3359.~時間の中で~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「予定表」(1月14日)~

おはようございます。津田沼教室の堀です。

生徒さんに合わせて、必要な方には先の見通しが立つように『予定表』を提示して授業をしています。

課題の順番を書きその通りに進め、1つずつ終わるとチェックしていきます。

数ヶ月前から予定表を取り入れたKくん。

授業中「次は何ですか」と一緒に確認しながら、以前よりとても順調に課題が進むようになりました。

積極的に授業に参加する姿勢に成長を感じます。

すると、お母さまから嬉しい報告がありました。

「予定表を家でも活用しています。

『着替えをする。歯を磨く。水筒にお茶を入れる。』など、

朝の支度を順番に書いてKくんに渡すとその予定表どおり「次は何かな?」と紙を見ながら一人で支度出来るようになりました。」

「おかげさまで朝から『次は何して、早く何して』と声を掛けなくてもよくなりました。」

予定表を生活に取り入れたお母さまの気づきと工夫がとても素晴らしいです。

お子さんにとっても、お母さまに言われずに自ら動くことが出来るのは、自立に向けての一歩になりますね。

子どもたちが成長していく過程で、どのように自然に親の手を離れていくのか、自立とはどのようなことなのかを常々考えています。

授業での成長をご家庭で日常生活に生かしてこんな風に自然なタイミングで親子関係に変化をつけられるととてもいいと思いました。

そんな働きかけが出来るように授業の中で細かに観察して、新しいきっかけをお伝えできればと思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

予定表は、文字通り予定を視覚的に示すものです。やるべきことが視覚的に確認できないと、何をしたら良いのか忘れてしまったり、どんな順番でしたら良いのか混乱したりしまいます。また“あれもこれも、あれもこれもしなくては・・・”と思うとつい焦ったり、イライラしたりしてしまいます。どんなにたくさんのことも、私たちは一度にするわけではありません。時間の中で順番に行うのです。予定表の使用は時間を管理することです。将来仕事をするときにも予定表を活用できることはとても有用です。しかしそれよりも何よりも、今、日々気持ち穏やかに課題を坦々とこなせることが最も大きな予定表の効用です。Kくんとお母さまの実践、すばらしいですね。

 

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3358.~気持ちを育てる~

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 ~今日のElephasブログ:「キラキラの笑顔で」(1月13日)~

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

意思疎通には様々なかたちがあります。

言葉によるコミュケーションはもちろんのこと、表情や身振り手振りも重要な要素です。

Yくんは豊かな表情と動きで意思を伝えます。

授業中、わからない箇所があると、みるみる暗い表情になり、背中が丸まって小さくなってしまいます。

「わかった!」「できた!!」という時にはキラキラした笑顔で、力いっぱいハイタッチをします。

伝えきれない時には、筆談もします。

講師が一番嬉しいのは、Yくんとの授業が終わり、教室から帰る時です。

ドアが閉まるギリギリまで満面の笑顔で元気よく手を振ります。

授業ごとにYくんの自信につながる、たくさんの笑顔を見ることができる授業をしていきたいと

講師が元気をもらっています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Yくん、授業の中にたくさんの笑顔があるのはすばらしいことです。自信が出てくると、また“分からなくても大丈夫”という安心感が充分育つと、コミュニケーションのスタイルにも次第に変化が出てくることでしょう。今は焦らず、今のままで安心して、気持ちが豊かに育つことを大切にしましょう。

 

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3357.~依頼する~

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 ~今日のElephasブログ:「お願いします!」(1月11日)~

おはようございます。 越谷教室田中です。

7月から通室されているAさん。

歌唱造形が大好きです。

細かな線が多い絵の時には、「一緒に描きましょうか?」というと、

「お手伝いはいらない、自分で頑張る」という意思表示をされます。

ある日の課題は大好きな動物。顔は思い通りに描けましたが、

「胴体はどうかな?」と思っていると、講師の手を自分の手に添えさせて

「一緒に描いて」の意思表示をされました。

そして、その後の手足やしっぽはいつも通り自力で仕上げました。

その後もAさんは、「ここだけお願いします」とお手伝いを望みます。

結果的には同じ「お手伝いをする」でも、講師側から先回りして申し出ることと、本人が考えてから望むこととは大きな違いがあることを再認識しました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Aさん、自力でできそうかどうかを見定めてサポートを適切に依頼するところ、すばらしいですね。それだけに、課題の取り組みへの真剣さが伝わります。できないことがあるとイライラしたり、投げ出したくなるケースもありますが、Aさんの問題解決力には感心します。誰かに依頼できること、これもひとつの大切な能力です。次は、視線や表情で示すなど、コミュニケーションの方法が増すと更に良いですね。

 

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3356.~パソコン上の一言から~

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 ~今日のElephasブログ:「パソコン大好き」(1月10日)~

