4420.~経験から得たものは~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「お父様との2人旅行」(6月16日)

おはようございます。越谷教室の森田です。

この春高等部1年生になったKさんは、好奇心旺盛で、とてもお話し好きな女の子です。

そして去年からお父様との2人旅行を楽しんでいます。

初めてのKさんとの2人旅は、近場のバス旅行から始められました。

そして、だんだんと回数を重ねるうちにお父様もKさんも自信をつけて、先日は富山県の立山連峰や黒部ダムまでお父様の運転で遠出されて、7時間に及ぶハイキングや探索を楽しんだとのことです。

Kさんが、春なのにまだ雪があって寒かったと興奮気味にお話ししてくれました。

授業では、そうした楽しい体験から生まれるKさんの思い出をじっくり聞いて、

特に印象に残っているところをパソコンのパワーポイントを使って日記にしています。

日記にするためにはいつ、どこで、だれと、何をして、どう思った、という事を明確にしていく作業が必要になります。

そうしたことを意識して、講師はKさんのお話しを誘導していきます。

回数を重ねていくうちにKさん自ら、時系列にお話しができるようになり、

「何時ごろ、ここでこんなことしたよ。それから、ここに行ってホテルに泊まって、お土産買ったよ」などと

とてもわかりやすく伝えられるようになりました。

時には、インターネットで宿泊したホテルを検索して見ることもあります。

その話し方は、思いのままに話すというのとは明らかに変わってきて、

“相手に伝わるように話すこと”を、しっかり意識しているのがわかります。

そしてそこからは、色々体験した、驚きや楽しかったことを、“分かってほしい”という気持ちが伝わってきます。

実体験に勝る経験はないのだと実感します。

これからも、お父様との楽しい2人旅の思い出を、Kさんと一緒に色々な形で授業にも取り入れていきたいと思っています。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Kさん、お父様とすばらしい経験をなさっていますね。楽しいこと、心の動くことが、知識においても言葉やコミュニケーションにおいてもKさんを大きく成長させてくれていますね。コミュニケーションの動機づけは、そもそも“伝えたい”という気持ちです。Kさんはそれが、“分かってほしい”というところにまで発展しているのですね。教室ではさらに講師が聞き手となって、Kさんからのお話しを引き出し、パワーポイントによる日記へと形式化しているとのこと。良い連鎖が次々につながっていきますね。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

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