話の展開が理解しやすく、共感性の高いテーマでした。大人が見ても子どもが見ても感動があります。

お子さんの理解できる言葉を加えながら、ご家族で共感しながらご覧になることは、言葉と感情を育てる上で
とても意味があります。

どうぞ、ご家族ご一緒に心からお楽しみください。

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1233.Elephas サタデーブログ ~「6月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~

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今週のE・Blogは「先生と一緒だと」(6月13日up)。今週は、迷いました。みなさまは、いかがでしょう。

これは、講師のあるべき姿を語っています。

「先生と一緒だと、出来ちゃうんだよね~」。

「先生が手伝ってくれるから、できちゃうんだよね~」とのちがいを感じていただければと思います。

前者、生徒さんは”自分でできた”、という達成感を言葉でいう以前に得ています。
ただ先生といるだけで、この安心感が生徒さんの自信を育てます。
大切なのは、この空気です。

教育でもっとも必要なのは、安心感。

その逆が、不安です。
・難しいこと聞かれたら、どうしよう。
・間違えたらどうしよう。
・出来なかったら、叱られる。

この生徒さんは、先生の存在を魔法の力ほどに感じているかもしれません。
安心感は、魔法の力です。

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