3079.~言葉を育てる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「“た”書く!」(2月20日)~
おはようございます。東中野教室の北本です。
4か月前にご入会のRちゃん。想像力が豊かで、造形の大好きな女の子です。
いつもやりたいことがあふれ出ているのにうまく伝えられず、
時々いらだつような姿が見られます。
先日、ぞうを描いている時でした。Rちゃんは「“た”書く!」の一点張り。講師の“「た”って何?
先生に教えて」の一言がRちゃんには、「書いちゃダメ」と聞こえたようで、Rちゃんの“た”探しが始まりました。
“た“とは「縦線すーい」のことで、そこからスカートにしてぞうさんにはかせたいということでした。
思い描いていた絵が完成したことと、それ以上に伝わったことへの喜び、
そして「上手にお話ができたね」と認め褒められたことが、Rちゃんの中で満足感につながったのでしょう。
授業後、講師の頭を撫でてご機嫌な「またね!」でした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
言葉は、こんなふうにして獲得されていくものですね。
うまく伝えられない時、周りの者の「わかってあげよう」とする態勢が言葉を育てます。
それにしてもRちゃんの“た”、よくスカートをはいたぞうさんにまでたどり着きましたね!