3402.~苦手を転じて~

3402.~苦手を転じて~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「算数が好きになってきたよ」(3月4日)

おはようございます。相模原教室の臼井です。

入会当時、算数が苦手だった小学2年のTさん。

繰り上がりの計算でつまずくことがあったので、1年生の内容に戻り、6+4など指を使って少しずつ進めていきました。

今では、繰り上がり・繰り下がりの筆算プリントは全問正解。

長さや図形もできるようになりました。

先日、話の中に「算数が好きになってきたよ」との言葉がありました。

年度末、Tさん方の成長を実感する日々です。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「算数が好きになってきたよ」なんて、何とも嬉しい言葉です。気持ちが軽く、明るくなりますね。ここから、算数だけでなくいろいろなところでプラスのサイクルが回転しだすことでしょう。“苦手”と思い込んでいることも、何かのきっかけで”好き””得意“に転ずる可能性が大いにあります。Elephasの授業がそのきっかけになれたことは何よりです。それこそが、Elephasの役割です。

 

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3401.~感性を~

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 ~今日のElephasブログ:「ペットボトルの中は?」(3月3日)

おはようございます。相模原教室の吉野です。

ペットボトルを持参する生徒さんも多い中、Sくんは持ってきた水筒を机の端に置きました。

「この中には僕の好きな飲み物が入っているよ。なんだと思う?」とSくん。

「ジュース?麦茶かな。もしかしてお水?」

尋ねる講師を少しじらしていましたが、蓋を開けて見せてくれようとしました。

「あちち」たっぷり入っていた中身が少しこぼれ出ました。

自分で入れてきたものは緑茶でした。

それもお茶の葉から入れてきたそうです。

そこで今日の作文のテーマは決定。

お湯を注ぐときの注意点です。

「入れすぎると溢れるので・・・適量を心がける。手にかからないように注意する」

正に経験からこぼれ出た言葉でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくんの好きな飲み物は、お茶!はっきりと、「これが、好き!」と言い切れるのは、すばらしい。自分で茶葉から淹れてくるとは、凝っていますね。Sくんにとってのお茶の魅力は、どのあたりにあるのでしょう。Sくん独自の感性があるのかもしれません。生活スタイルにも、ゆとりが感じられます。大切にしたいところですね。

 

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3400.~復習・補習~

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 ~今日のElephasブログ:「少しずつの積み重ねが」(3月2日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

Mくは、4年生です。先生やお友達のサポートを受けながら元気に学校に通っています。

エレファースの授業は、3年生までの復習が中心です。

低学年の時に、音読や計算に時間をかけて基礎をしっかり積み重ねてこられたのですが・・・、

答案用紙を見ると、ひらがなの多用、筆算の位のずれなど、ちょっとした間違いのせいから得点に結びつかないことが見受けられました。

そこで、「習った漢字はなるべく使い丁寧に書くこと」、

「筆算の位は意識して揃えて書くこと」を合言葉に進めてきました。

すると、だんだん文字が整い、計算間違いが減り、良い方向へと変わってきました。

先日、お母さまから「自信が着いたようで、今までは難しいと決めつけて試みなかった問題にも積極的に向き合っています」とのご報告がありました。

少しずつの積み重ねが成果となって実を結び、大変嬉しく思いました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

4年生だけれど、Elephasでは3年生までの復習。復習と当該学年の補習、両者のサポートの連携がうまくいった好例ですね。当該学年の学習は、ご家庭でなされたのでしょうか。何れにしても、学習内容と学習に費やす時間配分とが計画的になされることが重要です。学習するのは、ひとりの子どもなのですから。本人の中で、双方の学習内向が効果的に連関していくこと、Mくんにはそれが成功しているようですね。

 

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3399.~日々の対応~

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 ~今日のElephasブログ:「皆さん笑顔に」(2月29日)

おはようございます。相模原教室の安倍です

「文字がとても乱雑です。どうすれば丁寧な字が書けるようになりますか」というお母さまからのお話がよくあります。

「丁寧に書くと読みやすいね」と、まずは焦らずゆっくり丁寧に書くように声をかけていきます。

「乱雑かな?」と感じたときは、「書いた答えを一緒に読んでみようか」との声掛けをすることで

「あっ、この字、ちょっと・・・」と気づき自ら書き直すことがよくあります。

あまり言いすぎて、書くことが嫌になってしまわないように気をつけながら、

「この字、すごく上手に書けたね」と花丸を付けたり、

「きれいに書けて、先生読みやすいなぁ」との声掛けには、皆さん笑顔になり、

「もっときれいに書きなさい」と言われるよりも、ずっと楽しく文字が書けるようです。

一つでも多くの「できた」「嬉しい」を感じてもらえるようにいつも考えながら

ひとり一人と向き合っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「もっときれいに書きなさい」と言うのではなく、きれいに書けたときに褒める。「上手に書けたね」「読みやすいなぁ」、と。すべてにおける、真理ですね。書字に限らず、行儀よく食事をする、靴を揃える、服装を整える、整理整頓する、ご挨拶をする、報告をする、決められた時刻に勉強したり、お風呂に入ったり、就寝したり・・・。日常の課題となるあらゆることに通じます。うまくいかない時に指摘するか、それとも良くできた時に褒めるか、日々の対応の違いで心の成長と成果は大きく異なります。

