4592.~計画的に~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「優先順位を」(1月3日)
新年おめでとうございます。相模原教室の北村です。
先日、就業技術科1年生のS君から、
「学校の課題で作文を書かなくてはいけないが、どうしていいかわからない」と持ちかけられました。
締め切りが2日後でしたので、その日のうちに対応しなければなりません。
作文のテーマは、「入学してから今日までの学校生活」についてとのこと。まず彼から何かを引き出そうと、インタビュー形式で学校であったこと、思ったこと、これからのことなどを聞いて、メモに書き留めてから、内容をまとめられるようにと考えました。
その日は、ほかにも数学で分からないところがあると言っていましたが、600字の作文をまとめるだけで一時間が終わってしまいそうな状況でした。
時間がないからとりあえず書き始めよう、とメモした内容を基に作文を書き始めて5~6行が過ぎた時、
S君が、「このメモがあれば一人で書けそうな気がするから、あとは数学をやりたい」と言い出しました。
驚きましたが、「自分一人で作文を書ける」と言ったこと、学習の優先順位を自分で決められていることがとても頼もしく嬉しくなりました。
頑張って入学した就業技術科で、勉強や就業体験など難しいことが多くて大変そうでしたが、部活や人間関係にも恵まれて充実した学校生活を送っていることが分かりとても安心しました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
S君、就業技術科で頑張っていらっしゃることが伝わってきます。期日を守り、課題に積極的に取り組もうとする態勢、しかも優先順位をつけられるその計画性はすばらしいですね。課題の段取りは、将来の仕事の段取りにそのまま結びついていきます。ところで、一年前の入学者選考適性検査では作文120文字であったのが、今はもう600字なのですね。課題はどんどんレベルアップ、今年も頑張ってください。