5021.~ヒント さりげなく?
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「わっわっわっ」(5月16日)
おはようございます。Elephas 東中野教室の安齋です。
小4支援級のSくんは計算が得意で、計算手順や規則性を理解すると、
基本的にはひとりでどんどん進めていける生徒さんです。
また、新しいことには興味津々で、自分自身で納得するまで深く見ます。
言い方を変えれば「講師を観察」しています。
例えば、Sくんと「わり算の筆算」について勉強をした時のこと。
講師はホワイトボードで説明をし、そのあと生徒さんは同じ問題を解きます。
その時、Sくんは商のたて方や次の数の下ろし方などに自信が無いと顔をあげてこちらを見て来ます。
講師は、正しい手順の場合「うなずく」ことをします。
間違っている場合は、ホワイトボードに該当手順の所までを書き説明していくのですが、
Sくんは、講師がホワイトボードに書こうとすると、
「わっわっわっ」と小さい声で別の答えを書き始めます。
もう一度自分自身でやり直したいという気持ちが強く、その姿勢には感心させられます。
その中で講師がヒントを与えながら問題を解いていきます。
最後に講師は電卓を使ってたしかめ算をしてみせます。
【わる数×商+あまり=わられる数】…「おっ、合っていますよ」
Sくんはプリント1枚分の問題が終わった後、講師から電卓を借りて、講師と同じように「たしかめ算」をします。
確かめることで、自分で解いた問題の答えに満足し楽しんでいるかのようです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sくん、先生の説明をよく聞き、よく考え、決して間違えないように、注意を傾け、慎重に問題に当たっていますね。「わっわっわっ」には、Sくんの気持ちがよく表れています。「ちがうね、ちがうんだね、でも、ぼくが自分でやるよ、できるよ、できるから大丈夫だよ・・・」と、決して間違えないように。講師もその気持ちを解し、さりげなくヒントを与えているのもすばらしいですね。「おっ、合っていますよ」、の講師の声にSくん、どれだけ安堵したことでしょう。「絶対にまちがえたくない!」、この傾向はElephasの生徒さんに多く見られます。