 

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3398.~努力~

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 ~今日のElephasブログ:「大学卒業、また新たな目標に」(2月28日)

おはようございます。相模原教室の小口です。

大学卒業と資格取得を目指し教室に通われているUさん。

今年3月、卒業を迎えることができます。

長い間、一生懸命、勉学と仕事に励み、努力を積み重ねてきた成果がやっと実を結びました。

肉体的、精神的に負荷がかかるお仕事のため、健康面で心配をするような事態になったこともありました。

けれども、Uさん自身の「絶対に卒業したい」という強い気持ちが勤務と通室の両立が難しい時期をも乗り切らせました。称賛と感心でいっぱいな気持ちです。

資格取得については、今後もずっと目指していくと話されています。

そして、また新たな目標も見つかり、それに向けて、一歩一歩、前に進み始めています。

これからの目標や夢に向かい、あきらめずに、更に一生懸命 努力をされようとしているUさんの姿は、本当に立派です。

力になれるよう、夢が叶うよう、これからもサポートしていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Uさん、本当に「称賛と感心」に尽きますね。正職員として仕事に従事しながらの勉学、実習、レポートの提出、時には再提出、海外実習、・・・くじけそうな気持を奮い立たせての努力の積み重ねでした。講師がそれを支え通すことができたことも感謝と大きな喜びです。更に新しい目標に向かっているというUさん、こちらにも勇気が与えられます。次の目標の達成を共に喜べる日を迎えられることを心から願っています。

 

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3397.~数で遊ぶ~

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 ~今日のElephasブログ:「楽しく、2桁」(2月27日)

おはようございます。西国分寺教室の丸山です。

Mちゃんは小学1年生。「10ずつ積む」「10ずつまとめる」「10ずつ囲む」等の練習を繰り返しました。またカードをつかって、2桁の数字を読む練習もしました。

学校のプリント課題はできるようになりました。

2桁の数字が上手になってきたのでPCを使用することにしました。

「カレンダーを作ろうと思いますが、今日はMちゃんがやってみますか?」と声をかけました。

Mちゃんは神妙にカレンダーの入力をします。

10以降の日付は必ず1から始まります。20以降は2から始まります。

慣れてくると入力はリズミカルになり、数字を声に出しながら入力するようになりました。

普段は嬉しくなると高い声が出ますし、腰も浮きがちなのですが、このPC入力では学習態勢が花丸です。

自信がついて、2桁の数字を書けるようにもなってきました。来年度100以上の数を学習するときも、楽しく学んでいきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Mちゃん、楽しく数学習が進んでいるようですね。数の理解は、まず数で遊ぶことから。カレンダー入力もその一つ。リズミカルに楽しく入力することを通して、数の規則性が自然と身についていくことでしょう。「いーち、にーい、さーん、しーい、・・・」と数えながらブランコに揺られて遊んだように。小学1年生、2年生、まだまだ数でたくさん遊びましょう。遊びを通して数体験をたくさん積んでこそ、数概念は育っていきます。

 

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3396.~算数の言葉~

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 ~今日のElephasブログ:「ヒレーって?」(2月26日)

おはようございます。西国分寺教室の佐藤です。

小学校の算数のことです。

昨年度まで6年生で学習していた「比例」の単元が今年度より5年生の単元になりました。

5年生のAさんとYさんとSさん、3人とも最初は「ヒレーって何だろう」、「6年生の勉強だったから難しいの?」、

「できるかなあ」と、とても不安そうでした。

講師が「5年生ではわかりやすい比例だけなので大丈夫。6年生で反比例を学びます」と

声をかけるとまた

「ハンピレー?!それ何?!」と未知の謎の生物でも見るかのような反応です。

直方体の高さと体積の関係や、針金の長さと重さの関係など、具体的な問題を解きながら、比例するとは何かを学んでいきました。

3人ともすっきりと理解できました。

学校では比例をグラフに表すことまでは学ばなかったようですが、教室ではエレファース式の教材を使ってグラフにも挑戦しました。

必ずゼロの点を通る直線のグラフが描けた時、3人とも目が輝いて、新しいものを発見したような顔つきになりました。

Aさん、Yさん、Sさん、6年生で学習する反比例も楽しみにしていてくださいね。

反比例のグラフを初めて描き上げる時の3人の驚く表情が、講師には今からはっきりと目に浮かびます。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね、初めて「比例」「反比例」という算数の言葉を耳にする子ども達には、カタカナで書く言葉のように感じられているかもしれませんね。一つひとつ問題にあたっていくことによって、「比例」も「反比例」も意味を持った言葉として獲得されていくことでしょう。私たち講師は、生徒さんのその初めての段階に一緒に立ってあげることが大切ですね。そこからゆっくり確認しながら、数の関係を楽しんでいきましょう。

