4007.~算数・数学を楽しむ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「算数の考え方は…」(2月19日)
おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。
「算数の難しい計算や単位や面積の出し方なんて、大人になったら使わないのだから、やったってしょうがないよ」、
そのような話をする生徒さんがいます。
講師自身もその昔そう思うことが多々ありました。
大人になった今は、その意味が少し分かるようになり、生徒さんにこう話しています。
「算数は、単位や計算を覚えることだけが目的ではないのよ。色々な考え方を知って、使って、自分でも考えられるようになるためにやっているの。でも算数の考え方を最初から全部自分で考えることは難しい。例えば九九。全部数えなくても済むように昔の人が考えた便利グッズよね」。
「砂漠の砂を数えることは出来ないけれど、1?の砂なら数えることは出来るでしょう。それを掛け算していったらおおよその砂の数は計算できるかもしれない。こうなったらこうなる、とパズルを解くように考えていく練習なの。それに算数の考え方は、調べたり伝えたり、想像する時にも使うのよ」。
そうかとうなずく生徒さんもいれば、きょとんとする生徒さんもいます。
この会話を大人になって覚えていることはないかもしれませんが、点が線になり、面になり、立体となっていく世界が、きっとどこかで彼らを助けてくれることと思います。
◇ワンポイント・メッセージ
算数、数学は、今さかんに話題となっているプログラミングとも重なるところがあります。プログラミングと聞けば興味が湧いても、算数、数学だと渋々とになってしまう生徒さんも。それは、算数=計算/文章題というイメージが強いからかもしれません。算数で躓いてしまうと、数学でも躓いてしまう。とても残念です。でも、算数・数学の面白みを体験できたら変わってきますね。レンガ工だった数学者ガロアのお話は、生徒さん方も親しめそうですね。