4534.~造形リトミックで機能トレーニング~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「ハロウィンの準備を」(10月27日)

おはようございます。所沢教室の増原です。

10月の最終日はハロウィン。

今では日本にもすっかり定着しました。

D君は細長く切った色画用紙で輪を作り、大きなカボチャを作りました。

ホチキスで止める作業がとても楽しかったようで、

「ホチキス片付けます」と言っても、しばらくホチキスを握りしめていました。

普段は教科学習中心のHちゃん。

今回は大好きな猫のパーツもあるハロウィンのかわいいステージアートです。

ハサミも上手なので授業では説明通りにステージの部分を作り、パーツはお家で貼ってもらうことにしました。

T君はハロウィンについてまとめた文章を入力、印刷し、スケッチブックに描いた絵の裏に貼りました。

動画を見ながら一人で描いたカボチャは縦長で縦線がたくさんあるスイカのようなカボチャでした。

“横長のまる” “縦線の数” “リズム造形のふんわり”、気を付けるポイントを伝えながら描くと今度は大成功。

ハロウィンのカボチャも動画をよく見て、顔のパーツを避けながら縦線を描くことができました。

各々に合った取り組み方で、ハロウィンの準備を楽しんでいます。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

ハロウィンの創造造形をそれぞれに楽しまれたようですね、何よりです。お楽しみの中に講師はそれぞれの機能的課題を設定していきます。生徒さんは行事などテーマに関連する造形活動を通して、しかもそれを楽しみながら、それぞれの課題をトレーニングしていきます。それが造形リトミックです。

 

 

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3740.~理解へと~

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 ~今日のElephasブログ:「何分後・何分前」(4月16日)

おはようございます。所沢教室の佐藤です。

今月から高等部2年生のK君。

「時計の学習もやって頂けると嬉しいです」というご家庭のご希望を受け、

この一年間は「時刻と時間」の学習を進めてきました。

「何時何分」は習得していたので、

「何分後、何分前は何時何分を時計の針を見て答えられるようにする」という課題に取り組みました。

最初に用意したのは、「今、3時です。10分後は□時□分です」という文章だけのもので

時計盤を使って行ってみたのですが、どうもピンとこない様子でした。

そこで何分後は足し算、何分前は引き算として計算で求められる形式にしてみると、

しだいにこの考え方が定着してきました。

けれども、計算上はできても意味は分かっていないと思われたので、集合時間(何分後に集まる)や電車の時刻(何分後に到着)など、日常で使われる場面の絵をつけて問題にしてみました。

そして、再び最初の時計盤の問題に戻ってやってみるという繰り返しを続けた後、

何回目かで、K君は迷いなく目で針を見て答えられるようになりました。

今は、午前・午後、一日は24時間を学習中です。

これについても、生活に役立てることができるような工夫をしていきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

問題文と時計、問題文と計算、問題文にイラスト(具体化)、ステップを踏んで学習を進めていったことが良かったですね。計算で答えを求められたから云って、そこで学習を終わらせなかったことがポイントです。教えられた操作でできただけのことは、少し時が経てば忘れてしまいます。いかに理解に至らせるか、講師は常にそれを念頭に置いておきたいものですね。

 

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3739.~時にはオーバーステップも~

3739.~時にはオーバーステップも~

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 ~今日のElephasブログ:「お金の学習」(4月15日)

おはようございます。所沢教室の吉住です。

社会人のKさんは、主にお金の支払い方を学習しています。

親御さまより、

「購入する商品にあわせて臨機応変に支払いができるようになってほしい」とのご要望がありました。

Kさんには、お金を出した時に商品と同じ額か多めでなければ商品を買うことができないこと、

同じ額といっても硬貨とお札の組み合わせは一通りではなく何パターンもあること。

このことを理解してもらう練習を重ねることにしました。

硬貨とお札の組み合わせ方の練習が進んだところで、二つの額のお金を並べて示し、

どちらが多いか少ないかを考えていきます。

わざと少ない額の方に硬貨を沢山並べ、パッと見た時、大きい額に勘違いするような並べ方をしたりもしました。

そんな見た目のお金の多さにも惑わされなくなり、額の大小を比較することができるようになったら、

いよいよ買い物の模擬練習です。

値段を貼り付けた仮の商品を机上に置き、講師がKさんにお金を渡し、そのお金で商品が買えるかどうかを考えます。

分かりやすい様にKさんの目の前には、

(お金が商品の額より)多い→買える○、同じ→買える○、少ない→買えない×

と書いた紙を置きました。

段々と○×の紙を確認しなくても正解することが増え、手持ちのお金に払えるパターンがいくつかあることも、

わかるようになってきました。

熱心に取り組まれてきたKさん。悩まず支払いが出来るようになるまでもう一息ですね!

