3329.~力を引き出す~

3329.~力を引き出す~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「I君のオリジナル問題」(12月10日)~

おはようございます。武蔵境教室の大竹です。

社会人のI君は、エレファースに通い始めてから、有意義な余暇の過ごし方を発見したようです。

ご入会当初、ご両親より「家ではゲームや動画を見てばかりいるので、勉強する姿勢を思い出して、余暇を上手に使えるようになってほしい」とのご要望を頂いておりました。

元々何事にも真剣に取り組むしっかり者のI君は、どの課題に対しても積極的に取り組むことができるだけでなく、初めて見るような問題でも、授業の終わりにはマスターしてしまいます。

ですから、I君にとっては通常のプリントの宿題だけでは、ご自宅で「楽しんで」解くのにはつまらないのではないかと思い、ある時「今日やったことを参考にして、自分でオリジナルの問題を作ってきてみてください」と言う宿題を出してみました。

すると翌週、A4用紙何枚分ものI君オリジナルの問題を持ってこられたのです!

消費税の問題の時には、自宅にあるチラシやI君が買い物をした際のレシートを集

めたりしながら、問題のストーリーを考え、講師も驚くほどのクオリティに仕上げてきました。

それ以来、毎回大量のオリジナルの問題を持ってきては「先生、これ解けますか?」と誇らしげに尋ねてきます。

以前はゲームをしていた時間のほとんどを、今では、オリジナル問題の作成に費やしているそうです。

それをご覧になったお父さまもとてもお喜びでした。

 

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

I君のクリエイティブな力をうまく引き出すことができましたね。I君は探求心にもすばらしいものを持っているようですね。単に問題をアレンジするだけでなく、チラシを利用したり、自身の買い物のレシートを利用したり。自身の頭の中にあるものに実際の生きた要素が加わりますから、現実味が増します。しばらく続けてみましょう。また新しい方向性が見えてきそうですね。

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3328.~まずは歌から~

3328.~まずは歌から~

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 ~今日のElephasブログ:「かけ算カード」(12月9日)~

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

N君はいま九九の暗記に挑戦しています。

歌を覚えることが得意なN君は、ご家庭やエレファースでの学習を通して

「さぁざんがぁーきゅうっ!」と、九九の歌をすぐに覚えてしまいました。

けれども「3×3=」のプリントを前にしても、答えの「9」を書くことができません。

まだ歌・音と九九・数字が離ればなれになったままのようです。

ある日の授業の冒頭、N君の目の前に細長い画用紙を置きました。

画用紙には「3×1」「3×2」…と3の段が印刷してあります。

「これなに?」N君は興味津々です。

「かけ算のカードを作るよ!」

作業を通して、かけ算の音と数字をゆっくりと、確実に結びつけることにしました。

一列につながった3の段の細長いカードを

「さんっいちぃがぁっ」と言いながら、ハサミで1枚1枚切り離していきます。

すべてを切り終えたら、カードを裏返して九九の答えを書いていきます。

このときカードの裏返し方を間違えると、答えの数字が逆さまになってしまいます。

N君はカードを何度もめくって向きを確認し、九九の歌をうたいながら鉛筆で答えを書いていきます。

授業が終わりました。

輪ゴムでまとめた3の段のカードの束を見て、N君はとてもうれしそうです。

「4の段も作りたい! 5の段も作りたい!」

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

私たちが、数唱を覚えるときもそうでしたね。最初は数字とも個数とも関係なく、ただ数え歌として楽しみました。最後まで言えるだけでとても嬉しかったものです。その内、1対1の対応を感覚的に把握してものと数詞が結びつき、やがて順序数と集合数との別が理解できるようになり、数詞と数字が結びつき、数経験の中で数の概念化が進んでいきます。N君は今九九で、そんなプロセスをたどっているところですね。

 

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3327.~尊重する~

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 ~今日のElephasブログ:「何気ない会話から」(12月7日)~

