3102.~穏やかに~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「ミスを認めて、次に」(3月19日)~
おはようございます、越谷教室の田中です。
5年生のK君は、毎週月曜日に算数を頑張っています。計算は早くて正確なのですが、時々ケアレスミスが出ることもあります。
その時、「惜しいなあ、やりかたはちゃんとわかっているのになぁ」等と見直しを促すと、自信のある時は「あっているはずですよ。どこが違うんですか?」の返事が返ってくることもあります。
そこで計算途中のミスの個所を指摘すると「あ、ほんとうだ!」とすぐに訂正します。
「惜しかったなぁ、完璧と思ったのになぁ」と悔しそうですが、「でもこれでどこを間違えたのか分かったから、次からはきっと間違えなくなるよ」と言うと「そうですね!」と満面の笑みを見せてくれます。
自分の間違いをちゃんと認めて、次につなげようとする素直さと頑張り。
学習の上でとても大切なことを、K君は教えてくれます。
◇ワンポイント・メッセージ◇
K君、ミスを認めて訂正できるのはすばらしいことですね。
間違いを指摘されても受け入れられない、イライラする、パニックになる、という状態になるケースも時にあります。また逆に、間違いを指摘されることを恐れて、文字の形の少しのずれを何回も消しゴムで消して書き直す、という行動等が見られることもあります。
器質的に完璧を好む傾向がある場合もあれば、周囲が正確さを求め過ぎて間違えることに対して過敏になるということもあります。
その傾向を緩和させるには、穏やかな対応の積み重ねが有効です。「採点しない」「明確に間違いを指摘しない」のも方法の一つです。間違えた問題は、類題を通して学ばせます。また、間違えを指摘したとしても、別用紙で直させたり、こちらが消しゴムで消してあげるなど、間違えたことによる負担を減らしてあげることも有効です。
穏やかな対応を重ねることによって、間違えることへの嫌悪感は少しずつ減っていきます。