 

◇ワンポイント・メッセージ

私たちは店頭で、なぜお金を適切に取り出すことができているのでしょう。そこにはさまざまな機能が相互に関連しながら作用していることが分かります。しかし私たちはその一つひとつを順に機能させて考えているわけではありません。実際にお金を使うことによって、感覚的に慣れてきているということも大きな力となっています。地道に学習を重ねてきているKさん、この辺で実際にお金を使ってみることもお勧めです。これまでの学習がさらにステップアップされる可能性があります。時には、オーバーステップも効果的です。

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3736.~具体物を使って~

3736.~具体物を使って~

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 ~今日のElephasブログ:「割り算のイメージを」(4月11日)

おはようございます。所沢教室の榎戸です。

今月入会のSくん、4年生。

割り算の筆算が始まる前に、余りの無い横式の割り算の復習を計画していました。

「むりむりむり。学校で前にやったけど、知らなかったもん(解らなかった)」、

「大丈夫。魔法をかけるときっとできるよ。その前にチューリップを作りましょう」。

「チューリップ一本に葉っぱは2枚切ってね」、

「じゃあ、2本作るから4枚ってこと?」

「正解。やっぱりお母さんの分も入れて3本作ろうか」、

「じゃあ、葉っぱ6枚だね。」即座に計算して答えます。

「同じ数ずつ増えるときは、掛け算で計算できるよね」

「みんなの分5本作るときは・・・2×5で10」、得意げに答えます。

葉っぱを10枚切り終わったところで、

「たくさん切れたので、Sくんと先生で分けようか。」

「いいよー」と言いながら1枚ずつ2枚のお皿にわけていきます。

「分けるときは割る計算をすると、早くわかるよ」。

「ふーん。じゃあ10÷2は2×5だから5枚」といいながらお皿の中の葉っぱを数えます。

「ほんとだ。5枚」目をまん丸にして驚いた後、満面の笑顔で

「10本作るときの葉っぱは2×10で20。先生と分けるときは割り算して 20÷2で10枚ずつだ」

割り算のイメージが少しできたようです。

用意した魔法はまだ残っています。

次回の授業が待ち遠しいとわくわくした一コマでした。

 

◇ワンポイント・メッセージ

「むりむりむり」と割り算は敬遠気味であったものの、スムーズに割り算へと導入できました。かけ算には習熟している上に、工作を通して具体的に個数を目にし手にしていたことで、割り算への切り替えもイメージがしやすかったようですね。ご入会初回の授業で、苦手意識が軽減されたことはとても良いスタートでした。

 

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3732.~個別を生かして~

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 ~今日のElephasブログ:「テストできたよ」(4月7日)

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

エレファースでの通常授業では、国語と算数の学習を中心に取り組んでいるSくん。

先日の授業時のこと。翌日に学校で社会のテストがあるとのことで、急遽社会の学習に取り組みました。

教科書を読み直しながら、内容を確認していくことにしました。

「自動車をつくる工業」という単元でしたが、出てくる単語の理解が難しかった様子。

そこで、わからない言葉や文章をピックアップしながら、進めることにしました。

例えば、いつもの創造造形の手順に習って、

「溶接」はのりではる→くっつける、「塗装」は絵具で塗る→塗るなど、Sくんが具体的に想像できることばを選んで説明をしました。

「車を作る工程も教室で画用紙を使ってものを造るときと一緒だね、

パーツを切って、くっつけて、組み立てて・・・」

いつも創造造形を楽しみにしているSくんは少し楽しそうでした。

その後、

「テストできたよ」と自慢げに社会のテストをみせてくれました。

咄嗟の取り組みでしたが、Sくんの笑顔がとても嬉しかったです。

どの教科でも、言葉の理解はとても大切ですね。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Sくん、良かったですね。頑張ってすぐに成果が出た経験は大きな自信となり、これからの学習もきっと加速されることでしょう。「Sくんが具体的に想像できることばを選んで」、・・・ここに鍵がありましたね。本人の理解できる言葉で、本人の認知構造に翻訳する、個別教育ならではの取り組みですね。