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

少し前のことですが、授業準備をしていると、隣のブースからSくんと講師の会話が聞こえてきました。

「ママたちが妹にチアを習わせたいんだけど、妹は嫌がってるんだ」とSくん。

講師が「難しいね。Sくんはどう思うの?」と尋ねると

「かわいいからやったらいいと思う」との返事。

普段から妹さんをとてもかわいがっているSくんのかわいい発言に、温かい気持ちになりました。

この会話を反芻していた時、「かわいいから~」というSくんの発言は、講師の「Sくんはどう思うの」という問いかけがなかったら聞けなかったことに気づきました。

普段の自分の授業を振り返ってみると、同じ発言を聞いても、「どう思うの」と尋ねることはなかっただろうと思います。

こうした何気ない会話だけでなく、生徒さんの持っている力を引き出すことができるよう努力していきたいと思わされました。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね、生徒さんのふとした発言から、これまで見えていなかった生徒さんの部分が見えてきますね。Sくんは、小学2年生。自身の感じ方や意見をきちんともっています。たとえそれが幼児であっても、幼児は幼児としての感じ方や意見をもっています。相手をそのように見ることが、相手を尊重するということです。「どう思うの?」の問いかけ、心がけていきましょう。

 

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3326.~時事に触れる~

3326.~時事に触れる~

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 ~今日のElephasブログ:「てんのうれいわ?!」(12月6日)~

 

おはようございます。武蔵境教室の丸山です。

漢字の小テスト直前、Tくんが「天皇陛下」の読み方を懸命に思い出していました。

「てんのう」はわかりますが、「へいか」が思い出せないようです。

画像を出して、よく耳にする「てんのうへいか」を確認しようとしたら、Tくんがぱっと笑顔になりました。

「わかった!『てんのうれいわ』だ!」

Tくんのなかで、「れいわ」が馴染んでいて、「天皇」から連想できたことがわかりました。

改めて「てんのうへいか」という読みを学習しました。

これからも語彙を増やしていきたいと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

5月1日からの令和の始まり。12月4日の賢所御神楽の儀をもって即位儀式のすべてが終了されたとのことです。この間、Tくんもニュースを通して、何回となく「てんのうへいか」「れいわ」という言葉を耳にしたことでしょう。それが、Tくんの中でミックスされてまったようですね。でも時事に関心をもつ第一歩、とても良いことです。耳から入ったことを目で確認し、更に自身で文字にしてみて、Tくんの中でより確実なものとなっていくことでしょう。

 

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3325.~チャンスを生かす~

3325.~チャンスを生かす~

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 ~今日のElephasブログ:「やらなきゃ、やる、やってみたい」(12月5日)~

おはようございます。統括本部の中山です。

小学6年生のDくん。

彼の大きな課題の一つに「漢字学習」がありました。

教科書の単元が変わるごとに漢字表をつくり、ご家庭に貼っていただいてきました。

その成果もあってか以前よりも大分漢字を書こうという意欲が育ってきたようです。

最近、単元が変わるタイミングで

「次の教科書、読む練習したい。」とよく口にするようになりました。

しかし、どうしても漢字のところで読み間違いをしてしまい、くやしそうです。

思い切って、「1年生からの漢字の『読み』だけを全部復習してみましょう」と提案してみました。これまでは、

「絶対やだ!」と拒否することが多かったのですが、先日「今日はやろうかな」と。

チャンス!準備してあった2年生の漢字の読みにチャレンジし、8割以上読めて自信がついたのか

「次は5年やってみたい」「やっぱり1年やる」「よし、6年やらなきゃ、だね」と

初めて見た漢字の読みへの意欲的な姿勢に講師も嬉しくなり、二人で夢中で取り組みました。

あっという間に授業時間が終わり、

「もっとやりたい」「6年の漢字、これじゃまずいね。やらなきゃ」とさらにうれしい発言。

サッカーを粘り強く頑張っているDくんのことです。

これから自主的に練習を続けることで漢字の力も伸び、教科書の読みもさらにすらすらと読めるようになる日がくることでしょう。あせらず、確実にサポートできたら、と次の教材の準備をし続けます。

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◇ワンポイント・メッセージ◇

きょうのElephasブログの中には、Dくんの言葉がたくさん出てきましたね。意欲が少しずつ湧いてきているようです。「今日はやろうかな」、チャンス!・・・学習意欲を育てようとする時、講師は小さな気持ちの変化をキャッチして次の一歩へと進めることが肝要です。授業の中での“チャンス”、講師は見逃さないようにいつも感性を磨いておきましょう。

