3135.~手間を惜しまず~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「難しい・・・と思っていたのに」(4月26日)~
おはようございます。東中野教室の渡邉です。
先の学習に進もうとすると、「まだ不安なので、もっとやりたいです」。
このやる気は、講師にとって嬉しい一言でした。
中学生のI君、数学は得意な教科のひとつです。ですが立体の学習、特に表面積の問題に苦戦していました。
「難しい・・・・」、気持ちが沈んでいくのが、伝わりました。
そこで実際に問題の立体を作り、展開して、パーツに切り分け、それからパーツの図形を描いて、それぞれの長さを記入。ここまで準備してから計算を始めます。解法を段階的にしてパターン化し、何度も色々な立体で解きました。
I君の表情がみるみる変わっていきました。
「簡単になってきました。」
もちろん、学習意欲も高まります。
◇ワンポイント・メッセージ◇
I君、頭の中が動き始めるのが実感できたのではないでしょうか。自身の理解度を感じながら学習を進め本当に分かるまで努力するI君ですから、立体の問題が分かってきたときにはどんなにか嬉しかったことでしょう。
生徒さんが分からない時にどのような方法を選択するか、その方法を講じるのが講師の役割です。言葉だけで教えるのではなく、行動によって理解を促す。その手間を惜しまず掛けていきましょう。