3087.~そっと気持ちを合わせると~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

 ~今日のElephasブログ:「次の階段は?」(3月1日)~

おはようございます。所沢教室の鹿間です。

中学1年生のT君とは去年の4月から一緒に勉強しています。

T君が頑張っているのは漢字です。読むのは得意なのですが、書くのが好きではありません。「どうしてか」と尋ねると、「漢字は書くのに時間がかかるから。僕には早く書くことが一番大事なんです」との答えです。

もちろんそこで諦めるわけにはいきません。まずは「国語ワークの1問だけは答えを漢字を使って書きましょう」から始めて、次の授業では2問、次は3問と少しずつ量を増やしていきました。

他には授業の最後のお楽しみ時間、大好きな社会の地名などを穴埋めで漢字を使って書く時間を作りました。「平仮名のほうが早く書けるのに」とぼやきながらも興味のあることなので漢字で地名を書くようになりました。

最近ではニュースを自分で選んでレポートにまとめるという学校の宿題が出ていたのですが、全部で3種類のニュースレポートのうち1つは講師のアドバイスがなくてもしっかり漢字を使って仕上げていました。

「漢字を書くのが好きではない」と壁があっても、一つずつ階段を上っていつか越えられるように頑張りましょう。次はどんな階段を用意しようかと考えるのが楽しみです。

 発達支援教室Elephas(エレファース)

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

生徒さんの気持ちにそっと講師が合わせることによって、生徒さんの方からもそっと講師に気持ちを合わせてくる、そんな空気が感じられます。

「ぼやきながらも・・・・・」というあたりが良いですね。

漢字を使ってニュースレポートを自力でまとめるまでに成長したとは、大したものですね。

そのうちに、ぼやきもすうーっと消えていくことでしょう。

 

発達障害の方のための塾(エレファース)

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