 

 

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3673.~理解する~

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 ~今日のElephasブログ:「漢検合格、どんどん意欲的に!」(1月28日)

おはようございます。Elephas西国分寺教室の丸山です。

Sくんは漢字検定10級に合格してから、どんどん意欲的に学習に取り組んでいます。

将来は就業技術科、職能開発科に合格できるよう、今から準備を始めています。

毎回必ず授業の開始時にアナログ時計を確認します、

「今6時です。7時まではあと何分?」、「1時間! 1時間は60分!」。

一段落すると残り時間を確認、色付きの円でも見られるようにしました。

時間が経つほど、小さな扇形になっていきます。

6時35分の時には、

「今35分です。10分後にはこの漢字の練習が終わっていますよ」と声掛けすると、

「あと10分だから…45分?」と確認するようになりました。

先日、Sくんが、

「先生、30分後って“反対側”じゃない?」と言いました。

学習が終わるときには、

「もう1時間たっちゃったね」と、いい表情です。

「漢字も見て?自慢したい」と言って見せてくれたのは、「鬼」、「全集中」の漢字。

時計だけでなく、漢字も、単位も、また作文も、楽しく取り組んでいきたいと思います。

 

◇ワンポイント・メッセージ

都立特別支援学校高等部就業技術科、職能開発科、2021年度入学検査は倍率が高く、学校によっては2倍という難関を越えての合格となりました。合格を確実にするためには、ますます十分な対策が必要になってきています。問題に慣れておく、とにかく暗記しておく、というだけでなく、実質的に“理解できていること”を目指していきましょう。Sくんのように実践的に、体感をもって、繰り返し学習してくことはとても有効です。知識は作業的に獲得することによって、記憶への定着と理解度が高まります。

 

 

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3667.~来年度に向け~

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 ~今日のElephasブログ:「それぞれの目標を持って」(1月21日)

おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。

早いもので、年度の締めくくりの時期となりました。

進級に向けて、おさらいはもちろん、先取りの学習に取り組み始める生徒さん。

受験のラストスパートへ、さらに集中力を高める生徒さん。

就業に向けて、実務的な学習や、ソーシャルスキルのレベルアップを目指す生徒さん。

今、それぞれの目標を持ち、新年度の素晴らしいスタートのために準備をします。

講師は、そこに寄り添い、生徒さん、親御さまをサポートして参ります。

これからのために、新しい生活様式を身につけ、日々気を配ります。

そうして、きっと春には、生徒さんの頑張りが、花咲くことと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

東京でも朝の気温は、マイナス。寒さの真っただ中ですが、春の気配が少しずつ感じられてくるのがこの時期ですね。今年の節分は、2月2日。地球が太陽を回る周期(公転周期)と暦のずれによるもので、124年ぶりのことだそうです。春に向けてのそれぞれの準備。ウキウキしてきますね。春に良いスタートを切るには、今が大切。昨日も中2の生徒さんと、中3を迎えるにあたっての生徒面談を行いました。目標を2つに絞り、自身による【現状分析】とそれに対するアドバイス、気持ちを新たに春を迎えられることを願っています。

 

 

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3666.~記憶する~

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 ~今日のElephasブログ:「忘れちゃうんだ…」(1月20日)

おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。

日々の授業の中で生徒さんから、「一生懸命にやっているのに忘れちゃうんだ」

との悲しそうな声を聴くことがあります。

生徒さんにとって、「忘れること=悪いこと」なのでしょう。

「忘れる」というのは大人には当たり前のことですが、算数の公式、国語の漢字など覚えることが成績に直結する生徒さんたちの自信を無くす原因の一つになっているかもしれません。

生徒さんには、

「人はみんな忘れるように出来ているのよ。だって、忘れないと頭も心も一杯になってしまうでしょう?