おはようございます。越谷教室の森田です。

早いもので、あっという間に2020年も幕が開けました。

今年も、週の最初の授業で明るくて、元気なYさんに会えるのがとても楽しみです。

Yさんは現在小学校6年生の女の子です。

パソコンクラブに所属していて、とてもパソコンが大好きです。

エレファースの授業の中でも、意思伝達の手段の一つとしてパソコンを取り入れています。

最初は2文字から始めたタイピングですが、今は5文字の言葉もあっという間にタイピング出来る様になりました。

最近では植物や動物や魚の名前など、濁音や、小さな『っ』や『ゅ』などの混ざった難しい言葉にもチャレンジしています。

Yさんの目を見張るような成長ぶりは、面倒なことを嫌がらずに、本当にコツコツと努力する成果なのだといつも感心させられます。

また、最初はぎこちなかったマウスの使い方も今ではとても上達してきました。

マウスを使って文字の色を好きな色に変更したり、イラストを挿入することも出来るようになりました。

絵と言葉をつなぎ合わせるマッチングカードをパソコンの上でも実践しているような感じです。

Yさんは努力の甲斐あってどんどん自分の好きなことができるようになってきています。

パソコンができることでYさんの世界が広がり、4月から中学生になっても楽しい学校生活が送れるといいな、と願っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Yさんにとって、パソコンは対話の大切な手段となりますね。それを楽しく、またコツコツと努力して上達していることは、何よりです。看護や医療への興味、Yさんが内にもっているたくさんのことをパソコンで伝えてください。パソコン上の一言から、Yさんのことをより知ることができるのは講師としてもうれしいことです。まずはそれを教室で先生と共有していきましょう。Yさんらしい中学生へと成長されますことを。

 

 

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3355.~会話の背景には~

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 ~今日のElephasブログ:「会話の練習」(1月9日)~

おはようございます、越谷教室の西です。

Oさんは、社会人です。常にしっかりと、大きな声ではっきりと挨拶をされます。

年の初めの挨拶も自発的になさり、講師としても新年に向け身の引き締まる気持ちになりました。

授業では多くの言葉が出ることをめざし、色々な事柄について色々な角度から質問し、会話の練習を続けています。

「あなたの好きなことは何ですか?」「仕事です」。

※紙漉きの仕事を既に10年近く続けていらっしゃるOさん、本当に立派です。

「家では、何をするのが好きですか?」「料理」。

「何を作るのですか?」 「鶏肉団子スープ」。

「材料を教えてください。」「白菜、長ネギ、鶏肉、しい茸、えのき茸、大根、小松菜、しょうが、豆腐、ニンジン…」。

「一番に何をしますか? 」「長ネギを切ります」、「白菜を切ります」。

「野菜が切れたら、次はどうしますか?」 「鍋に野菜、ダシを入れます」、「ぐつぐつしたら,鶏肉を入れます。」

 ※鶏肉を練って団子にする実演付きです。

今までの学習が実生活に結び付き、素晴らしい答えが返ってきました。

好きなことをさらに探して、会話の練習に役立てていこうと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「鶏肉団子スープ」、おいしそうですね。

また、材料がこんなにたくさんスラスラと出てくるとは、もうすっかり得意料理なのですね。

この会話の背景には、Oさんの生き生きとした生活があることが分かります。会話の力を上達させるためには、

そこが何よりも大切です。そして安心して会話できる関係性のあること、ですね。

 

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3354.~“必要性”から~

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 ~今日のElephasブログ:「先生、字教えて!」(1月8日)~

おはようございます。越谷教室の菊地です。

Mちゃんは、今春の就学にむけて文字や言葉の練習に積極的に取り組んでいます。

ある日、インフルエンザでお友達が幼稚園を休んでしまったようです。

「心配だなぁ・・・」と言い、「今日の絵は、ジュースをかきたい。お友達にあげるんだ!」と自分から提案してきました。

いろいろなジュースを作ります。そのためには、「あか」、「あお」、「むらさき」…いろいろな色が必要です。

一緒にいろんな色を言いながら、お友達のジュースを作りました。

「○○ちゃんへ、って書かないと。先生、字教えて!」と、初めて苦手なものに自分から進んで取り組みました。

その後、「最近、自分から文字を書くようになったんです」というお母さまからのご報告、とてもうれしく思いました。これからも一緒に頑張っていきましょう。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

文字への関心、就学に向けて良いタイミングでしたね。文字を書く必要性が自身の中にあれば、習得意欲は倍増、もしくはそれ以上です。生活の中に、積極的に文字を取り入れていきましょう。しかし、Mちゃんの心理を基軸として。あくまでも、Mちゃんにとっての“必要性”が大切です。

 

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3353.~機能を育てる~

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 ~今日のElephasブログ:「リズム造形」(1月7日)~