 

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3322.~数を楽しむ~

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 ~今日のElephasブログ:「子年から、ねずみ算へ」(12月2日)~

おはようございます。統括本部の山下です。

来年の干支は「子(ねずみ)」です。

「ねずみ算」という言葉があり、テキストにも「めすは一生のうちにたくさんのこどもを生みます」という一文があり,和算の古書『塵劫記(じんごうき)』でも「正月にねずみ,父母いでて,子を十二ひきうむ,親ともに十四ひきに成也。…月に一度ずつ,親も子も,まごもひこも月々に十二ひきずつうむ…二百七十六億八千二百五十七万四千四百二ひき」とあります。

「先生、それじゃあ日本も地球も、ねずみで溢れちゃうよ!」

どの教室でもワークに取り組んだ生徒さんから飛び出すびっくりの声。

「じゃあ、2の段で数えてみようか?」早速、九九の歌をPCで流して生徒さんと一緒に復習です。

「二一が二、二二んが四、二三が六…」一通り歌い終え、今度は紙に「2×2=4」とか書きながら歌って「ねずみ算」を確認します。

「二二んが四、二四が八、二八十六…」

「先生、2×16は?」

「32になるの。こうやるんだよ」そう言って筆算で「2×16=32」を示します。

2桁以上のかけ算と繰り上がり筆算を知っている生徒さんの場合は続きの応用として、

まだそこまで行っていない生徒さんには、これからやる話として紹介します。

その内、2×64=128で3桁になり、2×512=1024で4桁に…。

「いち,じゅう,ひゃく,せん,まん,じゅうまん,ひゃくまん…」

ねずみ算から九九、そして2桁以上のかけ算筆算へ、更には大きい数の位取りへと話は移って行きます。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

位取りの学習は数のイメージが持てないと無味乾燥とした学習になりがちですが、ねずみがこんなにもすごい勢いで増えていくことをイメージすると、大きな数の位取りにも興味が湧いてきますね。2匹が14匹に、98匹に、686匹に・・・。ねずみ算式に、という言葉にも肯けますね。

 

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3321.~九九~

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 ~今日のElephasブログ:「つまずきを見極める」(11月30日)~

おはようございます。統括本部の菊地です。

小学校2年生のTくんは、熱心に、前向きにチャレンジする男の子です。

学校よりもほんの少し先取り学習をしても、努力し続けられる力を持っています。

そんなTくんが、今一生懸命に練習している九九。

「いんいちがいち…」と口ずさみながら、覚えようと頑張ってます。

しかし、言い方が難しく覚えにくいものもあります。

「〇〇が・・」(ex.にしがはち)もあれば、「〇〇・・」(ex.にごじゅう)も形の場合もあります。

「答が10より小さい数の時だけ、“が”がつくね」と教えてあげても、

なかなか覚えにくいようです。そこで、一緒に歌って練習しています。

“できて当然“”と思われる課題が出来ないと、

理由も聞かずについ「なぜ出来ないの?」と問いかけがちです。

しかしTくんとの授業を通して、あらためて「どこが難しいのか」「どこで言葉をかけるべきか」をよく見極める大切さを学びました。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

九九、理屈ではなく唱えながら覚えてきましたね。ですから、歌いながら覚えることはとても有効です。しかし、最もシンプルなのは従来の“九九”です。歌で覚えたら、従来の“九九”も繰り返しましょう。ベースに歌があるので、よりスムーズに言葉が出てくることでしょう。

 

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3312.~興味に応える~

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 ~今日のElephasブログ:「頭上注意!」(11月20日)~

おはようございます。統括本部の臼井です。

語彙を増やすには、いかに日常で言葉に触れるかが大切であると実感する今日この頃です。

小学2年生の生徒さんと漢字を学習していると、

「頭」という字を指差し、「これって『ずじょう』だよね」と言い出しました。

「そうそう、頭の上、と書いて『頭上(ずじょう)』って読むよ。難しい言葉を知ってるね!」と答えると、

「難しくないよ。駅に『頭上注意』って書いてあるもん」とのこと。

普段から目にしているものなので、簡単に覚えてしまったようです。

また別の中学生の生徒さんは、英語に対する苦手意識が強く、単語をほとんど覚えていません。

まずは英語に親しもう、ということで、身近に存在する英語を一緒に探してみました。ノートには「notebook」、消しゴムには「eraser」、洋服のタグには「made in ~」……。また、好きな曲の歌詞を調べてみると、「season」「rainy days」「close your eyes」……など、中学英語で習う範囲の単語がたくさん使われていました。