頭や心が壊れちゃわない様に忘れるように出来ているのよ。

だから、忘れてしまったら何度でも覚えれば良いの」と話すようにしています。

忘れることは当たり前。

それを前提にして、何度でも覚える。忘れてしまった時のためにメモを取るなどの工夫を身に着け、自信を持っていけるように声を掛けていきたいと思います。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

「忘れちゃうんだ…」という悩み、これは云ってみれば“覚えよう”という意志の表れですね。学習意欲そのものです。ならばその意欲に応え、忘れないようにサポートしてあげましょう。自転車や泳ぎは一度できたら忘れない、と云われます。身体で覚えたことだからです。それに比べ、知識として記憶したことは忘れがちです。ならば、知識を身体的記憶に近づけてあげましょう。それが“練習”(ドリル)です。基礎問題でOKですので、習熟するまで繰り返し練習しましょう。

 

 

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3659.~褒める~

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 ~今日のElephasブログ:「先生は両親の1週間分、褒めてくださった」(1月12日)

おはようございます。統括本部の丸山です。

Yくんはとても元気な男の子で、以前は靴のまま全てのブースに入ろうとしたり、目に入る全てのボタンを押したくなっていました。今は講師と一緒に消毒した後に手を洗い、落ち着いて一緒にブースに入ります。

自分から、「メロンパンを数えるよ!早く!」と講師を促すこともあるくらいです。

視線をしっかり合わせて学習に取り組んでいます。

平仮名の練習や聞き取りなどにも態勢よくできるようになってきました。

お父さまが授業中、そっとドア外でお待ちになることがありました。

25分しっかり集中し、上手に絵も描き終わり、意気揚々とドアを開けたYくん。

予想していなかったお父さまの姿にびっくりしていました。

体当たりして、お父さまの体をよじ登り始めました。お父さまは、

「先生が30分の間にYをたくさん褒めてくださったことに驚いた。我々両親の1週間分、ほめてくださった」とおっしゃいました。

そしてその後、小学校ご入学を控え、さまざまなご希望をお話しくださいました。

褒められることで安心すること、また課題に向き合う態勢の基礎が作られることを、実感しています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

「先生が30分の間にYをたくさん褒めてくださったことに驚いた。我々両親の1週間分、ほめてくださった」、簡潔に表現してくださったお父さまのこのご実感は、とても大切ですね。そのお気づきにより、Yくんは益々、良い方向へと成長されることでしょう。教室ではもちろんですが、ご家庭で褒められることにはすべての回転をプラスに転じるほどの力があります。日々の積み重ね、褒められて育てば、必ず豊かに穏やかに成長されます。学習力もそこから生まれてくるのです。

 

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3657.~読む力~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「意味が分かると、言い直す」(1月9日)

おはようございます。八王子の泉田です。

小学低学年のAくんは文章を音読することがかなり苦手とのこと。

確かに自力ですらすら音読するのはまだ難しいので、読む部分を指で示してあげながらゆっくり音読を進めています。

顔を赤くしながら、つっかえたり読み間違いしたりしながらも、一生懸命音読しています。

あるとき、「タ・ベ・ワ」「ジ・メ・マ・シ・タ」「あっ、タベハジメマシタ!」と言い直しました。

それ以降、たどたどしく読んだところの意味が分かると言い直しをするようになりました。

まだ時間はかかりますが、読んで内容を理解する力が一歩前進したようです。

音読のあとに文章の内容について質問すると、正解が前回よりも多くなりました。

やったね、Aくん。この調子でがんばろう!!

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

「顔を赤くしながら、つっかえたり読み間違いしたりしながらも、一生懸命音読しています」、Aくんは小学1年生、ものすごい頑張りようですね。私たちはAくんに比べれば限りなくと云ってもよい程文字に接してきていますから、ひらがなばかりのこの一文節の中にも、瞬間的に「たべ」「はじめ」「ました」という単語が見えています。その意味で、まだまだ文を読み慣れていない子どもには、できるだけ効果的に意味の把握ができるように早い時期から漢字交じりの文を与えてあげるのもひとつの方法です。読めば何か意味が伝わってくるんだという文字、文、文章、後には本への信頼感が育つことが望めます。小中学生の読解力の低下が問われている今、これは講師にとって大切な課題です。

 

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