4415.~課題、達成~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「次の手段や改善点を」(6月10日)
おはようございます。東中野教室の安齋です。
T君は、計算が大好きな頑張り屋さんで、プリント1枚終わると、手を伸ばして「もっと」とアピールしてきます。
解いていることが楽しいようです。
ここ数か月「繰り上がりのあるたし算」(2桁)に取り組んできました。
以前から、「繰り上がりの無いたし算」ならほとんど間違えること無く解くことが出来ましたが、
なかなか「繰り上がりのあるたし算」が出来きませんでした。
足して10になる数は理解しているのですが、繰り上がりの1を入れない、上位桁から計算するなどの間違いをします。
説明した時は出来ますが、すぐに戻ってしまいます。
親御さまに取り組み状況をご説明しご協力いただいて、「繰り上がり無し」のプリントと「繰り上がりあり」のプリントをお家でも交互に繰り返し解いてもらうことを続けました。それを繰り返すこと数回、一度解いた後、間違いに気付いた時には、鉛筆を持った手を動かして考える時間が長くなり、T君自身で書き直しするまでになりました。
今では繰り上がり有無の混在するプリントでも解くことが出来ます。
あきらめず、同じことを何回も繰り返し、その中で次の手段や改善点を見つけていくことは大事だとあらためて思いました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
課題を設定したら、必ず達成できるように取り組んでいく。プリントの1問1問に取り組むのは生徒さんですが、課題達成のための創意工夫やいろいろな算段などへの取り組みは講師の役割です。ご家庭での協力を得られるようにお伝えするのも算段の一つ。それもただプリントを宿題としてお渡しするのではなく、宿題の意図と行い方を明確にお伝えすること、そこがポイントです。T君のケース、講師の努力が実りましたね。