それぞれ意味を教えると、「そういうことだったのか」と納得した様子。

歌詞の意味がわかり、曲を聴くのがより楽しくなったようです。

机に向かうことだけが勉強ではなく、むしろ日常の中でいかに見聞きし使うかということこそが、語彙を増やすコツなのだと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

日常で使われている語への注目、そうですね、まずは言葉や文字に関心を持つことですね。幼児期に、目新しいものに触れると「これなに、これなに」と大変興味を示す時期があります。その一つひとつに丁寧に対応してあげることが、その後のもの(事物であれ、文字であれ、言葉であれ)への関心につながります。幼児、小学生は日常的に、中学生以上の生徒さんは今日のブログにあるように生きた英語へと促してあげられる英語との距離がグッと縮まりますね。

 

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3309.~12、という数~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「来年は、ねずみ年」(11月16日)~

おはようございます。西国分寺教室の大滝です。

季節はもう寒さを感じる晩秋です、暑夏はあっと言う間に去っていき涼しい秋はつかの間。

11月の工作はねずみと年賀状を作ります。

小5のYさんは「干支が一回りして,来年は自分の干支のねずみ年です」と教えてくれました。

ねずみは財運と家庭運をもたらす縁起のよい動物だそうです。

Yさんにとってねずみ年が良い年になりますようにの思いをこめて、年賀状を一緒に作ろうと思いました。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

干支の動物は、全部で12。時を刻むものには、12が使われています。まずは時計、そして1年は12カ月、そして干支。月の満ち欠けや、地球の周期等で12という数が出てきたそうですが、12という数は面白い数です。十進法の10よりも先の数であること、また12は具体的にイメージしやすい数でありながら約数を6個ももっています。約数、倍数の学習を12で習熟させていくことができます。もちろん、干支として12の動物やその順番を記憶することも楽しい学習です。また、年神様と動物たちとの干支のお話に触れることも…。12を楽しみましょう。

 

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3308.~まずは「使い方」から~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「憧れの算数道具」(11月15日)~

おはようございます。西国分寺教室の佐藤です。

小学生の算数では,授業で道具をよく使います。

長さを測ったり,線を引いたりする時に定規を使いますね。

使い方は簡単に見えますが,実際には線を引く時にはコツがあります。

定規が動いてしまわないように,しっかりと押さえることです。

まっすぐできれいな線が引けると,生徒さん方はとても嬉しそうにします。

コンパスもよく使います。

工作で,円を描いた生徒さんも多かったですね。

コンパスを使うにもコツがあり、中心となるところに針をしっかりと刺すことが大切です。

中心が途中でずれてしまうと、円がゆがんだり、二重三重になったりします。

少し練習が必要ですが、コンパスを自由に使えるようになり、くるりときれいな円が描けるようになると、

生徒さん方に自信が生まれるような気がします。

三角定規や分度器は、低学年の生徒さんたちにとっては憧れの的であり、

大人っぽくて,かっこいい道具に見えるようです。

算数は計算ばかりだと思わず,時には定規やコンパスを自由に使って図形を描いて楽しむのはいかがでしょうか。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

算数の道具は憧れの対象、そうですね、しかしうまく使えないと苦手意識の温床ともなってしまいます。学校で道具が導入される時はいきなり「使いましょう」という課題となり、その前に「使い方」を学ぶことは少ないようです。しかもそれらの道具は、いずれも大人が使うものと同じものです。小学校2年生の小さな手にとって、ものさしはどんなにか大きく感じられることでしょう、またcm,mmの目盛りは教科書の文字の大きさと比べてどんなにか小さく感じられることでしょう。道具への憧れが「使えた!」という達成感につながるように、まずは「使い方」の指導から。しかもスモールステップで。

 

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