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

計算も音読も大好きなIくん。最近はリズム造形にもじっくり取り組むようになりました。

「8の字」を繰り返していくうちに、数字もバランス良く書けるようになりました。

「かいだん、だんだん」では、紙の左下から右上まで緻密に描けます。

これからも「書いてみたい」「やってみたい」と感じることのできる授業を組み立てていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Iくんは、小学校1年生。学習態勢も随分と整ってきました。「かいだん」を紙の左下から右上まで緻密に描けるとは、集中力だけではなく認知力・巧緻性も増しましたね。リズム造形は造形リトミックの中のサブメソッドです。音楽に乗って“楽しく学習”することに加え、確実に“機能づくり”を行っていくことを目的としています。

 

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3352.~歌の力で~

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 ~今日のElephasブログ:「すご~い!感動しました~」(1月6日)~

おはようございます。国立北口教室の今村です。

Yさんはひらがなは十分読めていますが、

単語や文を読むとなると一音一音読み上げるような読み方が長い間続いていました。

どうしたら単語をまとまりとして、また助詞、動詞と流れるように読めるのか…。

そこで、講師の声に合わせて読むことを繰り返しました。

ワークの本文を机に置き、どこを読んでいるのか指し示しながら

講師はポエトリーリーディングのように抑揚を付けて感情をこめて読みます。

Yさんの発音が追い付かなくても、ペースは落とさずに流れるように先に進んで読み続けます。

Yさんは、なんとか一緒に読もうと難しいところも抑揚だけは真似して声を出しています。

そして、得意なところがくると、講師に合わせてしっかり読み上げます。

一年近く練習を繰り返すうち、ほとんど声が合うようになってきました。

昨年12月の最後の授業で講師からクリスマスカードを渡し、「読んでみて」…と促すと、

びっしりと書かれたメッセージを一人ですらすらと抑揚をつけて読み上げました。

その読み方にパーテーション越しに親御さまから「すご~い!感動しました~」と声がかかりました。

Yさんも納得している様子。

目指していた課題が一つ達成された瞬間でした。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Yさん、クリスマスメッセージをスラスラと読めた時、どんなにか嬉しく気持ちが良かったことでしょう。一年間の繰り返しの成果ですね。Yさんには、毎回毎回の講師の読みが歌のように聞こえていたのでしょう。歌の有する連続性、つまり言葉のメロデイとリズムの連続性が、Yさんの読みに連続性をもたらしてくれたのですね。造形リトミックの真髄です。

 

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3351.~仕組みを知ることから~

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 ~今日のElephasブログ:「時刻の学習」(1月4日)~

おはようございます。国立北口教室の御供です。

小学1年生の算数、3学期に「とけい」の単元があります。

学習用に、時計の内側、短針の先に「時」、外側、長針の先に「分」、が別々に入っているものを使っています。

長針、短針の先をチョンと指で指してヒントを出しますと、何時何分かが答えられていきます。

自信がついてきたら、通常の時計に挑戦です。でも、一気には時計を交換はしません。

不安にならぬよう、2つの時計を同じ時刻に合わせて並べておきます。

生徒さんの正面には通常の時計、隣に学習用の時計です。チラッと隣の時計をみても、OKです。

これを繰り返し、自信を持って時刻を答えられるようになったら、今度はプリントです。

スモールステップにより、学校の授業を楽しみに待つことができるとよいと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

時計の学習、まずは時計(文字盤)の仕組みを知ることからスタートさせましょう。いくつからいくつまでの数字がどんな配置で並んでいるのでしょうか。針は、何本あるのでしょう。 時、分、秒、長い針、短い針、私たちが当たり前のように思っていることも、子ども達にとっては初めての経験であることもあります。時計(文字盤)の仕組みが分かったら、今度はアナログの時計で実際に針を動かしながら時を刻むようすを体験させてあげましょう。

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3350.~ゆとりをもてば~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「線引き対決」(1月3日)~

おはようございます。相模原教室の吉野です。

Kくんの親御さまから、ものさしを使って点と点を真っすぐに結ぶ練習をしてほしいというご要望がありました。

学校で三角形と四角形という単元に入り、ものさしを使って直線を引くという問題が出されたそうですが、曲がってしまったり、ずれてしまったりするそうです。

まずは点の直径を3ミリにして講師と線引き対決をしました。

時間はゆっくりかけてやろう、と声をかけました。

直線を引き終わるとお互いに交換して採点をしました。

Kくん「先生、点から外れているよ、減点ね。これはカクカクしてるね、でもおまけしてあげる。」

講師「そうか、それでは先生がこうやって線を引くところにものさしを当てて、しっかり押さえてゆっくり鉛筆を運んで見るね。」

Kくんは講師の手元をじっくり見ていました。

3ミリができたら、2ミリの点や1ミリの点にも挑戦していきましょうね。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Elephas は完全に個別の授業ですので、ご家庭からのこんなご要望にもタイムリーにお応えできます。それが、講師としてとても嬉しいことです。Kくん、講師の引いた線を見て的確に評価することができましたね。自身の実践ではなく講師の実践でしたから、Kくんはゆとりをもって客観的に見ることができました。この“ゆとり”がポイントです。Kくん、今度はきっと意識的かつ注意深く線引きに取り組み、気持ちよく上達していかれることでしょう。

 

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