15.すばらしい引き立て役 4(テクノロジー)


 おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。

知的障害・発達障害 個性と可能性を伸ばす

* 楽しいからのパートナー
* 新しく知るからのパートナー
* ちょっと簡単からのパートナー  

15.すばらしい引き立て役 4(テクノロジー)

 この力はもうだれもが認めるところです。

 毎日の生活、この力を利用しないでは現代の生活が成り立ちません。携帯電話、テレビ、パソコン、デジタルカメラ、インターネット、ナビゲーター、ATM、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ。また、今や乗り物はすべてこのシステムが入っています。自動車、電車、飛行機、船。ご存じのようにディズニーランドもコンピューターがいろいろな乗り物を制御しています。これらすべてのものは、問題解決として発明されました。

[毎日のテクノロジー]

・グローバルで幅広い世界(映画、テレビ、インターネット)
・物理的な便利さ(乗り物、家電、電話、インターネット)
・迫力ある演出(遊園地)
・わかり易い表現(テレビ、インターネット、CG)
・驚きの楽しさ(映画、テレビ)
・実物を記録する(文字、絵、写真、動画)
・情報収集
・快適な生活
・安心、安全の支援

上手に活用すれば同じことを楽しく元気よくできます。

 言葉や文字は大きな発明です。図や絵も記録という大きな役割を果たしてきました。白黒写真、カラー写真、録音という技術。レコード、カセット、ラジオから、テレビ。静止画から動画にと、その表現力もどんどん向上しています。コンピューターグラフィックによる新しい表現も増えてます。感性やイメージが豊かに表現できるようになってきました。今までできなかった表現が可能になりました。

 造形リトミック研究所では、中でもタッチパネルを中心にしたシステムが活躍中です。キーボードやマウスと比べると、受け入れられる生徒さんの幅がぐっと広がります。指一本で一人一人の生徒さんがパソコンでの学習に楽しく取り組めます。タッチでリズミカルに、わかりやすく。

 文字の発明から現代のハイテクにいたるまで、発明の歴史は人類の思いの集積・集約です。その恩恵を教室に取り入れ、どの生徒さんにも役立つようにクリエイティブにアレンジしていくのが私の仕事であり楽しみです。がんばってます!

http://www.zoukei-rythmique.jp   造形リトミック教育研究所

14.すばらしい引き立て役 3(身体表現)

おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。

知的障害・発達障害 個性と可能性を伸ばす

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14. すばらしい引き立て役 3(身体表現)

 第3回は身体表現です。動物(ゴリラなど)の威嚇行動や昆虫(蜂)のダンス、鳥の求愛行動なども身体表現です。

 人類においてもはるか遠く原始時代から、感情の表現やシャーマンの祈祷などに身体表現が見られます。雨乞い、収穫の祈り、戦勝祈願、勝ち鬨など儀式的なことや形式的なこと、共同的なことには、多くの場合に身体表現が伴われています。

 また現代においても、オーケストラの指揮、応援団長の振り、野球のサイン、車の誘導、交通整理、商業的なコミュニケーション手段・・・・・。精神性や感情、情景の表現として、意志の統率として、言葉の代替としてまた言葉や意味づけのより効果的かつ微妙な表現として、身体表現は実に多種多様に用いられています。 

 意図された身体表現としては、次のようなものがありますね。

・ダンスや舞踊など広い意味での踊り
・手話やジェスチャー
・リトミック
・ミュージカルや劇や映画など
・表情(笑顔、その逆のにらみつけ・・・)
・スポーツ(新体操、スケート、シンクロナイズドスイミング)や武道
・体操やヨガ
・数を数えること
・指差し

 これらとは別に、自然発生的にアドリブとして発現するものは、数え上げれば切がありません。私自身、車の誘導での「オーライ、オーライ」「ストップ」とか、、「ご飯にしましょう」と言うとき、自然に手が動きます(招くしぐさ、制止するしぐさ、箸を持つしぐさ)。

 言葉(気持ちや感情、意思や意図)は自然に「身体表現=動き」を伴います。また同時に「身体表現=動き」は言葉を引き出します。

 造形リトミックのサブメソッドである「リズム造形」・「歌唱造形」は、まさにこの動きと言葉の同調的関係を教育方法に取り込んだものです。このような意味合いでの言語に対して、私どもはそれを「造形言語」と銘打っています。

