4512.~ごっこ遊びを通して~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「働く人になりきって」(10月2日)
おはようございます。武蔵境教室の西岡です。
小学1年生のFさんは授業中、よく”働く人”の真似をします。
パソコン入力をしたり、学校で朝の会をしたり、小さい子に紙芝居を読み聞かせたり、会計をして品物を袋に入れたり…
そんな“働く人”になりきっているとき、Fさんは本当に楽しそうです。
姿勢や目線、口調など、“働く人”の特徴もつかんでいます。
紙芝居を一緒に作ると、少し照れながら立ち上がって、園の先生のように読んでくれました。
「レジ対応」では、品物カードを講師が1点、2点、3点…と数えると、Fさんは
「ピッ」と言って次々とバーコードを読み取る仕草をします。
先日は、タイピングの真似をするFさんと向き合って、同じパソコン画面を見ながら、お互いに質問をし合い、名前や日付け、返答内容(学校の出来事)などを入力しました。
完成した文書の印刷を待つ間、
「〇〇(自分の名前)も先生も、お仕事忙しいね」と満面の笑み。
10分ほどの短い時間ですが、楽しみながら文字・数・ことばの学習に繋げています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
楽しいことが何より。Fさんは今、ごっこ遊びの真っ只中ですね。Fさん自身、姿勢や目線、口調など、“働く人”の特徴をつかんでいるとのこと。講師もできる限りリアルに対応してあげると、ごっこ遊びの質は高まり、そこから得るものも大きくなります。実際にはそこに無いものを言葉や仕草で表現する。手元にあるものを何かに見立てる。こうしたごっこ遊びには、殊に言語性の発達において大きなメリットがあります。