3074.~気持ちにヒット~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「理科が好きに…」(2月14日)~
おはようございます。武蔵境教室の大竹です。
エレファースで理科を始めたEちゃん。特別講習では、いつもの授業では出来ない実験をしてみました。
ある日の実験では天秤ばかりを一緒に作り、身の回りの消しゴムや鉛筆などの重さ比べをしました。ゼロから天秤ばかりを作ることで、まずその仕組みを知ることができたようです。
「物差しの真ん中に吊り下げる紐を付ける」意味、「同じ大きさの紙コップを2つ用意して、吊り下げる紐は左右で同じ長さにする」意味などを体感していきます。
消しゴムと鉛筆の重さを比べる際は、始めに左右の手を使ってどちらが重いか予想を立て、天秤に載せてみました。するとEちゃんは「わー、(天秤に載せると)一目で(重さが)違うって分かるんだ!」と驚きながらワクワクが止まりません。
そして次の授業の際、Eちゃんはご自宅で新たに作ろうとした天秤ばかりを持ってきました。物差しの代わりに割りばしを使用していたのですが、左右が均等になるよう、割りばしを割って2本を互い違いに組み合わせて束ねるという独自の工夫が見られました。
紙コップがなかったため未完成ということ、少しヒントを伝えました。「紙コップの代わりに、同じ大きさの円を段ボールで作ってお皿にしても良いんだよ。」
更にその次の授業では、Eちゃんが完成した天秤ばかりを嬉しそうに見せてくれました。理科が好きになった様子のEちゃんを見て、講師も嬉しくなりました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「わー」というEちゃんの歓声が出ただけで、この授業は成功ですね。
「わー」は、“おもしろい!”“すごい!”“びっくりした!”“もっとやりたい!”・・・、いろんな気持ちを表す言葉です。
気持ちにヒットする授業、感動、いつもこんな授業を心掛けていきたいものですね。