4770.~誠実であること~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ジンとくるような言葉が…」(7月29日)
おはようございます。Elephas国立北口教室の今村です。
授業の終わりに10分弱の時間で「リクエストコーナー」を設けて、好きな絵を描いたり作りたいものを講師と知恵を出し合って工作したりしている小学2年生のTくん。
教室に着くと今日のリクエストを真っ先に伝えて来るので、
この時間がその前の学習の時間を支えていると思い、大事にしてきました。
しかし、このところ、
「明日、漢字のまとめテストがある」とか、
「来週、算数のテストがある」と授業前に伺うと、10分間のリクエストコーナーの時間も学習に当てたくなり、
「ごめんね!今日のリクエストコーナーの時間5分になりそう」とか
「リクエストコーナーの時間が取れないかも…」となる日がありました。
そう言われても態度を変えずに集中して学習を取組み続けているTくんに、
「リクエストコーナーを楽しみにしてその前の勉強を我慢してがんばっているのにごめんね」と思わず謝ったところ、
「全然我慢していないよ。我慢だと思ったことない。勉強、嫌じゃないから…」とジンとくるような言葉が返って来ました。
年長クラスの時から担当し、この先長く続く勉強が嫌いにならないようにすることは、講師としても責任重大です。
その点において大成功だと嬉しくなりました。
この先も今の気持ちが続くように、Tくんとの信頼関係を大事にしてきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
今日のTくんは、土曜日のブログに登場したYくんのちょうど1学年上です。さすがに1年先へと成長されて、学習が自身のためのものとなってきているようですね。授業最後の“リクエストコーナー”を楽しみに、いわばそのために学習していたようなTくんが、学習の本来の目的を自身の中に持てるようになったことは、すばらしい成長です。講師がTくんのリクエストにきちんと応えてきてあげたことも、この変化を促す力になったとも云えます。誠実に対応することは信頼感を育てます。Tくんも、Yくんも、今後がとても楽しみです。