 

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3395.~感性に拠る~

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 ~今日のElephasブログ:「ひらがなに目!?」(2月25日)

おはようございます。所沢教室の佐藤です。

4月に新1年生になるTくん。

昨年の秋に入会された活発な男の子です。

まずはしっかりとした線を描くことが一番の課題でしたが、もともと絵を描くことが好きなためか鉛筆もすぐに正しく持てるようになり、今では線も大分しっかりしてきました。

ひらがなも試みていますが、字というものを習い始めたばかりとあって、はじめは字も絵の一種という感覚のようです。

例えば「あ」を書くと、そのあと、線で囲まれた部分に目を描いてしまいます。

「書く」から「描く」に変えてしまうのです。

「おもしろいな」と思いつつ、字形はきちんと覚えられているのか心配でしたが、自分の名前文字は、ランダムでも間違えないほどに習得していました。

それを見て、自信を持って字が書けるようになれば、「描く」への変換は無くなるのではないかと思いました。

Tくんの「描くことが好き」という気持ちを大切にしながら、全50音の習得を目指して、「書く」ことの学習を進めていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

「あ」に目を描くとは、すばらしい感性ですね。おもしろい!文字にも、一つひとつ個性があります。単に形態と云うよりも、その文字から醸し出される個性、表情があります。それを感じられる力は、とても大切です。文字に限らず、私たちの記憶を確実にしているのは、感性の力に拠るところが大きいと感じています。Tくんの感じる力を大切にしながら、これから始まる教科の学習を進めていきましょう。

 

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3394.~耐性を養う~

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 ~今日のElephasブログ:「諦めない」(2月24日)

おはようございます。所沢教室の鹿間です。

Sさんは4月から高校に進学する生徒さんです。

今は中学の数学を復習しながら、高校の数Iの先取り学習を行っています。

先日、因数分解の問題を考えている時のことです。ちょっと手強い問題で、解くのに時間がかかっていたSさん。

講師は様子を見て「ヒントを出しましょうか?」と声をかけました。

でもSさん、「いい、もう少し自分で考える」と答え、問題に取り組みます。

Xでくくっても、Yでもだめ・・・いろんなやり方で答えを出そうとします。

そしてついに、「できた!」とバンザイのポーズと得意げな表情。

講師も思わず笑顔になり、集中力と諦めない気持ちに感心しました。

◇ワンポイント・メッセージ◇

「・・・もう少し自分で考える」、Sさんには“耐性”が備わってきているようですね。学習態勢の初歩の段階では、“おもしろそう””楽しそう““これならできる!”“かんたんそう“、と瞬間の判断で課題に取り組むか否かが決まりがちです。これは、まだ耐性の備わっていない段階です。この段階で無理をさせると、学習嫌いに陥ってしまいます。しかし、この段階で適切に課題の内容や量の加減、声掛けなど、適切なサポートをしていくと、やがてはSさんの様に、耐性が備わってきます。見た目にハードな課題であっても、「うぅーん」と引き寄せて考える力、これが”耐性“です。

 

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3393.~応答する環境~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「やりたーい!」(2月22日)

おはようございます。所沢教室の吉住です。

年長さんのJくん。まだ幼いこともあり、“いつも集中して”というわけにはいきませんが、興味を持ったときには小さな口をきりりと引き結び、集中力を発揮します。

とても手先が器用で、小さなシールも難なく剥がしたり付けたりできるのですが、筆圧が弱くまだ力強く線を描くことができません。

そのため、リズム造形で線をなぞったり、線つなぎの縦線を描いたり。

ただやはり、まだしっかりと描けないためか、早く飽きてしまいます。

そこで筆を使ってみることにしました。

太めの筆でなぞっていくのがとても楽しそうで、次々となぞっていきます。

歌と一緒に大きなひらがなもなぞっていきました。

この1ヶ月、「これは何てかいてあるの?」、「やりたーい!」と、急成長が感じられるJくん。

このタイミングを逃さず、楽しく色々なことに取り組んでいきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

生徒さん自身から「やりたーい!」という言葉が出てきたら、授業はまず大成功です。講師のちょっとした工夫で生徒さんは変わるものですね。応答する環境、筆を使うことによってJくんは”描く“という自身の行為の手ごたえを感じることができたのでしょう。「自分が手を動かしたら、線ができた!」、これが応答する環境です。まさにこの機を逃さず、学習の面白さを体得させてあげましょう。

 

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