「リズム造形」「歌唱造形」「造形言語」いずれの用語も、造形リトミック・メソードの理論と方法論を語るために私どもが造り出した造語です。

 造形リトミックが認知教育や描画機能教育であると同時に言語教育でもありうる所以は、ここにあるのです。

造形リトミック教育研究所
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13.すばらしい引き立て役  2 (歌)

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13.すばらしい引き立て役 2(歌)

 第2回は歌です。歌の力もだれもが認めるところ、長い歴史を持っております。

 音楽に言葉が加わることで、記憶の効果が高まります。

・紙面で伝えることのできなかった時代は、歌が記録と伝達としての大きな役割を果たしていました。

・メロディーから言葉を思い起こし、また逆に言葉からはメロディーを思い起こすことができます。

・言葉による意味の流れ(ストーリー)をメロディに乗って理解することができます。つまりメロディは言葉をチェーンのようにつないでくれるので、初めから終わりまで意味を順に理解していくことがよりたやすくなるのです。

・コミュニケーションとしての使い方もあります。赤ちゃんに話しかける母親語は歌に近いものです。大人でも感情が大きく動いているときの発語はイントネーションの幅が広がり、語気の強弱も生じて歌に近いものとなります。

・それを劇として造りあげたのが、ミュージカルでありオペラです。

・仕事や作業を楽しくリズミカルにするような使われ方もあります。「田植え歌」のような仕事歌がそうです。仕事歌は、協働性(共働性)も生みます。

 造形リトミック研究所では、歌に乗って絵をかく、歌に乗って言葉を学習する、歌に乗って算数を学ぶ、歌に乗って生活力をつける、歌に乗って作業手順を覚える・・・・・など、歌が大活躍です。

造形リトミック教育研究所

12.すばらしい引き立て役 1 (音楽)

おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。

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12.すばらしい引き立て役 1(音楽)

 昨日の昆虫と同じくらい私が好きなものは、音楽です。父が作曲家であったからでしょうか。幼い時から家の中にはたくさんのレコードがあって、こっそり聞いていました。クラシック音楽「運命」「田園」・・・から、映画音楽「野生のエルザ」「第三の男」「007」・・・、ラテン音楽にいたるまでのさまざまな音楽。

 父親がピアノに向って夜中まで曲を作っていたことも鮮明に覚えています。パソコンが世に出てからは、コンピューターを使ってにこにこ楽しそうに作曲していました。曲ができると、なぜか父はいつも踊っていました。頭の中では、出来立ての曲が鳴っているのでしょうか。

 今ではいつの間にか、私も曲を作るようになっています。そして父と同じように楽しんでいます。何かを表現できることは、上手い下手にかかわらずとても楽しいことです。私もいつの間にか踊っています。

 さて今日からは、何かをするときに「すばらしい引き立て役になるもの」について考えてみたいと思います。第1回は、私も大好きな音楽です。

 音楽の力はもう誰もが認めるところです。一歩街に出るとヘッドホンをした若者から中高年や高齢の方に至るまで、多くの方が毎日またいろんなところで音楽に触れています。

 音楽には、いろいろな力があります。

・同じことを楽しくする力
・雰囲気をつくる力
・言葉のイメージや映像の印象を膨らませる力
・動きや作業にリズムをつける力
・やる気を出させる力
・作業を継続させる力
・作業に集中させる力
・即効的に気持ちを切り替える力
・特別な記憶をする力
・緊張をほぐす力
・疲労を軽くする力
・マイナスの思いを消す力
・・・・・

 私は、時々室内プールに行きます。プールのコースでは、かなり高齢の方たちや少々太目の方たちがアクアビクスを楽しんでいます。アクアビクスとは、エアロビクスの水中版です。本当にたくさんの方たちが参加されていることには、びっくりです。

 曲は、ビートの聴いたハイテンポの曲です。とてもハードな動きですが、若いコーチにリードされて、約30分間水中で苦にすることなく楽しそうに動き続けています。しかも皆さんの動きは、音楽のリズムにぴったりです。

 アクアビクスには、ここにあげた音楽の力のほとんどが有効に生かされています。

 面白いことに、この横で泳いでいる周りの人たちも皆いつもよりテンポが上がってきます。音楽の力を知らぬ間に享受しているのです。私もそのひとりです。

 造形リトミック研究所では、このようなすばらしい音楽の力を学習に活用し、音楽のあふれる教室であることを心がけています。

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