3283.~それぞれの言葉~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「Nくんと共に成長」(10月18日)~
おはようございます。東中野教室の藤生です。
「先生、ゆっくり話してもらえませんか?Nはあまりたくさんの言葉は聞き取れないと思います。」
3年前、Nくんのお母さまはこうおっしゃいました。
Nくんを担当して間もなくの頃で、いろいろなことを教えたくて、つい自分のペースでNくんに話しかけていたことに気づきました。
それからはまず、Nくんの話をじっくり聞くことを第一に、Nくんのペースに寄り添いながら授業を進めていきました。
Nくんは中学1年生になり、授業では得意な絵や工作もますます上達し、勉強にもしっかり取り組んでいます。
先日お母さまから「教室に行くのを毎週楽しみにしているようです。いつもNの意欲を引き出してくださりありがとうございます。」と嬉しいお言葉をいただきました。
Nくんが今、生き生きと自信に満ちて生活しているのは、何よりもNくん自身の頑張りと成長、そしてそれを温かく見守られているご家族の賜物に他なりません、
ですが少しでもその力になれたのなら、講師としてこれほど嬉しいことはありません。
◇ワンポイント・メッセージ◇
親御さまは、お子さんの今のことを最もよくご存知です。その親御さまからのリクエストは、講師にとってとても参考になり、貴重なヒントともなります。私はお子さんと良いコミュニケーションの取れている親御さまからは、その口調やテンポ、言葉の選び方などを学びます。それが、そのお子さんにとって最も伝わりやすい、話しかけ方であるからです。お子さんと親御さまとの間には、それぞれの言葉のツールがあるのです。殊にコミュニケーションの基礎の段階にある生徒さんとの言葉のやり取りにおいては、それを大切にしていきます。