40.心の軸(4)自分の子どもに実践してみたか?(つづき)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。
昨日は、私が造形リトミック・メソッドを自分の息子にも実践したことをお話しました。実は私自身も、父から教えられています。そもそも造形リトミックのサブメソッドのひとつ「リズム造形」は、幼児だったころの私が、壁の落書きコーナーに好きなアニメの絵をなぐり書きのように描いていたところから発想したものだと後に聞きました。
幼稚園でもらったクレヨンで所かまわず落書きしていた私に、父は「ここなら描いてもいいよ!」と壁の一箇所に落書きコーナーを作ってくれました。私は「ダッダッダッダッダー」とか、「ビューン」とかと声を出しながら点や線を描いていたとのことです。たぶん「鉄人28号」の闘っているようすを描いていたのです。
そこで父は、「発声と描画とが同調する」ということを発見したのです。線の形態、線の強弱、線描の速い・遅い、それらは発声と同調して変容します。この気付きが「リズム造形」の理論の根幹となっています。
その後成人して、数え切れないほど「造形リトミック・セミナー」に出席して父の理論・方法論を学びました。
「歌唱造形」という「無限に変わる新しい絵かき歌」。大人になって改めて絵を描き、歌いながら、わずか1分程度で満足のいく魚が描けた日のことは今も覚えています。そのころは大学で機械製図こそ少しすれ、絵など描く機会は余りありませんでしたので驚きました。
率直に「うまく描けたな」と思いました。また、「楽しいな」と思いました。この日がある意味で、「造形リトミック」との出発点だったのかもしれません。
その後、後継者にありがちな事ですが、広い世界にはもっとすばらしい教育法があるのではないかと特殊教育の専門の道へ進み、様々なメソッドを見る機会を得ました。
その時の感想は私の当初の考えとは逆で「親父、すごいかも?」という、孫悟空の話やねずみの嫁入りの話のような笑い話です。結局この教育法にとり憑かれて、今日に至っています。
造形リトミック教育研究所